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ぶんてつさんのレビュー一覧

投稿者:ぶんてつ

72 件中 31 件~ 45 件を表示

紙の本

わかりやすい文章が第一ということ

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この本は、ビジネスの肝である「書く力」をつける方法について、丁寧に説明し、基礎を教えてくれている。

まずは、小宮式文章作成術8つのポイント。
1.「起承転結」を考えない
2.「インパクト」でひきつける
3.心理バリアを下げる
4.相手の目線に立つ
5.論理的に書く
6.文章の間違いをなくす
7.良い文章をまねる
8.仕事がはかどる時間に仕事する

また、すばやくアウトプットするために必要なことは、書く前の段取りをしっかり行い、書くときは集中して全力で書くことで、書くことそのものに慣れること。

さらに、良い文章を書くためにはインプットを意識することが大切で、そのためには「関心」と「仮説」を持つことが重要とのこと。

そして、コミュニケーションには「意味」と「意識」の双方が大きく関係しているが、「意識」をきちんと伝えることがより重要になってくる。

私などは、どうしても「意味」を伝えることに偏り説明がくどく長くなってしまう傾向があるが、分かりやすい文章が第一で、そのためには難しい言葉を避けたり、一文を短くしたりすることが大切になってくるということだ。

また、自分にとってこれ以上よいものはつくれないという精一杯のものをアウトプットするように心がけ、いい加減なものなら提出しないほうがいいと考えようとまで言っている。

さらにアウトプットを効率的に行うための「小宮式資料整理術」も紹介させてもらうと次のとおり。
1.資料の取り出し時間を減らす
2.いらないものは、置かない
3.年中見る資料は机の上に
4.インターネットで保存する
5.人の手を借りる
6.切り取った情報はクリアファイルに

ほかの人も挙げている重要なこととしては、とにかくメモやノートを取る習慣が大事だということ。

そして、観察する癖をつけ、インプットが自然にできるようにする。
インプットには当然、良い本をたくさん読むことも入る。
アウトプットの一工夫は、具体的な数字を入れること。
そうすることで論理的な思考を磨く訓練にもなる。

長くてだらだらとした文章になりがちな私には非常に教えられることが多い1冊だった。

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紙の本

まずは物事をしっかり見るということの大切さを教えてくれる本

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さすがの小宮さんでも、何冊も読んでくると以前読んだ本との重複が見られるようだが、この本そのものはとても読みごたえがあって、いい本だと思う。

特に「発見力」とは何かということを強く印象付ける「はじめに」のセブンイレブンとローソンの話は必読。

普段どれだけものをきちんと見ていないかを思い知らされる、とても面白い話で、つかみとしては最高。

ちなみに、どの本の内容とかぶっていると感じたかも記しておくと『新幹線から経済が見える』、『「1秒!」で財務諸表を読む方法』や『日経新聞の数字がわかる本』などである。

価格からすると、かぶっている部分以外で充分もとが取れる気もするが、この本と「経済がわかる本」 シリーズの3点セットで良いかもしれない。

ただ、『「1秒!」で財務諸表を読む方法』【実践編】は、財務諸表に関心がある人は読むべきだと思う。

この本の私にとって特に必要なところのみをまとめると次のようになる。

「関心を持てば、ものは見えます。仮説を立てれば、ものは完全に見えます。」

「見える力の大原則
1.気にしていると、ものは見える
2.思い込みがあると、ものは見えない
3.人は、自分に必要なことだけを選んで見ている
4.人は、本当に必要なことを見ていないことも多い」

「こうすればものが見えてくる
1.分解してポイントを絞って見る
2.消えていったものにも注目する
3.疑問・不思議に思ったことの理由を考える
4.全体を推測しうる1点を見つける
5.先入観を疑う」

「ものが見える10の小さなヒント
1.先に要点を知る
2.ヒントを先に得る
3.分解する
4.情報を減らす
5.気づいたことをすぐメモする
6.比較する
7.一部を取り替える
8.視点を変える
9.複数で話す
10.素直になる」

