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武蔵さんのレビュー一覧

投稿者:武蔵

12 件中 1 件~ 12 件を表示

確かにちゃぶ台ひっくり返すけど…

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 この連載と同時期に、同じ原作者で「あしたのジョー」という漫画がある。しかしどこでどう間違ったのか、それに比べこの「巨人の星」は、コントなどの題材に使われたりと比較的小ばかにされる風潮がある。僕自身読んだ事もないくせに、何故かちゃぶ台返しの話など知ってて軽く馬鹿にしていた。同級生もそうだった。しかし友人が持ってきたこの本をクラス中が大真面目に読んだ。いや最初は笑ってたのだ。ちゃぶ台返し、大リーグボール養成ギプス、針の穴をも通すコントロールが出てくる、笑わずには入られない。
 しかしクラス中の人間に真面目に読ませしめたのは、熱血漫画の主人公としてはあまりにもろい精神力だったかもしれない。父一徹への反発、ピッチングのカベとの衝突、恋の悩み、そこにかかれていたのは、形こそ違えど、高校時代の私達の悩みそのものだった。
 受験や何かと悩んでいたときに、左腕一本と根性のみで問題を解決していく飛雄馬は、当時の私達にとってあまりに魅力的であった。先にあげた「あしたのジョー」と併せて読んでみると、原作者梶原一騎ワールドに引き込まれること請け合いである。

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紙の本クレヨン王国のパトロール隊長

2001/11/14 17:23

憎くて仕方ない相手っていませんか?

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 初対面の相手でもどうしても虫が好かない相手というのはいる。そういう相手っていうのは自分の醜い感情を引き出す、できるなら付き合いたくない人間である。
 この話の主人公であるのぶおは、自分の小学校の先生を憎まずにはいられなかった。虫が好かない相手だったのだ。そしてその先生ものぶおのことを憎まずには入られなかった。自分のせいで妹が失明したこと、母が亡くなったこと、先生を憎まずにいられなかったことが重なり、のぶおの心はばらばらになる寸前だった。そんなとき、夢か現かわからないクレヨン王国にいすわることになり、心が癒されていく。

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紙の本あなたが変わる自分アピール術

2001/12/08 06:26

マニュアル本???

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 人は、この人の本のことをマニュアル本ということがある。かつてこの人の書いた「面接の達人」が話題になったとき、同時に「あんなのはマニュアル本だ」、「試験官も読んでる」などと言われたことがあった。
 この人中谷彰宏はそういう人生指南系の本を多く書いている。どれも様々なシチュエーションで役立つものばかりと私は思っている。確かに人はこれをマニュアル本とくくるかもしれないなと思いもするが、私自身かなり批判的に読んだと思っている。その結果やはりマニュアル本ではないとやはり思うのだ。
 理由も書かず「こういうときこうしろ!」というのは間違いなくマニュアル本である。しかしこの本はすべての項目において、かなり理詰めに書かれている。一人の人間が書いたものだから、もちろん自分の意にそわないこともあるが、納得させられる確率が今までこういう本を読んで一番高かった。はじめからこの人自身が人生の成功者であることを前提とした文章だから、批判もあるだろうが、本を読みながら腹が立ってくるような本など出会いたくてもなかなか出会えないものだ。人生指南されたい人も、されたくないよという人も読んでみて損はないと思う。

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紙の本五分後の世界

2002/07/22 19:51

活字から、映像、音、匂い、いろんなものが湧き出してきて

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村上竜のほんとにすごいと思うのは「わかりやすさ」であると僕は思う。

表現が巧みなんて言葉でお茶を濁すのはよくないかもしれないが、ほんとにそうだ。この人の小説を読んでいると、この人は小説を想像力で書いているのではなく、実際にある減少を精密に写生しているのではないかと思うことがある。表現が上手な作家は他にもたくさんいるが、そういう人達とこの人が違うのはすべての表現が「わかりやすさ」というものを目指して書かれていることだ。小説家にありがちな、芸術的で抽象的で独善的な表現の追及にとどまっていない。とことんまで表現を追及しているが、それは全て読者が性格に情景を理解するために役立っている。

そして表現だけにとどまらない話自体の面白さ。卓越した表現と言うのは小説に欠かせないだろうが、それだけでは退屈な小説になってしまう。読者を引き込む物語の展開ありきの表現力なのだ。その展開の面白さが彼の小説、とりわけこの小説では顕著に表れている。

