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ベリ太さんのレビュー一覧

投稿者:ベリ太

88 件中 31 件~ 45 件を表示

紙の本身体の中世

2002/07/07 00:16

コンパクトな百科事典

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

中世物にかけての碩学の著者が自家薬籠中の知識を縦横に利用して、
その時代の身体表現の持つ意味、身体に関わる事象、
それから発する病、狂気、罪と罰、更には様々な感情表現の実態と、
中世人の生きた世界のコンパクトな百科事典の観がある。

残念ながらカラー写真ではないが積極的に採用された図版は、
一般にはなかなか見ることができないものも多数あり、
興味深く記述をより一層説得力あるものにさせる。

中世と題名どおり記述の歴史的範囲は目を通したかぎりでは、
約500年の長きに渡っている。
停滞した世界(実際は必ずしもそうではないが)と言えども、
社会、風俗、倫理は相当変わるものである。
与えられたイメージが中世の総てであるように思い込むべきでないことには、
若干の注意を払う必要があるだろう。

一部の専門家でない限り、一気に読むのではなく、
興味の引くところを寝床の楽しみのようなつもりで接すると、
これもまた実に面白い読み物と言えよう。

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今から頑張ろう!

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

現実に何かをなしえた人の言葉には強い説得力がある。
いわゆる惰性となった常識をリフレッシュして企業、工場を再生した手腕、
そして何よりも一丸となって答えた社員達に素直に敬服する思いである。

この本では章立ての代わりに35の著者の語録で進んでいく。
一つ一つなるほどそうだ!と思い至らされるが、
出来ない事、無理なこと、奇妙なことなど何も書かれていない。

言われてみればビジネスマンがやらなければならない根本の鏡を、
磨き直しているに過ぎない。だからこそ余計に説得力があるのだろう。

解かっていること、何となく思っていることが何故にできないのだ?
そういう意味でこれはテクニカルな面でも参考になることが多いが、
より一層に精神面での啓発書と言えよう。

さあ、明日から…いや今からさっそく頑張るぞ!
職場は男の戦場だ!

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紙の本あの世の話

2002/07/31 01:21

対談、なかなか盛り上がってるね。

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

佐藤愛子さんが、いまピリチュアル・ブックで有名な
江原さんとふ古い付き合いがあるとは知らなかったな。
佐藤さんのこちらの方面の関心度は昔から知っていたが、
この対談で江原さんのそちらの能力もなかなかであるとこが解かったよ。

そういう二人の対談だから盛り上がりもいいね、
対談する人が読者よりよっぽど楽しいでいる。
そういう対談は当然ながら読んでいても面白い。

夏の夜の気軽な読書には結構な本だ、
しかし、後で怖くなっても知らないよ。

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紙の本人びとのかたち 改版

2006/10/03 17:54

著者の価値観、美意識の爽快な表出

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

映画の評論とは違う。
映画を通して著者の持つ価値観を語る物である。

恋愛、友情、正義、差別等々とそれぞれのテーマを
短く凝縮したかたちで語っていく。

その語り口には著者の価値観、美意識、いい意味でのプライドが、
濃厚に反映し、それがまた実に気持ちがいい。
また関連しながら随所に現れるヨーロッパ文化の
一つの考え方、ものの見方も啓蒙される思いである。

残念ながら私は取り上げられた映画をほとんど見ていない。
しかし、それでも現実以上の真実を映画に感じる。
著者の広さだけでなく深さにも敬意を表したい。

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紙の本こんなふうに死にたい

2002/07/31 01:02

題名に期待しなければ面白いよ。

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「こんなふうに死にたい」?
この本の題名と内容がちょっとそぐわないんじゃないかな?

冒頭からおどろおどろしい幽霊、前世という話、
そして圧巻は肥前・岸岳城址でしっかりと武者の幽霊に
取りつかれる話は迫真性があって夏の夜にぴったりだ。

題名での期待は見事に外れたが、
内容は面白く印象度はなかなかのもんだったね。

佐藤さんはもしかして死んでも、
しっかりしゃべりたいのかな?

