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藍桐さんのレビュー一覧

投稿者:藍桐

37 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本藩校早春賦

2003/05/15 22:03

読後感は爽快そのもの

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十代後半の青年達がそのエネルギーと正義感を存分に発揮している物語です。
とにかく一本気な青年達が藩の裏で暗躍する悪に無鉄砲ながらも果敢に立ち向かうその姿には共感しましたし、必死な青年達が悪者達を次々に張り倒していく様はとにかく爽快でした。
主人公の青年達を見守る大人達の中にもまさに漢(おとこ)という人物がいて、一冊を読み終わる頃には彼らに見守られて成長していく主人公達の行く末が本当に楽しみになっています。
どんな巨大な悪を前にしても決してひるまず、己の力と正義感、そして友との友情だけを頼りに立ち向かっていく青年達と一緒になって読んでいる私も手に汗握ってしまいました。
社会悪に理不尽を感じたり、不満を持っている方、是非この本を読んでスカッとして下さい。

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紙の本桜宵

2003/05/09 21:48

こんな店に通いたいです

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物語は一軒のビアバーを訪れる人々が持ち込む事件や出来事の小さな、けれどとても気になってしかたがない謎を店のマスターが解いていくというミステリーですが、もうとにかくこの店の雰囲気、出される料理、マスターの人柄、全てに魅了されました。とてもいい雰囲気のお店で語られる、お客さん一人一人の人生とその中の小さな謎、それを解き明かすマスターの空気を是非皆さんにも楽しんで頂きたいと思いました。
ドロドロとしたシーンがなく、ちょっとした謎に小首をかしげながら軽く読むことができる読後感のいい物語ばかりがならんでいるので一冊を通してとても気持ちよく読むことができました。ミステリーでここまで読後感がいい作品には久しぶりに出会ったような気がします。桜は散ってしまっても、満開の桜を思い出しながら読むのもいいかもしれません。

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紙の本魔女の腕時計

2003/05/04 22:07

なにものにも頼らない、けなげな少女に感動

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一言で言ってしまうと乙女チックな物語。全体的に小中学生の子供が読んでもわかるようなファンタジックな感じがしました。ただし、ただの夢物語ではなく、自分を無条件で助けてくれる人間以外の力に頼らず、少女が両親が自分に残してくれたぬくもりと、たった一人の理解者である叔母と共に自力で生きていくことを決意する辺りは是非子供たちにも読んでもらいたいような内容になっていました。親子で読むというステキな読み方も楽しめる一冊だと思います。

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紙の本青山電脳㊙倶楽部

2003/04/30 23:33

ミステリーはティーンズのベルにまで進出

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ある日突然父が高級マンションの管理人になったために、その高級マンションに住むことになった高校生の主人公は、そのマンションで活動している秘密倶楽部にいきなり入れられるところから話は始まります。そこはお金持ちの子供達が興味本位で活動している秘密倶楽部。有名人の秘密を暴いたり噂の裏を取ったりしている探偵気取りの四人組に主人公は圧倒されるばかり。とにかくドタバタしながら事件を解決していく探偵モノです。
ミステリーばやりだとは思っていましたが、ティーンズにまでミステリーの波が押し寄せていたとは知りませんでした。もちろん、普通のミステリーとは違ってちゃんと主人公達が青春しているあたり、ティーンズノベルとしてもじゅうぶんに楽しめたので読書の入り口としてはこんな作品もありでしょう。

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これはありかなしかそれが問題だ

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本格ミステリーといわれればまぁ本格ミステリーかなぁというのが最初の感想。
最初からキャラクターが今ひとつつかめなくて、ぼやけた状態でかなりの分量を読み続けて、最後のシーンで「あぁなるほど、そういうことがしたかったからかぁ」と納得はしたものの、ミステリー小説としてこの手法ってあり?というのが私の読後の率直な疑問。身のまわりにありがちな題材を使っていたりと、物語のテンポとかはかなりいい感じだっただけに、最後のオチがこりすぎているというか狙いすぎているというか、反則な感じがするところが私としては減点。本格ミステリーはもっと事件そのもののトリックがメインになっていてほしかった。ただし、内容は決してつまらなくないし話が進んでいくテンポもいいので広義のミステリーとしては面白いのかも。

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紙の本二枚目

2003/04/21 23:44

微妙な人間関係の妙

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一作目「一の富」から続くシリーズの二巻目であるということは読み終わってから知りましたが、大丈夫、この本だけでもじゅうぶん楽しめました。ミステリーじたての時代小説というのは最近けっこうみかけますが、この作品の魅力はやはり主人公とそれを取り巻く人々の感情の微妙な動きを描き出しているところにあるでしょう。ミステリーが好きな人も時代小説が好きな人も恋愛小説が好きな人も楽しめるようになっていました。ただ、ちょっと気になったのがその文章の流れです。時代小説ではちょっと使われないような口語的な文章が出てきたりするのが私は気になりましたが、そういう文章が好きという人もいるでしょうから、今までの時代小説は文章がかたくて苦手だったという人はこの本から入るといいかもしれません。

