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  3. Yumikoitさんのレビュー一覧

Yumikoitさんのレビュー一覧

投稿者:Yumikoit

185 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

添え木が二本よりかかっているだけではだめだ。

12人中、12人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

サイバラがアル中といい、ヤク中といい、どうしようもない男といいながらそれでも彼女の描くカモちゃんはすごく愛情あふれて描かれていた。
そして離婚後も彼女のコミックには時々現れるカモちゃん。

鴨志田の書くエッセイはなんていうのか、底辺でじたばたしている焦燥感にあふれている。這い上がりたいのに這い上がれない。行き場のない怒りとやるせなさからお酒に逃げる。ただただ、飲み続ける。

妻の方が稼ぎがよかったり、仕事に生き生きしている妻の様子にいらいらしたりはなかったのかな。
ふらりと出て帰るきっかけすらつかめずに旅先で吐血。

周りを思いやるゆとりもない。それでも自分を理解してくれる人、安らぎを求める。
サイバラはその安らぎにはなりきれなかったのかなぁ。

サイバラ自身の描くサイバラと違い、カモちゃんの描くサイバラは、女性らしさにあふれていて母性を感じさせる。

「私たちは共依存なんですって。一緒にいても悪くなるばかりなの。添え木が二本よりかかっているだけなの」
というサイバラの台詞が痛い。
彼女はそれでいい。添え木であることをやめ、自分で立つことを決めたのだから。でもカモはどうすればいいんだろう。あがきが続く。

いつか、二人がまた結びつくことを祈ってやまない。

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紙の本

そしてめでたしめでたし、では終わらない…。

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

生まれたときには正常だったのに、ふとしたことがきっかけで医師に包茎手術を薦められ、結果として性器を失った子ども。
生後2年間のうちに「こちらの性で育てる」と環境を整えてやれば、男子でも女子として、女子でも男子として育つという 性心理学者ジョン・マネーの薦めにしたがって、双子の両親はこの子をブレンダと呼び、女の子として育てることにする…。
彼が一卵性双生児の片方であったことから、この科学者ジョン・マネーは自説の正しさを主張するために学会その他で繰り返し、双子の症例を引き合いに出し続ける。
しかし、「ブレンダ」は生まれながらに「男の子」であった。
性同一性障害から性転換手術を施術した埼玉医大の話は記憶に新しいが、「性差は生まれてからの環境ではなく、生まれながらにして決まっているものである」ということがある意味証明されたこの事例。
女性として育てられることに苦しみ、真実を知って男性に戻ることを決意。血を分けた子ではないものの3人の愛すべき子ども達と理解してくれる伴侶を得て、彼は男性として幸せを得たように見える。
この書評を書く上でネット上を検索したところ以下のサイトが見つかった。
>>「ブレンダと呼ばれた少年の死」
>>「医者の確信という恐怖 ブレンダと呼ばれた少年」
幼い頃から繰り返し行われてきた「医療」「心理カウンセリング」という名目の性的なストレス。
「当たり前ではない」彼の人生。
そして同時に精神的危機にさらされ続けたもう一人の「普通に育った」双子のもう一人のほうの人生。
トリィ・ヘイデンが書いた「タイガーと呼ばれた子」にこんな台詞が出てきたと思うが。
「そしてめでたしめでたし、では終わらなかった」
というのが実際のところのようだ。
>>飼主日記-Yumikoit!?

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紙の本

佐々木淳子の集大成的な1冊

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

表題作のシリーズは「ダークグリーン」「那由他」「ブレーメン5」の外伝を含む連作物。いずれもリュオンが出てくる。
他に独立の短編いくつか。ある意味今までの佐々木淳子の集大成的な1冊。

「ダークグリーン」の後日談。閉じてしまったR−ドリームで独り孤独に戦い続けるリュオン。人恋しさの余り、自らの記憶を閉じてしまっている。そこにホクトが現れる。
…R−ドリームを去ってからのホクトが経験した世界の出来事。その中でホクトが考えてきたこと。その後の「ダークグリーン」という作り。
環境問題やその他、この話が内包するテーマって奥が深いけれども。
これ以上書き続けたら多分単行本が何冊…必要になるのかな。

