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  3. 由良 博英さんのレビュー一覧

由良 博英さんのレビュー一覧

投稿者:由良 博英

177 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本ホームレス中学生

2007/09/18 20:04

生きる元気を分けてくれる一冊だ。

27人中、24人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

お笑いコンビ「麒麟」の田村裕さんの自叙伝。差し押さえられた家の前で、父より突然の「解散!」宣告を受けた田村さん一家。兄姉とも別れ、公園の遊具のなかで、ひとり著者のホームレス生活が始まる。ダンボールを水に浸して食べて空腹を凌いだこともあった。苦しい境遇の余り、死を考える日もあった。亡き母への想いも込みあげる。しかし、田村さんは多くのひとに支えられ困難を乗り越えていく。生きる元気を分けてくれる一冊だ。

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うつ病に悩む同士に薦めたい一冊。

11人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

実は私もうつ病だ。この本の著者もうつ病であるという。うつ病患者が、本にできるほどの文章を書けるものかという疑念も沸いたが、書店で立ち読みし始めたところ、これがなかなかおもしろい。「つらい、苦しい思いをしたことによって、得たもののほうがその後の人生を豊かにしてくれる」と著者は語る。患者のつらさに共感的な理解を示しつつ、心の姿勢をポジティブに保つ術を、優しく説いている。同じ病に悩む同士に薦めたい一冊。

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クラシック音楽活字本に辟易されるかたも、是非、ご一読を。

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

学生オーケストラを舞台とした、個性豊かな若者たちの温かな想いの交流の伝わるコメディ。あらすじは…読んでのお楽しみ。演奏を作り上げる側からの、技術的な話題、またそれ以上に人間模様を描いていることから、クラシックに関心の薄いかたにも「オーケストラ、聴いてみようかな」という興味を呼ぶかも。作者の精細な取材ぶりも感じ取れる。不可解な印象批評の踊るクラシック音楽活字本に辟易されるかたも、是非、ご一読を。

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紙の本女湯のできごと

2006/05/20 14:12

男の私が読んでも微笑ましかった。

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

生まれてから20代半ばで独立するまで、内風呂のない団地住まいだったため、母、妹とずっと銭湯通いをしてきた著者。女湯のなかで見られる様々な客のこと、自分や家族のことを、ほのぼのとした文章とかわいいイラストで綴っている。懐かしい銭湯の情緒が浮かび上がる。女性を読む対象とするエッセーだが、男の私が読んでも微笑ましかった。決して、スケベ心から読む本ではないので、念のため。銭湯の大好きなひとに、お薦めな一冊。

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過激な比較文化論としても興味深い一冊。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日本人が今日の文明を築いているのは、幕末より来航した欧米人の教化教導によるとする、驕れる白人の偏見に厳しく報いる著。日本人によりドイツ語で著され、それを邦訳したもの。鎖国時代の日本の生活水準の高さを説くのみならず、西洋人が東洋の物資を得るために行った白人奴隷売買の歴史など、挑発的な内容も紹介されている。原著者は憤慨したドイツ人にケルンの町角で殴られたともいう。過激な比較文化論としても興味深い一冊。

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紙の本論語物語

2003/10/21 17:53

熱く瑞々しい体感として伝わるものがある。

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

教育者として、また「次郎物語」の著者として知られる下村湖人による昭和13年発行の傑作。論語を基に、孔子とその弟子たちとの交流の物語を、平明な香り高い文章により創作したもの。卑近な解説を加えられ皮相になったり、あるいは「論語読みの論語知らず」の衒学趣味に留まる蘊蓄本の多いなか、湖人のこの著には熱く瑞々しい体感として伝わるものがある。湖人という人物があって為しえた偉業だと思う。老若を問わず、読みたい一冊。

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有名無名の人物の逸話から、いまこそ学びたいことがたくさんあった。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

明治から先の大戦までの日本を、謀略におおわれた忌むべき歴史と括るひとは多い。しかし今日のこの国の在りようが「尋常」なものと考えるひとも、また少ないと思う。敗戦後に廃止された「修身」は決してこどもを偏狭な国粋主義者に育てるものではなく、個人また公人としての心がけを諭すものであったことを、この復刻本は伝えてくれる。国内外、有名無名の人物の逸話から、いまこそ学びたいことがたくさんあった。大きな活字も良。

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紙の本粗食のすすめ

2007/11/10 14:55

日本人よ、粗食に帰れ。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

戦後、肉や食肉加工品、牛乳、乳製品、油脂類、砂糖類などを中心とした欧米食が日本の食卓を賑わし、それらが健康に及ぼしてきた害について綴った一冊。「『粗食』とは『貧しい食生活』という意味ではない。日本という自然の豊かな風土の中から生まれてきた素晴らしい食生活--『素食』を見直すことなのである」と、著者は警鐘を鳴らす。不確かな「栄養素」にとらわれすぎることを戒め、穀類中心の献立と調理方法を提唱している。