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紙の本子麻呂が奔る

2003/04/17 21:32

古代を舞台にしたミステリー

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最近の黒岩重吾氏の訃報を聞いたのはこの作品を読んだ直後でした。以前から古代日本を舞台にした小説を読みたいと思っていた私にとって氏はその欲求を満たしてくれる数少ない作家の一人だったのですが、この作品が今までにない面白さを持っていただけに急な訃報は私にとってショックでした。これからまだまだこの面白いシリーズが読めると思っていた矢先でしたので。
今までの古代日本を描いた氏の作品と今回のこの作品、どこが違うかといえば、完全にミステリー仕立てになっていたというところです。主人公は聖徳太子の下で働く当時の刑事のような役割をになっている人物です。当時も今も政治の世界はあまり変わらず、権力争いも横行している中で主人公の子麻呂は聖徳太子のお膝元で起こる事件を持ち前の正義感と行動力で解決してゆきます。まっすぐで人情味あふれる主人公のキャラクターにひかれつつ、古代日本の世界の魅力にとりつかれる一冊です。
実はこの作品、子麻呂を主人公としたシリーズの二巻めで、この前に「斑鳩宮始末記」という作品があるのですが、私も読み終わってからそのことに気付いたくらいなので、前作を読んだことがないという方も全く問題なく読むことができると思います。普通のミステリーにはもう飽きたというような方は試してみてはいかがでしょうか?

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紙の本魔人同盟 完結編

2003/04/15 22:36

こんなに切ないラストシーンは初めてでした

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菊地秀行作品はけっこう読んでいますが、今回ほどラストシーンが切ないものは初めてでした。全三巻で描かれた物語はファンも多い主人公秋せつらとそのライバルである幻十、更には魔界都市ならではの医師メフィストをも巻き込んだ半ばラブストーリーでした。秋せつら初恋の物語らしいということで思わず手に取ってしまったせつらファンは私だけではないでしょう。ただそれだけで手に取っていても、登場するキャラクターはせつら、幻十、メフィストにとどまらず、更に屍刑事まで出てきて、菊地ファンにはたまらない一冊になっていました。
ところが、この作品はそれだけでなく、今までの魔界都市シリーズとは少し違った空気を持っていて、それがまた読者をひきつけてはなさないのです。というのも、せつらや幻十がまだ幼かったり、メフィストがせつらにだんだん惹かれていく過程が描かれていたりと、今まで我々が見てきた魔界都市シリーズの元となるものが随所に見られ、更にはせつらと幻十の初恋の相手が登場することで、なんともいえない切ない空気が漂っているのです。これはもう読むしかありません!
1冊目2冊目もじゅうぶん楽しませてくれますが、この完結編で見せられるラストシーンには刹那さと寂寥感がにじみ出ていてなんともいえませんでした。
せつらやメフィストを知っているという方は是非読んでみることをオススメします。

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紙の本花残月

2003/04/15 00:29

江戸を舞台の人情時代劇

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この著者のこの作品以前は確か中国を舞台にした時代物かファンタジーっぽい作品が多かったように記憶していますが、今回は江戸を舞台に繰り広げられる完全な人情時代小説でした。そういう意味では前からこの著者のファンだったという人には驚きの一冊だったかもしれません。
自分の父や兄の出世のことしか考えていないその生き方に反発して家を飛び出し、浪人暮らしをしている主人公と、身分の違いをわかっていながら本気でその主人公に恋する芸人の少女の二人のキャラクターの魅力が満点でした。物語り全体はなにやら不可思議な事件あり、チャンバラありとどこかで見たような感じもしないことはありませんが、その辺は主人公や彼を取り巻く登場人物達の心情をうまく描くことでカバーされていて、ぐいぐいと引き込まれる面白さがありました。途中からあっと驚く展開も多少あり、物語を読み終えたあとの読後感もすっきりとしています。
最近はやっている時代小説ですので、かなりの冊数を読んでいるつもりでしたが、このジャンル、まだまだ面白い作品が出てきそうな予感がします。この著者の次の作品にも期待です。

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紙の本本能寺六夜物語

2002/07/28 19:47

あの日、いったい何があったのか?

