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  3. 青木レフさんのレビュー一覧

青木レフさんのレビュー一覧

投稿者:青木レフ

43 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

2005/07/12 11:08

勇者は呪文を唱えた「パ

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

バチ当たり大学生ミステリ。「十角館の殺人」リスペクトな感じ。
何か不自然なアレだな、と思ってたらそれが主トリックでした。まあ、わからなかったけど。
「えっ、その読者へのひっかけは何の意味があるの?」というのもあったけど、繰り返し読むには楽しいかも。パズル的小説。
事件の陰惨さと人間関係の微温さのギャップが気持ち悪いがオチは好き。
P.S. 長崎方面から取った人名は松浦亜弥が最初にありき、か?
(投射by「短歌と短剣」探検譚)

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紙の本撲殺天使ドクロちゃん

2005/06/28 04:27

オチなんて飾りですよ、エラい人にはそれがわからんのです

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

アニメイトで買って、近くのてんやで早速読み始めたのだが、21頁で挫折した。外で読むには凶悪すぎる。
変なのと同居する、という「ドラえもん」に端を発する「押し入れモノ」。「押し入れモノ」に区分される作品はいろいろあるが、ここまで意図的にドラえもんドラえもんしてるのは稀有。同時に軽SFの火浦功の正統な後継者でもあるテンポ良い文体。
設定と文体で突っ走っていて、各話のオチが少し弱い。
出オチ(設定のインパクト勝負)感が強いので続刊は買っていない。
(投射by「短歌と短剣」探検譚)

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紙の本桜姫

2005/06/23 02:42

静かな語り口が悪意より恐ろしいものを

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

純文学に一番近いミステリ。ただミステリとして粗いか。
梨園もの。桜の下は死屍累々。正視できない真実から被保護者を守ろうとする者すら拠って立つ地は汚い。しかも自覚してない。つまり皆汚れてるってコトか。でも意志はある。姫。
読み返して一章の素晴らしさに気付く。
(投射by「短歌と短剣」探検譚)

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紙の本夕凪の街 桜の国

2005/06/04 23:51

映画化決定

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ヒロシマもの。ユーモアと狂気の紙一重。諦念と強さと。弱さとの共存と。
戦後まもなくの話の激しさと最近の話のゆるやかな話の展開と。
戦争が終わった後の戦争を描いている。異常な事態に抗する生活の力を、異常さを取り込んで何でもないことに変えていく意志の力を。
戦争なんて所詮作業だ。意志を持って「戦う」のではなく、生存の為の最適判断に支配されて(流されて)、やらされている作業に過ぎない。意志を持って「戦う」のなら堕落し弛緩した戦後の毎日にある。
39頁の鍵のシーンは79頁に繋がるのか。裸足で歩くのは下駄を盗んだ事の贖罪?黒田硫黄や小田扉みたいな昭和テイストな味もある。
ところで旭が京花ってロリコンにならんのかな。(77頁は茨城弁?)
(投射by「短歌と短剣」探検譚)

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紙の本バンコク下町暮らし

2005/05/14 23:59

遅刻ってなに?

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

フリーライターの著者が家族をタイに連れて生活する。タイバーツ暴落の前の頃。
面白いエピソードを抜き出して紹介したいが、全部紹介したいカンジ。とりあえず、胸の前で手を合わせる礼は「ワイ」と言うそうだ。タイの幼稚園事情が一番詳しく載っている本だと思う。
(投射by「短歌と短剣」探検譚)

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売れて欲しい作家さんです

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

童顔虚弱ヒーローが今度はカルト教団強制捜査に!
「過去の例からいってもカルトとの交渉は成立した例(ためし)がない」(劇中のセリフ)
「常に死傷者ゼロ」(犯人含む)の原則が今回崩れます。ファンタジー要素も追加になりました。(個人的にがっかりしたのは主人公が所轄に行っている間に酒堂さんが整形したコトです)
「全てに対する優しさ」が主人公の武器なのだな、と思う。漫画でもなければ そんな武器持ってる奴は いやしない。
次巻(最終巻)は交渉能力VS洗脳能力か。
(投射by「短歌と短剣」探検譚)

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紙の本トリアングル

2005/05/08 02:28

白刃を渡るスリリングさ

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

短歌を所々に挟む小説。初出は読売新聞夕刊。
カジュアルな会話と丁寧ともいえる地の文との調子が合わなくてリズムが悪い。読みづらい文体。読みやすいな、と思ったら考察が続く文章で、要するにその部分はコラムだった。
短歌は文体の転調としての効果はあげているが、意味的には重複しているので短歌自体は屹立して輝いてはいない。小説部分を全部抜き取れば味わい深くなるとは思うが。
立ちどまりしゃがんでみようたんぽぽが世界を見ている高さになって
これは好きだし、効果をあげていたと思う。
焼き肉とグラタンが好きという少女よ私はあなたのお父さんが好き
この歌は前から知っていたけど、この小説で出てきた時「そういうシチュエーションか。これモデルは いるのか。いるとしたらこの小説出して大丈夫か」とリアルと絡めたこの小説の面白さがやっとわかった。竹本健治なんか目じゃないな。(現実と絡めないと別に面白い小説ではない)
小説の後半、ヒロインは結婚はしないが子供は欲しい心情になっていく所で終わるのだが、現実として俵万智がシングルマザーになっている事は既に知っている。だとすると続編があるってことか?
あと俵万智もブコウスキー読むんだなあ。
(投射by「短歌と短剣」探検譚)