那由他の番外。ソズとターンの話。那由他が好きだった人にはお勧めのエピソードかもしれない。ただしこの話、那由他の外伝そのものとしては書き込みが足りなく、読み足りない。リュオンを含めた佐々木淳子ワールドの書き込みとしてならまぁオッケイ、といったところ。
独立したハナシと読みたいねぇ。

ブレ5の外伝は…まぁ元々どこから読んでもどこで終わっても不思議の無い話だから。ダークグリーンとの融合ってところで面白がる人が出るかなって言ったところ。可もなく不可もなく。

「最後の海」
 ある意味すげー佐々木淳子らしいはなし。うむうむ。

「ドール」
 そういや矢田部くんとみずほちゃんて、佐々木淳子の読みきりによく出てくるキャラクターだなぁ。「飢餓!」なんて矢田部くんが結局小鳥を窓から離しちゃったりしてさぁ。
このハナシでは、私の記憶にあるみずほちゃんや矢田部くんよりもずいぶん育った気がするわ。こう感じるところが年月の流れってヤツ?

「ルオスV」
 え〜と。このネタも前に別ストーリィで読んでいるぞ。あとがきにもちょいと書いてあった「ルオス0」なのかな。どの単行本に入っていた話だったかなぁ。

「モデル1」「モデル2」
 「モデル1」の方はWingsで掲載された当時から大好きな話で、確かこの4ページかそこらだけほしいために佐々木淳子の作品集を買った記憶が。そうか、シリーズ化していたんか。まぁ元々独立の話として読める小ネタですけどね。ほっほぉ。

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紙の本

「29歳崖っぷち、結婚への道」なんぞという連載をした女と、結婚したい気持ちになれるのか

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ここのところ、こういった体当たりエッセイが続いているなぁ。
この本は「海馬が耳から駆けてゆく」が結構面白かったので読む気になったんだけど。

エッセイにストーリィも何もあったもんじゃないかもしれないが。
ストーリィとしては大体3つの大筋。

ひとつは「結婚への道」
とはいっても恋人がいるわけでもなく、ただご縁がありますように、という感じで、エステに行ってみたり運命をみてもらいに占い行ってみたり。なんてーのか、出会いを求めるってこういうことなのかなぁ。それが菅野彰独特の語り口で、求めても求めても縁は仕事の方へ逃げていくのか?
30前の連載では「崖っぷちからこんにちわ」だったのが、30過ぎてしまったら「崖の下からこんにちは」…うう〜む。人事だから笑える人生ってやつ?
ひとつ言えるのは、「29歳崖っぷち、結婚への道」なんぞという連載をした女と、結婚したい気持ちになれるのか。
第一回目にして真髄をつく著者の言葉。全てこれに尽きたりして。

そして二つ目のテーマ。「人生80年修行の旅」
勿論、大体の平均寿命ってったら80年くらいでいいと思うんだけどー。
修行の旅って言ってるわけだから30歳やそこらで、ちょいちょいと連載ついでに修行したからといって人生80年分の悟りを開けるわけもなく。そこが著者の面白いところなんだけどね。
断食やら前世体験をみて貰ったりー。人間ドックにいったかと思うと、魔女修行なんかもやっちゃうところがどっかスポンと何かが抜けてると思う。
オーラソーマ、のところで自分の人生をあらわす色のついたビンを自分で選び、どれを選んだかによって分析してもらう、という体験があるんだけど、それで本人もビックリ、の分析があったのはちょっと面白かったり。

そして表題の「不健全な精神だって健全な肉体に宿りたいのだ」
「人生80年修行の旅」辺りから段々危なくなっていった路線が、ますます磨きがかかる。
少林寺気功、ダイエット。漢方、補正下着。ハリウッド48時間ミラクルダイエット。
気功にしたところでダイエットだって、漢方だって。ひとつのことを極めてこそのもんだろー。それを1,2回体験してみてすぐに止めちゃうっていうかそういうところで既に「不健全な精神」…んぷぷ。
あちらこちら浮気しつつ。でもやっぱり「健全な肉体に宿りたーい」
うんうん。そうだよねぇ。

とはいうものの、私自身にしたところで心身ともに健康とはいいがたいけどね。一回整体マッサージとか受けてみたいなーと思いつつ。まだなんとなく敷居が越えられないでいたりする。

