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  3. Yumikoitさんのレビュー一覧

Yumikoitさんのレビュー一覧

投稿者:Yumikoit

185 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

紙の本犬の方が嫉妬深い

2005/01/01 14:37

怖いものみたさで読んだ一冊。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

怖いもの見たさというのでしょうか。文庫版「私たちは繁殖している・ブルー」で紹介されていたので読みました。

「裏・私たちは繁殖している」とでも言えばいいでしょうかね。

「私たちは繁殖している」の3巻と4巻の間に位置すべき 前夫との離婚と 現在の夫との結婚を描いた小説。
奥付の前に「この作品はフィクションです」と断り書きはあるが。
文庫版「私たちは繁殖している・ブルー」にその存在が描かれているので、むしろエッセイ的・私小説的な存在と言っていいだろう。

主人公の長男アインと長女ツバイ。そして次女ドライ。
本書はドライを妊娠するところから始まる。
アインは当時結婚していた「太田」と同棲していた当時、他の男性との間にできた子で、太田も納得して「一緒に」育てている。ツバイはその後、妊娠した子でこれを機会に彼女は太田と入籍する。太田自身の希望もあり、本当は別の男性の子であったがアインも太田が認知する。
ハタから見ると「できた いいダンナさん」

しかし彼女の実際の気持ちはそうではなかった。
ドライの父親になる彼と知り合って、強く思う。
そして家出をする。
離婚調停と、それにまつわり遺伝子検査をして太田が父親かどうかを調べる。ツバイも、太田の子ではなかった。

という流れのストーリー。そして離婚と二人の子供の親権を勝ち取り、ドライの父親と結婚するまで。

「私たちは繁殖している」を読んだ読者で、この話は拒否感を覚える人も多いと思う。実際「いい気なもんだな」と思わないでもない。

思うに「オトコ運が悪い」「オンナ運が悪い」ヒトっているよね。
なぜかいつも暴力を振るう男性と一緒になっていたり、オンナ癖が悪かったり、ギャンブル好きだったり。
本書の主人公もそうかもしれない。自ら「そういうオトコ」と結果的にいつも腐れ縁ができてしまうような性格。
彼女にとっては泥沼も現実で人生のうちだ。「いい気だ」と思われつつ「かわいそうな人生」と言われないだけの実力と業界での名声を勝ち得ている彼女はある意味幸せかもしれない。

それでも「ここまで書かれる太田というオトコもかわいそう」だなと思うことは否めない。
まついなつきも、同じように離婚の裏話を赤裸々に書いているけど、まついなつきのほうがまだ、読後感はよかったな。

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紙の本

紙の本ブルドーザーのガンバ

2005/07/02 21:34

「いい話」だけじゃ子どもは大きくなれないってこと?

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

なんつーのか。哀しいストーリィだな。救いがない。
頑張って頑張って働いて、老朽化が進んでいるブルドーザ。
もう使い物にならない、と工事会社の車庫の片隅に放っておかれたが、久しぶりに工事現場に借り出されることになった。
パワーももうあまり出ないけど、頑張って働く。
新興の団地の基礎工事も終わったのに、なぜか1台残されて後始末の作業をするブルドーザ。
そして、なぜかそこで捨て置かれる…。
工事会社はなぜこのブルドーザを正規の方法で廃棄しなかったのか。
それにかかるコスト、廃棄にかかる労力の問題。手続。
理由は色々あるだろうし、現実に見る光景だがそれを子どもの絵本であからさまに描くのはどんなもんだろう。
何故、このブルドーザは捨て置かれなければならなかったのか。
子どもが現実に捨て置かれたブルドーザを見たら、これを読めということなのだろうか。
捨て置かれたブルドーザの哀しみを描くなら、そのオトナの事情も説明しなければおかしいではないか。
子どもだって一人の人間だから、世の中の不条理や色々な社会の出来事の裏側にある事情も少しずつ学んでいく。子どもだからといってそれらのことを知らなくていい訳はない。いつかは社会に出て行くのだ。
口当たりのいい、夢物語のようなおとぎ話ばかりでは納得できることばかりじゃない。
─ でもさ。親が読んでやるときはやっぱり「イイ話」を読んでやりたいじゃないですか。
ラストシーンの山百合の花が痛いよ。
>>>飼主日記-Yumikoit!?