映像、音、匂い、たとえ私たちが望まなくても彼のこの小説を読めばいやがおうにも脳に入り込んでくる。それに加えて話の面白さ。僕はもう四回読んだ。

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奇才が描くもの

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作者は松本大洋であるが、私が行ったある漫画に関する講演会のようなもので、ある漫画評論家はこの人の絵に関してたしか「最先端」と表現した。
この人の作品を読んだのはこれが初めてであったがなるほど前衛的な絵だと素人ながらに思った。
しかし、読んでいて思ったのはほんとに最先端なのは絵に関してのみ言える事ではないのではないかということだ。この話は卓球がテーマであるが、登場人物の台詞一つとってもおよそ常識はずれなところがあるし、話の流れとしても従来のスポーツ漫画とは違う。
「才能」という言葉を話を通してのキーワードとした。どんなに練習してもかなわないものとして「才能」を描いた。努力、もしくはどれだけそのスポーツを愛しているかということに重点がおかれるこれまでのスポーツ漫画において、その点だけ取り上げてもどれだけ異色かが分かると思う。
2002年夏には、映画化が決定しており、CGを駆使した映画と、作者の最先端の絵を見比べるのも面白いのではないかと思った。

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紙の本仕事、三谷幸喜の

2002/05/09 02:43

「振り返れば〜〜〜」と「古畑シリーズ」書く人の歴史

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かつて一度でも人に「三谷幸喜って人のドラマ好きなんだよね」または「え? まだ古畑見てないの?」などと言った覚えがある人は必見です。
小学生の脚本から、大学の課題の脚本、東京サンシャインボーイ図の脚本から、テレビドラマの脚本、いわくつきのサザエさんの脚本まで、もうとにかく全てだろうと思われる彼の作品に、彼自身が紹介をつけてます。
自分の作品とは言っても、良いものは良い、悪いものは悪いという姿勢が読んでいてとても気持ちよかったです。
脚本家、演出家としての彼の栄光と挫折(?)がつまったこの本は彼の伝記すら言える内容度です。

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自分の現在の感性を維持する自身がありますか?

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 感性とか、その瞬間の常識とかは、変わらないように見えてちょっとずつ、でも確実に変わっていくものだと思います。この本のあとがきで作者はこの物語に触れて「漫画家人生でどうしても書いておかなければならなかった」と表現しています。主人公達は皆19、20の男女ですが、その時代の感性というものは必ず人の手から零れ落ちてしまいます。当時、35歳の柴門ふみにとってどうしても書いておかなければならない物語だったのです。きっと境界線ぎりぎりで。
 一人一人の人物がほんとに繊細に描かれていて、作者がどれだけ彼等を愛しているか分かる作品です。すぐにでも第二部が読みたくなりました。

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「ちびまるこちゃん」を読み疲れたときには

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さくらももこと言えば、「ちびまるこちゃん」に代表されるエッセーに代表される人であることは周知の事実であるが、この本はスタイルはそれとは似て非なるものと考えたほうがよいと思う。
主人公が陰気で、皮肉が得意な永沢君であるから、当然まるちゃんのような軽快なおしゃべりは期待できないし、そんな性格ゆえまるちゃんのように友達が多いわけでもないので、出てくる人物は必然極端に少なくなる。
ただ、ではこの作品が面白くないのかと言えば、全く逆である。私は「ちびまるこちゃん」よりこの作品の方がはるかに好きであるし、思い過ごしかもしれないが、作品に対するこだわりから、作者自身、自分の分身であるまるちゃんより、永沢君というキャラクターの方が好きなのではないかと感じた。
物語は、永沢君を中心としたさえない男子中学生三人及び、どこの学校にもいる不良や、マドンナ、暗い女などを巻き込んで展開していく。自我に目覚め、自分の存在に苦悶してしまう思春期と呼ばれる時期を生きる永沢君の姿を見るにつけ、笑ってしまうだけでなく、我々をどことなく、ほんの少しだけセンチメンタルにさせるのは、作者が、彼の中に、誰もがもちうる甘酸っぱい共通項を描き出しているからだろうか。
この作品は確かビックコミックで連載されていたもので、作者にしたらほんの寄り道のような作品かもしれないが、この作品からのちに「ちびまるこちゃん」で主要キャラと言える「野口さん」が生まれたこともあり、決して有名な作品ではないが、重要な作品であると私は思う。
もし「ちびまるこちゃん」を敬遠している人がいても、作風が違うこの作品ならば楽しめるかもしれないし、一部登場人物が重複しているという点で、「ちびまるこちゃん」フリークなら、なおさら必読の作品だと私は思っている。

