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katoktさんのレビュー一覧

投稿者:katokt

174 件中 31 件~ 45 件を表示

紙の本

紙の本破獄

2001/04/30 22:09

限られた状況での人間の能力

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 題名の破獄は通常は、脱獄といった方が通りはいいだろうが、この本にかぎってはまさに破獄である。主人公の4回にわたる破獄の模様は圧巻としかいいようがない。

 そこには手錠、房への挑戦とともに、刑務官との心理的なやりとりを効果的に利用する手腕に魅せるものがある。ある意味では限定された目的での人間の能力の限りなさを感じさせるドラマでもある。

 人間ゆえに最後は人間らしい限界が待っているわけだが、それにしても不思議なのは、刑務所のなかでこそ知的な方面への啓蒙なんかの手段もあるんじゃないかと思うんだが、そういう方面への導きとかないんだろうか? そこが欠けているがゆえに、出獄後も自由を絶対視した寂しい人生がまってたんじゃないかと思ったりするわけだ。

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紙の本

紙の本アメリカン・サイコ 上

2001/03/31 09:33

映画化されて原作が売れるパターンの例外

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 映画から原作を手にする人の期待を100%裏切る本。多くの人は、そもそも原作を手にしようと思わないか。

 ブランドと連続殺人だけに着目して現代の病気を映し出す鏡、みたいな解説は笑止なんだよなぁ。こういう風に、いわば自分自身に対してだけしか、しかも表面だけを饒舌に語らずにはいられない長編を楽しめそうな人だけにお奨め。だらだらと続いていく終わりなき長編にこそ物語の魅力を再確認できるのだが。

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紙の本

紙の本ボウ・ジェスト

2001/03/24 12:45

偏愛の対象

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 砂漠、ミステリ、サファイア、外人部隊、ロマンス、名声、富、高貴な行いすべてがこの物語に凝縮している。あなたの頭の中で解凍されるのを待ちながら…。

 確かに偏愛ってあって、僕の偏愛はこの本かなぁ。長い間忘れていたけれど、その書き出しから、初めて読んだときの興奮をこれほどまざまざと思い起こすことができるもんだね。

 こういう本を記憶に刻み込める年代に読めることはホントに幸せだ。物語としても、伏線と結末の今から見るとストレートな結びつき具合が逆に新鮮でさえあるし。

 「砂漠は何も言わないがすべてを知っていた」

初出

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紙の本

誰でも子供のころはあるわけで

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 エルマーめちゃくちゃ好きだったな。とくに黄色と青のしましまとしっぽと翼が。たぶん小学校の低学年に読んだんだろうけど、当時もこんな小さな翼じゃ飛べないよ、なんて思ってた、いやな子供。

“Goodbye! I'd better hurry home,too,”sobbed the happy baby dragon. He clumsily hugged Elmer,and off he flew.

 頭の中には不思議なスィッチがあって、どんなに年月がたって古くてさびついてても、なんかのひょうしにぱちんと入って、おもわず小さいときそのままの自分を発見したりして唖然とするなぁ。初出

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紙の本

紙の本風の歌を聴け

2001/03/08 00:20

努力の作家

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 処女作らしいところは随所に見られるし、最初から完成された作家ではなく、努力を重ねて今まで至っていることがよくわかる。よっぱらった女の子の家に泊まるくだりにはチャンドラーの小説にも同じようなシーンがあったなぁと思わせるし、後日談の部分とかにはイメージを作りすぎの余計な固有名詞も多い(この点については、小説を経るごとに非常に上手くなっている)80〜90年代には大多数が漠然とあこがれる半歩前を上手く歩いていたと思う。

 ちなみにあとがきにある「尋ねる」の誤字は、昔からひそかに知ってるんだけどこれほどメジャーな作家の本にしては珍しく直らないね。初出

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紙の本

紙の本オズワルド叔父さん

2001/03/06 23:12

同じ作家の別の作品の方が

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 たいがい作家で本を読んで行くと、あたりはずれは少ないんだけど、この人の場合、最初によんだSOMEONE LIKE YOU が良すぎたんだね。本当に「あなたに似た人」は楽しめるいい本。短編集なんだけど、どれ一つとっても濃厚で楽しめること間違いない。