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紙の本半井小絵のお天気彩時記

2007/10/24 14:21

半井小絵さんの初エッセイ。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

NHKの「ニュース7」で「午後7時28分の恋人」とも称される気象予報士、半井小絵さんの初エッセイ。1年を「春の章」「初夏・梅雨の章」「夏の章」「秋の章」「冬の章」の5つに区分し、天気の移り変わりの模様をもとに、身近でわかりやすい解説を加えながら、半井さんのプライヴェートな話も時折交え、優しい言葉で綴っている。イラストや写真を豊富に盛り込んだカラフルなページも楽しい。半井さんのファンなら必読の一冊だ。

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紙の本佐賀のがばいばあちゃん

2006/05/18 20:32

読後、確実に元気になれる、がばい一冊。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

小学2年から中学卒業までを母方の祖母の元で育てられた島田洋七さん。佐賀でのそのがばい(すごい)ばあちゃんとの8年間の貧乏な暮らしぶりが綴られている。ばあちゃん曰く「貧乏には二通りある。暗い貧乏と明るい貧乏。うちは明るい貧乏だからよか」。様々なエピソードのなか、たいへんな貧乏ぶりがうかがい知れるが、そこには惨めな苦労の陰がまったくなく、快活な明るさに満ちている。読後、確実に元気になれる、がばい一冊。

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紙の本父子鷹 1

2005/04/12 00:41

私欲なく皆のために肌を脱ぎ悶着を解決し、慕われた勝小吉の活躍劇には痛快さを覚えた。、

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

書名「父子鷹」は、勝小吉・麟太郎父子を指す。周知のとおり麟太郎は幕末維新の立役者となる勝海舟であり、その父小吉ともに実在の人物であるが、小吉の破天荒な喧嘩侍ぶりを描いたこの物語がどの程度史実に沿ったものかは、私にはわからない。娯楽性を感じさせることから、大方創作とも思われる。ともあれ、私欲なく皆のために肌を脱ぎ悶着を解決し、慕われた勝小吉の活躍劇には痛快さを覚えた。子母澤寛の小気味よい文体も粋だ。

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「対日本人阿り本」に非ず。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

日韓併合に先立つ、中国の属国であった李氏朝鮮518年の、庶民への支配者の過酷な収奪の歴史、国家を顧みず拙劣に変転する卑屈な外交を、韓国史家の説いた著。反日感情の強いこの国に対し溜飲を下げるべく読む類の「対日本人阿り本」に非ず。李朝崩壊の歴史は今日の日米関係を想わせもすると著者は指摘する。この著では併合時代の36年については終章で少し触れているのみなので、続編「日韓併合」(祥伝社)を併せて読みたい。

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読んで元気の出る、波瀾に富んだ自伝の傑作。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「名人に香車を引いて勝つ」昭和7年、13歳のとき、母の物差しの裏に書きおいて家を飛び出し、その大望を果たした、升田幸三名人。兵役、闘病をも糧に技に磨きをかけるさまが、深刻ぶることなく、自信に溢れた物怖じしない闊達な弁舌で語られる。それでいて、厭味な傲慢さもなく、常に豪快な爽やかさに貫かれているところは、傑物・升田を名人ならしめた所以でもあろう。小説より奇なる、読んで元気の出る、波瀾に富んだ自伝の傑作。

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紙の本古事記物語 新版

2003/01/30 05:19

「古事記」を知る最初の一冊として、格好のものと思う。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

児童文学者・鈴木三重吉が、自身創刊した児童誌「赤い鳥」上で大正8年に連載したもの。「古事記」を知る最初の一冊として、いまも古さを感じさせない美しい文体のこの書物は格好のものと思う。解説は坪田譲治、この著が「神話」ではなく「歴史童話」として発表された初出時の世相についてふれている。坪田の文章の書かれたのは昭和29年、日本が占領下から独立してまだ2年のこと。戦争を挟む前後の、本文と解説との対照も興味深い。

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失敗の中から必ず次に生きる技術が育つ。

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「刺しても痛くない注射針」などを開発した、世界一の金型プレス職人、岡野雅行さんの語る、仕事の哲学を聞き取りした一冊。わずか社員6人の会社の代表を務める岡野さんのもとに、大企業から頭を下げて仕事の依頼が来る。「難しいものがつくれるのは、誰よりも失敗しているから。失敗の中から必ず次に生きる技術が育つ」と、岡野さんは熱く語る。痛快な経験談のなかに盛られた職人気質の箴言の数々に、身の引き締まる思いがした。

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