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紙の本せつない話

2002/05/15 05:06

せつないと感じられるか感じられないか、一種の挑戦状

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あなたはこの本のタイトルである「せつない」という感情を適切に表現できますか? もちろん辞書的な意味である「(寂しさ・悲しさ・恋しさなどで)つらくやるせない。」は間違いではありません。でもそれは万人の納得を呼ぶものではないでしょう。
ここでは紹介しませんが、この本の編者である山田詠美さんは本末でこの「せつない」という感情をものの見事に説明しています。そして彼女の「せつない」の定義は辞書のそれと比較してもちろん似て非なるものです。一つだけ書くと、彼女のなかでのこの曖昧で微妙な感情表現は辞書のそれと違い、必ずしも否定的なものではないのです。彼女の言葉を借りれば、「ソフィスティケイティッド(洗練)された内側を持つ大人だけが所有している」ものだとされています。むしろ、この感情を知ることができるというは喜ぶべきことであるとさえも読むことができます。
このことを考えると、この本は読む人の感性を知るための試金石であるとすら言うことができるかもしれません。とは言っても全部で15話収録されているので、その中の一つからでもせつないと感じられたなら本代ぐらいは十分もとをとったと言えるのではないでしょうか。

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さわやかな「あつ苦しさ」

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 本宮ひろ志の集大成のような漫画である。元暴走族の金太郎が、大手ゼネコンに入社し、サラリーマンとして活躍していくことで物語が展開していく。
 本宮ひろ志の代表作として「俺の空」という作品があるが、その主人公は財閥の生まれで、その資金力を武器に活躍していく物語であった。しかし今回はそれと対極の物語である。一本気な人柄、そしてそのゆえに形成されていく人脈を武器に、サラリーマンの世界に殴り込みをかける。ときに暴力シーンも登場するが、読者に、そういうシーンを見たときにありがちなある種の後ろめたさを感じさせることはない。サラリーマンのあり方、恋愛、女性の権利に対する考え方など多岐にわたるテーマを本宮ひろ志が、金太郎を通じて答えていく。
 あつ苦しいものが疎まれがちな現代にして、これほどさわやかに「あつさ」というものを表現した作品はほかにないように思う。一度読めば、金太郎の魅力に取り付かれること請け合いである。

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漫画の神様の苦悩

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 ブラックジャックは通常ヒューマンドラマとして描かれる。そのことについて異論はない。しかし、それ以上のすごみを私はこの漫画から感じずにはいられない。
 確かに多くは誰もが納得するストーリーである。しかし、俗にいうオチがない、よく言えば余韻のある話は結構多い。勝手に思うに、それはもう計算づくの終わり方ではないと思う。その当時、もう終わった漫画家の烙印を押され、プロダクションも倒産という憂き目にあっていた手塚治虫の、漫画の神様らしくないすごみというものが漫画の端々に見える。手塚治虫らしくない、無骨な主人公の言動や振る舞い、いろんなことから考えて、他の作品と切り離して考えた方が良さそうだ。
 しかし倒産等の背景なども併せて考えるとこの作品が一番、手塚治虫が自由に漫画をかけているような気はしないこともない。

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紙の本あしたのジョー 7

2001/12/08 06:37

こぶしが解決!

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 前にテレビで、「あしたのジョー」のボクシングに関する描写は滅茶苦茶だと聞いたことがある。「はじめの一歩」の方がボクシングの描写は上手いのだと。ただ、この漫画を好きな人がそんなことを聞いても、ちっともその好きさ加減が冷めることはないだろう。アッパーカットの描写がおかしいなんて話を聞いたとき、「確かにそのとおり…」なんて思ったが、でも丈(主人公)のアッパーは、現実のアッパーの理論なんて通用しないんだろうなと素直に思った。
 「所詮漫画」なんて言い尽くされたことだろうが、そうやって馬鹿にされがちな漫画の世界と現実の世界の境界線上にあることは、現実世界に生きる我々を勇気付ける。喧嘩っ早い丈が実際いたら、危なっかしくてしょうがない。漫画の中だから応援できる。でも、完全に漫画の世界の人間じゃない、リアルな悩みや悦びを抱える人間が丈だと私は思う。
 「将来のこと」「親友とは」「恋愛」などと現代っ子が抱える様々な問題は、丈のこぶしと背中が解決してくれること請け合いである。

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