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紙の本

紙の本ぞうくんのさんぽ

2005/07/31 18:30

ぞうくんはほんとに力持ち

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

5歳児長男がごくごく小さい時に買ったこの本。
何度も読み返して長男も成長し、最近は本箱の中。
次男には余り回数を読んだ記憶はないけれども、プレ幼稚園などでも読み聞かせてもらったりしている。
というわけで最近の子ども達のマイブーム。
土日の夫の休みの朝。
子ども達はひとしきりテレビを見たあとで寝室に戻ってきてオヤジジャングルジムを始めた。
うつぶせに寝ている夫の上に長男が乗る。次男がげらげら笑いながら
「ぞうくんぞうくん♪かばくんのせてどこいくの〜?」
と言って長男の背中によじ登る。
夫が長男に言う。
「そうか。お前はカバだったか」
長男は
「違うよー、ボクはわにくん!カバくんはね、母さん!」
と、私も夫の上に乗ることを要求する。
「止めてくれ〜」
という夫。
ぐらり。背中が傾くと次々落ちる子ども達。これも楽しいらしいんだが。
子ども達がリビングに姿を消したあとでこそっとつぶやいてみる。
「ぞうくんぞうくん」
─ ぴきっ。
夫の空気が怒る。
しかし私の呟きを耳にしたのか、次男がやってきてわーい、とまた夫の上によじ登った。以下、無限に繰り返される光景。わははは。すまん。
夫の低音の声。「─ 恨むぞ」
>>>飼主日記-Yumikoit!?

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紙の本

この1冊からまた新しい世界が広がった

7人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

私の読書ジャンルはすごく偏っていて、ひとつのジャンルや作家というキーワードがあるとその関連で読むけど、関係ないものはベストセラーでも何でも読んだことがないという。
 
そういや海賊という視点では宝島くらいしか読んだことがない。海賊よりも、宇宙海賊が出てくるSFの方がよっぽど読んだ冊数が多い。
 
つーわけで、新しいジャンルにチャレンジ。
凝った装丁。細部まで丁寧に描きこまれた美しいイラスト。
しっかりとした時代考証を元に書かれた海賊についての考察。
 
本屋さんでは、子ども向けの絵本売り場に置いてあることが多いみたいだけど、実際にはふり仮名もほとんどなく、仕掛けといってもポップアップが出てくるわけでも何でもない。
でも、インテリアとしても部屋の中に飾っておきたいようなきれいな本である。
時々、埋め込まれた封筒にちょっと挟まれたトランプや当時を模したおたずね書き、海賊許可証、実在の海賊リスト。
 
…へぇ。アン・ボニーとメアリー・リードって、名探偵コナンの映画「紺碧の棺」にも出てきたネタだよね。
とか、いろいろ今まで読んだ本やコミックスとの接点もあらわれてくる。
 
小二の長男と幼稚園の次男も帰ってきて、
「新しい本だー。うっわー。表紙のガイコツ、目がルビーだ~。すげー」となでまわして、中の仕掛けのページから3枚しか入っていないトランプのカードを出して切ってみせる。
地図が好きな次男は、宝島の地図を出して広げて、
「このマークの中で、ぼくが一番宝があると思うのはここだよ」
と指さして同意を求める。
ええぃ!これは母さんの本っ。あんたらにはまだ早いわっ。
 
実在する海賊をテーマにした小説とかなんか、ないかな。
とりあえずパイレーツ・オブ・カリビアンのDVDを借りてきて、本棚から宝島の本を取り出す。
本書に出ていた海賊の名前を元に、関連する小説やなんかも探してみたい。
衣装なんかもステレオタイプの海賊の格好というわけでもなく、説明がきがイラスト入りであるので、もちょっと画才があればそれっぽい海賊のイラストとか描いて遊べそうだ。
 
旦那が帰ってきて、一言つぶやく。
「せっかくここまで書きこんであるんだから、倭寇とかも取り上げてくれるといいのにー」
うんうん。そっちはそっちでいろいろジャンルが広がりそう♪
 
