サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. TAIRAさんのレビュー一覧

TAIRAさんのレビュー一覧

投稿者:TAIRA

114 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本東京BABYLON 7巻セット

2002/01/31 13:03

東京幻惑

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 私的、読み返してはいけない禁断の本ナンバーワン。何故ならとてもへこむから…
 昴流君はかっこいいし、北都ちゃんは可愛いし、星史郎さんは男前だ。しかし、皆不幸になっていく。何故だ。(それは、すべて星史郎さんのせい…)

 しかし、最終回さへなければこの本は大好きだ。好きな本は読み返したい。そうだ、最終回を読まなければいい。(読み返し中)でも、最後だけ読まないのって何か気持ち悪い。やっぱりここまできたら全部読もう。(最終回突入)やっぱり読まなきゃよかった……。でも、最終回さへなければ好きだし。←エンドレス。
 侮り難し、『東京BABYLON』の誘惑。台風の日に新刊を買いに行ったことを思いだすわ。今ではいい思い出。死にかけたけど…。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本

2002/06/28 14:46

グロテスクな蟷螂と、奇妙な教授。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 全5話の短編形式の作品。1つずつ話は切れており、御前という民族学の奇妙な教授だけが、全話を通して登場する。
 全てホラーテイスト。1話目の「蠱」などは、かなりグロテスクなので要注意。「ホラー映画なんて気持ち悪くて観れないわ」という方にはオススメ出来ない話である。
 他の4話は、そこまで気持ち悪くはないものの、爽やかさや明るさは欠片もないので、読んだ後へこみたくない人は読まない方がいいかも…。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

職業、死神

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 幽霊が見えるという変わった特技のおかげで、高校生をやりながら死神になるという悲惨な事態に巻き込まれた一護がちょっとかわいそう。でも、一護は底抜けに明るいのでこんな内容なのに全然暗いところがない。霊感が強いとけっこう憂鬱になったりしそうなのに、どちらかというとギャグに近いのは何故だろう・・・。他のキャラもうっとうしいくらいに明るいので、小さいことで悩んでる自分が、ばかばかしくなること多々。とにかく元気が出てくる漫画。個人的に毎回新刊が出るたび気になることは、登場人物が着てる服。めちゃかっこよくて一番にチェック!

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本河童・或阿呆の一生 改版

2002/07/26 15:26

幻想を生む狂気

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 芥川龍之介晩年の作品たちは、芥川自身の狂気が映し込まれている。皮肉にもその狂気が幻想的であり、病的強迫観念が幻惑的である。
 芥川といえば『羅生門』『蜘蛛の糸』などが有名であるが、この『或阿呆の一生』や、本書に収録されている『歯車』は、あまり知られてはいないが重要な意味を持っている。この二作は、芥川の死後に発表された芥川最後の作品である。この芥川の思考を色濃く反映した二作は、芥川を語るには欠かせない作品であるといえるだろう。

『歯車』の最後は、こう締めくくられている。

「僕はもうこの先を書きつづける力を持っていない。こう云う気もちの中に生きているのは何とも言われない苦痛である。誰か僕の眠っているうちにそっと絞め殺してくれるものはないか?」

 この文章で芥川のこの瞬間のすべてが分かったような気にはならないだろうか?

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本夢十夜 他二篇

2002/02/10 13:52

「夢十夜」のオカルトで幻想的世界

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「夢十夜」は、それぞれ「こんな夢を見た」という書き出しで綴られた全10章の物語である。それぞれ共通点のない物語たちだが、すべて不思議でちょっと怖いような印象を持つ。

 私が一番好きなのは、「私が死んだら埋めて下さい。百年、私の墓の傍に坐って待っていて下さい。きっと逢いに来ますから」と言って死んだ女の墓石をただずっと眺めて、日が落ちる数を数えて待っている男の話である、第一夜。文章や設定が美しく、幻想的な世界が広がっている。

 著者が夏目漱石だからといって難く考える必要はない。気軽に読むことが出来る1冊であると思う。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本晴明。 完全版

