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  3. 佐伯洋一さんのレビュー一覧

佐伯洋一さんのレビュー一覧

投稿者:佐伯洋一

449 件中 31 件~ 45 件を表示

紙の本

紙の本平和と平等をあきらめない

2006/02/03 13:59

責任転嫁のプロ愚痴のパレード

14人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「書」を評するというのは、難しい。そもそも「書」とは当該書籍すなわちその内容をいう。そして「評」とは評価を加える。つまり書評とはその本の内容について評価を加えるということだろう。そして、書を著す名義人と併せて評価する必要がある。会社員Aさんの意見と医師Bさんの意見とでは同列に並べるのでは正確な書評は出来ない。
 本書の内容を見てみると、憲法やら靖国、教育基本法など並べ立てているが、改憲反対・靖国参拝反対・愛国心大嫌いという意見を手を変え品をかえアピールしているに過ぎない。
 マスメディアが大政翼賛会になっている?なにをとぼけているのか。いつ、読売や産経が翼賛会になったというのか。朝日新聞だってマスコミの一員だが、朝日などは歴史教科書の内容を検定よりさらに前に中韓に密報し、国内外からネガティブキャンペーンを繰り広げた。政府の公式見解である「竹島」を韓国に譲れ、などといってるではないか。
 また、読売・産経などは中道保守としてまっとうな新聞作りに勤しんでいる。それをして重箱の隅を突くような揚げ足をとって、「大政翼賛会」などふざけた事をいって消費者を欺くのはよろしくない。
 自分たちの意見とマスコミの意見が違うだけで、大政翼賛会とごねるなど、まったく驚きの堕落ぶりだ。これを受けた一般国民はどう思うかといえば、みんなもやはり呆れるだろう。政府にはマスコミを統制する権力などありはしない。記者クラブなどは愚行だが、日本ほど政府の統制力が弱い先進国はない。なぜなら、日本には情報機関がなく、スパイ捜査も有効的盗聴なども出来ないからだ。
 高橋らが尻尾を振るう韓国などは、日本擁護の言論は一切封殺されている。実際に、『親日派のための弁明』の著者金完泳氏は住所を変え逃げ惑っている。韓国は法治主義、立憲主義なのに平気で言論統制をする。
 大体、高橋哲哉は「子供と教科書全国ネット21」という極左反日団体と共同戦線を張り、わざわざ韓国などにつくる会の教科書をばら撒き、「日本の軍国主義が復活する」と大騒ぎして韓国世論を一転「反日」に呼び込んだ張本人である。高橋哲哉はガチンコの反日思想家なのである。そう思わざるをえない。いったい、まともな人間が果たしてただでさえ微妙な関係にある中韓にわざわざ反日宣伝をするだろうか。そしてつくる会の教科書は実にまっとうで、軍国主義など一文もない。秀吉を悪と教え、天皇陛下を悪と教え、聖徳太子を「厠」と呼び、反日で埋め尽くされた、日教組の思うがままに左翼史観で埋め尽くされる現教科書に一石を投じただけである。
 高橋らは国民が堕落したなどといっているが、堕落というか国民が極左の意見に流れ出したら、それこそ国はお終いである。つまり、高橋らが国民を『堕落」といっている限りは、世論は健全ということだ。
 読者は、ゆめゆめこの男が実に変わった考えを持っているということを忘れてはならない。我々の日本は、これからが試練である。大地震、人口減少、なにより財政破綻・・。細木和子は「30年後日本人は難民になる」(占いはインチキだが)と泣きながら訴えていたが、その意味はこの3つであろう。そうなったとき、はじめて靖国や皇室という「ああ、日本人はみんな家族だな」「俺には(私には)祖国があるんだな」と初めて心から感謝するはずだ。靖国とか皇室などの国家統合の「シンボル」そして「国家」の大事さは、豊かな時代には忘れがちだ。しかし、失って初めてその尊さに気付く。
 私は、十分に本書他高橋の書物を読んでいるが、怒りというより本心から憐憫の情を誘う。本書もお互いが空疎な意見を並べるだけで、実に虚しい。そして国民が堕落したように見えるのは、ただ自分の意見が世論とかけ離れているという単純な話だろう。

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紙の本

日本を蝕む重病護憲論

14人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 著者の主張は、憲法改正=軍事大国化ということにつきる。まあ、よくあるありふれた主張である。そして、平和憲法があったからこそ戦後60年間は平和だったのだという。日本に住む日本人をこれほど愚弄したおとぼけ話も珍しい。
 戦後60年の平和はアメリカ軍の駐留という一字に尽きる。神風でも幸運でもなんでもない。ソ連が北海道に侵攻してこなかったのは日米安保と、アメリカ本土の核1000発である。これが常にソ連の南下を防ぎ続けてきた。
 日本が、同じ敗戦国ドイツのように東西分裂しなかったのは、マックアーサー他、アメリカ人の努力によるところが大きい。もちろん、それは日本の赤化を防ぐと言う自国の目的と重なるからだが、ソ連の日本分断案をマックアーサーは一蹴した。このマックアーサーのひと言は、その後の日本の未来を決めた重い重い一言であった。
 アフガンに侵攻し、1980年代には日本を核で殲滅すると言ったような下品な脅しを繰り返した日本が辛うじて生き残れたのは、100%アメリカのおかげである。万に一つの狂いもない。
 北朝鮮が、日本人をこそこそ拉致したのも、アメリカがいたからである。もし、アメリカがいなければ堂堂と拉致しただろう。なぜなら、9条がある限り、たとえ北朝鮮の工作員が日本人を拉致しようとしても、攻撃してこない限り攻撃は一切出来ないのである。平沢議員がよく言っているが、拉致した人を登載したと確信がある工作船が海に浮かんでいても、9条のせいで日本はなにもできなかったというのは、事実であり有名な話だ。
 9条とは、悪魔の条文である、そうはおもわないだろうか?横田さんのご息女が、目の前で拉致されているのに、日本の手足を縛る条文は、悪魔としかいいようがない。自分の子供が、いや、あるいは自分が拉致されているのに、国家はなにもしてくれないということになったら、市民はどうすればよいのか。そんな怠惰を国家に許す9条は、もはや「無理」「不可能」なのだ。
 拉致を誘導したとして横田さんのお母さんが糾弾していた社民党の土井たか子は、西村真吾議員の明々白々な証拠を提出されても、「拉致なんてあるわけない。極右反動のでっち上げ。9条改悪の野望の第一歩だ」などとほざいていた。国会議事録にしっかり残っている。
 いつ北が暴発して核を打つか分からない。そして、中国の水爆100発は、日本を24時間狙っている。これは、我々には脅威とは思えなそうだが、国会議員には大変な脅威だと言う事を忘れてはならない。そして、その中国の表立った脅迫ができないのは、日米安保による東シナ海に潜むアメリカの原子力潜水艦のもつトライデントミサイルのおかげだ。
 世界の安全保障学の常識として、核の不均衡が起きたときにだけ核は撃たれる。相手が核を持っていない時しか、核は撃てないのだ。米英仏の核は、今でもロシアを向いている。
 本書では、太平洋戦争を悪の戦争と論拠もなしに決め付け、改悪阻止などと鼻息が荒い。しかし、なんのつもりでいっているのか知らないが、改憲反対などというのは、どう考えてもおかしい。絶対に平和にはならないし、むしろ戦力の不均衡は戦争をいずれ必ず生む。戦前と比べ、議会主義が成熟した社会では、他の全ての先進国と同じように、戦争など起きない。帝国憲法と日本国憲法の違いも分からない不勉強から来る誤りにすぎない。
 改正反対を声高に叫ぶのは、はっきりって共産一派・旧社会党の残党および朝鮮総連など、「変な」人たちであって、国民は、騙されてはいけない。