数字の見方については、やはり小宮さんの観察力はとても参考になる。

「あたりまえのことをバカになってちゃんとやる」ためにも、きちんとものを見て「発見力」を養う必要があると実感させられる充実の1冊。

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紙の本

日経新聞のお供にすると知識が深まるつくりになっている本

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この本は、以前読んだ『日経新聞の数字がわかる本 「景気指標」から経済が見える』で小宮さんが紹介していた指標の見方を実際の記事に即して他の記事とも「関連づけて」読む方法がまず紹介されている。

そして、小宮さん流の日曜日から始まる日経新聞の1週間の読み方指導。

実践テクニックとして、注目記事から経済の動きを読み解く方法など、今回もとても参考になる。

ただ、時の流れとは恐ろしいもので、2007年の夏のサブプライム危機と2008年秋のリーマン・ショックが同じ時期だと勘違いしている人が多いとの指摘に私も見事に当てはまっており、情けなかった。

私のようなものは常に世界経済よりも、自分の身の回りの雑事の方が忙しかったりして、リーマン・ショックのことでさえこれでは、もっと小さな出来事などは、記憶に頼ることは難しい。

けれど、この本には、そんな私のために資料編として、現在を読み解くために過去の数字を押さえると称して主要景気指標の時系列データが丁寧にも掲載されているのである。

本当に手元において、日経新聞のお供にすると知識が深まるつくりになっている良書である。

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紙の本

実践的ですぐに使える目標達成法がいくつも出てくる

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この本は、小宮さん流の目標達成法が詰まった本だ。

とても実践的ですぐに使える方法がいくつも出てくる。

私が取り入れたいと思ったものを簡潔に抜書きしてみると次のようなものになる。
1.年間目標は毎月はじめに月間目標に落とし込む
2.人を心から誉める
3.休日にスキルアップのための勉強をする
4.何かアウトプットを出すことを心がける
5.ウィークデーにも「つなぎ」の勉強を入れる
6.時間を自分でコントロールしている意識を持つ
7.ノートを買い、人の話や気付いたことをメモする
8.時には難しい本を読んで思考力を鍛える
9.子供が「自尊心」と「自負心」を持つように接する
10.自分でコントロールできないことに悩まない
11.言い訳をしない
12.ときには自分を甘やかす

読む人によって参考になる点は違うと思う。

上に記したことは、あくまでも私が出来ていないので取り入れてみたい点のみを記したもので、
もちろんこれ以外の目標達成法も、たくさん紹介されているので、ぜひご自身で読んでみてください。

【参考文献】
『道をひらく』 松下幸之助
『論語の活学』 安岡正篤
『新釈老子』 守屋洋
『菜根譚』 洪自誠

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紙の本

人生をより豊かなものとするための指南書

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この本は、経営コンサルタントの小宮さんが読者に「自分の人生をより豊かなものしていただければ」という想いで書かれたものである。

これまでの小宮さんの本とは少し違って、人間の生き方や人生そのものに関するアドバイスがちりばめられたものになっている。

内容は、あたりまえのことが「A」、バカになることが「B」、ちゃんとやることが「C」というようにそれぞれの頭文字をならべて、このABCを実践すれば、誰でも成功できるという人生の指南書のような感じだ。

創業以来ずっと自分の会社のトイレ掃除を日課としてきた経営コンサルタントの小宮さんが、一番書きたかったことがこの本には詰まっている。

けっして説教くさくならず、すっと読ませて行動を促す文章の数々は、さすがコンサルタント。

成功する人の「必要条件」は「物事を前向きにとらえること」、でも「十分条件」は「まわりにいる人も幸せにしよう」という考え方だ、とか。

「成功や幸せとは、人を幸せにしたご褒美」など。

最も印象的だったところは、小宮さんが自分を前向きな性格に変えるために実践した方法。

もともとは心配性でネガティブな人間であったという小宮さんは、左手の手首に輪ゴムをつけておいてネガティブな感情を持ったら、その輪ゴムを引っ張ってパチンとやって、できるだけ早くネガティブな感情を断ち切るようにしていたということ。

