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  3. くろこさんのレビュー一覧

くろこさんのレビュー一覧

投稿者:くろこ

68 件中 46 件~ 60 件を表示

紙の本

紙の本有栖の乱読

2002/03/20 12:34

アリスの出来るまで

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 ミステリ作家・有栖川有栖の幼少期から現在に到るまでを解説した初のエッセイ集。これまでに読んだ本や心惹かれたものなど、様々なエピソードが語られている。また、著者が選んだミステリ100冊や、自作の解説も含まれており、推理小説及び有栖川ミステリの入門書としても読める。
 
 作品が生まれた背景や作家の素顔を知りたいと思った方、作家が薦めるミステリに興味が湧いた方、読んでみてはいかがですか?


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紙の本

紙の本朱色の研究

2002/03/20 12:25

燃える夕陽

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 推理作家・有栖川有栖が自宅のマンションで毒々しいほどの夕焼けに見入っていた、同じ日の同じ時刻。英都大学助教授・火村英生は、朱色に染まった研究室で、教え子の貴島朱美から個人的な相談を受けていた。過去に体験した出来事のトラウマから、朱色に対して強い恐怖心を抱くようになったという彼女の相談事は、2年前に起きた未解決の殺人事件を調査して欲しいというものだった。
 依頼をひき受け調査を開始するが、彼女の従兄を訪ねた夜、アリスのマンションに泊まっていた火村のもとに謎の電話がかかる。不審に思いながらも電話の指示に従う火村とアリスは、目的地で死体を発見するはめに…。事件の容疑者はすぐに特定されたが、その人物の話は不可解で、二人は更なる謎へと巻き込まれていく。

 2年前と新たな事件。2つの謎を火村とアリスが解明する、シリーズものの長編。

 圧倒的な夕焼けのシーンが美しく、本文のアリスのコメントにも共感します。燃えるような夕陽に魅入られた事がある方には、より鮮やかな朱色が頭の中に広がるでしょう。

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紙の本

紙の本ブラジル蝶の謎

2002/03/18 19:24

蝶の煌めき

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 推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生コンビの≪国名シリーズ≫の第3弾。収録されているのは、色とりどりの美しい蝶に囲まれた表題作「ブラジル蝶の謎」。心を病んだ男の謎の日記「妄想日記」。オカマの美女が殺害される「彼女か彼か」。小さな鍵にまつわる過去の事件を火村が語る「鍵」。雪の上の足跡トリックを解く「人喰いの滝」。35年前に幻のように姿を消した恋人たちの真実「蝶がはばたく」の全6編。蝶で始まり、蝶で終わる魅力的な短編集。

 私的に気に入っているのは「彼女〜」の蘭ちゃん! キャラが立ってて(笑)良いなと思います。かなりパワフルな人物。


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紙の本

紙の本ロシア紅茶の謎

2002/03/16 15:53

ミステリーの定番が満載

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 著者・有栖川有栖初の短編集であり、エラリー・クイーンに倣ってタイトルに世界各国の国名をつけた『国名シリーズ』が始まった第1作目である本。
 収録されているのは、死体が握っていた暗号を解く「動物園の暗号」。他人の生活を覗く事を楽しんでいたアパートの管理人の死を探る「屋根裏の散歩者」。激しい雷雨の夜に、チェーンのかかった殺人現場のマンションから犯人が消えた「赤い稲妻」。火村が過去の事件をアリスに語る「ルーンの導き」。衆人環視のもとで行われた毒殺事件のトリックを暴く「ロシア紅茶の謎」。劇場で起きた殺人事件に、≪読者への挑戦≫が入った「八角形の罠」の全6編。どれもしっかりとした本格ミステリーで、短編でもミステリー感はバッチリです。

 私的に気に入っているのは表題作の「ロシア〜」で、犯人像・トリック・作品全体の雰囲気に統一感があって好きです。

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紙の本

紙の本海のある奈良に死す

2002/03/16 15:44

奇妙な地図

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 半年がかりで書き上げた長編が無事、見本になった。──仕事が終わった──大阪在住の推理作家・有栖川有栖は、そんな達成感とささやかな幸福感を東京にある出版社の一室で味わっていた。そこへ不意に現れたのは、同業者の赤星楽だった。大きなバッグを持ち、これから取材旅行に行くと言う彼は、「行ってくる。“海のある奈良へ”」と言い残して旅立ったが、その翌日、福井県若狭湾の岩場で死体となって発見される。
 親しかった関係者の死に驚き、また彼を最後に見送った者として事件の解決を願い、犯罪社会学者・火村英生と共に調査を開始する。