2002/07/02 16:14

孤独な陰陽師

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 題名の通り、安倍清明が主人公の物語。陰陽師ブームの波に乗り、一時期大量に出された天才陰陽師、安倍清明の活躍を描いた本たちと違い、この作品は自分の力に悩む人間としての清明を描いている。

 呪力で人々を呪う一言主との戦いを描いた、清明がまだ少年の頃の話「暁の星神。」
 青年になった清明が、陽成院の霊にとりつかれてしまう「鬼哭」の全2編を収録した完全版。

 人間に成りきれず、だからといって鬼にも成れない清明の苦悩と悲しみが、読んでいて切ないです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本月魚

2002/06/18 22:31

どうなんだよ!!

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 内容説明は違う方におまかせして、私がこの本について言いたいことは一つだけ。「これは、はたして友情なのか??」

 古書店「無窮堂」の主人、本田真志喜と、その幼なじみ瀬名垣太一。この二人の関係が、今のところ私の悩みの種なのだ。これといった決定打はないのだが、何だかいつも妖しい雰囲気をかもし出しているこの二人。青春小説という帯を信じるのならば、この二人の関係はただの友人。しかし、「友達同士でこの反応は、おかしいだろう」という反応をいともたやすく、しかも当然が如くやっている。どうなんだよ! しをんさん。

 彼女の『妄想炸裂』などを読んでいる私としては、やはりこの二人は…。という結論に達するのだが、それは私の偏った考えなのだろうか? 本当に気になったので、とりあえず友人その1に貸してみたところ、私と全く同じ反応が返ってきた。彼女も読みながら何度か「君たちは、友達なのか!」というツッコミを一人入れつつも、まだ確信にまでは至ってないらしい。やはり、謎は謎のままだった。さあ、あなたは、この本を読んでどう思うでしょうか?

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本檸檬

2002/03/18 18:35

桜の樹の下に埋まっている想像と幻想

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 有名なのは、表題にもなっている「檸檬」だが、個人的には「桜の樹の下には」が一番気に入っている。
 美しさと醜さは、表裏一体。醜いものがあるからこそ、美しいものが引き立ち、より美しく感じる。美しいものの中にも醜いものがある。こんな考えを桜の美しさと、その下に埋まっている屍体に転換してしまうあたり流石としか言いようがない。
 「桜の樹の下には屍体が埋まっている」。幻想的でグロテスクな想像がこの作品の原点であり、それは他の梶井作品にも言えることかもしれない。梶井の想像からすべてが生まれ、そしてそれは、作品という枠の中でのみ偽の真実となっていく。梶井の想像という真実と、作品という嘘。曖昧だからこそ美しく幻想的で、私たちは惹きつけられる。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本智恵子抄 改版

2002/03/14 18:50

智恵子への思い

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 高村光太郎が妻、智恵子と共に過ごした日々を綴った詩集、智恵子抄。そこには、光太郎の智恵子に対する愛情が、込められている。
 個人的には、不謹慎だが智恵子が精神病に侵されたことによって、逆に純真無垢で美しくなっていく様子を描いた後半の詩が気に入っている。精神病を抱え、狂っていく妻を目の当たりにしてもなお、智恵子を神聖視し、いつまでも変わらずに智恵子を思い続けている光太郎は、死という概念さえも超越してしまっている。その思いを詩という形で表現し、智恵子への思いを永遠にこの世に留めようとした結果が、この智恵子抄である。そんな光太郎の思いが詰まっているからこそ、この智恵子抄は現代でも昔と変わらず多くの人々に読まれているのだろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本上海少年

2001/09/16 13:16

短編集は読みやすい

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 長野まゆみ短編集。
 「雪鹿子」「上海少年」「満天星」「幕間」「白昼堂々」の5編。

