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scarecrowさんのレビュー一覧

投稿者:scarecrow

87 件中 31 件~ 45 件を表示

紙の本クージョ

2002/07/26 21:35

クージョに感情移入してみよう

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 『町外れの自動車修理工場で飼われているクージョは、体重二百ポンドのセントバーナード。子供好きで知られていたクージョだったが、ある日狂犬病にかかり、狂気のうちに飼い主を噛み殺してしまう。理由なき苛立ちにかられ、獲物を探し続けるクージョ。そんな事態を知らずに車の修理にやって来たトレントン母子は、その故障した車の中に閉じ込められてしまった。真夏の炎天下の中、夫は出張旅行、その他さまざまな不運が重なったために、救いに来る者はいない。恐れおののき、次第に衰弱していく我が子を前に、母親はひとり敢然とクージョに立ち向かい、決死の脱出を試みるが……。』

 S・キングと言うと超自然現象など怪奇現象を題材にした小説ばかり書いている印象があるが、実際には本書のような現実的な話も相当数書いている。そう言った現実的な話の中で「恐怖」を題材にした小説としては本書が代表作と言える。車の外には狂犬病にかかったクージョ、中で助けを待とうにも非情な太陽のために気温は上がり続ける……犬恐怖症と閉所恐怖症に同時になってしまいそうな作品。「狂犬病」というありふれた題材で、これだけの恐怖を演出できるのもキングの豪腕ゆえだろう。
 
 さらに本書にはもう一つの読み方がある。狂犬病とは神経系を冒す病気。体の不調を感じながら、クージョは自分がおかしくなっていくことに疑問を持つ。どうしてこんな風になってしまったのか?一見悪者として描かれているクージョに感情移入してみると、その様相は一転し始める。傷つける側も傷つけられる側も理不尽な悲しみに溢れている。

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紙の本ラクラク詰将棋 基本手筋集 1

2002/07/31 23:23

初級者から有段者まで重宝しそう

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 3手・5手・7手詰めの簡単な詰め将棋を集めた本。タイトル通り本当にラクラク解けてしまう問題ばかりなので将棋を初めて間もない初級者や詰め将棋嫌いの人にお薦め。ドンドン解いて詰め将棋の楽しさを覚えていきましょう。本書に載っている問題全て解いた頃にはすっかり詰め将棋好きになっていること間違い無しです。更に終盤力アップにもなって一石二鳥!!
 有段者の方にもこう言った単手数の詰め将棋はお薦め。軽い頭の体操にも最適ですし、しばらく実戦を離れていて勘を取り戻したいときやバスや電車の待ち時間で暇してるときなどに重宝します。


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4六銀・3七桂形矢倉の最新定跡

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 著者の所司和晴は定跡書を書かせれば、その詳細な解説と明快さには定評がある。本書も紙面をフルに使い、含まれている情報量は相当なものだが、変化は体系的に整理され、丁寧に作られているため非常にわかりやすい。盤駒がなくても難解な矢倉定跡を理解することが出来るだろう。
 ただし、本書の題材自体が4六銀・3七桂形矢倉の発展形であり、それ以前の基礎知識については触れられていないため矢倉初心者にとっては厳しい内容。そのため、本書を読みこなすためには森下卓氏による『現代矢倉の闘い』、または本シリーズの第2巻『続・4六銀』などを参考にして、ある程度の基礎知識を仕入れておく必要がある。
 定跡書としての価値は高いが、ややマニアックな内容でもあり読みこなすにはそれ相応の棋力が必要。ただし、矢倉を指すためには避けては通れない道なので、有段者以上の矢倉党は必携。

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紙の本天使の囀り

2002/07/27 23:39

目を背けたくなるような恐怖

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 『北島早苗は、ホスピスで終末期医療に携わる精神科医。恋人で作家の高梨は、病的な死恐怖症だったが、新聞社主催のアマゾン調査隊に参加してからは、人格が異様な変容を見せ、あれほど怖れていた『死』に魅せられたように、自殺してしまう。さらに、調査隊の他のメンバーも、次々と異常な方法で自殺を遂げていることがわかる。アマゾンで、いったい何が起きたのか?高梨が死の直前に残した「天使の囀りが聞こえる」という言葉は、何を意味するのか?前人未到の恐怖が、あなたを襲う。』

