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うすかげよういちろうさんのレビュー一覧

投稿者:うすかげよういちろう

96 件中 31 件~ 45 件を表示

両極端の2つの考え方から、一度にたくさんのことを学べる

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ベストセラー作家2人の対談集である。
かたや、「年収300万円時代を生き抜く経済学」という本で、年収300万円に見合った生活をすることを提唱した森永卓郎氏、かたや、バブル期にほしいモノはなんでも手に入れたと豪語し、すべてを失ったバブル崩壊後も、またたくまに何億もお金を貯めた加治将一氏である。

古いおもちゃをかき集めてネットで売ろうという森永氏と、不動産でばーんともうけようという加治氏。
180円のラーメンをはじめとして節約して年収300万円で暮らそうという森永氏と、こまめに数万円節約するより、数万円稼ぐ方が楽という加治氏。
2人の、そんな、両極端の考え方がぶつかりあうところがとてもおもしろい。

と、いうか、そうなることを見込んでの人選だとは思うが。

森永氏は安いモノを上手く利用して満足しようとするし、加治氏は使うべきところにお金を使って、最大の効果を得ようとする。
両極端の考え方を一冊で読めるのが、この本のよいところと思う。
だいたい、ひとつの決まった考え方で書かれた本では、信用できないところもないわけではない。
お金儲けも本気でやるなら、いろんな本を読み込まないといけないだろう。
その中から、自分にあったやりかたというか、考え方がつかめてくるものだと思う。
この本なら、一冊でいろんなやり方が読めてしまうのだ。

アメリカでは、男性が集まって話をすると、お金の話ばかりだという。
低レベルなのだろうか?
いや、この本を読んでいると、「お金の話」というやつが、いかに頭を使う話で、判断力が必要で、経験が必要かと言うことがわかる。
金儲けの話が、話題としては、すごくレベルの高い話題の範疇に入ることもわかる。
この本の著者2人のレベルも相当に高い。
なにせ、森永氏が、ポンポンとしゃべる数値はすごい。経済関連だけでなく、メディア関連など、「いまの日本」を代表するような的確な数値を把握しているらしいのだ。
また、なんでも経験しているような加治氏の経験談のねたの多さにもおどろく。これだけ、いろいろと知ってりゃ、そりゃあ、すごいわなあ、とうなってしまう。
とくに、不動産の裏技や、ヤミ金融の裏話などには、読んでいてうなった。

しかし、残念ながら、私自身はお金儲けとはほど遠い場所にいるし、もうけた実績もない。
でも、この2人の会談から、多くのヒントを得ることができた。
本を読んで、この2人のエキスをなめるくらいはできたかなと思った次第である。

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今の時代にどう生きるべきかを熱っぽく説く、叱咤激励の本

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

太く短く生きた、青木雄二氏の著書である。
図解とマンガと文章で、今の時代にどう生きるべきかを熱っぽく説いている。

薄い本だが、中身は密度の濃い文章がつまった本だ。

年収0円というのは、リストラの場合もあろうし、退職後、年金をもらえるまでの無収入期間のことでもある。その他にも、年収0円になる可能性が以前よりもずっと高まっている時代である。きびしい時代をどうやって生きるかという本だ。

青木雄二氏は、数々の職業を転々とした経験を持っていることが武器だが、漫画家になってからも、いっさいの手抜きをせず、仕事にとことんこだわりをもった人だったということがわかる。
そんな著者の生き方が強く反映された本だ。
自ら手本を示し、読む人を叱咤激励し、やる気を奮い立たせてくれる本である。
と、いって、押しつけ的な感じはまったくない。
素直でありながら、力強いプッシュの言葉が連続するのだ。
このエネルギーには脱帽する。