ひょんなことから読むことになった本だが、これでまた読書熱が加熱しそうだ♪

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紙の本

子どもが無重力を感じる写真って。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

スペースシャトルの打ち上げも、シャトル内の無重力も、写真で見るとなかなかピンとこない。
狭い船内をふわふわ飛んでやってくる。スーパーマンみたい!というコメントが付いているが1号にはよく判らないみたい。
むしろ「えっ!これなに!?」と言ったのは、宇宙船の「下側」に座る乗員と「上側」に座る乗員を1ショットで撮った写真。
だまし絵みたいに感じたのだろうか。
宇宙から見た地上の写真にはむしろ興味津々。最近地図に興味が出てきたからかな。まだ世界地図はわからないんだけど。
これはどこ?これはどこ?と細かく聞いてくる。
船内の色々な設備や無重力でモノを食べている日常生活の写真。これは大好きで何度も見返す。ふわふわ漂うチョコレートや齧りかけのリンゴ。
どうして浮いているの?と初めて無重力を感じた写真であるようだ。
今度アポロ13のDVDでも見せてみよう。今までとは違った興味を持つかもしれない。
>>>飼主日記-Yumikoit!?

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紙の本

紙の本ごめん

2008/09/08 20:29

思春期に入ろうとしているオトコノコに…

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

主人公の男の子は小6。
スーファミがすきで、ドラクエはやっとVとかそういう時代の小説。
お父さんは息子と同じ話題で語ってみたくて、自分の子どもの頃に流行ったアニメの話を振ってみるけど、息子の方がちょっとあわせてあげてる、みたいな感じ。

突然、精通を経験してびっくりする主人公。
保健の授業で漠然と知らないわけじゃないけど、どうしたらいいか分からずにとりあえず汚れた下着を洗濯モノに突っ込んでみる。
で、精通を迎えたことを両親に知られてしまってかなり気まずい思いをしたりする。

身体の変化、心の変化。

小6って、考えたらかなり微妙なお年頃だよね。
明らかにコドモ。電車の料金だってコドモ扱い。学ラン来ている中学生がすごく大人に見える。でもそれはほんとに数カ月先のことで。

あと数年して、息子がこれを読める年齢になったらこっそり本棚に置いておきたいね。

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紙の本

紙の本星座大めいろ

2007/06/22 09:34

宝さがしと地図や迷路の好きな子に

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

我が家の4歳児次男は、なぜか生まれたころから地図とか大好き。

生後半年かそこらから信号機が好きで、そのころはまだ
「長男が乗り物が好きだから、次男も好きなんだねぇ」
と乗り物好きの一側面と思っていたら。
よく観察していると次男は、乗り物そのものよりも信号機や標識、地図が好きなのであった。

その証拠に、ミニカーやプラレールを出しておくよりもイエローページなどに含まれる地図をページをめくって探しては、その地図の道をたどったり信号機を数えたりする方がいつまでも遊ぶのである。1歳よりもはるか前の月齢の頃からそれは変わらない。

駅名がひらがなで書いてある地図、壁に貼る小学低学年用の日本地図や世界地図。広告の店舗情報の地図。どれも大好き。
道路の片隅に建っている周辺情報の地図。これも必ず足を止める。

ためしに迷路を与えてみると、暇さえあれば眺めて道をたどりはじめた。「ミッケ」みたいな宝探しの本も好きだけれども、好きなように道をたどれるこんな迷路の本の方が好きみたい。
真剣に道をたどりながら、ふと眼をあげると、私がつけておいたワイドショーの星占いコーナー。
「あ。かに座!…おとめ座!」

今、広げていたページにあったそのままのマーク。
そうそう、そういえばボクの星座のラッキーカラーはぁ…???と自分の今日の運勢を確認してから幼稚園に向かう次男であった。
  >>>飼主日記

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紙の本

紙の本小犬のピピン

2007/01/23 09:18

失われた小さな生命との再開

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

失われた小さな生命。
変わってあげられるものなら変わってやりたいと思う親の心。
空に忘れ物をしたので取りに帰ったんだよ、なんて言葉もある。
生まれる前に失われた生命。生まれたあとも、病気や怪我、小さな生命には、危険が尽きることがない。
小さな小犬のピピンは怖がりで、マミーと呼ぶ飼主にいつもそばにいて欲しい。小さな子のように暗い廊下を怖がり、マミーの優しい大きな暖かい手を求める。
光とよろこびと、歌のようなものが満ち溢れた世界にきたピピンは、それでも家に帰りたいと強く願う。何度も何度も、つよくマミーのところへ帰りたいと願う。指し示された道は、来た道とは違って暗く狭い、遠い道しかない。それでもピピンはその道を通ることを願う。
マミーは、もう一度ピピンが帰ってくる道を開けておくために、小さな子犬を探す。その子犬は、ピピンが死んだ日よりもあとに母犬のお腹に入った子でなければならない。もし違う子だったらどうしよう。それでも、道は開けておかなければピピンには会えない。
静かに、ただ会えることだけを念じて過ごす日々。
でもきっと会えるよね。だって、子どもは生まれてくる家を自分で選んで、やってくるんだから。
飼主日記-Yumikoit!?