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紙の本グアルディア

2004/12/27 20:32

MRSF

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

久しぶりに読書が楽しかった。最終局面はアリアリの展開でつらかったが。
未来は変なことになってますよモノ。
宮崎駿「未来少年コナン」(テレビ)や山田正紀の「宝石泥棒」、バルガス・リョサの「世界終末戦争」遠藤 浩輝「EDEN」に神林長平てところか、共通項のあるのは。
なかでも「世界終末戦争」が一番近いと思った。起こり得る事は全て起こり得る、という豊饒のラテンアメリカを写実している。惹句を付けるならマジックリアリズムサイエンスフィクションか。
初っ端から伏せカードをどんどん開ていく展開が気持ちいい。
タンゴ描写あり。あとホアキンの弱さ萌え。

(投射by「短歌と短剣」探検譚)

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4巻138頁の武士とか

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

何度も読んで最近、自分の中で評価が高まってきてる。今「ハンター×ハンター」より上。
どこまで自由に空想の羽根を伸ばせるか、という挑戦は高校生の設定からでもここまで可能なのか、と驚く。ファンタジー設定でなく、地続きからの冒険だ。
この漫画が何に似ているかと言えば「ドラクエ」である。パーティーを組むロープレの世界だ。「バカ」「普通」「変」「かっこいい」と種類の違ったキャラが「天使のようなヒロイン」を軸に組み合う妙がキモ。読者が選ぶ好みのキャラを用意している、という事だ。
「パーティー」「魔法」「運命」が物語の骨格なのだが、伏線が非常に長く張られているのが、連載漫画には珍しく ブレないストーリーが最初にありき、の証明。(こんな長い伏線は「気分はグルービー」以来) 背表紙も話の決着点というか、本来どういう話なのかを最初から示唆していることに最近気付いた。
長期シリーズだが、名前だけ出て登場しないヒロインの祖母(12巻141頁)がいる等まだ余力があることを窺える。
難を言えば「キャラが殴られる程盛り上がる」のが少しワンパターン。
「伊賀のカバ丸」のような少女漫画テイストがある気もするのだが……。

(放射byガイガーカウンタンカ)

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紙の本ピルグリム・イェーガー 4

2004/11/25 00:37

プロローグが終わる

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ルネッサンス期イタリアが舞台の伝奇漫画。
歴史上の人物も入り乱れてオカルト能力炸裂!
(メディチ家・ザビエル・ミケランジェロ・マキャベリ等)
ローマ滅亡の予言を巡り、「30枚の銀貨」と「7つの大罪者」が争う。
というのが大筋らしいが、まだ先触れの段階らしく「銀貨」のそれぞれはじめ、全員策動している。
ルネッサンスと言えど未明で、どちらかと言うと暗い中世の雰囲気。
膨大なキャラが出てくるが、主人公の二人は他のキャラとは没交渉で、「主人公の二人」と「それ以外のキャラ」の二頭立てのストーリーだった。二人は世の中でひっそり暮らしていこうとしてるので、そのひっそり感が少し淋しく、「銀貨」たちのにぎやかさに食われていたのだが、4巻で前面に出てきている。(世間一般で言うと足を踏み外しかけている)また遂に「銀貨」たちも主人公たちのいる地に合流し、次巻から本編開始といったところ。
原作者の冲方 丁は小説(日本SF大賞受賞「マルドゥック・スクランブル」)やアニメ脚本、ゲーム企画製作にも携わる多面な人。

ピルグリム・イェーガー ホームページ

(放射byガイガーカウンタンカ)