文中、数々の言葉に感動した。
全部抜き書きしては、ねたばらしになってしまうので、いくつか。
「世間にどう叩かれようと、突出した生き方をすべきや!」
「なんの仕事でも言えることやが、不遇時代を生き延びるには、基礎がしっかりしていないとダメや」
「時間を忘れるほど没頭できる仕事を見つけ、その道を極める。これが、「本当に自分のための人生」を生きることにつながっていく」
「「好きだ」という気持ちは、まず最初に大事にすべきものやな。そのためにはふだんから「好き嫌い」をはっきり言える生き方をすることが必要やね」

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ファイリングの多彩さに圧倒される

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

資料のファイリングに関する本である。
内容は非常に多彩である。
こんなにもファイリングの仕方がたくさんあって、こんなにもファイリングに関するツールがたくさんあって、こんなにもファイリングのこつがたくさんある、なんて、ほとんど知らなかったから驚くばかりである。
とにかく、ファイリングに関する情報量は膨大だ。

厚い本ではないが、ファイリングの細かいところにいたるまで、きちっと解説されている。
各項目は短めにまとめられているから、非常に読みやすく、わかりやすく、頭に入りやすい。
この本自体が、よく整理されていて、ファイリングの見本になっているかのようだ。

それにしても、細かい。
資料を閉じるか、閉じないか、縦に置くか横に置くか、フォルダーの見出しはどうする、キャビネットはどう選ぶ、パソコンはどう使う、ケイタイはどう利用する…
とにかく、何から何まで、一から検討し、延々と分析が続く。

全部を実行していたら、ファイリングに要する手間と時間の方が、本来の仕事の数倍も大変になる。
だから、効果のありそうな手法を選択するわけだが、これだけのさまざまな手法のうち、一部でもきちんと実行できたら、かなりの仕事名人になれるだろうと実感する。
それができない人は、どうしたら…
うーん、その手がかりもこの本に書いてある。

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著者とお話ししている感覚で読める、お金儲け入門書

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

お金儲けについて、Webで行われたQ&Aをもとに、書籍にしたものということだ。
100の質問と著者の解答が整然と並べられている。
そんな、シンプルな作りの本であるため、結果的には読みやすくなっている。


内容は、中国関係が半分くらいを占めているという印象。
邱氏の中国関連の知識の深さがうかがい知れる。

本によると、日本国内ではできることはやりつくした感があるらしいから、中国関連はこれから研究される分野だろう。
個人的には、ぜんぜん、やりつくしていないのだが、中国語関連の本など買ってきて読んでもいる。まだ、結果は出ていないが、準備となる研究は怠りなくやりたい。

文章は、肩の力が抜けていて、“あれー、こんなにかんたんに質問をはぐらかしていいの?”という解答もある。おそらくは、Web上でのコミュニケーションが肩の力を抜けさせているのだろう。
でも、よく読むと、決して、質問をはぐらかしたのではないということがわかる。
すごく、お金儲けに対して、まじめな態度をとっているだけなのだ。そうすると、そうかんたんには答えは出ないし、そうかんたんに答えを書くわけにもいかない。
また、かんたんに答えが得られると、金儲けにもっとも大切な、“自分のオリジナルなアイデア”というやつがなくなってしまう。
と、いうことで、じっくりよむと、得るところの大きい本なのだ。
中国関連をもうけの研究対象にしている人にとっては必読だろう。

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一日二食の啓蒙&マニュアル

11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ほとんどおどしとも読み取れるタイトルであるが、中身は親切そのものである。
新書版だが、情報量が多い。
朝食を抜くと健康によいという説の理由には多くのページをさいているし、実際に朝食を抜くときの注意点、断食の効能、西式健康法の紹介、よくある質問、体験者の実例、一日二食のメニュー例、塩の取り方、甘いものの取り方、野菜の食べ方、肉の食べ方、玄米のこと、牛乳のこと、外食のこと、などなど、細かいところまで気を配って書かれた、実に豊富なコンテンツである。

病気も治るし、慢性疲労もなおる。
なんと、がんになりにくくなるし、お肌のトラブルや、薄毛脱毛にも効果があり、仕事の効率も上がるという。
なにせ、眠っている遺伝子まで起きてしまうのである。
少食は、いいことづくめなのである。