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紙の本

紙の本きまぐれロボット

2007/05/31 09:26

子どもの頃にわくわくした読書の楽しみを、子どもにも

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

そういえば、私が小学生の頃、はじめて自分の小遣いで買った文庫本は星新一だった。
確か「おかしな先祖」だったと思う。

文体もシンプルで、短時間で一つのエピソードが読め、奇想天外の文体。

小学校にこの4月からはいった長男にはいいかな、と思って先日、実家から何冊か星新一を回収してきたが、読み返してみると思いのほか6歳では理解しがたいシチュエイションが出てきたりとそのまま読むには難しいエピソードもあることに気づいた。

と言うわけで、小学生向けに再編されたショートショート集を見てみる。
最初興味を示しそうになかった長男だったが、1つ2つ短編を読むうちに思わぬ展開に目を輝かせて、読みかけの「ドルフィンエクスプレス」もそっちのけで毎日3,4編ずつ読み聞かせる羽目になった。
小学生向けの装丁だから振り仮名がふってあるので、自分で読めばいいとも思うのだが、そこまでするにはまだ、文字が小さく感じるということかな。
最後の1文でにやり、としたり噴き出したり笑ったり。

これはロボットや発明した不思議な薬、地球の偵察に来た異星人の話などが中心に集められているが、長男は結局どの話も大喜びで聞いていた。
途中で引き込まれていた4歳児次男の方は、どの話にもエヌ博士、アール氏、エス博士など同じような名前の人物が出てくるのを聞いていて、すべて続き物の話だと思ったらしい。
短編集の意味を理解するまでは、本の最初から読んでくれなくちゃいやだ、とずいぶんダダをこねていたのが面白かった。

少し他の星新一も読ませてみようかしら。

 >>>飼主日記

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紙の本

紙の本よい歯つよい歯かわいい歯

2005/06/13 20:31

子供の歯磨きに苦労しているお母さん、歯磨き嫌いのお子さんにお奨め!

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

小児歯科の歯医者さんが、乳歯から永久歯に生え変わる年齢層の子どもに、虫歯のメカニズムと歯磨きの大切さを伝えるために書いたこの本。
エナメル質と象牙質、歯髄などからなる歯の断面。そしてそれらに侵食していく虫歯のメカニズム。どんなお菓子を虫歯菌が好むのか。などなど、とても判りやすく解説している。
我が家の4歳児長男が初めてこの本を読んだのは2歳くらいのころ。まだまだ仕上げ磨きがうまく出来なくて、いつも大格闘のころ。
難しすぎるかな、と思いながら読み聞かせたところ、何度も読んで欲しいとリクエストが入るようになり、歯磨きもまじめにするようになった。
絵本の中で、砂時計で歯磨きの時間を測るとよい、とあったので購入した100円ショップの砂時計が大活躍で、自分でちょこちょこ磨く時も仕上げ磨きのときにも、ちゃんと3分間砂が落ちきるまで良しとしない。
そして歯医者に連れて行くときも1週間くらい前からこの本を読み聞かせると
「絵本みたいにフッ素塗ってもらいに行こうねぇ」
と嫌がらずに歯医者に行くようになった。
うちは夫が運転中に、キャンデーなどを子ども達に与えるクセがあるのだが、これにも時々長男の鋭いチェックが入る。
最近、やっぱり歯磨きが苦手なお友だちにもお奨めしてその効果を実証したこの本。歯磨きが苦手な子や初めての歯医者におののくお子さんをお持ちのお母さんに、是非お奨めの一冊だ。
>>>飼主日記-Yumikoit!?