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紙の本

紙の本もくもくおじさん

2005/08/01 21:09

すまん。あたしゃ喫煙家じゃないけど嫌煙家じゃないから感想はこのレベル。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

なんか読んでいて、「嫌煙家が子どもにも嫌煙運動を奨めさせるために読ませているみたいな絵本だなぁ」と思った。
案の定、「子どもに無煙環境を」推進協議会 編。
主人は愛煙家。執事が主人に禁煙させようと、やれ
「カーテンや窓がタバコのせいで黄色くなった」だの
「じゅうたんにタバコの焼け焦げが。火事になったらどうするんだ」だの
「服にタバコのいやなにおいが…」だの。
最後に
「タバコのせいで、私はのどをダメにしてしまいました」
と去っていこうとする執事を追いかけようとして、主人がタバコのせいで息切れがして倒れてしまう。
で。仲直りできるってワケ。
執事が主人に残した手紙ってのが泣かせるけどさ。
私自身はタバコ吸わないけどさ。でも、周りのヒトに何が何でも禁煙させなくちゃ、と思ったことはない。これは私の実家にはヘビースモーカーが二人もいたからなんだけど。
だからこういう絵本を読んでもあまり何も考えないなぁ。
今の我が家は、タバコを吸うヒトは誰もいない。1号や2号にとっては、タバコは田舎のおじいちゃんは吸うけど、それ以外の身近なヒトでは吸うヒトいないんじゃないかな。
だから、「けむい」だの「くさい」だの感じようがない。
…というわけで、読後の感想を訊いても
「もくもくおじさんって呼び方が面白かったー」
でおしまい、になってしまいます。ある意味メッセージは全く伝わっておりませんね(^_^;)
>>>飼主日記-Yumikoit!?

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紙の本

紙の本鳥さんとんで

2004/12/20 13:34

鳥が飛ぶための身体的構造を子供向けに解説。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

小鳥はなぜ飛べるのか。

生まれたばかりの雛の腕は、羽根が生えていなくて人間の腕によく似ている。

空気のような重さの羽根がびっしりと生えて胸の筋肉が発達しなければ飛べるようにならない。

いつも身体を軽くしておくために尿は水に溶かした形状ではなく糞と一緒に白い塊をして出す。これでより早く対外に放出できる。

飛べるようになるまでは敵が来たら地面を逃げる、走って逃げる。えさを親にねだることも必要。
そうやって大きくなり、一人前になって飛び立っていくのだ。

飛べるようになるまでのさまざまな自然の工夫。身体の工夫。
でもまだ4歳の長男には難しかったみたい。突然糞の形状の話が出てきたり、骨が中空だって話が出てきてもちょっときょとんとしておりました。
面白かったことは面白かったらしいのですが。

星が辛いのは、本が悪いのではなく。
あと2,3年してからまた読めばきっとホシ評価が上がることでしょう。

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紙の本

紙の本暁の円卓 4 暗黒の歳月 後編

2005/03/14 12:57

ストーリィもタイトルと同じく暗黒の時代?

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

先の3巻と、2巻分あわせての感想。
しかし難しいねぇ。100年分の歴史に絡めて、得意な能力を持つ主人公と悪の組織との対決を描くこの大長編。
タイトルどおりにストーリィも暗黒の時代に入ったのか。

ネグロマヌスに踏み込まれて直接対決!…いとしいわが子を失ったり、12個ある指輪の2つ目を手に入れたりといった直接・間接的な対決がないわけではない。しかし主人公の打つ手はいまいち後手後手で積極性に欠ける。
せっかくの世界恐慌〜第2次世界大戦と世界の激動の時期なんだけどなぁ。ここは主人公の若さゆえのアクションをもっと多用して欲しいところだよね。

アインシュタインとか歴史上の人物も沢山出てくるけどいまいち描ききれているとも言い難いし。
もっともっと個々の場面展開はドラマティックで残酷のような気がする。
それが薄いベールを隔てたようにリアリティがないのはどういうわけなのかな。

もちろん、このストーリィの計画通り長期戦を覚悟するわけなだから、このあたりに打って置く手が後半の大活躍に津がなりそうな複線を用意して欲しいものだ。ま、次に期待しておこ。
 >>>飼主日記-Yumikoit!?

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紙の本

紙の本モーモーまきばのおきゃくさま

2005/01/10 19:31

しっとりとした良い話なんだけどね。子どもには刺激が少ないのかな。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

モーモー牧場に住んでいる牛さんは、牧場のおいしい草を他のヒトにも食べさせてあげたいわ、とつぶやく。それを聞きつけたカケスが、「じゃあお客様を呼ぶといいわ。私が呼んできてあげる!」と飛び立つ。
でも意地悪カケスが呼んできたのは、馬、ヤギ、豚、子羊の他、なんと犬や猫やガチョウ、雄鶏、雌鳥、ネズミまで!