 この本は少しわるふざけすぎかな、そういうのが好きな人にはお勧めかも、でもあなたに似た人もお忘れなく。

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紙の本

紙の本マンスフィールド短編集 改版

2001/03/06 23:09

豊かさ

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 マンスフィールドは代表作の園遊会、ガーデンパーティから少女の思いを綿密に書きおこしている。少年の思いを書き出すSome one like you 『あなたに似た人』のThe Wishと双璧をなしてると思う。

 ただまあ日本ではいくら豊かになっても、ガーデンパーティはまだ縁遠いよなぁ。そしてラストは、

 「人生って」と彼女は口ごもって、「人生というものは−」だが人生とは何か、彼女には説明できなかった。それでもかまわない。ローリーはよくわかってくれた。

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紙の本

紙の本土曜の夜と日曜の朝

2001/03/06 23:06

Simple

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 こういう小説の魅力って極端な単純化にあるのかなぁ?
 紹介も単純に、「だって土曜の夜じゃないか。一週間のうちの最高の、いちばん心はずむ陽気な晩。一年365日の重苦しいでかい輪のなかに52回しかない息抜きの晩」

 ついつい土曜日の夜になると、この一節を思い出すんだよなぁ。

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紙の本

紙の本ストレート・レザー

2001/03/06 23:00

緻密な構成

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 アメリカンコミック風の表紙と横書きの目次は、思わず手にとらせる魅力に満ちている。ただその外見からポップで手軽な内容を期待していたむきは、いい意味で裏切られるだろう。いや裏切られたことに気づけるかこそがポイントだったりする。

 一見無秩序・混乱に満ちているように見える短編集は、そのじつ緻密に計算された構成をとっている。全12編はまず6編ずつの2部、それぞれの6編は文章1編・会話1編の3セットで構成されていることにはもちろん気づいてもらいたい。会話の流れが本書をひときわ引き締めている。
続き

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紙の本

紙の本アマゾン・ドット・コム

2001/03/06 22:57

現代のヒーロー

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 いまやアマゾン・コムを知らない人はいないだろうと思うが、その名前の理由を知っているだろうか?

 本書はそのCEOであるジェフ・ペゾスにフォーカスしながら、成功(いまのところは)の歴史をあざやかに興奮させるトーンで語る本である。たしかにインターネットでのビジネスを立ち上げた功績については、もう確立したものといってもいいだろう。

 ただし、その強みがなんと脆弱な土台の上にあるかが読み取れる本でもある。ペゾスは何度も、「ブランド力」を手に入れることの優位性を強調している。でも少し考えてみれば、書籍の販売においてブランド力ってどれほどの力をもつのだろう? なおかつそのブランド力を人に示す(例えばグッチのマークね)にはどうしたらいいんだろう? それこそあとがきでも触れられているブックカバー(笑)でも必要というほかない。かつブックカバーでアマゾン・コムで買ったことがわかったからといってどうだろう? ブランド力は残念ながら商品を売る立場にとっては、インターネットにおいてもっとも価値がさがったものといってもいいかもしれない。確かにインターネットで本を買う場合、最初にアクセスするのは有名ブランドのサイトということは十分に考えられる。ただ継続的に大量に本を買う場合を考えてみれば、買った店のブランドを自慢できるなどという付加価値が一段と期待できない書籍みたいな商品においては、結局価格こそがもっとも強力な競争ポイントになるのは自明のこと。従ってアマゾン・コムにおいては、“ドットコム”みたいな宣伝は短期的なカンフル剤にすぎず、長期的に販売と配送を低コストで提供できる仕組みをもつかどうかが問われるのである。現在のところはそれにも上手く成功しているようだが、競争者も増えて行く今後はよりいっそうの厳しい努力が問われることになるのは間違いない。
続き

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紙の本

紙の本九百人のお祖母さん

2001/03/06 22:52

35分のハネムーン

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 SFもどちらかといえばあまり読まないジャンルである。サイエンスの視点から現実の世の中の前提条件を変更したフィクションという感じだとおもうのだが(この構え方からしてすでに縁遠さを感じさせるが)、サイエンスと前提条件の変更の部分でストーリーについていけないことが多かったりするのである。

 ただこの短編集には、その点で無理を感じないおもしろい短編がたくさんふくまれていて、お勧めである。「スロー・チューズデー・ナイト」はめちゃくちゃ面白くて、すぐに2回読み返しちゃったし。発想としてはよくある「時の六本指」だが、出だしの「その朝は物をこわすことから始まった」の書き出しは、その瞬間にビジュアルが眼前にせまり、気づいたら終わりまで一気に読み終わってること間違いなし。