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強烈な魂の遍歴

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

小柄な肉体に宿る凄まじいまでの気力と胆力。
戦場での誇り高い貴族がひとたび進む道を変えた時、
その耐える力、信じる力、その強さが奇跡体験を引き寄せるようだ。

彼の組織したイエズス会の神父、修道士たちが、
信仰の為とはいえ、自己を捨てて波頭千里を越えてきた
力の原動力はまさにここに在ると言えよう。

全体の語り口は淡々としている。
無謀と思えるエルサレム巡礼すらも強い信仰はあっても、
気負いは全く感じられず、寧ろ心の静謐すら覚えてしまい、
それもまた違う感動を呼びおこす。

ページにそった丁寧な注解は読みやすく便利であるが、
信仰の書でなく一つの自伝として読む者にとっては、
多少の辟易する所は否めない。
これは読む立場の違いであり、致しかたないことである。

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紙の本黄金伝説抄 新版

2002/07/28 15:20

ヨーロッパ文化を知る上での基本書の一つ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書はある時期のヨーロッパにおいては
聖書に次いで強い影響を持っていたかも知れない。
或いは読まなかったにしても、ここにある話の断片は口伝で広く
民衆レベルに伝わっていたと思われる。

一神教が建て前のキリスト教社会においても、
人が日々生きる糧として必要な現世利益の祈りの対象は、
ここに書かれている聖人たちだったのだ。

荒唐無稽な話も含めて信仰に関わり無く興味深く読める。
今昔物語の仏法部ぐらいの気持ちで手にとってはどうだろうか。

ヨーロッパ文化を知る上での基本書の一つとも言える本書の
存在意義は大きい。

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紙の本イタリア遺聞

2002/07/21 10:25

気軽にかつ読み応えあり

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

これは出版社のPR誌に連載した30の随筆風の小編を、
1冊にまとめ上げたものである。
そのような性質上、興味を引く章から拾い読みも楽しい。
一般の読者が入りやすいように、
興味を引き付けるような出だしから始まる構成は巧みである。
そしてこの内容に入っていくとなるほどと思わせるもの、
初耳でそんなこともあったのかと驚かせること、
しかしながら、中身は専門家の分野に属することもあって、
しっかりと厚みがあって読み応えがある。

これは現代一般でイメージするエッセイではないだろう。
もちろん研究というものとも違う。
ふと思い出したのは江戸後期に流行した考証随筆の風がある。
意外なところに伝統を見出した思いだ。

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紙の本北京籠城

2002/07/21 09:46

明治の軍人かくありき。

3人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

舞台は清末義和団の乱、主役はチャールトン・ヘストン。
スペクタル映画「北京の55日」
若き日の伊丹十三が演じる柴中佐。
これは、その柴中佐の講演の貴重な口述筆記である。

10000人の包囲軍に対し400名の外国連合軍、
その中において中心的な役割を果たしながら、
情勢判断、戦闘情景、民間人の様子等を冷静に語り、
昭和の軍人のイメージにあるような大言壮語な言葉は一切無い。

日本人の活躍も事実だが、他国軍の奮闘も同じようなレベルで
隠すところなく描いている。
米英が中心的活躍をする映画と雲泥の差である
(ちなみに映画ではほとんど出ないイタリア兵の頑張りも初めて知った)。
明治の軍人の素晴らしさを改めて見る思いである。

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紙の本聖なる予言

2002/07/20 18:03

不思議な納得感

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

こういうロングセラーに今更書評も気が引けるがちょっと一言。
あとがき解説は心理学者の河合隼雄氏。
曰く、文学作品としては、あまり程度の高くないもの…
文学に何を求めるか人それぞれにことなるだろう。
また小説を読むということ自体、文学を読むという行為といえるのか?
批判的気持ちは他の人に任せたらいい。

本書は虚心にして読めば読むほど感じるものがある。
純粋に人生の意義、生きている意味を求めようとする時、
本書で第一の知恵にあげられた偶然の一致ということに
深い意味を感じてしまう。
思えば総てのことは偶然の一致の膨大なヴァリエーションであろう。

しかし、それはスタートのほんの第一歩。
知恵は進化的に第九まである。
読みながらそういえば私も密かにそう感じていたのだというような、
不思議な納得感が存在する。

後はどうか各自心のままに読み進めていただきたい。

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戦争が殺戮消耗戦になった時代

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

16世紀にスタートした軍事革命は、その火器能力の飛躍的発達により
戦争が殺戮戦であり経済戦であり総力戦の様相を呈するようになった。
そういう意味でも現代の大戦の出発点であるといえよう。

オランダ・マウリッツの戦術革命、築城術の革新、
当時の資料を駆使しながら、流れを巧みに追う著述力は、
さすがにヨーロッパトップの軍事史家の力量を遺憾なく示すものである。