教えられることの多い本であるが、今後の私の目標にすべきことも書いてあった。

「得意な分野で人よりもちょっとがんばる。本質まで踏み込む。
そのわずかな差を大事にする人が、プロになっていくのです」

プロを目指して日々努力していきたいと思わせてくれる、身が引き締まる良書でした。

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紙の本

一流を目指す人のマネー術

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この本は、お金をコントロールするための本です。

そして、お金をコントロールするために時間や仕事をコントロールする方法が書かれています。
その中でも特に私の心に響いたものをいくつか拾い出してみると次のとおり。

1.負担を感じるとしても、早いうちにマイホームを買って定年までにローンを返済したほうが、「住宅費」という負担から早く解放される。
2.50代になると年収が頭打ちもしくは減少する人たちと、部長や役員などの役職について年収アップを果たす人との収入格差が顕著になるので、自己投資を怠らず、スキルアップやキャリアアップを目指していくのは大切。
3.世の中には、リスクを取ってでも高いリターンを得ようとする人たちと、高いリターンは得られないが安全性を重視する人たちがいるが、これは本人の価値観であり、性格とも言えるので、価値観に反してまで、リスクテイクする必要はない。
4.節約をしながら生活の質も維持できるようになったとき、本当の意味でお金をコントロールする力がついたといえる。
5.お金も時間も使うものです。その多さ、少なさではなく、コントロールしていることが大切。
6.お金を追い求めると、逆にお金は逃げていきます。しかし仕事を追い求めていると、お金がついてきます。
7.資格取得の勉強をしたことは、2つのメリットがあった。1つは勉強のペースメーカーになってくれたこと。もう1つはフローを資産化できたこと。

お金に振り回されてしまっているなら、読んで損のない1冊。

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紙の本

「数字」が読めた先に「心」があると信じたい

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この本は、ビジネスマン向けの基本書と言っても良い。

「数字」を意識する重要性を丁寧に説明しビジネスの基礎を教えてくれている。
会計だけでなく、経済全体への目配りもあり、学ぶべき点が多く参考になった。

小宮さんの言う「数字力」とは、
1.把握力
2.具体化力
3.目標達成力
の3つが身に付くことだという。

そして、「数字の見方」の7つの基本は、
1.全体の数字をつかむ
2.大きな数字を間違わない
3.ビッグフィギュア(大きな数字)を見る
4.大切な小さな数字にはこだわる
5.定義を正確に知る
6.時系列で見る
7.他と比較する
で、これはまさに基本中の基本。

けれど、「数字力」を妨げる罠というものもあり、その代表的なものとして6つの「数字の罠」が事例とともに紹介されている。
1.主観の罠
2.見え方の罠
3.常識の罠
4.統計の罠
5.名前の罠
6.思いこみの罠

それでは、「数字力」を上げるためにはどうすればよいのかだが、それには確実な5つの習慣があるという。
1.おもな数字を覚えておく
2.定点観測をする
3.仮説を立てて部分から全体の数字を推測する
4.数字を関連づけて読む
5.常に数字で考える

それぞれの詳細については本を読んでもらうとして、今まで数字にあまりこだわりのなかった私としては簡単に読めて、とてもよい勉強になった。
定期的に繰り返し読んで、数字への意識付けをしていければ、なお役立つ本だと思う。

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紙の本

あなたを支えてくれる言葉も見つかるかもしれない

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この本は、『ぶれない人』と似た系統の本である。

内容としては、小宮さんが読んだ本や、賢人たちの教えなどの紹介が中心だが、ときには友人の言葉など、とにかく小宮さんが大切にしている言葉たちが、その時々の状況を交えてまとめられている。

小宮さんが選んだ言葉は、実際に本を読んでいただくとして、解説として書かれている小宮さんの言葉で特に印象に残ったものは次のとおり。

素直の3ステップ
1.「聞くこと」、受け入れること
2.良いなと思ったら「とにかくやってみること」
3.良いと思って始めたことを続けること

成功する人の5つの特長
1.明日延ばしの習慣を持たない
2.人を心から褒めることができる
3.他人のことでも自分のことのように考えられる
4.怖いけど優しさは失わない
5.素直さ、謙虚さを持つ