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紙の本

もう憲法に従順なふりをして国民を欺くのはやめろ

12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 驚きの愚著というほかはない。著者や改正を「改悪」と叫ぶ連中は、国民投票法案を否定するが、では自分たちはどういう対案を持っているのだろう。その内容が示された事はいまだ一度もない。結局国民投票法案をなんとしても憲法改正を阻むためのツールにしようとしているに過ぎない。
 たとえば、この社民共産連中がほざいている噴飯モノの投票法案の一例として挙げられるのがこれである。すなわち「全有権者」の50%以上の賛成が必要とすべきというもの。それが何を意味するかといえば、その時点で憲法は2度と変えられない不変の法典になるということだ。国政選挙の投票率は高くても62%前後である。ということは、38%は選挙に来ない。ということは、その38%は初めから改正反対とカウントされる事になる。
 これでは硬性憲法をとおり越し、超硬性となり、憲政史上例のないものとなる。この点はどう考えても「投票者の50%」とするのが穏当ではないか?実際の案はおそらくそうなるだろう。
 それをとらえて国民主権に反するなど、無知というか哀れというほかない。国民主権とは、国民が国政のあり方を終局的に決するという意味である。全国民の50%の賛成が必要とするなど、毎回選挙に来ている方々、すなわち有権者が国政を決するという途を奪うものである。国民主権の「国民」とは有権者であるという学説も有力なのである。
 要するに、なんとかして改正を阻止したいというつまらない卑屈な思いが陰々と結実したのが本書であり、改憲反対派のレベルなのである。その正体は、多く共産一派の地方組織などに属している近所の変わり者である。芸能人でも、ピーコやおすぎそして美輪明宏などというHGたちが反対派の中心メンバーである。
 韓国は、「日本は自衛隊をイラクに派遣し、その覇権主義をもはや隠そうともしない。我々は、日本が自衛隊を派兵するのにもう我慢できない。政府はありとあらゆる手段を行使し、徹底的に日本の企みを潰す」と政府が公式にHPに書いている。主権侵害をとおり越し、これを日本以外の国におくればおそらく国際法上宣戦布告に等しくなる。韓国はしばしば9条改正に反対してきた。それが覇権主義だからなのだそうだ。当然韓国は社民共産や反日学者を使って改正反対の圧力をかけ続けている。たとえば、朝鮮総連は自民党の弱みを(贈賄リストなど、詳しくは西村真吾HPなど参照)握っており、その議員を使っておそらく反対票を投じさせるだろう。
 改正に反対しているのはそういう連中が実に多い。もちろん真摯に反対する者もいるだろうが、もう一度わが国の未来を考え、それでも9条を残すべきか熟考していただきたいものだ。9条のせいで日本はまさに拉致の現場に出くわしてもなにも出来なかった。9条のせいで1人の日本人は北に連行された。もし、その拉致されている人が、船窓から日の丸のついた船が見えていたとしたら、救ってくれない日本の船をみてなんと悲しかったのではないだろうか。竹島も軍事占領されたままで、島根の漁民たちは漁場から追い出され辛い目にあっているだろう。
 とにかく、本書で述べられている主張は誤りであり、国民主権を理解せず、なおかつ表現の自由の意味を履き違えている。大体、憲法を本当に守りたいのなら、96条に明文で定められている国民投票を明文化しないこと自体、立法不作為であり、変わる事を許す憲法の趣旨に反する状況を許せるモノではない筈であろう。結局、憲法などどうでもいいが、自衛隊の存在すら許さぬ連中(共産党は自衛隊は最終的には解体すべきとする。まだ北朝鮮や中共に日本を占領させるドリームを捨てていないのだろう。)の単なる支離滅裂な主張の押し付け以外の何物でもない。