 冒頭部分はあまり評判よろしくないみたいですが、私は結構好きでした。アマゾンの粗野で神秘的な輝きが頭に浮かんでくるような感じ。中盤以降は流れに沿って読み進めていくだけでよし。いつのまにか物語りに引き込まれているはずです。そして、本書に描かれている恐怖とは何かがわかったとき貴方は戦慄することでしょう。論理的にどう怖いではなく、生理的な恐怖を煽ってきます。それゆえに本書を読み終わったあと、頭ではわかっていても、事あるごとにじっと目を凝らしてしまうようなことに…。なぜそうなるのかは読み終わってのお楽しみ。

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紙の本パラサイト・イヴ

2002/07/23 18:11

ホラー、SF、娯楽の良いとこ取り

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ミトコンドリアの恐怖も然る事ながら、人間の持つ潜在的な利己心に対しての恐怖について描かれた作品と言ったイメージを持った。ミトコンドリアの反乱は現実にあれば確かに怖いのだが、あまりにも突飛過ぎてにわかには信じ難いし、頭ではわかっていても我々一般人にとってあまりにもかけ離れた存在なので恐怖の対象にはならないと感じる。それよりも、愛する者のためならば平気で禁忌を犯してしまった主人公、そして主人公に同調してしまう我々人間の方がよっぽど怖いと思える。
 怖さの対象はさておき、本作の最大のウリはそのスピード感にある。瀬名氏本人が科学者としての一面も持っていることから緻密な舞台設定が施されており、一見SF的要素が強い作品に思えるが、大胆な発想と緻密な戦略に基づいた娯楽作としての強い一面を持っており、一度読み始めるとページをめくる手が止まらなくなってしまう。本書の解説を書かれている篠田節子氏の文章を引用すると「まるでジェットコースターに乗せられているような」そんな気分にさせられてしまう作品である。

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お得な羽生善治実戦譜集

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「終盤の魔術師」森九段が実戦に現れた羽生マジックを次の一手形式で出題・解説する将棋ファン待望の書。らしいのだが、はっきり言ってこの売り文句は、本書の本当のすごさを表現しきれていない。本書の価値は森九段やまして次の一手などではないのだ。そう、史上最強の棋士羽生善治の実戦譜、なんと100局が収録されていることにこそ本書の真の価値がある。
 従来の実戦譜と呼ばれるものは二千円から三千円が相場で若干高価で手が出しにくかったのに対して、本書は1400円と非常にお手頃価格である。これはもう、羽生ファンではなくても買いの一手であろう。今回はサブタイトルに「新人王から名人戦・竜王勝利へ」と謳っている通り、羽生善治が七冠制覇を達成する直前までの主要棋戦100局の棋譜が収録されている。まだ若かりし頃の才気溢れる羽生善治を垣間見る事が出来る非常に興味深い一冊である。是非一度ご覧あれ。
 なんとも素晴らしく豪華な本書だが、唯一難癖を付けるとすれば、基本的に羽生ファンを対象に書き下ろされた本らしく棋譜は全て羽生側が先手番として書かれている。つまり実際には羽生が後手番の棋譜でもわざわざ先手番として書きかえられているのである。そのため、私のような従来の実戦譜に慣れていると若干違和感があり、要らぬ親切と言った感じ。もちろん個人の考え方や好みによるところが大きいとは思うのだが、棋譜集としての価値は若干低くなるか。
 とは言え、これだけ豪華な企画を用意してもらって文句を言うのはあまりにも贅沢というものかもしれない。なにはさておき、お薦めの一冊である。

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紙の本らせん

2002/07/16 23:36

「リング」番外編

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本作は「リング」の続編であって、続編ではない。と言うのも前作がナチュラル・ホラーの王道を行っていたとすれば、本作は「リング」の設定を拝借して描かれたサイエンス・フィクションに分類されるだろう。それだけに前作同様、いや続編であれば更なる恐怖を期待するのが普通だろうが、それは見事に裏切られる。
 一説によれば伝統的なホラーには合理的な解釈があってはならないそうだが、本作は思いっきり科学の分野から論理的解釈によって「リング」をぶった斬っている。そう言った型破りな手法を取るからこそモダン・ホラーと呼ばれるのかもしれないが、本作の場合、怖さと言う点においては毛ほども感じない。と言うか作者自身、それを本作に求めていないような気さえする。
 では、本作は一体何なのかと言うと、「リング」の正体、つまりリングウィルスの発見、浅川から見た高山竜司と舞から見た高山竜司と言う「リング」に深く接した一人の人間の人間像の対比、作者は当初意図していなかったようだが「ループ」への伏線となる貞子の復活と言ったエピソードを盛り込むことによって「リング・ワールド」に更なる深みをもたらすことに成功している。
 結論を述べると純粋なホラー作品としてはホラーに分類されるのかどうかすら怪しいほどだが、リングの番外編、「リング」を別の切り口から見せる(魅せる)作品として考えればなかなかおもしろい構想だったと思う。