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 本能寺の変、歴史的この大事件に少なからずかかわることになった六人が時が流れてから、一箇所に集ってお互いの体験を話すという物語。本能寺の変そのものよりも、あの大事件が起きたことで人生が大きく変わった人間達のその人生が語られる。商いに失敗した商人あり、小姓に恋した女あり、様々な人間の生き様がぐいぐいと先を読ませる。そして、最後に語られる、本当の本能寺の変の真実はもしかしたらそんなことがあったかもしれないと思わせるほどリアルだ。
 一話めに語られる本能寺の変の真実と最終話に語られる本能寺の変の真実、そのギャップになんともいえない衝撃を味わうことができる一冊。

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老子も学んでみようかと思いました

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 この著者の愛犬のことをつづった本を以前に読んだことがあり、なんとなく手にとって読んだのがたまたまこの本でした。
 ところが、その内容はまさに人生の教科書とも言うべきエッセイ。いきなり老子の話が飛び出して驚きつつも、その解説のわかりやすさにぐいぐいと引き込まれていきました。
 話は老子のみにとどまらず、著者がこっているという碁の話から幸田露伴の生き方にいたるまで様々。自分が今までどうやって生きてきたかを冷静に振り返りつつ、これからをどうやって生きようとしているのか真剣に考えている著者の姿勢がとても心地よい一冊でした。

 私もこれから先、自分の人生が自ら足りていることを知るところからじっくり考えて生きていこうと思いました。まだまだ人生がこれからの若い方にもオススメの一冊です。

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何度泣かされたことか…

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 この作品はもうとにかく泣かされました。読み始めて数十ページで既に涙。更に数十ページでまた涙といった感じです。
 どこかで誰かがこの著者の物語はいい人ばかりが出ているのが不自然だというようなことをおっしゃっていましたが、私はそうは感じませんでしたし、たとえそうだったとしても「小説」なのだから、別に本当に存在する嫌な人をわざわざ書かんでもいいでしょう。物語に感動したり、ちょっと勇気付けられたり、励まされたり、そういう影響を読者に与えられる「小説」であることの方が私には重要で、この作品はまさにそういった「小説」でした。
 幼い頃に心に深い傷をつけられて育った主人公、彼女を助けようと親身になる周囲の人々、そしてめぐり合った虐待の経験を持つ少年。少年と共に何とか立ち尚路頭とする主人公を襲う悲劇。その悲劇を乗り越えたところに最後に見える光明はなんとも言えずすがすがしく、気持ちのいいものでした。
 久々に読後、しばらく作品の世界から抜け出せずにボーっとしてしまう「小説」に出会ったような気がしました。

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紙の本哲学する心

2002/07/11 21:56

腐敗する自分と戦わせて頂きます

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 ソクラテスやカントやニーチェ、デカルト、名前だけは知っているけれどどんなことをした人なのか、私はほとんど知りませんでした。それでも著者の他の著書がとても好きで、今回も無理を承知で読みました。ところが、それはもうちゃんと西洋の哲学がわかっていればもっともっと面白く読めたのでしょうが、専門的なことなど何一つわからない私でも、死と、ひいては生と正面から向き合った著者の言葉は感動するものばかりでした。
 西洋哲学についてはある程度著者が解説してくれますし、最初は少し難しいと感じるかもしれませんが、後半の笑いの哲学や仏教についての話はとても身近でわかりやすくなっています。哲学なんて難しいと思っている方は是非ここから入るといいと思いました。

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紙の本青春鬼

2002/07/06 21:27

オールスター総出演

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 最近「吸血鬼ハンターD」の映画化などで話題になったこの著者のファンなら一度は目にしたことのある名前がこの一冊に続々登場します。
 主人公のせつらはもちろん、魔界医師メフィスト、屍刑事、浪蘭幻十、彼らの一人一人が独立したシリーズの主人公としてもつとまるほど充分に存在感があるだけに、もうとにかく豪華の一言に尽きます。
 更に、若き日のせつらはまだ完成されていない感じがしてとても魅力的でした。
 まだ菊地作品を全く読んだことがないという方も、ここから読み始めて充分面白いので、是非どうぞ。

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紙の本奇貨居くべし 5 天命篇

2002/06/30 22:52

人と国と世界とを愛しながら…

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 幼少期からこまで、常に前向きに、常に学びながら成長を忘れなかった主人公の呂不韋。自分が信じた太子を王とし、自らは宰相として争いのない理想の世界を作るためにその力を発揮し始めたが、その矢先、いきなりその希望は費えてしまう。
 客を愛し、民を愛し、国を愛し、最後には世界を愛した不韋はしかし、愛した王の息子に憎まれることになる。
 多くの民を愛し、また民にも愛された不韋のその壮絶なる最後に引き込まれたが最後、涙は止まらない。
 読後感が爽快な著者にしては珍しく、涙なくしては読み終えることができない悲しくも深い最後にしばらく呆然としてしまった。

 長かった物語の結末は期待以上。ここまでたどり着いた人は是非、一気にどうぞ。

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