ご馳走の時間になって牛が草を勧めると、案の定お客様は次々と帰ってしまう。カケスがそれをみて「ほ〜らね。やっぱりみんなすぐに帰っちゃうでしょ」と笑う。
でも、馬やヤギ、子羊さんたちは気持ちよくズ〜〜〜っと、モーモーまきばのおきゃくさまになって、お友達にご馳走できた牛さんは本当に幸せでした…

価値観の違いとか、そういう難しいことは子猫どもには判らないだろうけど、私は割りと好きな作品。
ただ、買ったのはずいぶん前なのに、途中まで読んで長男はそれ以降一度も読み返そうとしない。
どうやらパッとしなかったようだ。

次男はおとなしく聞いていたけど、どうかな。気に入ってくれたかしら。

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紙の本

紙の本きりたおされたき

2005/01/09 17:20

生命力のしたたかさ。でも3,4歳児には難しかったかも。

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大きな大きな くすのき。枝を広げ、何百年も経ったであろうか。小鳥が枝に住み着いている。木陰には草花が咲いている。ある日、お殿様が城の改修に大木があったら切り倒せと言う。くすのきも免れない。
くすのきが切り倒されたあとには、嵐が吹いて、草花たちは傷だらけ。
しかしそのあとには、くすのきが落とした種から、小さな芽が出ていた…

草花たちがくすのきに対して こそこそと言ういやみな言葉とかがちょっと癇に障る人もいるかも。

ううむ。しかしこれはちょっと難しすぎるのではありませんか?
長男は読み終わったとき、枯れた花の間に出てきた木の芽を見て、どういう表情をしていいのか判らない、という感じの表情でした。

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紙の本

朴訥でシンプル。だから子どもが大好き

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

赤を貴重とした表紙に、黒で描かれた消防自動車。漫画風に誇張されてもいない 実直でリアルな線でシンプルに描かれている。
中の絵もシンプルでリアルだ。ポンプ車、小型ポンプ車、水槽付きポンプ車、装甲化学車、化学車、排煙高発泡車、救助車、その他 救急車、耐熱救難車、レスキュー車、照明電源車はしご車など。

このシリーズの本、シンプルで(多分)正確。装丁もシンプルで読みやすい。長男も次男も大好き。何度も読みたがる。
星が少ないのは、単に乗り物の本ばかり読まされるこちらの都合だったりする。

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紙の本

紙の本じどうしゃ

2005/01/01 18:15

子ども的評価は★五つ!だってシンプルイズベスト

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

古いっ古いぞっ!初版 1966年!

文章はなく、全て自動車が走っている絵のみ。
表紙をめくったところに これは恐らくフォルクスワーゲンのビーグル。
ページをめくると、ビーグルの後ろに青いダンプトラック、ビーグルの前に(多分)クーペ117が走っている。
ううう全てフェンダーミラーだ。ふる〜ぃ!
イマドキ、クーペ117なんて知っている子供はいないだろうなぁ。
ページをめくると、今度は荷物を積んだトラックが、クーペの前を走っているイラスト。
次は紫のタンクローリー。業務用のナンバープレートに1号が喜ぶ。最近、ナンバープレートの色に凝っているからな。
次は消防車。そしてパトカーが出て来るページは、信号機も一緒に描かれている。
最後のページは緑色のバス。

文章がないので
「これは、なんてクルマ? 何色? 人がたくさん乗ってるね。何人?」
などと色々お喋りしながら読ませた。

子供はこういう絵本、好きだけど、私は読んでいて楽しくない(/_;)

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紙の本

紙の本いそがしいよる

2004/11/19 13:53

ぐっすり眠れる本?

