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クンタキンテさんのレビュー一覧

投稿者:クンタキンテ

7 件中 1 件~ 7 件を表示

紙の本八月十五日に吹く風

2017/10/24 06:35

戦争文学の名作がまた1つ誕生

7人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

数年前に、「永遠のゼロ」という本と映画が大ヒットしたが、この本は、その「第2弾」といってもよい著作である。著者が違うけれど、大変によくできている。特に、この著作が、史実に基づいていることが重要であると思う。なお、本著作では、キスカ島からの救出作戦という、大変に地味なテーマが描かれているが、これは、敵中を突破する作戦であり、さらに言い換えれば、綱渡り作戦でもあった。なお、私は、この作戦を実行した木村氏の人柄に非常に感心した。私自身も、今後、明るく、分け隔てなく、彼のようにふるまえたらと思っている。繰り返すようですが、この本は、先の大戦における、有名なエピソードについて、広く多くの人たちに知ってもらえるように書かれた(?)著作になっています。おすすめの1冊です。

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電子書籍黄砂の進撃

2018/03/26 20:38

中国の近代史に光

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

歴史本の世界では、「我が国が、いかにして近代化を成し遂げたか」というテーマが花盛りである。今、NHKテレビで放送されている西郷隆盛も、その延長線上にある。私は、そのような話題については、多少、食傷気味であった。しかし、他方、日本人は、中国などの近代化や、その国民の心情や、その「闘い」については冷淡であり、無関心なことが多い。さて、今回の、松岡氏の新作は、このように、これまで、ややもすると、日の当たらなかった分野を切り開いた作品になっている。あの頃の中国の人達に、息を吹き込んだ。なお、今後、激動する世界情勢の中で、いつでも我が国が、明治維新のように、ある意味で成功裏にことをなしうるとは限らない。その点においても、小説ながら、近隣諸国の近代における苦しみや悲しみ、そしてその成功や失敗について学んでおくことも、決して無駄ではないと思う。その点においても、新しい分野を開拓した松岡氏の力量には感心している。

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さわやかな読後感

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

小保方氏によるSTAP細胞については、その発表の段から、その後の「不正疑惑」に至るまで、私も一市民として、ドキドキ・ハラハラさせられた。「天才的な若い女性」「割烹着で研究する」など、年配の男からすれば、ある種(?)垂涎の才媛の登場なのだった。しかし、その夢(?)もはかなく消え去り、ついには、彼女の母校の早大から博士号までも取り消される始末。さらに恩師である笹井氏は自殺された。本書は、この事件を具体的に取り扱った訳ではないものの、これを下敷きにしている。そして、特に前半はかなり力が入っている。読者としても、「よくここまで掘り下げたな」と思わせるものがあった。さて、本書の主人公は、「事件」後、離島の小学校の先生をするという設定になっている。他方、小保方氏はどのようにされるのであろうか。先般、本を出版されたようであるが、まだ若いし、学問的な素養もある方なので、離島の先生のような、何か有為な職業について、社会貢献されることを望みたいが、そのようなことは可能であろうか?
 さて、本書では、主人公の胸をすくような活躍が心地よい。「真犯人」も、思わぬところから顔を現す。よくできた推理小説に仕上がっています。一読する価値があります。

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紙の本生きている理由

2017/10/22 06:30

蘇る大正時代

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「男装の麗人」として一世を風靡した川島芳子のことを、歴史の本で見たことはあったが、これまで特に関心を持つことなく、素通りしてきた。さて、著者の松岡氏は、川島が「男装」を自らの「看板」にするまでについてを、本著作で描いている。なお、時代背景も丁寧に描かれており、読者もこの時代に迷い込んだような気持になる。なお、推理小説も、歴史小説も、自在に描く松岡氏に脱帽である。本書の中では、松岡氏のお得意のハードボイルド風のハラハラドキドキも健在である。ところで、私も歴史が好きである。また機会があったら、氏の手がける、別の歴史小説を繙いてみようかなという気持ちになった。

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紙の本探偵の鑑定 1

2016/03/15 20:41

「真相」という闇の深さ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

事件に遭遇して、その解決を目指すとき、人は誰でも自分の経験や思い込みを物差しにする。しかし、その推理が当たっているとは限らない。「探偵の探偵」を擁するスマ・リサーチと、万能鑑定士の凛田莉子が力を合わせて、暴力団の陰謀に対する。著者の松岡氏の、テンポの速い展開や、登場人物のハードボイルドぶりは健在です。次巻が楽しみです。

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推理小説と歴史小説との融合

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

著者が、従来の推理小説から歴史小説に守備範囲を変えてゆく過渡期にあたる作品になる。伊藤博文とシャーロック・ホームズとの掛け合いが面白い。なお、この小説は、明治時代の「大津事件」を扱っているが、当事件について、改めて関心を持った。ところで、当時の日本国は、この小説にあるように、真剣に冷や汗を流したのであろうか。終盤のどんでん返し(?)に度肝を抜かれた。この小説に描かれていたような出来事の、あることないことが、この後の日露戦争と、その帰趨につながるのかなと、勝手に考えてしまった。

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紙の本探偵の鑑定 2

2016/04/17 07:27

「探偵」「鑑定」の完結にふさわしい展開

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「探偵の探偵」シリーズの登場人物である須磨は、「インチキ」や「悪い」私立探偵を懲らしめるべく、玲奈を起用して「探偵の探偵」という業務に手を染めた。しかし、その行きつく先はこの巻で展開するような内容にならざるを得ないのだろうなと納得がいく。それが、須磨と玲奈の究極の目標だったからでもある。この本の終わりに近く、須磨の別れた妻が、彼について、「馬鹿」と評するシーンがあるが、私には、それが印象に残っている。
 私は年齢が、50歳を越えているが、この本の終盤を読み進みながら、「来し方」について考えさせられた。これは、松岡氏の2つのシリーズがクライマックスを迎えたという「達成感」や「到達感」と無縁ではないように思う。
 さて、余談ながら、この本の中に少しずつ顔を出す、登場人物たちの、プライべートなエピソードは、自分自身の「今」を顧みる参考になった。細かいことであるが、この本は、自らの日常を振り返る材料も提供してくれる。

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