本の最後には、一日二食で効果のあった病気の名前がずらーっと羅列されている。
こうしてみると、相当に、強力な療法である。
まちがったやり方はかえってよくないようなので、ためしてみるかどうかは、この本を熟読してからにしよう。

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紙の本高木ブーの楽しくウクレレ

2004/02/11 08:24

ウクレレを楽しむ、やさしい入門書

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ウクレレブームである。
ウクレレはどこにでも手軽に持ち出せるかわいい楽器である。
愛嬌のある楽器だから、適当にかきならしても、場の雰囲気をやわらげてくれる効果がある。

ウクレレは、ほんとうに、弾きやすい。
4弦しかないので、コードもおさえやすいし、おぼえやすい。
6弦あるギターだと、5本の指でおさえるのはけっこう大変だし、力もいるし、6弦の場所を覚えないといけないのだが。

ウクレレは、弦もナイロンでやわらかいので指が痛くならない。
楽器が小さいので、手が小さい人でもだいじょうぶ。
逆に、手が大きい人でも大丈夫。
あの、小錦がコマーシャルで弾いているのを目撃した人もいるのでは?

ウクレレは音もいい。
ぽろんぽろんとならすと、アナログ系のやわらかい音がする。

ウクレレはハワイアンだけじゃない。
それこそ、なんでも弾ける。

そういったウクレレの魅力がいっぱいにつまった本である。

ドリフターズの高木ブー氏はウクレレ奏者としても有名だ。
その、高木ブー氏の書いた、ウクレレ入門本である。
ウクレレの選び方、ウクレレのよさ、ウクレレの特徴、ウクレレの持ち方、弾き方、手入れの仕方、楽譜の実例、コード表、などなど、盛りだくさんの内容が、やさしく書かれている。これは、とてもうれしい。

高木ブー氏の音楽遍歴も読んで楽しかったが、そのぶん、ウクレレ自体のページが減っているので、ちょっと多めかなと思ってしまったのが残念

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芸能界の虚像も軽くぶちこわす圧倒的パワー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

作詞家の及川 眠子さんが、作詞家としての収入まで明らかにして自分の本音をさらけだしている。

それにしても、元気な本である。
暗さなんぞ、これっぽっちもない。
とにかく、自分の言いたいことを言い切ったさわやかさで満ちている。
全編にわたり、作詞家という職業を聞いて世間の人が抱く先入観と戦うかのごとき言葉が次々と飛び出すのだ。
たとえば、「適当に書いて適当にもうけて、いいわよねえ」という世間の声の代弁が何度も出てくる。

で、文章を読むと、うーん、やっぱり、そうだよねえ。なんぞと、かんたんに共感してしまったりする読者が私である。
作詞家のイメージに偏見まで持ってしまうのもイライラされることだろうが、かんたんに共感してしまうのもどうか。どっちにしても、作詞家って、世間とかけ離れた別世界みたいなもんで、そう考えるのも偏見かもしれないが、あんまり理解されない職業なのかもしれない。

あちこちにちりばめられた業界の内幕が、抱腹絶倒。
虚像も軽くぶちこわす圧倒的パワーで書きまくっている。
たとえば、歌い手本人に詩を書かせようとするスタッフと、そのつたない詩を及川さんが補作するときの描写なんて、もう、リアルそのもの。なるほど、そうなのかー、と納得の嵐である。
そうだったんだぁ。やっぱりねえ。そりゃ、そうだよねえ。スターだとは言っても同じ人間だし、この業界だって、もうけがなによりだし、そりゃあいろんな人もいるだろうし…なんて、またもや、かんたんに納得してしまう読者が私である。

くどくなるが、それにしても、元気な本である。
言葉の世界で生計を立てているためだろうか、文章の言葉のリズムがよく、おまけにパワー全開の文章なもんだから、ささーっと読めてしまう。エンタテインメント性も高いのだ。
あぁ読んだ読んだ、読んで満足した、という感じを味わえる書である。
あと、芸能界とか、音楽業界とかに興味がある人にとっては、必読の書かもしれない。