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紙の本

紙の本どっちがおおい

2005/07/12 20:23

数の対比とは、1対1で並べることで比較できるんだよ。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

長男の大好きな「はじめてのさんすう」シリーズ。
例によってこっそりと?巻末のアンチョコのページを読もうとするが1号に止められる。─ 読み方のコツを知りたいんだってば。ダメなの?
まぁ巻末のこの解説のページ。文字ばっかりで5歳児にはつまらないのだろう。
サッカーグラウンドで試合前に練習しているのかな。
黄色のユニフォームの子と青のユニフォームの子が入り乱れている。
こういう状況で長男に
「どっちが多い?」
と訊くと小さい頃から迷いもせずに「1,2,3…」と数え始めてきた1号。
まったく。数が数えられると単純に数えることしか考えない。
まぁまてまて。長男よ。もしみんな自由遊びしている教室で、お友だち何人?って訊かれたらすぐに数えられる?今数えた子が、次の瞬間には積み木のところから滑り台まで走っていっちゃってるかもしれないよ?
そういわれて躊躇する長男。
次のページでは試合前の整列。チームごとに整列して、握手している。
「どっちがおおい?」
安心して「同じ!」と答える。
背番号を見ていたみたい。
「11人、いるね。野球は、9人だね」と言う。
そうそう。だからサッカーはイレブン、野球はナインっていうんだね。
試合の流れが数ページに渡って描かれている。個々のページで「黄色が多い!」「青が2人、多いよ!」というけれども、グラウンドの一部分を切り取った光景だと言うのは把握しているみたい。
怪我をして一人運ばれると、2歳児次男が「なんで救急の人がいるの〜?」
そして試合終了のときの整列。「どっちが多い?」
これはこれで面白いけれども、数の対比を描くのに最初と最後のホイッスルだけでは、子どもにとってストーリィに間が開きすぎるかもね。
>>>飼主日記-Yumikoit!?

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紙の本

恐竜の世界が分類分けされて紹介している。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

戦いごっこの影響か、怪獣ってホントにいるの〜?とかいうようになった。秋口には白山の方にある恐竜ランドにも行って、恐竜のうなり声と思われる合成の声にも「きゃ〜♪」と悲鳴を上げていた4歳児の長男に、だいぶ前に買ったのを引っ張り出してきた。
対象年齢としては小学生低学年向けかと思われるが、色々な恐竜が分類分けされて描かれている。

どうも長男は、ティラノサウルスとかプラテノドンといったステレオタイプの「怖い恐竜」のイメージがまだできていないせいか、まだ怖がらない。
むしろプラキオサウルスのような身体の大きいタイプの恐竜の方が怖いのね。ゾウと同じで草食だから、身体が大きくても怖くないよって言ったんだけどね。

最後のページには、掘り起こした化石をどんな風に復元するかの説明のイラストまである。そういや学生時代に夏の勉強会で会った他大学の学生さんがナウマンゾウの発掘に参加したことがあるんだとかなんだとかで、色々聞かせてくれたことがある。
乗り物ばっかりじゃなくて、いろいろな方面の絵本を読むのは私も楽しいし、長男の世界も広がりそうなので嬉しい。

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紙の本

今後の展開にますます期待

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

精神科病棟編のつづき。
う〜む。ちと話の流れが通俗的になってきたなぁ。
マスコミの中における精神科病に対する認識。接し方。
病院のそれ。
社会的なそれ。
全部を表現するのに、こういう方法しかないのかなぁ。

精神病といえば統合失調症(精神分裂症)だけではないし、もっと他の色々な病気もある。社会とのつながりが難しい病気も他にも色々ある。通俗的な話の組立てだけでは感銘は受けにくい。
あまり現実とかけ離れた話を作れば、確かに読者から「どっかにある遠い世界の話」で済んでしまう可能性も高いし、病棟編というからそれなりに重い病気について書かなければならないという向きもあるだろう。

犯罪者予備軍だと社会が考えている。
そういうことを刷り込んでくるのは、いったい誰だろう。
それをこの作品は問いたいのだろうか。

実際には、精神のバランスを取り戻すのに必要なリハビリをするために社会生活に戻るまでのわずかな期間を過ごすだけ、という人もたくさんいるはずだ。担当教授の
「結局 患者を差別しているのは まずは医者なんですよ」
という言葉が痛いなぁ。

さて、どうやってこの流れを、BJによろしく風にまとめるのか…。ありがちなラストでないことを望むけど…。

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