白山風木さんのレビュー一覧
投稿者:白山風木
紙の本すらすら読める枕草子
2023/05/21 20:43
現代に通じる
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1000年以上前に書かれたエッセイだが、そう、そのとおり、と納得する。著者が、現代人向けに章を選択して、それが的を得て、共感するのだろう。
今、このときに清少納言が、生きて、書いたら、どんな内容になるのか、実はそれほど違いはないのでは?とも思う。
現代も、女性で、こうしたエッセイの名手が、存在していることにも思い当たる。
実際にこんなに観察好きの人が身近にいたら、落ち着かない気分になりそうなのは今も昔も同じ。
2023/01/31 18:56
手の届くおいしさ
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ごく普通のスーパーで手に入る食材で、ごく普通の調理ができる人が、すぐとりかかれるおいしい料理の数々。栄養や健康にこだわっているわけではないのに、これらの料理を食べていれば、健康に日々を暮らせそう、と思える。著者のエッセイは、気取らず力入れすぎない(ものすごく努力しているところを感じさせない)日常が感じられる。
紙の本ピーナッツと谷川俊太郎の世界 SNOOPY&FRIENDS
2024/04/13 21:46
谷川xシュルツ?
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こちらの詩人がピーナッツを日本に紹介されたとは、存じ上げませんでした。詩人として、とても気になる方ですが、翻訳もはやくから手掛けていらしたのですね。そのコラボとして、本当に楽しい本です。日頃、何かつまらないことに躓いたとき、開く本としておすすめいたします。
紙の本歌々板画巻
2024/04/01 21:49
二人の傑作
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巻末の対談を読んで、ああやっぱり、と思った。桜じゃなくて桂なんだ。ハイス鋼じゃなくて小学生の使う彫刻刀なんだ。それを絵筆と同じように使って彫るんだ。でも誰にでもできることじゃないんだ。願わくば実物の版木を見たい。関西の仏様の歌が多いなかで、不空ケン索観音の包容力を思わせる歌がしみてくる。
紙の本紋切り型 花ノ巻
2023/10/01 17:49
どれもこれも作りたくなる。
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日常、何らかの贈り物とかちょっとお礼を言いたいときとか、封筒や便箋で適当なものがないなあ、と思うとき、救いの紙(神)!
掲載以外のほかの花も作りたくなります。
紙の本紙でつくる江戸の花 簡単手わざで楽しむ江戸百花の世界 椿、朝顔、菊、蓮、福寿草など100作品を収録
2023/09/26 21:45
人間の技
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紙のシボやシワや色のにじみやかすれ。人間の感性が正常に上等に働いた成果。3dプリンターでは、生み出せない美術である。
雑誌週刊朝日増刊 サザエさん 2023春 2023年 4/10号 [雑誌]
2023/06/14 21:10
ほっとする
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就寝前に、数ページずつ読む。日中のむしゃくしゃしたり、くよくよしたりが、和らぐ。
本当に昭和は遠くになってしまった。サザエさんの時代に、今の世の中が、こんなに”不便”になるなんて、想像もしていなかった。
紙の本ペンギン・ハイウェイ
2023/05/30 21:16
小学4年生の語る人生観?
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小学4年生のころに怖かったこと。確かにウチダ君と同じ気持ちだった。アオヤマ君の妹にも共感する。でもアオヤマ君は、つかみどころがない。こんな小学4年生って?
それもこれも、最後の最後で和解できる。
小学4年生だったときの自分を代弁してくれたような感謝に近い気持ちで。
紙の本海うそ
2023/04/11 21:34
蜃気楼は過去のメタファーなのか
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実在の島に生活している人々、実際に起きた事件とその後を数十年描いたドキュメンタリーのようだった。過去の遺産として、目にできるものは、まれな幸運に恵まれた、一握り。永遠に続くものは何も無い、続けようとする試みがあるのみ。
巻末の多くの参考文献にも興味をそそられる。
2023/03/14 20:21
昭和とは
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古き良き昭和を、自ら体現し、文章で表現し、テレビで実現した。きっぱりとこの世と別れて旅立った。それらすべてを願わくば極みとして。
紙の本寺内貫太郎一家
2023/02/17 20:40
通勤電車乗り過ごした
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直木賞受賞の短編よりもやはり面白い。
当時、テレビドラマを見たことはなかったが、もし見ていても居心地悪くて(妙に身近過ぎて身につまされて)面白いとは思わなかったと思う。40年以上経て、冷静に俯瞰できるようになった二度と戻らない遠い家族の風景。
読書で、電車を乗り過ごしたのは、サリンジャー以来、これも40年ぶり。
紙の本女の一生
2023/02/04 21:13
圧倒される
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奔放に好きなように生きてきたと思わせて実際は、本当に深く考えて生きてきました、というメッセージを受け取りました。
禅問答ではないけれど、一つの問に著者の経験から、解決案を示すのではなく、「前へ進む方法を考える」方法をとてもわかりやすく書いてありました。
自分は、考えて考え抜いてやはりこの橋は渡らないでおこうと決めた橋がいくつかありましたが、もし、この本を人生の早くに読んでいたら、そのすべての橋をわたり、英語のことわざではありませんが、橋を焼き落とすぐらいのエネルギーをもらえていたかもしれないと思いました。
紙の本村田エフェンディ滞土録
2022/08/31 21:13
主人公は、鸚鵡
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文字を読むという感覚ではなく、遠い異国の地をあるいているような体験だった。トルコにはもちろんエジプトにも行ったことはないが、街や人物の描写がパノラマのように広がる。人間の目には、しかとは見えない何かを自在に文字にできる作者に、またいろいろなものを見せてもらったことに感謝する。『家守奇譚』への連係もごく自然。すべての目撃者である鸚鵡が、村田の手元に届く、この意味の深さ。
紙の本雑草・山野草の呼び名事典 四季の散歩が楽しくなる 決定版
2024/04/11 04:52
索引がないのが残念
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個体の写真、生態がわかる写真が大きく、素人にも親切。索引がないこと持ち歩きに重い思いことが、マイナス。巻末の植物用語は、必要最低限程度ですが、便利だと思います。
2023/06/03 21:49
注釈が多い
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個人的な感想ですが、注釈、脚注が、多くて、要は、この段組みスタイルは著者の世界の一部なのかもしれないが、昔からある対談集のように、中身だけで勝負してほしかったです。萩尾望都さんは、興味深かったです。