 「人魚」をメインモチーフにした、アリス・火村シリーズの長編。アイテムやフレーズの使い方が上手い! と思う作品です。

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紙の本

紙の本スウェーデン館の謎

2002/03/16 15:40

悲しみの館

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 推理作家・有栖川有栖は取材のために1人、冬の裏磐梯を訪れた。雪深い銀世界。周囲の散策に出たアリスは、五色沼と呼ばれる沼で美しい金髪の女性と遭遇する。赤、青、エメラルドグリーンと様々な色をたたえる神秘的な水辺に、静寂としなやかさを身にまとって佇む異国の美女。彼女は、アリスが滞在しているペンションの隣にある、「スウェーデン館」と呼ばれるログハウスに住む夫人であった。
 館に招かれたアリスはここでの出会いを楽しんでいたが、彼らと別れたその夜に事件は起こった。館の滞在客の1人が離れで死体となって発見される。状況から見て明らかに殺人事件であるが、離れに行くまでの雪の上には、そこにあるはずの犯人の足跡が見えず、被害者のものと思われる足跡しか残されていなかった。

 推理作家・有栖川有栖と犯罪社会学者・火村英生コンビの≪国名シリーズ≫第2作目。長編の中には冷たく、悲しい物語が語られています。舞台となっている裏磐梯の雪景色が、物語の悲しみをより深めていると思います。

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紙の本

紙の本やさしい竜の殺し方 1

2002/02/12 12:06

愛の力は偉大。

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 かなり女性向のファンタジーだと思います。一般男性読者にはちょっとだめかもしれません。
 すんごい美青年の主人公に少年竜が一目惚れし、愛してると言いまくるお話。…と、言ってしまうと身も蓋もないのですが、こういうシーンが多いです(笑)。でもちゃんと設定もしっかりしていると思いますし、メインキャラの脇を固めるキャラたちも個性的な、味のあるキャラたちばかりです。主人公らが「愛」を通じて成長していく様子を、過去や心の葛藤を交えて描かれています。
 …とはいえ、やっぱり表紙のサブタイトル一文に、物語の大部分が表れているのではないでしょうか?(苦笑)

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紙の本

紙の本いとし.愛しと言うこころ

2002/02/12 11:01

恋という字は変と似ている

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 竹美家ららさんの初コミックスです。主要キャラは、髪結い師の涼氏(りょうじ)と彼と高校以来のお付き合いの灯世(ともよ…ちなみに男)。この二人を中心に、涼氏の元に訪れる様々なお客様を扱った童話風の物語で、読みきり連作ストーリーのシリーズ第一弾。全体的にやさしい感じのお話です。タイトルは、「糸し糸しと言う心」となって、これは旧字体の「恋」という字の書き方のことです。
 灯世くんのフルネームが「原田灯世」なんですが…どうも、違う方を連想してしまいます。

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紙の本

紙の本ラヴレター

2002/01/03 23:10

藤井樹様、お元気ですか?

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 婚約者を雪山で失った渡辺博子は、彼が中学生の時に住んでいた小樽の住所に手紙を出した。返事などこないことを知って。しかし、今は誰も住んでいないはずのその住所から、彼の名前で返事が届いた。差出人の彼はもういないのに、返事の手紙は確かにここにある。
 誰がこの手紙を書いたのか?

 一方、小樽で暮らす一人の女性、藤井樹のもとに、全く覚えのない「渡辺博子」から手紙が届く。彼女は、謎の手紙にいぶかしみつつ返事を書き、そこから博子との不思議な文通が始まった。手紙のやり取りの中で、樹は中学時代のある一人の少年の存在を思い出す。その少年の名前は、彼女と同じ『藤井樹』だった…。

 今はもういない一人の男性の姿を、二人の女性たちが手紙を通して思い出していくという、少し切ないラブストーリー。思い出を語る姿に愛情があふれる、美しい物語である。

 岩井俊二監督で映画化もされているので、そちらも観てみてはいかがでしょうか?

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紙の本

紙の本つきのふね

2002/01/03 22:56

生きているってこと

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 万引きや、売春、不登校などショッキングな内容を扱っているけれど、そこにある行き場のない不安や迷いが、壊れそうなほど繊細に描かれています。
 ちゃんとした高校生、ちゃんとした大人になれるのかという、誰もが感じるだろう不安を抱えて、自分の存在意義や生きることの意味を手探りで探す登場人物たちの姿は、とても重みを持っていて心に響きます。危ういけれど、それと同時に逞しさもあわせ持つキャラクターも魅力にあふれています。
 
 人は強いということ、壊れやすい心でも生きていけるということを応援してくれる、とても大きくて、とてもやさしい本です。

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紙の本

紙の本いとしのリリー

2002/01/03 22:36

もっとも切ない多重人格の症例

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 主人公の高倉賢一郎は、「リリー」という恋人と一緒に暮らしている。しかし「リリー」は本当は主人公の男性の友達で、この友達は多重人格なのである。つまり、昼間の「男性」の時は主人公の「友達」。夜の「女性」の時は「恋人」になるのだ。「リリー」は現実には存在していない、作り出された人格で、もちろん友達の方は自覚などしていない。友達自身も知らない重大な秘密と暮らし、そしてもう一人の人格である彼女を愛し、守ろうとする主人公だけが苦しい思いを抱えてしまう。