哀れを誘うのは30年戦争時のスウェーデンのある寒村での統計だ。
傭兵ではなく先駆的に徴兵とされた結果、
18年間で成人男子人口の40%の減少、
ドイツへの出征はほとんど死刑宣告と同義語である。
英雄、グスタフ・アドルフ下の実態はこんなものであったのだ。
これもまた、国民皆兵の悲劇に至る嚆矢とも言えよう。

なお長篠の題名に多くを期待しないように言い添えておく。
ほんの申し訳程度の記述であるからである。

訳者のあとがきで意図はわかるが、
それにしてもこの題名のつけ方は賛成できない。
訳文がいいだけによけい残念である。

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紙の本今、生きる秘訣 横尾忠則対話集

2002/07/16 06:44

対談はより個性を発揮するもの。

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対談というのは、しばしばその人の著作以上にその人自身を語る。
岡本太郎さん、生物学の今西錦司さん、小説家の島尾敏樹さん、
手塚治さん等々、対談相手は当時の錚々たるメンバーである。

横尾さんが登場する対談はいつも面白い、
彼は普段目に見えないものを大切にしながらも、
人間対人間の関わりをとても尊重しているようだ。
本編も彼のそういう姿勢がお互いの個性を
気持ちよく発揮してると言える。

元々は20年以上前の対談でありながら、
全く色褪せることなく今も相手が(ほとんどがもう鬼籍におられるが)
生き生きと感じるさせる秀逸の対談である。

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紙の本毒草を食べてみた

2002/07/13 12:41

身近な毒草たち

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

毒草という名前には一種の不思議な魔力がある。
「きれいな花には毒がある」
という使い慣らされている言葉には、
どこか遺伝子の記憶レベルでのリアリティを感じる。

そんなぼうようとした記憶でなく、
知らぬが仏で確かに今も、いや交通交流の発達とともに、
毒草は事実は先祖達より身近なものとなっているのを、
この本は示唆してくれる。

44種類の自らは罪無き毒草たちを、
毒性、症状、歴史的受容、食べてしまった人たちの話を
取り混ぜて楽しく?読ませてくれた。

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紙の本薔薇物語

2002/07/06 15:38

アレゴリーの世界

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

さて登場する人物たちの一部を紹介するとしよう。
主人公の「わたし」に続いて「憎悪」「悪意」「下賎」…
「礼節」「悦楽」「美」「若さ」「老い」…
「愛の神」「歓待」「拒絶」……

このがまさしくアレゴリーの世界である。
現代日本人の頭にはまことに奇妙な世界かも知れない。
中世人は、一つの心に浮かぶ感情を常にこれは何であるのか反芻していたのだろうか?
一方で我々が日常に概念的な言葉を使う時、
どれほどのイメージを持ちながら使っているのか考えさせられる。

作者は物語の冒頭で、これには「愛の技法」がすっかり収められていると語る。
確かに本筋はわたしが「薔薇の蕾」を得るまでの歴程であるが、
卑俗な部分から精神の高みまで混然と綯い交ぜに進んでいく姿に、
他ではなかなか味わえない面白みがある。 

おそらく当時の人は音読で読んだように、
我々も時間の流れを少し変えてゆっくりと読むべきであろう。

本に含まれる多くの彩色絵や木版画もあわせて楽しませてくれる。

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紙の本日本海海戦の真実

2002/07/03 01:09

事実だけでなく一つの時代を物語る本である。

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東郷平八郎は世界でも著名な日本の歴史上人物の一人であろう。
日本海海戦の完勝、丁字戦法、様々なイメージに飾られている。

また司馬遼太郎氏の「坂の上の雲」で紹介されることによって、
それを導いたのは秋山真之であるととうのも歴史愛好家の間では、
一つの常識となりつつある感がある。

本書は著者の特別に得られた資料を紐解くことによって、
その常識をくつがえし、また新たな歴史のベールをめくったものと言えよう。

しかし、それによって東郷や秋山の価値が下がるものでは決して無い。
事実は、歴史に輝く人物の周りには、同じように輝く人物たちの存在を、
あらためて教えてくれるものである。
そしてその人物層の厚さは明治という時代を物語る一つの参考となろう。

私事で恐縮だが、郷里の福岡では海戦の当日に
遥かに砲声のこだまがしたという古老の話、
テレビでの特別番組で当時少年水兵だった最後の海戦の参加者のインタビューなどを
思い出した。そんな思い出をあたらめてリアルにさせてくれた読後感であった。

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