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紙の本

自衛隊解散か9条改正か_改憲問題は二者択一

14人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 総じて根拠に乏しい議論が続く。著者は、「9条改悪は、国民を戦争に向かわせるための策謀である」と主張する。その根拠は一体どこにあるのだろうか。
 こんな議論をアメリカの国際政治のゼミで発表したら、爆笑されてゼミを引退することになる。とくに、現在の国務長官であるライス教授のゼミでこのような幼稚な発表をすれば確実にクビになる。その理由は、アメリカが冷戦の勝者であり、国際政治の最先端を知り尽くす国だからである。
 なぜ、冷戦時代に核戦争が起こらなかったのか。実際、ソ連のアフガン侵攻やベトナムも含めて、核戦争が起こってもおかしくない場面が実際100以上あったといわれる。でもおきなかった。それは、「力の均衡が、力の抑止を生む」という、国際政治を勉強していると何度も耳にするパワーバランス論から導かれる。
 歴史的に見て、戦争ではなく「侵略」が起こるのは、パワーバランスが崩れた時だけである。私は決して侵略とは思わないが、イラク戦争(第2次湾岸)・湾岸戦争・チベット侵略(虐殺)・ソ連のアフガン侵攻・・すべての侵略は力の均衡がないときに発生する。
 ソ連には一発の核も撃たれず、万に一つの勝ち目もない日本にだけ核が2発も撃たれたのも、日本が核を持っていないからだ。それ以外説明できない。この論点は既に語りつくされており、これを覆すには、国際政治の常識を覆す相当練りあがった論文が必要である。
 9条を読んで頂きたい。9条を直読すれば、自衛隊は違憲である。これは、その点についてかつて最高裁が判断を避けた長沼事件を見ても明らかである。事実上日米しか保有していない(スペインも1隻)最強の軍艦イージスシステム搭載艦を保有する自衛隊が9条にいう「戦力」に該当しないことは100%ありえない。詭弁である。原子力潜水艦で北と中国の核から日本を守る米軍ですら違憲に決まっている。
 もちろん、この作者は折り紙つきの共産活動家であるので、「そうだよ、自衛隊も米軍も違憲なんだから解散すべきだ」というだろう。この連中の意見とは、この程度のものなのだ。どこの一般日本人に「自衛隊は解散した方がよい」などという者がおろうか。まともな人間にはそんな意見は持ちようがない。
 とはいえ、9条を改正しなければ自衛隊は解散せざるを得ない。しかし、それでは憲法以前に人が当然に持つ自然権たる防衛権が奪われることになる。そうであれば、憲法改正以外の結論が出てきようがない。
 要するに、2者択一だ。自衛隊解散か、9条改正か。うだうだ護憲を唱えて、この真実を語らない著者や共産左翼は卑怯である。つまり、彼らの戦略は「まず、9条は据え置きにする。時期を見て、9条違反だからとして自衛隊も解散する」というものだ。実際、共産・社会党などは警察法改正無効事件など、多くの訴訟の中で自衛隊の違憲を訴えている。そして、その同じ穴の狢が9条「改悪」反対を唱えている。これこそ、上述の戦略が彼らの基本戦略だということの証拠である。
 ひと言で言えば、9条改正反対=自衛隊解散を意味するのである。改正反対論を唱える共産左翼以外の日本国民はここを考えなければならない。そして、交戦権を認める日本以外の全ての国家で、いま戦争は起こっていない。
 そして、9条を改正しても、日本は交戦権を放棄していることにまったく変化はない。韓国には交戦権があるが、日本にはないのだ。しかも、トマホークはイージス艦に搭載されていない。それでも9条改正=戦争か?いつまでも違憲状態を継続すると、憲法遵守意識が薄まり、それこそ戦争の危険を招く。
 本書は、憲法論議として幼稚で不十分この上ない。最高の憲法論に触れたいと思われるならば、「国民の憲法改正—祖先の叡智日本の魂」(中川八洋著、ビジネス社)をお勧めしたい。言論界で私が最も尊敬する中川教授の憲法論に学ぶ所極大であると思う。

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紙の本

2度と取り返しの付かぬ「革命」に賛同する意味を知れ

13人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ここ数年にも悪質な本に何冊もめぐり合って来た。しかし、おそらくナンバー1は本書だろう。遂に、左翼も堂々と「天皇制廃止」という禁じ手を日向に出してきた。これまで共産党はその本心は天皇制を崩壊させ、日本のアイデンティティを木っ端微塵にする本心を隠してきた。それは一般大衆からソッポを向かれる事を怖れての事である。しかし、日経新聞の昭和大帝メモといい、もはや隠し立てさえしなくなった。
 著者は天皇制を愛するが故などとうそぶく。しかし、それが嘘であることはふつう理解できる。天皇制廃止は共産党と中韓の悲願宿願である。その大きな目的達成のために、現天皇陛下と美智子皇后を利用奉る腹積もりである。愛などと言いながら、本文には昭和天皇批判が羅列され、史実的誤りを故意に混在させている。
 昭和大帝は何故に大帝と呼称させて頂くかといえば、それは大帝の国民を思われるお気持ちの強さに一国民としてご尊敬申し上げているからに他ならない。
 2.26事件において、辛くも議会制が保たれ、ドイツと一線を画しえたのは、大帝のいち早いご決断による。陛下は反乱者たちを「鎮圧せよ」と下命なされ、大帝の威光を利用せんと企んだ反乱者の夢想を一瞬で破った。その結果、我が国は議会を保つことが出来た。
 国民との絆の余り知られていない話として「鹿児島湾上の聖なる夜景」という実話がある。陛下が鹿児島から横須賀へ巡洋艦でご帰還成される際、当時の侍従木下道雄氏が書き記した光景である。そのとき陛下は御居室にてお1人でお食事中のはずだった。だが、侍従が後甲板に出てみると、誰かが陸に向かって一人挙手敬礼している。それはなんと当時現人神とまで奉られた陛下であられた。
 当時、陛下が通過なされるということで、薩摩半島の人々が老いも若きもちょうちいたいまつを持ち、若人は山へ登り、陛下をお見送りした。それを陛下は望遠鏡でご発見遊ばされ、ご挨拶なさっておられたのである。侍従は腰の抜けるほど感動し、何とか薩摩の人に伝えたいと思い、艦長に相談し、艦の深提灯を全部つけてこれに応えたと言う。この昭和6年という闇の始まりの年、何とも美しい華が湾上にひっそりと咲いていたものだ。
 皇室と国民は、深い絆で結ばれている。陛下は毎日国民の平和を祈るのを日課にされておられる。そのお人に向かって、本書はありもしない批判を並べ、あまつさえ尊称をあえて削り、退位しろと迫るのである。陛下への侮辱と裏切り以外の何物でもない。
 幸い、国民もまだ捨てたものではない。本書のような共産党の思想に賛同しているのはおよそ2%である。だが、今はもっと増えているかもしれない。自分たちで自分たちの首を絞める馬鹿な赤子たちに、歴代天皇方も悲しんでおられるのではないか。
 2600年、万世一系として続いているのは我が日本だけである。英国などたった400年に過ぎない。そして、日本人は一度も皇家に刃を向けたことは無い。また、皇家から臣僚へ理不尽が成された事もない。これは日本だけの特有現象である。
 皇室を無くせば、それはすなわち日本国の終焉である。そのとき、日本は異質の国になる。すなわち革命である。本書に賛同して喜んでいる馬鹿がいるが、革命を起こす気概と100年先を見通す目があるのか自問してみるべきだろう。
 金持ちは簡単に日本から出て行く。彼らは皇室がなくなっても実はあまり困らない。それでも日本への愛から皇室存続論が圧倒的なのだ。皇室が無くなって困るのは、日本と運命を共同にするしかない一般庶民であることを決して忘れてはいけない。井上毅が心血を注ぎ、日本人の総意で連合国から守り抜いた皇室をいささかでも貶めるようなことはしないことが結局は一般庶民の実利になることを忘れてはいけないだろう。