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星のきれいな夜、外で星を見るために椅子を持ち出したばばばあちゃん。
ふと「外で星を見ながら寝たらすばらしいだろう」と今度はベッドを持ち出す。
ベッドを持ち出したらお茶を飲みたくなり、お茶道具を持ってきたらテーブルが必要。夜中にお腹が空いたら、と心配になりレンジと冷蔵庫と…っておぃ。レンジは昔風のならともかく、冷蔵庫というものは…? コンセントはどうするんですかー? おばあちゃん一人で持ち出せるもんなんですかー? とこの辺からかなり荒唐無稽になっていく。
最後に雨が降ったら大変、と大きなテントを貼って。

星のことなんか忘れてぐっすり眠れたばばばあちゃん。そりゃーぐっすり眠れたことだろうなぁ。
1号もどうやらぐっすり眠れたようです。

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紙の本

「29歳崖っぷち、結婚への道」なんぞという連載をした女と、結婚したい気持ちになれるのか

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ここのところ、こういった体当たりエッセイが続いているなぁ。
この本は「海馬が耳から駆けてゆく」が結構面白かったので読む気になったんだけど。

エッセイにストーリィも何もあったもんじゃないかもしれないが。
ストーリィとしては大体3つの大筋。

ひとつは「結婚への道」
とはいっても恋人がいるわけでもなく、ただご縁がありますように、という感じで、エステに行ってみたり運命をみてもらいに占い行ってみたり。なんてーのか、出会いを求めるってこういうことなのかなぁ。それが菅野彰独特の語り口で、求めても求めても縁は仕事の方へ逃げていくのか?
30前の連載では「崖っぷちからこんにちわ」だったのが、30過ぎてしまったら「崖の下からこんにちは」…うう〜む。人事だから笑える人生ってやつ?
ひとつ言えるのは、「29歳崖っぷち、結婚への道」なんぞという連載をした女と、結婚したい気持ちになれるのか。
第一回目にして真髄をつく著者の言葉。全てこれに尽きたりして。

そして二つ目のテーマ。「人生80年修行の旅」
勿論、大体の平均寿命ってったら80年くらいでいいと思うんだけどー。
修行の旅って言ってるわけだから30歳やそこらで、ちょいちょいと連載ついでに修行したからといって人生80年分の悟りを開けるわけもなく。そこが著者の面白いところなんだけどね。
断食やら前世体験をみて貰ったりー。人間ドックにいったかと思うと、魔女修行なんかもやっちゃうところがどっかスポンと何かが抜けてると思う。
オーラソーマ、のところで自分の人生をあらわす色のついたビンを自分で選び、どれを選んだかによって分析してもらう、という体験があるんだけど、それで本人もビックリ、の分析があったのはちょっと面白かったり。

そして表題の「不健全な精神だって健全な肉体に宿りたいのだ」
「人生80年修行の旅」辺りから段々危なくなっていった路線が、ますます磨きがかかる。
少林寺気功、ダイエット。漢方、補正下着。ハリウッド48時間ミラクルダイエット。
気功にしたところでダイエットだって、漢方だって。ひとつのことを極めてこそのもんだろー。それを1,2回体験してみてすぐに止めちゃうっていうかそういうところで既に「不健全な精神」…んぷぷ。
あちらこちら浮気しつつ。でもやっぱり「健全な肉体に宿りたーい」
うんうん。そうだよねぇ。

とはいうものの、私自身にしたところで心身ともに健康とはいいがたいけどね。一回整体マッサージとか受けてみたいなーと思いつつ。まだなんとなく敷居が越えられないでいたりする。

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紙の本

今後の展開にますます期待

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

精神科病棟編のつづき。
う〜む。ちと話の流れが通俗的になってきたなぁ。
マスコミの中における精神科病に対する認識。接し方。
病院のそれ。
社会的なそれ。
全部を表現するのに、こういう方法しかないのかなぁ。

精神病といえば統合失調症(精神分裂症)だけではないし、もっと他の色々な病気もある。社会とのつながりが難しい病気も他にも色々ある。通俗的な話の組立てだけでは感銘は受けにくい。
あまり現実とかけ離れた話を作れば、確かに読者から「どっかにある遠い世界の話」で済んでしまう可能性も高いし、病棟編というからそれなりに重い病気について書かなければならないという向きもあるだろう。

犯罪者予備軍だと社会が考えている。
そういうことを刷り込んでくるのは、いったい誰だろう。
それをこの作品は問いたいのだろうか。

実際には、精神のバランスを取り戻すのに必要なリハビリをするために社会生活に戻るまでのわずかな期間を過ごすだけ、という人もたくさんいるはずだ。担当教授の
「結局 患者を差別しているのは まずは医者なんですよ」
という言葉が痛いなぁ。

