ムジクムジカミュージックさんのレビュー一覧
投稿者:ムジクムジカミュージック
紙の本星がひとつほしいとの祈り
2017/01/15 22:11
祈りが伝わる
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こちら短編集です。はじめはウォーミングアップ。しかしタイトルの作品にきたとたん、ぐっと引き込まれます。不思議なお話の中に、一人の女性の人生がつまっていて、涙があふれてしまいました。原田さんの本を涙なしに読めたことがあまりないのですが、こちらの本は爽やかな涙というより、切ない涙。祈りという言葉に込められた思いを感じます。
紙の本キネマの神様
2017/09/25 23:01
父と飲みたくなる
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マハさんの本はいつも心温まるけれど、これはなんだろうなぁ
父と決して仲がいいとはいえなかった子供のころ
大人になってもたいして距離が縮まらなかった時期もある
でも、ここまでくるともう仲がいいとか悪いとかって問題でもなくなってくる。
そんな私にはぐっときた
紙の本太陽の棘
2017/01/15 22:24
戦後の沖縄
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沖縄に訪れて資料館には足を運んだけど、南の方へはどうも足がむかないというリゾート気分満喫派の私に避けようもなく突きつけられた戦後の沖縄の1場面という感じでした。苦手とか言ってる場合ではないのだけど、戦争の話はなかなかちゃんと向き合うのが難しい。戦後の話ではあるけれど、縛りはあるけれど、話としては友情の話であり、人と人の心の交流を描いたものなので、抵抗感よりもその内容に引き込まれ一気に読んでしまった。たくましさ、プライド、思いやりつらい時期なのに、もしかしたらだからこそのすがすがしいまでの人の強さと美しさが際立つ作品。
紙の本星守る犬 小説
2017/03/30 22:04
なんだかなぁ
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せつないじゃないか。なんだよ、なんでなんだよぉ・・・・と悲しくなる。幸せ・・・なのか?いや誰もせめてないし、誰のせいにもせずに静かな幕引きをしたけれども、心穏やか=幸せではなかろう?と思ってしまう。
紙の本首折り男のための協奏曲
2017/01/15 22:07
相性が悪いらしい
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家族が伊坂が好きだったころのような輝きを取り戻したと思う、読んでみろというので購入。どうやら死神の浮力のことだったらしいのだが、最新刊といわれたので間違えてかってしまったらしい・・・。感動ものではなく、かといってびっくりする種があるわけでもなく、穏やかな日常というわけでもなく、コネコネした話ではあると思うのですが、良さがわかりにくかったです。
紙の本総理の夫
2017/01/15 22:28
爽快な読後
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この軟弱な夫にして、この凛々しい妻
この対比になにしてくれてるんだ!と頭を抱えたこともありますが、いやいや常に妻の味方であるというその一つで、いやその一つがすべてなのだと、強さなのだと思った。
そして、走りすぎて回りが見えなくなっていた妻も、いざという時を逃さないあたり、
夫が自分の味方だと信じられるその強さが本物なのだと思った。
素晴らしく気持ちのいい話だった。
紙の本暗幕のゲルニカ
2017/03/30 21:57
アートの力
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美術にほぼ興味がないのですが、原田さんの本は大好きで、わからないなりに楽しんでいます。音楽の力、アートの力ってよく聞きますが、それって受け取る側にもその素養があってこそだと思う。けれでも、それでも絵で世界に戦いを挑んだ芸術家の魂が、伝わり、受け継がれ、同時代の人達を、未来の人達を突き動かす様が描かれています。
私が書きたかったものが書けたとマハさんがこの本を出す時に言ってたような記憶が・・・違ったかな。今まではあくまでその人の内面の葛藤と自立とその周りの人々との関係性を丁寧にやさしいタッチでえがく個人の生き方に対する小説が多かったし、私はそれが好きです。しかし、今回はもっと大きな訴えたいことが背後にずんとおかれている、それは暗幕をかけているのかもしれないし、かけていないかもしれないそのテーマがこの小説の毛色を少し違ったものにしているようです。
それがいいとか悪いとかではないのだけど、ちょっと雰囲気が違うってことだけ。
紙の本翼をください FREEDOM IN THE SKY 上