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紙の本

韓国と日教組よ、日本の歴史を奪った罪の責任を取れ

11人中、10人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 総じて根拠の乏しい謬論で埋め尽くされている。たとえば、本書第一部では 「皇国史観に貫かれ、科学性を無視している」などという。しかし、皇国史観で貫いたとしたら、史実を捻じ曲げねばならないが、史実を誤って表記してある事実など扶桑社の教科書のドコを探してもありはしない。実際、ひとつも正鵠を得た具体例はあげてない。
 これに対して、著者らが押している現行の教科書ははっきりと子供の元気を奪い、正しい解釈を併記することさえしていないゴミ本で溢れかえっていると指摘できる。たとえば、帝国書院『社会科 中学生の歴史』P170をはじめ、扶桑社以外、豊臣秀吉は朝鮮侵略の極悪人扱いである。あの、裸一貫から出発した陽気で明るい太閤殿下の姿はまったく捨象されている。実際、子供は感想文に秀吉と天皇(陛下)は悪人と書いてくる子が多いというがこれでは止むを得まい。対する扶桑社は侵略と太閤の人柄両面を描いている。もし著者らの言うように皇国史観で貫くなら、「侵略」などと書くわけがないではないか。
 また、扶桑社以外では、明治維新も「悪の革命」として描かれている。たとえば、五箇条の御誓文の「御」の字をわざわざ削っている教科書が増えてきている。左翼史観がふと垣間見える。教育出版 P163を参照のこと。さらに、「坂之上の雲」を読んだ方なら、東郷平八郎元帥の名を知らぬものはない。東郷元帥は世界3大提督の筆頭として世界中の超有名人であり、ニミッツ提督を始め世界の海軍士官の憧れの的である。そして、救国の英雄中の英雄である。東郷元帥がいなければ、日本はロシアに支配されていたことは微塵の疑いもない。
 その東郷元帥はつくる会の教科書以外「殆ど掲載されていない」という驚くべき事態である。にもかかわらず、安重根だかシャクシャインなど誰も知らない外国人は全教科書に載っている。これでも日本の教科書はおかしいと思いませんか?両方のせている扶桑社の方が中立だといえないだろうか。
 明治維新は、世界で唯一成功した近代革命である。ルックイースト政策はまさにそうした成功例日本を学ぼうとした政策である。そんな我々の祖先を否定している史観が正しいわけはない。
 日本人は掲載されないのに、朝鮮や中国の英雄ばかり写真付きで掲載されるのには理由がある。この著者らのグループや、反日団体「日教組」と中韓(特に韓国)が裏で密に連絡しあって我々の歴史を屠ろうとしているのである。だから、採択前に教科書の情報が漏れて、日本人より先に韓国民たちが情報を掴んでいるのである。日教組以外漏らすことは不可能である。
 大体、扶桑社の教科書を狂った様に批判するが、思想の自由の枠組みの中で、一冊くらい自分たちの思想と違った教科書の存在が何故そんなに許せないのか。他の教科書は1冊残らず反日で埋め尽くされているのに。
 詳しくは、つくる会のHPを見て欲しい。写真付きで他社の教科書を批判している。大仏を悪とみなし、天皇陛下を悪とみなし、太平洋戦争は侵略戦争という一面だけを強調している偏った記述をあぶりだしている。
 彼らに味方するのもよいが、それが今あるどうみてもオカシイ教科書を援助し、日本人の歴史を知るチャンスである扶桑社の試みを潰すことと同義だということの「重い重い責任」を知った上であるべきである。それが、祖先から日本を預かっている日本人の最低限の義務ではないか。ぜひ一度でも扶桑社の教科書、そして最も反日、超反日・大阪書籍の教科書を見比べてから、本書を読むのが効果的だろう。

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紙の本

紙の本ぼくがイラクへ行った理由

2005/01/26 01:38

これは確信犯的なおとぼけだ

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 いやはや呆れた。言葉が出ないとはまさにこのような時のために用意されたのだろう。著者は、少し前にイラクで「人質」となって拘束され、涙ながらに小泉にイラク撤退を懇願した今井氏である。

 この事件。そもそも、家族の記者会見からきな臭い感じが漂っていた。社会的にそれほど承認されているわけでもない「剃髪」したスキンの女性や、現役の共産党活動家が声も高らかにイラクからの撤退を要求していた。当時から話題となっていた北朝鮮による拉致事件の被害者の方々とは「まったく」違う人種であることは多くの国民が感じたはずだ。

 要するに、この男は、アメリカが嫌いなのだ。どういう理由からかははっきりしないが、本書他、彼が書き散らしている書籍から類推するに、「アメリカはイラクで虐殺をするから」という点にも少なくとも原因があるようだ。(無論、彼の腹の底は読み取れず、もっとどす黒い別の「思想」からのものかもしれないが)

 彼は、世界の虐殺の現状を把握しているのか?(おそらく把握して、それでもとぼけているのだろう) 中共の現在の国家主席・胡錦涛が指揮して20万人のまったく何の罪もないチベットの老若男女がつい最近虐殺されたことをどう考えてるのか?
 その虐殺の方法は、残酷としか言いようがない。非常に風景のよいところにあるながーい壁に何万人も並べて一斉銃撃である。中でも酷かったのが、泣きじゃくる女の子の頭を鷲つかみにし、同僚がその少女の顔面に銃砲を浴びせている写真だ。飛び散った脳髄があまりに無残で、彼女が日本やアメリカに生まれていたらと思うと、もうどうしようもない気分になった。(チベット・虐殺でググルと映像が出る)法輪功という宗教信者への拷問も、半端ではない。