さて、どうやってこの流れを、BJによろしく風にまとめるのか…。ありがちなラストでないことを望むけど…。

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紙の本

紙の本復活の地 3

2005/02/28 17:29

SF的設定の下に繰り広げられる地震被災小説

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

地震災害における災害復興をテーマにしたSF。
舞台は地球から飛び立ち、殖民した星間惑星のひとつ。
しかし失われてしまった技術は、必ずしも星間旅行を容易なものとはしていない。

技術力としては今の地球とさほど変わりないかもしれない。

そして、貴族などの階級制度と、高皇…血縁で継続される王政の存在。
それは戦前の日本をモデルとした社会形態である。

首都を襲う大地震。逃げ惑う人々、遅れる行政の対応。
高皇一族も、辺境にいた一人を除いて全て死に絶えてしまう。
気高く、賢いが世間知らずのお姫さま。スミル。
アーサーヘイリーの小説にでも出てきそうな、孤高に果敢に目の前の災害に取り組む主人公、セイオ。

個々の被災に関わるエピソードやそれに取り組む数々の魅惑的なキャラクター達はよく書き込んである。
そして、筋立ても悪くない。
それでもいまいち物足りない。

もう一度やってくる大地震にどうやって立ち向かうのか。主要キャラクターの奮戦が続く。
再度やってくる大地震、というのがミソで、これが後半の山場になる。SFならではの舞台設定もここでやっと生きてくる。

しかしキャラクター達の動きも水面下に潜まり、際立ってこなくなるのは仕方ないかもしれない。だって、地震対策というのはそもそも、組織がどうとかそういうものではなく、一人ひとりの心がけが生きてくるものだからだ。
そういう意味ではSF版プロジェクトX?

スミルとセイオのエピソードは、読み終わってみるとこんなもんかな、という感じ。それなりに説得力はあるがキャラクター達の設定上与えられた個性に比べて、何かが追いついていない感じ。
むしろ、サイ王子とネリのエピソードに焦点を当ててストーリィを展開していった方が面白かったかもしれない。あるいは、侍女サユカとソレンスの恋物語に。

スケールの大きさが、文庫3冊では書き足りないのかな。
1巻目はよかったが、3巻目ともなると広げた風呂敷を畳む場所に困っている印象。
というよりも、日本のジュブナイルにありがちなキャラクター設定を持ち出さずに、もっと当たり前に正面から筋立てを考えても、重厚な感じの面白い小説になると思うんだけどな。ちょっと未消化気味。

でも、SFとしては面白い着眼点で書かれている小説。よきかな。
 >>>飼主日記-Yumikoit!?

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紙の本

紙の本かっこいいとっきゅうれっしゃ

2005/01/13 16:37

何冊あっても困らない、電車小僧向けの特急プラレール絵本

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

いやよくある類の、プラレールの写真と名前が羅列してある類の絵本です。
で、特急列車ばかりを集めてある。
うちの子は二人とも、この手の写真絵本が大好きですね。
暇があるとよく眺めています。

何冊あっても困りませんが、読んでやる分には面白みはありません。

対象となっている列車以外も一通り名前が書いてあるので、横の方にある列車を指差して「これは?」と訊かれても一応答えることができるのがとても助かります。
しかし列車だけでさすがにミニカーの名前は書いてありません。お願いだからクルマの名前は聞かないで下さい。>子ども達。

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紙の本

紙の本マゲオーテと賢者の猫

2004/12/10 21:41

アレを意識しながら読むとちょっと笑える。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

まずは装丁。紺がかった黒の表紙。タイトルの上に小さい飾り文字で入れられた主人公の名前。HarimaHotsuta。
黄色のタイトル文字。
表紙のイラストのとのバランス。

登場人物の名前。主人公、ハリマ・ホッタ。マゲオーテ、というのは魔法学校。ヂアベレナイは魔法学校の校長。

主人公の生い立ちに謎があり、出生後間もない時に親の因縁にて命を狙われることになる。
それまでは普通の少年として暮らしていたのに、突然魔法学校に編入することになり、たちまち校内では特別な立場になる。

でもここまで。
せっかくネタにするなら、もっと世界観を似せるとかキャラクターの名前を思い切ってきっちりとパクるとか内容的にももっとB級娯楽作品にする方向はあると思う。

まぁその場合には逆に著作権侵害をとられていたかもしれないけどね。

主人公の名前や装丁、を似せたばっかりに、本来なら普通のファンタジーとしてストーリーは通俗的だけどそれなりの児童向けファンタジー小説としての面白みはあったろうに。損しちゃったんじゃないのかなぁ。
まぁそれなりに面白いことは面白かったです。うひひ。

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