「ギブアンドテイク」と言う人は、常に見返りがないと付き合わないと言っているのと同じです。まだ、「ウィン-ウィン」と言うほうがマシかもしれませんが、私はこの言葉もあまり好きではありません。もちろん、相手にも何かを差し上げたいし、自分だけがそのため
に犠牲になるというのも好きではありませんが、やはり、この言葉にも何かを求めているニュアンスがあるからです。もらうならもらう、差し上げるなら差し上げるので良いのではないでしょうか。特に世代を超えた場合にはそのほうが良いと考えています。

特に「ウィン-ウィン」という言葉に対する感覚は小宮さんのセンスが活きていて、秀逸です。
私が小宮さんの本を信頼して読み続けているのもまさにこの感覚の的確さによるところ大です。

小宮さんのファンでない方も、どんな言葉が紹介されているか、読んでみると何か感じるものがあるはずです。

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紙の本

著者にしては珍しい小説形式の作品

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この本は、『リーダーのための実践する経営』を小説化したような作品で内容は充実している。
小宮さんがこれまでにその著書の中で語ってきたことを上手く小説の形にしてまとめられている。

主人公の山村は40歳の会社員で、買収先の会社に事業部長として出向を命ぜられる。
しかし、それまでは親会社のマネジャーだったが、多くの部下を持ったことがなく、指示待ち人間の多い社風の中で、なかなか改革が進まず苦労する。
銀行からの転職を経験している先輩の藤田のアドバイスや親会社の社長が書いた「リーダー心得帳」を頼りに「成功する上司」となるべく、奮闘する物語。

もちろん、現実には本の通りに簡単に物事は進まないが、もっといろいろと現実に起こりそうなことを想像しながら、さらにその解決策まで思い描くと、自分なりの物語になりいっそう楽しめるような構成になっている。
また、登場人物に自分が今まで接してきた実在の人物を当てはめたりするのも面白い。
「経営とは何か」や「信念を持つことの大切さ」など、ストーリーを追ううちに学べる構成は、これからいろいろ学んでいく上でも、良いきっかけを与えてくれる。
情報を吸収するだけでなく、考えながら読むことによってさらに多くのことが学べる良書である。

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紙の本

専門家レベルを目指して頑張りたい

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この本は、小宮さん流の頭をよくする読書法が書かれた読みごたえのある、いい本だと思う。

まず、読書の技術というのは、「速さ」によって区別されるものではなく、「目的」によって使い分けられるとしている。

そして、その目的に応じた小宮さん流の5つの読書法は、次のとおり。
1.速読
 求める情報を探すために、要点を素早く把握するための読み方。
2.通読レベル1
 最初から最後までふつうに読む読み方。
3.通読レベル2
 最初から最後まで、論点を整理し、考えながら読んでいく読み方。
4.熟読
 注や参考文献を参照しながら、きっちり理解するために読む読み方。
5.重読
 生き方などに関する座右の書として、何度も繰り返し読む読み方。

具体的には、速読は、ポイントをおさえて、自分で論点や重要事項を把握していけるか。
次に、通読レベル1は、最初から最後まで、ふつうに読んで、読書を楽しんだり、ある一定の知識を得ることを目的にする。
一方、通読レベル2は、最初から最後まで、論点を整理し、考えながら勉強を目的にする。ロジックを追えるように、仮説を立てて読む。
熟読は、自分の専門分野や興味のある分野のものを必要なところだけ、多くのことと関連づけながら、きっちり論理立てて読んでいく。
重読は、「意味」を得るだけの読書ではなく、「意識」を高めることを目的にする。

そして、小宮さんは、おおよそ30時間で、だいたいのことがある一定レベル(専門家レベル)に達することができるという。
そのためには、まずその分野の第一人者が書いた入門書から入り、専門書を熟読して理解できたら、また入門書を読むことが大事なノウハウであるということだ。
また、この本では、小宮さんがお勧め本を具体的に取り上げながら丁寧に解説してくれているので、ビジネスマンにとっては良い指針になると思う。

ぜひ、専門家レベルを目指して、30時間頑張りたい。

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紙の本

単なる『マネジメント』の要約でないところがいい

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この本は、20年以上もドラッカーの本を読み続けているというコンサルタントの小宮さんが、『マネジメント[エッセンシャル版]』でドラッカーがいちばん読者に伝えたかったことは何かということを分かりやすく解説してくれている。