 チベット人はこのままでは中国の卑劣な虐殺と同化政策で根絶やしにされてしまう。彼女らが、何を望んで死んだか? 200万以上のチベット人が一体何を待っているか? 誰かによる解放だろう。どう客観的に見ても、かれらにとってそれが最も幸福だ。ひとこと共産党の悪口を言っただけで逮捕殺害される彼らが自力で立ち上がる力は、もはやない。
 そして、現実に単独で解放戦争ができる国家、すなわちアメリカ、ロシア、中共の中でどこの国による解放が最も人道的か? アメリカに決まっている。それとも手をこまねき、虐殺の外にいて暖衣飽食している我々が、どこによる解放も徹底否定するのだろうか。

 ソ連は、満州にいた日本人を100万人拉致し、50万人を殺した。それを継承し、北方領土を返す気持ちなど微塵もないロシアは、中国なみに残虐で危険な組織であることは忘れてはいけない。

 いま、アメリカが孤立主義に懐古し、「もうどこの紛争もしらん。虐殺しても知らないし、日本も守りません」などと言い出したら、一体どうなるのか? 北朝鮮が戦争を仕掛けてこないか? 中共の爆発的反日が具現化しないか?

 アメリカを責めるのなら「なんでイラクの民だけ助けて、その何倍ものチベット、チェチェンをたすけないのか?二重の基準ではないか!」というべきだろう。(ちなみに、なぜかと言えば、中国を相手にすることはアメリカでさえも出来ないからだ。ここに、アメリカの「力」が弱体化した後の世界の姿が既に見えている。)
 それとも、被虐殺者を救う妙案でもあるのか。まさか、中共やロシアがべトーを持つ「コクレン」に…などとはよもや言えないだろう。なんと言っても中共こそ虐殺の張本人なのだから。

 本書では、イラクに込めた思いがタラタラと展開される。著者がこれまで何冊か書いてきたものと重なる。世界の情勢と彼の履歴・取り巻きの人物の情況を把握してから読むと、とても面白いです。

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紙の本

日本人よ、堀江の影を感じ取れ

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 よくも悪くも、話題の渦中の人物である堀江貴文という男を知るために、最も彼の本性が出ているのが、本書だ。したがって、堀江という人物に興味を持たれた方は、本書を読むことをお勧めします。

 この人は、タイトルからも分かるとおり、「金が有れば何でもできる」というのが、この男の本性なのだろう。内容を見てみると、「金が有れば女もできる」などと暗示している。できるわけないだろう。それではまさしく、歌舞伎町の考え方ではないか。金が有れば、有る間だけちやほやされるに決まっているではないか。

 堀江は、卑劣なM&A工作で、フジサンケイグループの乗っ取りを画策した。つまり、金でメディアも買えるという彼の本性が露呈したと言えるだろう。

 この事件には、堀江の底の浅さ以上に、日本の近未来の悲惨さを暗示している。2006年に商法改正がなされ、外資が日本企業を乗っ取ることが可能になってくる。そうなれば、堀江どころではない。株価の安い日本企業はかなりの部分外国の傘下に入ることになる。

 「だから日本は勝つ」の書評で述べさせていただいたように、日本企業は世界でNO1の圧倒的な技術力を持っている。一例を挙げれば、シャープの太陽電池や日本ガイシの技術は、世界に冠たるものである。CD−Rだって、日本の太陽誘電が特許を持っている。VHSもビクターが持つ。それ以外にも、世界中に日本だけにしかない技術が株価の安い日本企業の中にどっさりある。

 M&Aが解禁されれば、日本企業などあっという間に外国の傘下に入る。トヨタとて例外ではない。たとえば、アメリカのGEの株価は松下の6倍以上で、その気になれば、すぐにでも買収できる。そうして、日本企業はアメリカなどの下請けに成り果てる。もう、2度と日本は羽ばたく事はできないだろう。

 堀江の今回の買収乗っ取りは、そのくらい未来の1つの序曲にすぎない。まるでラグナロックが始まったようにも思える。

 放送界をみると、テレビ朝日は、フジが消えれば自らの売国思想を大手を振って垂れ流すことができるので、鬼の首を取った様に堀江をたたえている。フジと産経新聞は、日本を憂う最後の砦であり、その消滅は日本の未来を何倍も暗くする。朝日新聞は、北朝鮮の食糧支援を全面支援し、中国へのODAを推奨し、教科書に日本人の政治家の写真を載せようとしただけで、在日韓国人と連携してアジア諸国に反日宣伝を大々的にした。こんなことをやる様な新聞は、絶対に日本人の味方ではない。少なくとも、日本人の利益にどう見ても反している。いつもそれを憂いてきたのが、産経グループだ。

 歴史と、人の心がつまった企業を堀江の洋に株で一日にして買い占めるようなシステムが果たして正しいいのか?堀江は「そんなことしらん」という考えを持つ。本書を見れば、彼の背後に透けて見える外資の影と、彼の悪意を感じ取れると思います。見る価値はあると思います。

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紙の本

獄中で誓う「復讐劇」の前に

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 女は金で買える。人の心は金で買える・・などなどのアホ馬鹿発言のネタ本としてよく使われるのが本書である。是非実際に読んでいただきたいのだが、内容がまるで幼稚園児以下である。
 「子供に雑巾がけさせるのは無駄、理解できない」「機械にやらせればいい」。・・・。
 ホリエモンは、文字通りムイチモンになる。おそらく株主代表訴訟で個人資産も含めて没収されるだろう。あれだけの粉飾をして任務懈怠責任が発生しないはずないし、429条の「悪意」も十分充たすであろう。
 本書の旧版を再読してみたが、やはり当然の結果になったと感じる。獄中で母国語である韓国語の本を読みふけっているという話が新聞に掲載されたが、いまなにを思っているだろうか。
おそらく相当検察に虐められ、日本に対する怨みは真骨にたっしているだろう。また韓国メディアに向けて、「早く西武を買収しろ(韓国のゲンダイ自動車に向かって)」「韓国のほうが日本よりはるかに優秀」といったリップサービスでも展開するのだろうか。しかし、フジという日本の中枢メディアが外国の手に落ちなかったことは、本当に幸いだった。電波法の適用を受ける主要メディアをに外資規制(議決権の20%以上は持たせない)と言う事を断固徹底すべきである。それがふつうの国だ。
 さて、振り返るに本書は、堀江がユダヤに志操されユダヤマネーを使って、フジテレビを陥落させようとしていた時期前後に書かれているものである。だから本書を読む時は、頭を当時に戻さなければならない。その意味では、本書はタイムリーな本ではない。しかし、今読んだ方がはるかに面白い。なぜなら、こういう発言を繰り返してきたダボがいかなる断末魔に陥っているか、教訓にできるからだ。
 一瞬でも彼に賛辞を浴びせていた方は、もう一度本書を読んで欲しい。こんな売国奴かつ人格破綻者を賞賛するというのは、モラルハザードが自己内部で始まった証拠である。
 彼は、これまでに何度も日本を売るような行動を繰り返してきた。そして今、検察権力に自由を奪われている。彼は、獄中で母国語である韓国語の本を読みつつ(これは噂ではない事実)、必ず日本への復讐の念を新たにしている。このまま引き下がる事は有り得ない。その前に、1人でも多く彼の人格に触れて欲しい。