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紙の本ゴキゲン中飛車戦法

2002/07/14 18:09

角道を止めずにラクラク攻める

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 第29回升田幸三章受賞戦法のゴキゲン中飛車、初の定跡書。
2001年7月現在、王位戦第1局で谷川九段が用いて勝利を
挙げるなどもっとも注目の戦法と言っても良いのではないだろうか。
それだけに本書の注目度も高いはず。
 内容はと言えば、対急戦から対持久戦まで基本的な方針が
書かれており、非常にわかりやすく且つ使ってみて
おもしろい戦法ということでそれなりに評価できる。
だが、残念なことに全て中飛車側の視点から書かれており、
ほとんどの結論が「中飛車よし」で終ってしまっている。
つまり居飛車側の有効な対策については全く
書かれていないのが定跡書としての価値を下げている。
 とは言え、戦法自体のおもしろさや実戦譜10局付き、初の定跡書
などと言うことを加味して若干甘いかもしれないが、評価は★4つとした。
なによりこの戦法の謳い文句である単純明快で豪快な面白い将棋が
指せるという言葉に嘘偽りはない、つまり読んでいて面白いのである。
振り飛車党で攻め好きな方、もしくは居飛車党だが後手番の
戦法の選択に悩んでいる方にはお薦めの一冊である。

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紙の本現代矢倉の闘い

2002/07/14 17:16

森内流全盛期到来

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 本書は同社から出版されている「現代矢倉の思想」の姉妹本である。
「現代矢倉の思想」が矢倉の基本と現在に至るまでの歴史について述べているなら、
本書はプロ将棋の最新流行形である▲4六銀・3七桂形について詳述している本。
 同時に▲4六銀・3七桂形への最有力策である森内流についても述べている。
と言うより本書を読むとわかるのだが、森内流の優秀さがかなり際立っており、
実戦譜を元に先手側の対策もいくつか紹介されているのだが、当時はまだ
模索段階と言った感じで有効な対策があまり書かれていないのが残念ではある。
 とは言え、定跡の進歩というものは時の流れに任せるしかなく、
決して著者の手抜きによるものではない、むしろ不利なものは不利と正直に
述べているあたり非常に好感が持て定跡書としての信頼性を上げている気すらする。
ともかく現代将棋において何故矢倉が敬遠されるのか、その理由はここに
全て記されている、矢倉党であれば「現代矢倉の思想」とともに必携の書だろう。
 ただし評価は現在、先手側も本書が執筆された当初より
相当研究が進んでいることを考慮に入れて★4つとした。

 ちなみにエピローグに記されている森下氏本人による
寄稿作「矢倉はどこにいくのか」は一見の価値あり。

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紙の本墓地を見おろす家

2002/07/12 13:32

身近な舞台を題材にしたホラー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 題名からもわかる通り家、と言うかマンションを舞台にしたホラー小説。
新築・格安・都心に位置するというこ洒落たマンションに移り住むことになった主人公家族。
当然の如く上手い話には裏があり、なんとマンションのすぐ近くには墓地が…。
移り住んですぐに飼っていた小鳥が死に、物置のある地下室では妻、美紗緒が
何か嫌な感じがすると訴えるものの、しばらくは平穏な生活を続けていた鉄平家族。
ところが次第に周りで不吉な出来事が起き始め、ついには一家にも…。
 作者は本書が初のホラー小説だということだが、ホラー
小説作家としても十分な手腕を持っていると思わせる作品。
作品内の恐怖を駆り立てるための手法はすべて使い古されたものだが、
それがむしろ現代の近代的な生活な中にあっても怖いものは怖いと気づかせてくれる。
気づいたときには抜け出せなくなっている恐ろしさ…是非お試しあれ。

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右四間飛車定跡の決定版

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 右四間飛車は四間飛車対策としてアマチュア間で最も人気のある戦法である。駒組み単純、狙いは明快、破壊力抜群とくればそれも当然だろう。基本手順と指し手の意味を理解すれば、それだけで十分実戦に使える。
 本書の内容は、右四間定跡の生い立ちを追う形でまとめられており、順を追って理解を深めてゆくことができる。ただし、本書のメインはあくまでも「▲飛車先不突き右四間+穴熊」である。他の章は▲2六歩型や他の囲いとの組み合わせではなかなか上手くいかないことをさらっと解説したもの。もっとも、それだけでもこの戦型を体系的にマスターできる。本格派の解説ながら、"分かりやすさ"を重視しているのがいい。その分、細部の厳密さが犠牲になっている気はするが、まあ高段者以外はさほど気にならないだろう。右四間定跡書の決定版といえる。
 なお、飛車先不突き右四間ということは、初手から▲7六歩△3四歩▲4八銀が基本形となるわけで、「4手目△8四歩にはどうするの?」という疑問があると思う。それに対する記述は全くないので、△四間飛車を決め撃ちしているらしい。したがって、4手目8四歩の変化については他の本を参考にするよりない。