 とても哀しい。これでもかってくらい哀しい。かわいそうすぎる。主人公が「リリー」を守り続ければ、友人の日常は破綻するだろう。だが、彼の治療を進めれば、彼の中の彼女は壊れて消えてしまう。思い悩む主人公の姿が痛々しく、物語のラストは思わず涙する。これも一つの愛の形なのだと思うけれど、とても切ない。

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紙の本

紙の本風が吹いたら桶屋がもうかる

2001/12/28 11:26

もしかして、癒し系

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「僕、超能力者と同居しているんです」なんて、目の前の人が突然言ったらあなたはどんな反応をするだろうか。
 この本の主要メンバーは、超能力開発中のヨーノスケ、理屈屋のイッカク、そして物語の進行人でもある僕、こと、美人に弱いシュンペイ。三人の男たちは工場のような倉庫で共同生活を送っている。主人公の一人の僕は牛丼屋で働いているが、お客に丼を出すかたわら、話のタネとして自分の同居人の話をしたりもする。
 「超能力者と同居している」と言った時の相手の受け取り方は、大きく分けて四通り。一つは冗談だと思うタイプ。二つ目は、まるで社会の敵だとばかりに、あからさまに嫌悪するタイプ。三つ目は興味を示して話に身を乗り出してくるタイプ。ここまでは、まぁ、一般的な世間の反応といえるだろう。そして最後の一つは、これは少数派であるが、話をしたとたんに真剣に思いつめ、全く疑わないで相談を持ちかけてくるタイプである。
 「その人を紹介していただけないでしょうか」というセリフとともに、『007』のボンドガール、『男はつらいよ』のマドンナ役、とまではいかないけれど、一話完結の話には入れ替わり立ち代り、魅力的な女性たちが僕の前に現れる。彼女らはなぜか僕に仲介を頼み(実際、僕は不思議に思っている)、その結果もたらされる相談事によって物語は進んでいく。

 本のタイトルの『風が吹いたら〜』は、一人の女性の相談から新たな女性の相談へとつながっていくストーリー展開とよく合っている。風が吹けば桶屋が儲かる、ではこの物語で儲かっているのは誰か? 吹き飛ぶ常識、無用の論理、物事はいつも予想しない方向へと転がっていくが、三人の男たちが迎える結末は、いつだって同じ。
 この話は一つのパターンに沿って話されているので、様式はほとんど変わらない。繰り返しの決まり文句が多いので少しダレるところもある。しかし、その中に漂っているのほほんとした情けな〜い、何ともいえない気の抜け具合がおもしろい。

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紙の本

紙の本溺れる魚

2001/09/12 09:20

なんじゃこりゃぁ!!

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 映画『溺れる魚』の原作本。突飛な人物設定やストーリーが今っぽい、ミステリーというよりもエンターテイメント。強力な個性を放つキャラクター達と、切り取る様なスピード感の展開は映像化に向いている。文字から溢れだすキャラの濃さは、今だからこそ表現できるものだろう。

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紙の本

紙の本長い長い殺人

2001/06/25 03:12

最重要証言

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 買物をしていたら、前を歩いていた人の崩した商品が目の前に落ちてきた。その人は気付いていないし、周りの視線はとても冷たい。あぁ、今落ちたモノが話す事が出来たら! そう、例えばこんな時。もしも物がしゃべったら、事件は一発で解決するだろう。この本では登場人物達の財布が話し、事件の全てを証言していく。刑事の財布、探偵の財布、もちろん犯人の財布もあるのだからすぐに解決するはず。なのにどうしてこんなにも切ないのか? それは、財布達が持ち主の心を痛い位に解っているから。財布達はいつもいつも主人を想っている。あたしの財布は今、何を考えているんだろう。

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紙の本

使用上の注意

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 森ミステリの特徴は? 文章の切れ味が鋭いこと。登場人物が素敵なこと。語り口がスマートなこと。ファンタジィなこと。1つのことを10ぐらいに思い込まされてしまうこと。詩的なこと。センスが良いこと。森ミステリはパズルの様だ。バラバラで一つ。森ミステリには意味のないものが多い。意味のない言葉、行動、結果、ギャグ。そして意味のない推理。もし、森ミステリを読まなかったとしても、人生にはほとんど何の影響もないだろう。日常には必要ない。ではなぜ読んでしまうのか? 人は無駄な物や無意味な物にひかれる。必要のないものほど大好きだ。なぜか手がでてしまう。必要のないものほど大好きだ。なぜか手がでてしまう。森ミステリはクセになる。タバコの様に手放せなくなるかもしれない。

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