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紙の本

紙の本改憲は必要か

2004/11/17 17:46

いつまでカビの生えた法典にしがみつくつもりか

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 この本の主張は、要するに「改憲は許さない」ということである。タイトルからはどちらともいえるが、この本の主張はそれに尽きる。まず、法律論からすれば、改憲を許さないというほうが憲法違反なのである。96条に改憲規定がしっかりと存在するのだから。96条はあるのに、改憲は許さないという態度は頑なに過ぎる。それを忘れてはならない。

 9条の改正を最も許さないのは、共産党と中国・韓国である。9条を変えさせないで、日本を無力化するのが戦後50年間の中国の国策であった。その証拠に、中国共産党は、改憲の論議が巻き起こるたびに、外務省・日本共産党を通じて陰に陽に圧力をかけてきた。朝日新聞も、論説委員が中国にいちいちお伺いを立てていることも、歴史的事実である。

 日本は、教科書の内容を変えると中国から猛烈な圧力がかかる。教育委員会の共産党員に指令を出して、それを食い止める。さらに、従軍慰安婦問題でも、司法に影から介入してきた。黄文雄氏は著書「つけあがるな中国人・うろたえるな日本人」の中で、「外務省は中国に支配されている」とまでいっている。

 自民党が、最近憲法修正の要綱を出してきた。中国は朝日新聞・外務省など様々なチャンネルを通じて圧力をかけてくるだろう。それに屈してはならない。アメリカを批判すれば正義で中国を批判するのが悪である風潮は実に嘆かわしい。中国の残虐さはアメリカの比ではないのに。

 日本は、中国によって教科書は検閲され、司法にもしばしば介入し、マスコミは利用され、憲法改正も監視され、完全に支配されている。いま、改憲は自立の一歩である。本書のいうような話はもはや過去のものである。

 イラクの問題を出すなら、中国が今も行っているチベット民族虐殺・法輪功信者への拷問(女性の顔の皮をはがし、燃え盛る鉄のかたまりを顔に押し付け改宗を迫る顔がネット上にも公開されている)を何としてもとめるべきではないか。そのような現場にアメリカが攻め入ることは完全な悪ではない。それを放置することのほうがよほど悪だろう。

 イラクにしても、フセインは何度合法的に兵器の開示を迫っても、安保理を無視し続けた。ハンマー投げのアヌシュは、尿の開示に応じず結局メダルを取り上げられたが、応じない以上制裁はやむをえない。民事訴訟で言う、挙証責任はイラクにあったのだ。クルド人虐殺をクルド人が滅亡するまで待っていることだって十分悪だろう。

 軍を放棄せよという、のも一部言論機関、学者が中韓と結びついて織り成す戯言である。軍備を放棄せよといいつつ、韓国は最近イージス艦の建造に着手し、いまも中国の核兵器は日本と台湾に24時間向けられている。また、中国は沖縄も中国のものだ、といい始めている。自衛軍を放棄してよい状況ではない。

 国民の代表者で構成される国会が、多数決で改正を決議し、国民の過半数が賛成するならば、改憲を否定することは絶対に出来ない。それが、民主主義国家のルールである。変えることを許さない!の一点張りは、国民主権にも反する。変える変えないかは、主権者である日本国民が自由に決めればよいのである。
 

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紙の本

まことに憐れというほかない

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 タイトルはまことに勇ましい。しかし、内容は薄弱である。中身を読むと、「偏愛マップ」などと称する意味不明のマップが出現する。著者によると、これがあれば自分と合う人を探せるのだという。ゼミやら合コンやらでやってもこのマップの効果は絶大という。
 その言やよし。しかし、絶大などというが、科学的な根拠はゼロである。大体本当に合コンやらゼミで試してみたのかも怪しい。こんなもので、人の相性が分るものか。軽薄とはこんな時のためにあるのではないか、というほど根拠に乏しい「マップ」である。
 
 そのほかにも、いろいろと相性の合う人を探す方法を書いているが、一体どこにその根拠があるのか、まったく不明である。30代未婚の女は負け犬、などと決め付けて喜んでいる本が出たりしているが、総じて納得できる根拠がない。本書もその延長線上で、部数を伸ばそうとしているのだろう。

 こうなんだ! そう勇ましく言い切るだけである。2時間もたない男の中に、結婚円熟期を迎えたとき、自分の最高のパートナーだった、とその半生をしみじみ振り返ることが出来る者も多くいるはずだ。いや、むしろそちらの確率の方が大きいのではないか。ぺらぺらと上辺だけを飾って中身はピーマンの手合いには私も多く出会ってきた。
 30代未婚女だって、これから結婚してよっぽど幸せになるかもしれない。

 心霊能力者などと称する方々も総じてこの類に属する。「この霊は20年前にここで死んだジバク霊です。すぐにこの家を売ったほうがいい」などと平気で言い切って、したり顔で次の「職場」に向かう霊能力者。その人の一生をどれだけ左右するかには考えが及ばないのだろう。インチキかインチキでないかは「先生」方本人が一番しているだろうに…。

 私は、あえてこの本を読んでみる価値はあると思う。相性などという一言で人間関係を片付けることが本当にできるのか? それは、我々読者が冷徹に判定してやればよいと思う。