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紙の本近くへ行きたい

2004/02/09 06:38

笑えてうれしい近所旅行記

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

笑った。笑った。
住んでいる東京の、家の近所をめぐった旅行記(?)だ。
ふだん歩いている近所にも、こんなにもおかしな場所が、こんなにもたくさんあるのかという意外性に充ち満ちている。
自分も、近所を歩いてみようかなという気にさせられるが、もちろん、著者の独自の視点が鋭いから、こういう本が書けたというものだ。

すごくいいのは、著者が、笑える文章のつぼをこころえていて、うまく、笑わせられてしまうということだ。
言葉の選び方もうまいし、文章の流れのもって行き方もうまい。
読んで笑えるというだけで、本の値段の元が取れたうれしい気分になる。
特に、上野の、ある意味、特殊な映画館の描写には大笑いした。

くわえて、イラストや写真が効果的。
ぜんぜん飽きないで最後まで読めるエンタテインメント本だ。
とても楽しい本に仕上がっている。

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読書のすばらしさを力強く書き上げた書

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

強烈だ。強烈以外の何モノでもない。
本田健氏をはじめとして、とにかく、本が好き、読書が好きという共著者たちが、これでもかこれでもか、という迫力で、読書のすばらしさを書きまくっているのだ。
読書がいかに人生を変えるか、読書をもって、いかに人生に応用するか、が、口角泡を飛ばして書き込まれている。
この本は、体を本にしばりつけられ、そこから、逃れられないのではと思うほどの、強い吸引力を持っている。

どの著者も、とことん熱っぽい。
あっちちち。
熱っぽくて、やけどしそうだ。
この熱は感染する。
何ページか読むだけで、こっちも発熱する。
すぐにでも、段ボール箱を持って書店に参上し、箱いっぱいの本を買ってきたくなるような衝動を感じてしまう。
やられたな。

著者たちは、本のすばらしさについて、書きたい放題のことを書いている。
好きなだけ書いている。
これだけ、本のことを中心に据えた人生、うらやましすぎる、とさえ思う。

あまりに、本、読書をほめちぎるので、おいおい、それほんとかよ!とつっこみたくなるほどなのだ。
あー、行き過ぎてしまうほど、本が好きなんですね。読書が好きなんですね。

痛いほど、伝わります。

それにしても、本のすばらしさを、好きなだけ書きまくれるなんて、そっちのほうも、うらやましすぎる話である。

読書好きに超おすすめ。

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良心的なマンション投資の入門書

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ワンルームマンションの購入・運営を話題の中心とするマニュアル本である。

読んで感動するとか、そういうたぐいの本ではないのだが、「あー読んどいてよかった」という思いになる本ではある。
なにせ、自分の無知をさらけ出すようで恥ずかしいが、知らないことばかり書かれているのだ。
利回りとは何なのか、利回りの数字をどう読むべきなのか、初期投資を抑える方法、競売物件、値切り交渉、高く売るコツ、物件の経年変化と、それにともなう経費、などなど、読んでおいてよかったと、胸をなでおろすことばかり。


契約のやり方、登記のやり方など、立地条件のチェック、など、最重要なことがらにはページを確保し、力点をおいて解説している。
区分所有者とは、管理組合のこと、共有部分と専有部分についての注意、など、知らないままでは、あとあと大きな問題になることも、しっかり、きっちり、わかりやすく、書かれている。


とにかく、大きな買い物であるから、投資として、効果を上げるためには、業者に言われるがままに行動すべきではないだろう。
自分で判断して行動するためには、勉強がぜったいに必要だ。
この本は、マンションを専門外とするサラリーマンにとっても、基礎を身につけることができる本である。

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紙の本100億稼ぐ仕事術

2004/02/06 05:50

おそろしく刺激的なタイトルに見合う本

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

IT系のベンチャー企業オン・ザ・エッヂを立ち上げることで得られたビジネスのノウハウをつづった本だ。
タイトルは派手すぎるが、中身は、どちらかというと地味でおとなしい。