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社会問題とオカルトの融合

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 『カリフォルニアの原子力研究所で学者が事故死した。現場の研究室は焼夷弾を爆発させたような強烈な熱の放射にさらされていた。そして、核物質のないはずの同室から大量の残留放射線が検出された。さらに、同様の不可解な核事件が各地で相次ぐ。X−ファイル担当のFBI捜査官モルダーとスカリーは調査の現場で奇妙な黒い古びた灰を発見する。そして、ついに被害者たちが何らかの形で極秘進行中の新核兵器プロジェクトに関わっていたことを突きとめた……。』

 海外で好評を博した『THE X-FILES』オリジナル小説第三弾。タイトル「グラウンド・ゼロ」とは「核爆発が起こった地表面の地点。または爆発点の直下、あるいは直上の地表面の地点」のこと、つまりは爆心地のこと。こう言ったタイトルからもわかる通り今回は核をテーマにした作品。ある意味で世界で唯一の被爆国である日本も深く関係してくる内容だったりする。社会的な問題とオカルト的要素を上手く融合させた本作はなかなか面白い発想だったと思う。ただ話のスケールが大きくなり過ぎてモルダーとスカリーは事態を把握するのに精一杯で、ロクな活躍をしないまま終ってしまっている(笑)。まあ、作品自体はおもしろかったので別に良いのだが、「X−ファイル」としてはどうなのだろう?と言う要らぬ心配をしてしまった。

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紙の本X−ファイル 旋風

2002/07/26 04:56

前作以上の仕上がり

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『砂漠に囲まれた灼熱のニューメキシコ。このインディアン居住区付近で、牛と人間の悲惨な変死体が発見された。死体はいずれもサンドペーパーで、”擦られた”ように、体全体の皮膚ごと肉が削り取られていた。ただ一人助かった少女の証言は「ささやき声や笑い声が聞こえた」。科学では解明不能の事件簿=X−ファイルを担当するFBIの特別捜査官モルダーとスカリーは早速現地に赴くが……。』
 前作『闇に潜むもの』に引き続き、『X−ファイル』オリジナル小説第二段。今回は超自然現象が相手とあって前作以上に「X−ファイル」な仕上がり。読み終わって単純に前作より面白いと感じた。こう言っては不謹慎だが、やはり不可解で異常な死に方というのは何か惹かれるものがある。もちろん「X−ファイル」であるが故に科学的な解明など行われるはずもないのだが、例えオカルト的結論であっても無邪気な好奇心は満足させてくれる。ちょっとした冒険気分で読んでみると意外と楽しめる本。

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紙の本無限の住人 3

2002/07/23 22:35

物語の転機

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 今後の『無限の住人』の展開を考えると、物語の転機となった作品。冒頭では逸刀流頭首天津影久の過去が描かれ、また卍は乙橘槇絵との闘いにおいて初の完全敗北を喫する。そして、凛はひょんな場所でついに天津との対面を果たす。天津は一度凛を捕らえるもののすぐに凛を開放し、こう言った「お前の目は父親と違う方向を向いている。半ば以上我々と同類の剣士なのだ」と。果たして凛の決断は……。
 毎回思うのだが、このシリーズは各巻の終らせ方が非常に上手い。一冊読めば、またすぐに続きを読みたくなってしまう。うーん、憎い作りだなぁ。

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紙の本エクセル・サーガ 1

2002/07/23 22:09

初々しい…

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 本作が六道神士氏の処女作と言う事で、まだ絵が安定していない。エクセルの顔が時々センチメンタルになってます(笑)。ネタも所々スベッてたりと初々しさが感じられる。が、やはり力強い(強引な)ネタへの持って行き方や絶妙な間はこの頃から健在。ちなみにペット兼戦闘員兼非常食のメンチの悲劇はこの巻が発端なのでメンチファン(?)は必見。今改めて見てみると、この頃のハイアットが一番パワフル(?)だなぁ。
 まあ、何にしてもここまでハチャメチャでパワフリャーなナンセンスギャグ漫画は本作以外にないでしょう。

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