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紙の本

教師こそ民主主義と憲法違反の大罪人

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 石原慎太郎東京都知事率いる東京都教育委員会は、生徒に「日の丸・君が代」指導を徹底するよう職務命令を出せとの指示を学校に出した。これ自体は全く当然のことであろう。一部の共産崩れの教師の言う事をそのまま理解すれば、「学校で、生徒が、教師の支持の下、「起立」といわれたのに起立しなくてもよい」ということになる。そんな馬鹿なことはない。

 私も、歌を歌わなかったり、起立しなかったりして担任にさんざん怒られたものである。とくに、合唱コンクールの時など声を出さずにクラス中で最も怒られた。しかし、君が代に限らず、歌わなかったり立たなかったりしたら怒られるのは当たり前だ。今ではその指導は当然であると思うし、悪いのはもちろん私自身だったと思う。

 本書は、「思想信条の自由に反する」などとして、要するに何とか日の丸と国歌を否定しようとする。彼らの多くは、中国共産党に魂を売った、共産党のメンバーで、正式な工作員も多数いる。

 無論、全ての教師が君が代に反対しているわけではなくて、中共を祖国と決めた一部の跳ね上がりが軽挙妄動しているだけである。現場では、校長教頭が君が代の斉唱を教師に発表し、それに教師組合が大反発する・・というのが多いのである。あくまで一部なのである。本書も、憲法違反をして喜んでる手合いのひとつといえる。

 石原慎太郎によって、東京の共産勢力は締め上げられており、彼らにすれば石原氏ほど組しにくい相手はかつてなかった。彼には利権誘導は通用しないし、女性スキャンダルもない。あるのは、石原の、この日本を守ろうとする強い意志だけである。だから彼らにすると手ごわいのだ。

 君が代は、正式に1999年正式に国歌となった。そして、教師には法令順守義務がある。彼らは、民間のサラリーマンとは全く違う。我々の税金で政府に雇われている従業員であって、彼らにスト権はない。法令に従うのが、彼らの仕事であって、国民の多数によって制定された法律に従わないことは憲法違反なのだ。
 彼らこそ、憲法に反するもので、石原氏は法律を守らせようとする、民主主義の擁護者なのである。そこを忘れてはならない。石原氏は日本の大事な人であり、やっていただかなくてはならぬことが山積している。それもあってか、彼らの幼稚な売国行為に耳も貸さず、東京都は「コメントなし」としている。まったく話のも何にもならない本当にコメントのしようがないほど滑稽な内容で、本書の噴飯モノの議論も見ていて顔がほころぶことが何回かあった。
 
 仏の「ラ・マルセイユ」英の「GOD SAVE THE QUEEN」と同じく、君が代は日本の国歌であり、あの荘厳で身の引き締まる曲想は、日本の誇りであり、後世に自信をもって伝えるべき素晴らしい国歌といえる。世界の血生臭い国歌に比べ、なんと穏やかな歌詞だろう。それを否定する論拠が果たして本書に一分子でもあるか?読まねばその内容が分からないので、彼らに反対する方も、やはり読んでおくべき一冊だと思います。
 

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紙の本

紙の本アホ腰抜けビョーキの親米保守

2005/10/11 03:13

反米は、歴史を無視した亡国論

16人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本書は、親米派を徹底的に叩いている。反米左翼・親米保守・反米保守という三大勢力の一角を占める反米保守の、いまやリーダーとも言うべき小林の渾身のというか、タイトルよりはかなり冷静に議論しているのが本書である。
 反米保守の中には、副島氏がいるが、小林も副島も、いわゆる売国奴ではない。彼らは彼らなりに、国家を思っての反米である。したがって、反米=売国というわけではないことは忘れるべきではないだろう。
 本書において小林は、イラクから撤退しろ、そもそもイラクに兵を出すべきではなかったなどというが、まったく説得力がない。小林のいうとおり、もちろんイラク派兵によってアメリカに北朝鮮から日本を守ってもらおうなどという期待はそれこそ重篤な病気である。しかし、イラク派兵によって、日米関係は確実に良好になった。それも、政府間だけでなく民間レベルで。
 様々なアンケートで、アメリカ国民は、日本を信頼できるパートナーナンバー3に選んでいる。少なくとも、独仏より日本を上においている。イラク派兵前のアンケートとは全く違うデータが出ているのである。やはりアメリカ人も、とくにWASPは、先進国がアメリカに反対することに心細さを感じていたのだろう。このデータは多分今でも、外務省のHPでも見る事ができる。
 そして、たとえイラク派兵をしなくとも、日米は軍事同盟を結ぶ盟友である以上、当然金を払わなければならない。もちろん、兆円単位になる。そして、世界中から軽蔑される。10兆払って、世界中から嫌われる。そして、金さえ払わなければ、日米関係はお終いであろう。アメリカの重要な場面に見捨てた国をアメリカが助けるものか。
 小林は、親米保守は、保身のための病気なのだと言う。しかし、反米保守など話にならぬ八方破れである。小林は、反米の上に、反中である。そして保守である以上反露でももちろんあるはずだ。そうでなければ「保守」の用例を誤っている。
 つまり、日本は世界から孤立することになるわけだ。はっきりいって、日本が世界で生きていくには、アメリカの力を借りる以外方法はない。もしかしたら、いやかなりの確率で、アメリカの代わりをインドが務めてくれる日がいずれくるかもしれない。
 しかし今の日本は、露朝中と、隣国全てから核を合計1000発もロックオンされている。それを防ぐのが、アメリカの核である。この東シナ海に潜む米のトライデントミサイル(広島核の100倍の威力)が、東アジアの戦力均衡を辛うじて保っている。核にとって、パワーバランスがいかに大切かは、ドゴール将軍の論文を見るまでもなく、核安全保障の常識だ。
食料安全保障も、今や中国に全てを握られ、自給率は24%。石油はない。中朝に海上封鎖されれば、明日の命もない。ロシアでは100年の切望である北海道南下の野望を完全に捨てたとは言いがたい。
 この状況で反米をすれば、再び太平洋戦争の繰り返しになる。9条を改正すると戦争になるという詐欺的意見よりも、反米こそアジアのバランスを崩壊させ、日VS露中韓朝の戦争あるいは恫喝そして、もうどうしようもなくなって日本は戦争に賭けるしかなくなる状況を生む。
 太平洋戦争は、反英米から始まったことを忘れるべきではない。決定的なのは日独同盟ではない。反米から全てのシナリオは決まっていて、その路傍に日独同盟せざるを得ない状況があったに過ぎない。反米こそ戦争の道であることは歴史の繰り返しだ。
 左翼が反米を唱え、9条改正阻止を目論むのは、反米で日米分断を図り、9条で日本を武装放棄させ、丸裸にするのが狙いである。客観的には日本丸裸というのは誰も否定できまい。小林さん、目を覚ませといいたくなった内容だった。