ただ、この本は、読んでしまう本だ。
どのページも著者自身の体験をもとに、飾り気なく書かれているようで、結局、読んでしまう。
メールの使い方、パソコンの使い方、インターネットの使い方、勉強の仕方など、最近のビジネスマンなら、誰でも感心のあるノウハウが、実地体験をもとに書かれているから、説得力があって、読んでしまう。
名刺の管理法なんか、ほんとうに共感してしまった。
著者の言う、“仕事の無駄”についても、おおいに共感するので読んでしまう。
文章は、ぐんぐんと力まかせにすすめるというものでなく、落ち着いた文だ。

けっこう着実な感じがする文章なので、結局読んでしまう。
文字と背景の紙の白い部分との比率がとても目に優しい。
本の体裁っが、シンプルで飾り気なく、結局、読みやすくて読んでしまう。

で、読んだあと、なんとなく、「じーん」と感じるモノがある。
著者が言いたいことを言い切れたような感じがする。
差し向かいで、若い人の体験談をうなずきながら聞いてあげたあとのような、そんな読後感がある。

そういうわけで、総合的に、よくできた本だと思う。
“タイトルが刺激的”と、書いたが、この本に書かれているノウハウを自分のビジネスに取り入れれば、100億とまではいかないが、かなり稼げそうな気がしてくるのだ。

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ギャンブルを冷静に分析する、うさんくささ皆無の本

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ギャンブルというのは、お金にせよ、オッズにせよ、数字が支配する世界であるから、本来は、数学的な世界なのである。
たいていのギャンブラーは、熱くなっているだけで、なんにも計算していないように見えても、頭の中では、相当な計算をしているはずだ。
ただ、その人なりの計算が、はたして数学的に妥当なのかどうか、それはわからない。
たぶん、結果が、すべてを物語っているだろう。

ギャンブルは、のめりこむと、生活資金のすべてを失う世界であるから、その計算というやつの妥当性は、たとえいくらかでも、確かめておきたいものだ。

そこに、本書のような、数学的、理性的に解説してくれる本があると助かる。

というか、ギャンブルに明確な指針をもたない、カンにたよる人々にいくらかでも指針を与えてくれる、数少ない本なのである。この本は。

なにせ、著者は、競馬情報を流して生活する人でもないし、まして予想屋でもないし、なんとかのブローカーでもないし、ノミ行為をするわけでもないし、ダフ屋でもない。
ギャンブルとは、いっさいの利害関係のない人なのだ。

かといって、ギャンブルを毛嫌いし、ギャンブルの絶滅を願っているわけでもない。
純粋に数学的な研究の対象として真摯に対応しているだけなのだ。
たとえば、確率統計での大数の法則、つまり、ギャンブルをやればやるほど、当たる率は、ある一定の値に近づくという法則を回避するには、どうするか?

なんていうテーマの記述には、正直、意外性を感じて笑ってしまった。
結局、ギャンブルとのつきあいかたが、健康的ですがすがしいのだ。

もっとも、ギャンブルには、楽しみの側面もあるわけだから、数学的な妥当性で割り切れるものでもないってことも確かではある。
そういった、余裕の読み方で、この本を読みたいものだ。
ただし、数学はけっこう難しいので覚悟は必要か。

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紙の本シンメトリー

2004/02/03 06:07

幾何の神秘的美しさを味わう

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

シンメトリーというのは「対称」という意味である。

対称とは、上下対称とか、左右対称とかの「対称」である。
規則性を持つ幾何学的な模様、
世の中には対称性をもっているものがたくさんある。
例えば、人間の体自体が、すでに、左右対称に近い。
じゅうたんの模様やアクセサリー、建築物、車やパソコンなどあらゆる工業製品、はほとんどがシンメトリーを基礎にして作られている。
昆虫やさかな、ほ乳類、は虫類などの動物、花、植物は、ほとんどの生物は左右対称を基本に作られている。
歌や詩でさえも、シンメトリーで作られている。
ということで、シンメトリーというのは、つまり対称というのは身の回りを考える上で、あるいは、心地よいデザインを考える上でとても大切な考え方だということがわかる。
これほど身近なシンメトリーなのに、普段あまり深入りして考えることはない。