 どの話しもめずらしく、女の人(または女の子)が重要な役で登場します。もちろん、長野まゆみの特徴である少年もちゃんと出てきます。

 時代設定は、はっきりとは書かれてませんが大正前後くらいで、昔ながらのストイックな雰囲気が長野まゆみの独特な世界に合っていると思います。

 1番のお気に入りは、表題作でもある「上海少年」。

 上海に戦争に行った兄を一人待ち続ける睦は、身を寄せている家では厄介者扱いされ、兄は殺されたと聞かされます。それでも兄の帰りを願う睦が、可愛いけどかわいそうです。でも、最後がハッピーエンドなので好きです。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本超少年

2001/09/10 12:57

ファンタジー♪

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 誕生日の日、学校帰りのスワンは3人の不思議な少年たちに出会う。同じ顔の彼らは、皆スワンを王子と呼び、スワンしか知るはずのない左手のキズのことを知っていた。自分たちをピエロだと名乗る彼らは、3人の中から1人を選んでほしいと言う。わけの分からないスワンは、人違いだと彼らを拒否するが、スワンの左手のキズからツルが伸びてきて…。
 
 1章ごとにある、植物の説明が面白い。何世紀も後という設定なので、今生存している植物が絶滅していたりして、その絶滅の理由やその植物の名前の由来などを、フィクションとノンフィクションを混ぜ合わせて書いてある。この説明が、物語にあまり関係ないようで、大いに関係しているところがまた面白い。

 予想とは異なるラストに、ちょっとびっくり。長野まゆみらしいファンタジー小説。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本帰る日まで

2001/06/22 23:08

悲恋譚です。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 父、斎藤道三の策略により、幼少時から女として育てられた少年帰蝶は、うつけ殿として恐れられている織田信長のもとに濃姫として嫁がされる。信長を暗殺することを道三に命じられていた帰蝶だが、自らの運命を変えるため、自分が男であることを明かす決意をする。しかし、信長にも大きな秘密があって…。
 コメディーのような設定だが、内容はシリアス。それぞれの最上の時であった日に帰る日を夢見て交錯する思い。そして、それを打ち破る戦乱の世。戦いの時代に生まれ、苦しみながらも誰かを思い続け、戦い続ける。この戦乱の中で、帰蝶の「帰る日」は、訪れるのだろうか。書き下ろしも加えた藤原眞莉のデビュー作。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

男?女?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 9歳の時、魔法使いによって男の中の男になるつもりが、女の中の女にされてしまった天使恵。超不良の蘇我さえも虜にしてしまうその美しさとは裏腹にケンカっぱやく、そして恐ろしく強い。
 このちょっと変わった女の子?が主人公。こんな設定の主人公、なかなか見ないのでかなり新鮮。蘇我の変わりっぷりと恵の掛け合いが、面白くてオススメ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

衝撃のノンフィクション

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 これは1977年、実際起きた強姦事件の犯人として捕まった、ビリーミリガンという青年の真実の記録である。

 私は、自分以外に23の年齢、性別、国籍、性格の違う人格が自分の中に存在する状態なんて想像も出来ない。しかし、ビリーには、それが事実だったのだ。しかも、彼は強姦事件の容疑者として捕まるまで彼ら23人の存在を知らなかった。記憶にもない強姦事件の犯人にされ、自分が多重人格者だという事実を唐突に突きつけられる。その苦痛は想像を絶する。

 脳に障害を持つ青年を描いた『アルジャーノンに花束を』で世界中から注目された、ダニエル・キイスが送る衝撃のノンフィクション。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本図書室の海

2002/07/18 15:18

もう一人の小夜子

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 あの恩田陸の代表作ともいえる『6番目の小夜子』の番外編、表題作「図書館の海」を含む全10編の短編集。この本は「図書館の海」しかり、他の作品も何かの番外編だったり、予告編だったりと、その元になっている作品を読んでいないといまいち分らないネタが多々ある。これだけでも読めないことはないのだが、やはり原作を読んでいた方が楽しめることは確かである。反対に他の本は全部読破しているわ。という生粋の恩田ファンには、絶対に読んでほしい。それぞれの本の違う一面を垣間見ることが出来る、マニアな一冊である。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

114 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。