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紙の本

紙の本物は言いよう

2005/01/22 03:20

使えるFC、しかし危険なジェンダーフリーの援軍とならないように…

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 世の中には、舌禍事件で足をすくわれ、その社会的生命を絶たれる者が少なからず存在する。舌が招く禍の種類には様々ある。たとえば、前後の辻褄が合わない、プライバシー侵害など千差万別である。その中で、フェミニズムに関する舌禍を避け得るとして、そのための基準を試案しているのが本書だ。基準の名称はフェミコードと言う。

 内容的には面白い面もある。実際、笑ってしまうシーンが何度もあった。しかし、その主張するところは危険極まりない。

 著者は、とりあえず現状のジェンダーフリー教育には満足していないようだ。一度リセットしてゼロからという立場である。売国的ジェンダーフリーの直接の援軍と考えることは出来ないだろう。しかし、ジェンダーフリーなどというものを「教育」の場に持ち込んだ時点で、最大級の憲法違反だということは絶対に忘れてはならない。

 日本国憲法には21条の表現の自由を筆頭に(表現の自由は人権の中で、二重の基準と言う理論によって最大級の配慮がなされる)、財産権(29条)、幸福追求権(13条〔プライバシーの条文はなく、13条の解釈による〕)など、基本的人権の保護が明文で謳われている。

 しかし、いかなる自由も必ず「公共の福祉」により、制限される。つまり、メディアの放送の自由を無制限に認めれば、誰かのプライバシーが害されるから、表現の自由も無制限ではないのである。この中で、いかなる場合でも侵し得ない絶対不可侵の自由がある。それが、19条の思想の自由だ。

 思想の自由を侵害する場合、いかなることがあってもそれは違憲であり、許されない。にもかかわらず、学校の教科書に「ジェンダーフリー」という敏感でラジカルな思想を「正しい」として転載することは、絶対に許されないのである。無論、斎藤氏のような私人がどこで何を言おうと、「最大級の」保護がある。しかし、教育の主体の筆頭である「国家」が教科書に特定の思想を書き記すなどと言うことは絶対に許されない。

 さらに、そもそもジェンダーフリーなどというのは、世界には存在しない。とくに、アメリカなどはかような悪魔の思想にはとくに注意している。男女の区別を喪失させた人間を製造し、国家を堕落させるジェンダーフリーはまさに悪魔の思想と言えよう。そもそも、この用語を作り出し推進しているのは、狂信的な一部の女性革命家だ。いま、ゆとり教育を推進しているバカが文部省にいて、さらに文部科学省内でフリーを憲法違反にもかかわらず推進している人物も知っている。

 共産党は同思想に全面賛成、社民党も同じ。この時点で敏感に反応できなくなった日本人はもはや破滅秒読みといってよい。ドイツなどでは、共産党そのものを憲法違反として、結党すること自体を許さない。

 西村眞吾ら(極端な舌禍は駄目だが)この国家を歯軋りして死守しようとしている政治家の足を引っ張って、また出生率を下げ、さらにフェミニズムを盾に、訴訟社会を作り出し、結果国力を衰退させんとするのがその狙いだ。田島陽子のようなただ単に頭が悪いのは別として、行き過ぎたフェミニズムには絶対に耳を貸さない方がよい。
 かつて、ベルサイユの薔薇の作者である池田理代子は、ジェンダーフリー、ラジカルフェミニズムの先にある「女性徴兵、炭鉱労働」などに耐える覚悟が女性にあるのか?と言っていた。男女の性差は確実に存在するのだ。覚悟など不要だ。中国のように、女性にも徴兵義務を課すことが正しいはずはない。

 フェミコードに共感できるのは、当面の舌禍を避けるには使えると言う1点につきる。いまギリギリでこの国家が保たれているのは、上記のような過激フェミニズムに対抗するような行動政治家だということは忘れるべきではない。それでも荒廃した日本がお望みなら、もはや語ることは、ない。
 

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紙の本

日本にとっては死神だが…しかし

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 朝日新聞とアメリカ民主党。これだけでもおおよその内容は察することが出来る。戦後1・2の手腕を持つ…などと言ったら、地下で眠る歴代の大統領は失笑していることだろう。たしかに、彼は「ジャパンナッシング」つまり日本無視の態度は徹底していた。しかし、現実にやったことといったら、実は何にもない。ピーマンみたいな政策を連発し、結果何も変わらない。中国と接近し、「米中は過去争ったことはない友好国だ」などといって頭越し外交をしたことぐらいしか思い浮かばない。彼は、日本のことを常々「ジャップ」といっていたそうだが、真偽はどうだろうか。

 その日本にとっては、決して断じて味方とはいえないクリントンの著作であるが、クリントンという一人の男の人生回顧録としては多少楽しめる。結構波乱万丈で、日本テレビの波乱万丈でやったとしても3時間持つだろう。その真偽のほどは定かではないが…。

 時期政権を、民主党が盗れば、次の4〜8年間、日本にとっては闇の時代が到来する。まず、尖閣諸島の底に眠る1000億バレル(これは、イラクの石油埋蔵量に匹敵する埋蔵量で、日本は世界ベスト3の大産油国になる。無論、不景気や国債など一挙に吹き飛ぶ)は諦めることになろう。なぜなら、民主党はもし日本に攻撃があっても、中国とは争わないことが予想されるからである。
 
 なにはともあれ、彼の半生を見ることは、民主党の光の面を見るのにもつながるのであって、決して無意味ではない。己を知っても敵を知らなければ100戦やって50戦は負けるのだから。

 純粋に読み物としてみると、中には意味のない関係者への美辞麗句で埋められており、ちょっと息が詰まるかもしれません。しかし、民主党とクリントンが日本にとっていかなる存在かを認識しながら読むと面白いものです。
 

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