この本はシンメトリーに関して書かれた注目すべき本である。
シンメトリーの中に、ミステリー的な謎を仕掛けている本である。
そういう意味で、飽きの来ないネタ選びがなされていてよい。

解説の文章の間に、幾何に関する証明がちりばめられているので、全文をすらすらと読めるほど気楽な本ではないが、図解を中心に優しく書かれているので、なんとか読めるだろう。
幾何の予備知識は、ほとんどが、中学校の知識プラスアルファ程度である。
中には、ナポレオンが発見したという、ナポレオンの定理なんてのもあったりして、著者のネタ集めの努力が見受けられる。

全ページをみっちりと読まなくても、図を見ながら、興味あるページを読むだけでも、楽しい本である。

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メルマガの秘訣を凝縮

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メルマガを売り上げアップの材料としていかに利用できるかを書いた本だ。
メルマガ専門コンサルタントと称する筆者が、持っているノウハウを惜しげもなく披露している。

まず、メルマガがどんなものかの紹介があり、どんな理由で営業の武器になるのかという分析が書かれている。
メルマガという言葉を聞いたこともないという人にとって、ありがたい構成だ。

さて、実際にメルマガ発行となると、これは、実に綿密なテクニックが公開されている。
どんなメルマガにするかという構想の時点から勝負は始まっているのはもちろんだが、サンプルのホームページの作り方にもメルマガ作戦の将来がかかっているという。

メルマガ新規登録の段階になっても、漫然と登録するのではない。
メルマガ配信スタンドの登録スケジュールを把握した、緻密な作戦が展開される。登録したら、次は、スタートダッシュである。スタートダッシュの攻勢も、メルマガ配信スタンドの特徴を利用して展開される。
実に、効率的だ。
数多くのメルマガを育ててきた筆者だから書けるノウハウだろう。

メルマガを発行し始めたら、継続が次の壁だ。
メルマガを継続していく上での、ネタ切れ防止方法、Webとメルマガを連動させるテクニック、メルマガでリピータを増やすテクニック、買ってもらえるメルマガの書き方、など、実例をもとに要点をまとめて解説されている。

見開きページを基本にし、大きめの活字と、ポイントを絞った簡潔な解説、見やすい大きな図解で、とてもわかりやすい。
手っ取り早く、ポイントだけ押さえて、メルマガを発行したい人に向いている。実際には、メルマガの世界も甘くない。この本のようにはうまくいかないことがほとんどだとは思うが、知らなければ利用もできない。
とっかかりの一冊とするのによいだろう。

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フランスを体験した人の話から、フランスを知る

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

そんなに外国に出かけるというわけでもないので、自分が住んでいる日本という国を、他の国と比較することが、原理的に、できない。
普段から、自分の視野の狭さには、あきれている。
だから、こういう本は、自分の視野を披露べるうえでとてもありがたい本である。

で、この本によると、どうやら、フランス人は、上手に節約しながら、生活を楽しんでいるんだなということわかる。
しかし、フランスの人は、日本で売れているたぐいの節約本のように、悲壮なまでの節約はやっていないようだ。
余裕とかいうものが感じられるお金の使い方なのである。

この本では、フランス人の生活の考え方、教育への考え方、休暇の過ごし方、文化の考え方など、価値観、など、お金を使わないというだけの観点ではない、幅広いフランス紹介が展開されている。
観光本もよいが、こういった、著者が肌で触れた感覚を本にしたような、地道な内容の本もいい。
フランスという国を、他人の体験記から読みとることができる本なのだと思う。

最後になるが、なんとなく、日本人のように「金、金、金」でない、フランス人のゆったりした生活を、うらやましがらせるように書いているようなことが、気にかかることはある。

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