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紙の本放浪の天才数学者エルデシュ

2004/10/21 13:47

リーマン予想とはサラリーマンになるんだろうなあ、という意味ではない

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

西尾維新書く「きみとぼくの壊れた世界」の主人公が尊敬するのがエルデシュなので読んでみた。
放浪の数学者。ある時期から職なく家なく生涯独身で、講演から講演へ学会から学会へ数学者の家から数学者の家へスーツケース一つで跳び回った天才。死ぬまで(83才)数学の神が頭に宿った その世界では稀有の生涯現役。
本書ではエルデシュを中心に数学者達の異様で美しい世界を紹介している。数式で置いてきぼりをくわない数学関係の本は初めて。エピソードを細切れにして不連続に並べているので飽きが来ない。
例えば有名なフェルマーの定理は、彼の死後その蔵書の片隅に「この定理について証明があるが、この本の余白は狭いので書けない」
という意味の走り書きを遺族が発見してしまった事に始まる。(以後350年、どれだけの数学者が絶望したままこの世を去ったことか。幸い最近、証明がなされたが、別の方法で証明ができるのではという予想もある)
またインドの天才数学者は「これはこうだ」という事は彼自身わかるのだが、天才すぎて人に伝えられない、つまり「証明」ができず、イギリスの老数学者が必死にコミュニケーションし、人の言葉に直し、証明していった。インドの天才数学者の死後、彼のノートが発見されたが証明なしの公式がてんこもりで、それってフェルマー以上の大迷惑ではないだろうか。迷惑ってことないか。
例えば将来宇宙人と遭遇した時、どちらが優れているか知るには ひとつ戦争してもわかるかもしれないが、どちらの知る素数が大きいかで競うのが簡単ではないか。人類がその数を言ったら、宇宙人はこのnに数を入力すればいいのさ、と公式を提示されるかもしれないが。
宇宙人と遭遇しなければ数学者も有用性を発揮しない訳ではなく、原爆開発の時も「私は堕落して今では小数点の入った数字など扱っている。最大の屈辱だ!」と嘆きながらも数学者はその有用性を示した。
別に役に立たなくとも構わないというスタンスの異能者達なのだが。
エルディシュが片目の手術のドナー待ちをしてる時、偉大な人物なので順番をすっ飛ばしたエピソードは医療の平等って何だっけと少し考えさせられた。

(放射byガイガーカウンタンカ)

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紙の本うつくしい子ども

2004/10/08 22:44

アンサーノベルはgoogleで6件(04/10/8)

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本書は「酒鬼薔薇」事件に対するアンサーノベル。
1.事件の関連者に対して本書自体が「マスコミの暴力」として働くのでないか。
2.事件を物語(虚構)に回収してしまっていいのか。
以上の事を思わないでもないが、ガッツのある書き手として評価する。上記の二点の批判は作者の誠実さで拮抗できると信じて書いたのだろうから。
主人公の揺れない鈍いような心が逆に読んでてドキドキした。
(上遠野浩平が「海賊島事件」でオサマ・ビン・ラディンのいるアフガンにアメリカが侵略した事に対するアンサーノベルを書いていて、これもガッツがある)

(放射byガイガーカウンタンカ)

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竹本健治−麻耶雄嵩−西尾維新の流れかと

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

一冊全部西尾維新。
西尾維新 書き下ろし短編、
アカデミ畑の評論 ライターの評論、
対談 vs東浩紀(玄人攻め) vs斎藤環(素人攻め) 、
西島大介 漫画 8ページ、
志村貴子(「敷居の住人」)などのイラスト、
Q&A、など。
対談で
「荒木先生は神に等しい方ですよ。名前を口に出すのもおそれ多いというものです。「あのお方」と言えば〜」
という言葉を引き出していた。本人の小説みたいな喋りで感動。
冲方 丁とのQ&Aは小説家同士の真剣勝負を感じスリリングだった。二つの小説をいっぺんに読んだようだ。

(放射byガイガーカウンタンカ)

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BUMPOFCHICKENのように

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松岡圭祐は前身のアヤしさ(深夜番組のエロ催眠術師)、鼻につく自己顕示欲、上滑りの万歳三唱のようなエンディング表現など突っ込みどころが多い作家だが、彼の著作を読み「つまらない」と思ったことはない。(全著作は読んでないけど)
それどころか時たま見せる既存の作家と違うアプローチには注目してる。(「水の通う回路」は不思議な小説だった)いつも見せる奇妙な希望も。
本書はバンプオブチキンのように自己言及的だ。マジシャンである事について深く内底まで降りて書き出している。マジシャン小説のハイエンド、マジシャン文学。(森 博嗣「幻惑の死と使途」もオススメ)
松岡圭祐暫定ベスト。

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紙の本千里眼の死角

2004/09/28 10:13

人体発火−世界平和−世界を救った後だけどダメ出し

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筆力で古典的SFをねじふせ書き上げたかんじ。
メフェスト社というのがシリーズの悪役なのだが、今まで過少評価していた。国際的インチキ会社と認識していたが、ブギーポップシリーズの統和機構なみに気宇壮大な組織だった。正直すまんかった。
面白いし巧いのだが、話が大風呂敷を広げた分、配置キャラが足りなくなり、説明しないアラの部分が気になった。サイドストーリーの不在というか小説なのに映画的展開&解決というか。
毎回完結のシリーズ作だが、いきなり本書でも大丈夫かと思う。主役級だけで話を成立させてる所があり、泡沫キャラとか泡沫設定の楽しさは良くも悪くもない。
枝葉末節は忘れて、ド直球のSFを楽しめば良い。ラストも微笑ましい。(逮捕した方が良い人が数人混ざって大団円)

(放射byガイガーカウンタンカ)

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