まず、マネジメントにおけるキーワードは「マーケティング」と「イノベーション」の2つ。

また、マネジメントの3つの役割は次のとおり。
1.自らの組織に特有の使命を果たす
2.仕事を通じて働く人たちを生かす
3.自らが社会に与える影響を処理するとともに社会の問題について貢献する

そして、この役割を担うためにやらなければならないことは次の3つ。
1.事業を定義する
2.目標を設定する
3.人を動かす

全体として経営者へ向けた本であると小宮さんも書いているとおり、この3つは経営者の仕事である。

しかし、ここでは特に「人を動かす」というところから、動かされる私たち多くの一般社員もどのようなことを考えて行動しなければならないかを考えてみるといいだろう。

たとえば、ドラッカーの次のような言葉。
「目標管理の最大の利点は、自らの仕事ぶりをマネジメントできるようになることにある」

そのためには、目標は自分で立てる必要がある。他人の立てた目標をやらされるのでは駄目で、自分たちで目標を立てる仕組みを作ることがマネジャーの大切な仕事になるということ。もし、目標を会社に勝手に決められてしまうなら、私がオススメするのは、その目標を超えるために自分なりの目標を作ってしまうこと。

もっと余裕があるなら、与えられた目標以外に自分なりの目標も作ること。こうすると、シンドイながらも自分の能力が高まる。

また、組織についてのドラッカーの次のような言葉。
「組織の目的は、凡人をして非凡なことを行わせることにある」

ようするに、誰がやってもできる仕組みを作ることがマネジャーの大切な仕事になるということ。では、私たちは何をすればよいかといえば、まず自らが凡人であるということを知ること。そして次に、その凡人でも非凡なことができるような仕組みを利用すること。
できれば、その非凡なことができるような仕組みを自分の中に取り込んでしまうこと。

たとえば大企業の役職という肩書きは、凡人にも非凡な仕事をさせてくれるだろう。そのときに肩書きがなくても通用するところまで自分を持っていけるかどうかが勝負である。

「学ぶことのできない資質、後天的に獲得することのできない資質、始めから身についていなければならない資質が、一つだけある。才能ではない。真摯さである。」

私たち組織に属する人間にとって、自分自身に問わなければならない質問は、たった一つしかないということだ。それは真摯さを身につけているかどうかということ。

ドラッカーの重要性には、何となく気付いているが、それ以上前に進めない人にも、オススメの1冊。

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紙の本

紙の本ぶれない人

2023/03/31 00:56

信念を貫く「ぶれない人」になるために

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この本は、ぶれない人として、信念を貫く人を挙げている。

ビジネスの世界では、私利私欲を求める人ではなく、まずはお客さまを第一に考え、本当にお客様にとって良い商品やサービスを提供し続ける人のことである。

けれど、多くの人は、目先の利益にとらわれてしまい、その信念が簡単に揺らいでしまうのが普通である。

長年コンサルタントとして経験を重ねてきた小宮さんは、信念を貫く人ほど長期的には成功を収めていると言う。

では、どうしたら、ぶれない人になれるのだろうか。

小宮さんはヒントは歴史上における偉大な人物の生き様や、論語、仏教聖典、聖書をはじめとする優れた書物にあるのではないかと言っている。

そして、この本の中で小宮さんが紹介している人物は歴史上の人物に限定せず多岐にわたっていて面白い。

たとえば、小宮さんが人生の師と仰ぐ長野県篠ノ井にある曹洞宗の円福寺の故・藤本幸邦老師や、渋沢栄一、松下幸之助、西郷隆盛、上杉鷹山、森信三、安岡正篤、なんとウォーレン・バフェットまで。

それぞれ参考になるが、印象に残った言葉は次のとおり。
「欲は、エンジン。理性は、ハンドルとブレーキ」
「利をもって利とせず、義をもって利とす」
「信念を持たなければ成し遂げられないことがある」