 この2つの短編はいずれも主に時間の点で前提条件に変更が加わっているわけだが、よく不眠症に悩まされたりするサイト作成者にとって、そもそも現実の時間の前提条件の変更に無理を感じないせいかもしれない(笑)。それにしても本を書くのに7分でハネムーンは35分か、そんなにハネムーンがいいものとも思えないけど…。

初出

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紙の本

紙の本マークスの山

2001/03/06 22:50

早くも時の洗礼を受けてるか

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 ミステリでも時代の洗礼を受けている本のほうが読んで、がっかりすることが割合少ない。 この本はまあまあという評価だろうか、最後までは読ませるが、ただいかんせん魅力にかけるのである、まあ取り上げた対象の警察じたいに、昨今全く魅力がないどころか嫌悪感さえ感じるせいかもしれないが(読んだ時期に警察での不祥事が相次いでいた)。

 ストーリーとしても結末の手紙でのラストはどうだろう、とりあえずある程度長くなったので切り上げなきゃといった感じを受けるし、道具立てとしても陳腐さは免れないと思う。 ▲優れたサスペンスは二度三度読ませるが、これは一度読めば十分といった具合だろうか、GWとかの長い休みでひまなときにでもどうぞ。
詳しくは

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紙の本

紙の本定訳菊と刀 日本文化の型

2001/03/06 22:46

全面的な賛成だけが本にとって幸せなわけではない

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 「内なる外国」と「菊と刀」は、この順序で2冊とも読むことが、2冊の内容をより深く、またより楽しく読めることに繋がると思う。

 でもどちらの一冊といわれると、非常に迷うから不思議である。「菊と刀」の問題点、語られている内容の一面性は「内なる外国」で十分承知しながらも、そのわかりやすさをもたらしているものが何か、詩的な情緒性、簡潔なストーリー展開にひきつけられる自分がいるのである。

 それにしても、資料とインタビューだけからこれだけ読ませる魅力的なレポートを書き上げるなんて、絶句。いっそガリバー旅行記みたいな小説とみなして読んでも十分に楽しめる。こんな仮想の国に住みたいか住みたくないかは、あなた次第?
詳しくは

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紙の本

紙の本「超」言葉狩り論争

2001/03/06 22:43

難しい漢字の名前の作者には同情を禁じえない、でも

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 「本書はただ一つ、実践的に「役に立つ」ことのみをひたすら目論むものだ。本書が役立つと信じる対象には、アトランダムに挙げれば次のような人々が想定される。(本書を役立てることが、本書への厳しい批判も含むと想定されているのは言うまでもない。)」

 いい目的意識だと思う。役立てる=批判っていうより、役に立たない=批判っていうのがふつーだとは思うけど。で実際に本書が役立つと信じる対象はと、筒井康隆とそのファン、日本てんかん協会、部落解放同盟、筒井「無人警察」所収の教科書を現場で教えている教師と教えられている学生。言葉がり(大体題名では言葉狩りで本文では言葉がりだって、ちゃんと意識して使ってるのかな?)におびえてるいろんな人、ゴーマニズム宣言を読んでる学生、フェミニストかぁ(一部は略しているところあり、でも条件はもらしてないよ)。
 で、かつこの前書きを読んでる人でしょ、カナリ限定したねぇ。かなりの人が対象外だから読むなってことか、まあいいでしょう。あら最後にまだなんか書いてるよ。
続きは

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紙の本

紙の本ゴールデンボーイ 恐怖の四季 春夏編

2001/03/06 22:39

本でしか楽しめない楽しさ

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 表題のゴールデンボーイだけではなく、刑務所のリタヘイワースをとりあげてみよう。

 題名は確かに僕らの世代にはリタヘイワースから喚起されるイメージがなくてつらいかも(あるいは僕が無知なのか?)、映画化もされたが「ショーシャンクの空に」なんて名前じゃなかったかな、ビデオで見た気もするけど、主人公の魅力を映画で描くのはかなり難しいでしょ、映画としてはイマイチの失敗パターンってところだったと思う。

 ただそれが原作の面白さを減じるわけではもちろんない。本でしか楽しめない楽しさがここにある。

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