2017/02/09 22:19
予想外
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あらすじだけ見たときあんまりぴんとこなくて、今まで避けてきました。
もうほぼ読んだ、他にない・・・となってやっと購入
でも、やっぱマハさんの書くものにはずれなしといいましょうか
まさか、女性パイロットの話でここまでぐいぐい引き込まれるとは思いもせず。
現代の新聞記者と過去の女性パイロットの話が交差するというよりはほぼパイロットのお話なんです。どのシーンでもそこに現れる人の描写がとても血が通っていて、私にはとうていできない心遣いというか、目線。でもその目線があたたかいことはわかるというそういう本です。アインシュタインがお茶目に登場するのもいい。そして話の舞台はアメリカから日本へ。続きを急がずにはいられないんです。
紙の本風のマジム
2016/12/03 20:20
いい
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とにかく頑張るマジムとばあちゃんが最高
そして彼女をとりまく環境、島そのものだったり、人だったり、仕事だったり
そのすべてがドラマチックです。
紙の本一分間だけ
2016/12/03 20:12
ひたれました
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この前に独立記念日を読んでいたので一章目を読んで、ああ、短編なのね。と思って次へ進むと時間が過去に移り、長編だと認識。犬を飼う人の犬への愛情の注ぎ方は人それぞれだけど、かなり自分本位な主人公のエゴもしっかり描きつつ、弱さも強さも、ひねくれも、ほんとつっぱって生きてきちゃった私にはまさにな表現が多かった。そして恋愛偏差値の低い私には最後の抱擁の意味をどう解釈したらいいのかと今でもわかりませんが、それでも余韻が凄くて、本の世界にというか、本の持つ雰囲気にひたひたとひたってしまった感じです。
紙の本骨を彩る
2017/03/30 22:02
全部つながってた
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頭から終わりまで一通りつながってて、淡々と読んできたものが、最後ふっと素敵な景色にかわるそんな本でした。人の心の少しささくれだったところとか、少し光を避けている部分とかをちくっとするお話ばかりで、特に最後のお話は自分にも身に覚えのあるだけに最後のふわっとした景色がまぶしく感じました。
2016/12/03 20:05
雰囲気はいい
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写真といい、内容といいなんかいい感じと思って購入しましたが、実際に作ったのはカレーとシチューのみ。なんか、普通のメニューが思ったより載ってない印象です。
紙の本蜜蜂と遠雷
2017/10/22 20:30
一気に読みたい
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一日一日が怒涛のようにすぎていく
次が読みたくて仕方ない
本の中のみんなの気持ちの動きが、読む私の心をも動かし
本の中の熱が、私の体にもやどる
久しぶりに心高鳴り、若かったころのような気持ちになりました
すがすがしく、あつく、圧倒的な物語に飲み込まれた気持ちよさ
確かに本屋大賞だとおもいました
紙の本祈りの幕が下りる時
2017/09/25 22:46
大切な人を守るって
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自分よりも大切に思える人がいるってことの強さと盲目さ
想いに向き合うことと事実を把握すること
夫婦と親子と恋人と仲間と
加賀さんだからこそ紬ぎだせた糸がいろんな事実と思いをつなぎ合わせていくさまが
素晴らしく、映画化されたことも納得の仕上がりです。
当時出演者の方に苦手な方がいてみていなかったのですが、映画も見てみたいと思います。
紙の本花咲舞が黙ってない
2017/09/25 22:34
あの人が・・・
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今回は本当に花咲舞が黙ってないのタイトル通りの働きっぷり
前作が単純なはねっかえり、銀行の行員を守るための正義感だったものが
銀行としてあるべき姿に重点をおいたもっとおっきなものに立ち向かおうとする
舞の奮闘ぶりがなかなかです。そのかわり、簡単に解決することばかりではなくなってきます。フラストレーションもためつつそれでも負けない。そういう姿に目を奪われているとふとあの人物が登場。まずはこちらから読んで銀翼へ行くのがいいのでしょう。
銀翼は既読でしたが、これを読んだ後また読みたくなりました。