企業の事例から論語まで幅広い例をとりながら、ぶれない信念を貫く大切さ、正しい考えをもつことの大切さを伝えてくれている。

「このままでいいのだろうか」と自分の道に迷っている私のような人にオススメの一冊であった。

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紙の本

紙の本コンサルタントの仕事力

2023/03/31 00:37

コンパクトにまとめられていて参考になる

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この本は、コンサルティング力は、およそどんな職種の人にも必要なものであるということで、ベテランコンサルタントの小宮さんがこれまでにその著書の中で語ってきたことをまとめてくれている。

まず、コンサルティング力に必要な6つのスキルは次のとおり。
1.話を聞く
2.理解する
3.関連づける
4.話す力
5.書く力
6.説得する力

そして、一歩先を行くためのコツは、次のとおり。
1.自分の専門分野を勉強する
2.本質を勉強する
3.本を読んで原理原則を知り論理的思考力を高める
4.毎日の積み重ねがモノをいう
5.一歩踏み込む(メモをする習慣をつける)
6.人生(生き方)の勉強をする

さらに、時間力を高める2つのコツは次のとおり。
1.やる気の出る時間帯を把握する
2.自分にしかできない仕事に集中する

最後に、コンサル力を高める5つの習慣は次のとおり。
1.早起きする
2.日記をつける
3.座右の書を繰り返し読む
4.約束を守る
5.関心のあることを人に話す
相変わらずコンパクトにまとめられていて、参考になることが盛りだくさんである。

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紙の本

ファッションを語る言語の構造的分析の書

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モードについての理解が無くても、ファッションに興味が無くても理解できる。
なぜならモードを語る雑誌の言語を分析の対象としているから。

それでは、この独特な発展を見せているファッション誌の言語は、構造的な分析に向いているのか。
本書でロラン・バルトは、その疑問に本気で格闘している。

レヴィ=ストロースは、構造主義が分析可能なものを比較的小規模な現象に限られるとし、その応用にとても慎重であった。

しかし、ロラン・バルトはこの言語に対する分析という格闘が必要なものだと、次のように述べている。

「人間の知識は次から次へと引き継ぎ現れるメタ言語の系列を通じてしか世界の生成に参与できない(略)
自分自身のメタ言語にとってレトリックの記号意味部について語るとき、分析者はある無限の科学の口火を切っている(略)
なぜなら、誰か(ほかのある人、さもなければ、後になってからの本人自身でもいいわけだが)がさらにその分析者の文章体の分析を企画し、そこに潜在している内容を解きあかそうと試みる、という事態がおこりうるし、もしそうなれば、この誰かはさらに新規のメタ言語の手をかりなければならないだろうし、そのメタ言語が今度はその彼を表す信号となるはずだからである。」

ロラン・バルトは、まさに世界の生成に参与するため、分析の対象を広げなければならなかったのだ。
そしてそれが、ロラン・バルトにとっての生きるということだったのだと、本書は語っている気がする。

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紙の本

紙の本小説から遠く離れて

2023/03/13 03:08

形式についての批評

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小説や物語に「内容」と「形式」があるとするなら、本書は「形式」を取り扱った批評である。

ただし、ここでの「形式」は、外見ということではなく、話の筋という程度の意味である。「内容」は、あらすじ以外の細かな部分、登場人物の具体的な差異であったり、挿入されているエピソードだったりということにしておく。

本書には1980年代に小説として書かれた、井上ひさし、丸谷才一、村上春樹、村上龍、中上健次、大江健三郎といった日本を代表する純文学作家の作品が取り上げられている。

私は大江や中上が論じられているということで本書を購入したわけだが、著者に言わせると、これら全ての当時の作品は「形式」としては、似ているということになる。

しかし、似ているというのは、悪いことだろうか。文学が人間の紡ぎ出すものであるなら、似たような作りを見出すことは容易なことだろう。そして、読者は似ているところよりも細部の違いによって、その作品をかけがえのないものと感じるのではないだろうか。

それは語り方の違いとでも言えばよいだろうか。著者は、そこに「物語」に「小説」が従属してしまうなら、その語り方は結局「小説」としてというよりは、「物語」としての機能に留まるとして、「小説」であろうとする作品を擁護している。

ただ、「形式」が似ているという指摘以上に、「物語」と「小説」の違いが簡単には腑に落ちない。読み方の試みとしては面白いので、読む価値はあると思う。けれど、1度見せられれば充分という気もする。

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