サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

  1. hontoトップ
  2. レビュー
  3. 藍桐さんのレビュー一覧

藍桐さんのレビュー一覧

投稿者:藍桐

37 件中 1 件~ 15 件を表示

これはありかなしかそれが問題だ

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

本格ミステリーといわれればまぁ本格ミステリーかなぁというのが最初の感想。
最初からキャラクターが今ひとつつかめなくて、ぼやけた状態でかなりの分量を読み続けて、最後のシーンで「あぁなるほど、そういうことがしたかったからかぁ」と納得はしたものの、ミステリー小説としてこの手法ってあり?というのが私の読後の率直な疑問。身のまわりにありがちな題材を使っていたりと、物語のテンポとかはかなりいい感じだっただけに、最後のオチがこりすぎているというか狙いすぎているというか、反則な感じがするところが私としては減点。本格ミステリーはもっと事件そのもののトリックがメインになっていてほしかった。ただし、内容は決してつまらなくないし話が進んでいくテンポもいいので広義のミステリーとしては面白いのかも。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本芙路魅 血の衝撃!

2002/05/21 23:49

ジャンルは確かにホラーミステリー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 話の最初から展開される猟奇殺人、パズルのように組み合わさっていく物語と登場人物達の供述。最初から圧倒するシーンと手法ではあるかもしれないが、私はそのタイトルのせいもあってある程度のところまで読むとオチが見えてしまった。最初は猟奇殺人、途中はホラー、そして最後はホラーミステリーというようなオチだが、その終わり方も私としてはあまり納得がいかない。科学的説明があるわけでもなく…別に意味があってやっていたとも思われず…しかもそのラストシーンが予想されていただけに読み終わった時の落胆も激しかった。
 ただ、ホラーミステリーというジャンルが好きだ!という方にはお薦め。これは紛れもない、ホラーミステリーの王道のような作品だと感じたからだ。科学的証明がうるさくなったりもしないので、ホラーミステリーファンはどうぞ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本暗いところで待ち合わせ

2002/05/30 15:27

こんな話は絶対にありえないと思うけれど…

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 いくら盲目だからといって、ある日突然他人が入り込んできて一緒に生活していて気づかないなどということは、現実には絶対にありえない。そう思いながら、先へと読み進めていけばこの物語の面白さはそんなこととは関係ないところにあると気づきました。つまり、状況はともかく、描かれているその登場人物達の心の交流がなんとも言えず読者の心をうつわけです。ミステリー好きの人がそのつもりで読むと全く面白くないかもしれませんが、そうではなく、寂しい人々の心の交流を読み込めば自然と涙を流さずにはいられない物語でした。

 日常生活からなんとなくはみ出しているような気がする人、何故かはわからないけれど寂しいような気がする人は是非。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本青山電脳㊙倶楽部

2003/04/30 23:33

ミステリーはティーンズのベルにまで進出

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ある日突然父が高級マンションの管理人になったために、その高級マンションに住むことになった高校生の主人公は、そのマンションで活動している秘密倶楽部にいきなり入れられるところから話は始まります。そこはお金持ちの子供達が興味本位で活動している秘密倶楽部。有名人の秘密を暴いたり噂の裏を取ったりしている探偵気取りの四人組に主人公は圧倒されるばかり。とにかくドタバタしながら事件を解決していく探偵モノです。
ミステリーばやりだとは思っていましたが、ティーンズにまでミステリーの波が押し寄せていたとは知りませんでした。もちろん、普通のミステリーとは違ってちゃんと主人公達が青春しているあたり、ティーンズノベルとしてもじゅうぶんに楽しめたので読書の入り口としてはこんな作品もありでしょう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本二枚目

2003/04/21 23:44

微妙な人間関係の妙

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

一作目「一の富」から続くシリーズの二巻目であるということは読み終わってから知りましたが、大丈夫、この本だけでもじゅうぶん楽しめました。ミステリーじたての時代小説というのは最近けっこうみかけますが、この作品の魅力はやはり主人公とそれを取り巻く人々の感情の微妙な動きを描き出しているところにあるでしょう。ミステリーが好きな人も時代小説が好きな人も恋愛小説が好きな人も楽しめるようになっていました。ただ、ちょっと気になったのがその文章の流れです。時代小説ではちょっと使われないような口語的な文章が出てきたりするのが私は気になりましたが、そういう文章が好きという人もいるでしょうから、今までの時代小説は文章がかたくて苦手だったという人はこの本から入るといいかもしれません。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本妖精の棲む森

2002/06/01 21:00

メルヘンなお話でした

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 森の中にある小さなティー・サロン、妖精を見ることができるそのティー・サロンの女主人、そして心に何らかの隙間を持っている客、客の飼い犬達、全体を通してちょっと乙女チックでファンタジー、そんな物語でした。形は連作短編風。女性にオススメといいたいところですが、乙女チックなお話や犬が好きという人にもオススメです。私など、自分が飼っているパピヨンが出てきたというだけで顔がニヤついてしまいました。

 緑の美しい季節がやってきました。表でお茶を飲みながら、愛犬と一緒に読むにはとてもいい本だと思います。
 癒されたい方、メルヘンなお話が好きな方、そして、犬が好きな方、是非どうぞ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本水雷屯

2002/05/28 20:28

人情時代小説、です

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 前作「おすず」から続く信太郎シリーズであることは見ればわかるのですが、私はそれに気づかずに読み始めてしまいました。それでも内容を理解するのには全く問題なかったので、前作を読んでいないという方も大丈夫だと思います。
 話は全体的に人情モノ。その中にミステリーの要素が入った時代小説です。最近人情時代小説というのはよく見かけますが、ミステリーのような一面があるのがこの作品の特徴でしょうか……。
 連作短編の形が私は苦手でしたが、そういう形が好きだという方は充分楽しめると思います。前作「おすず」とあわせてどうぞ。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本桜姫

2002/05/15 21:07

謎解きよりも登場人物の想いに注目

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 ミステリーとしてはどうなんでしょう? たくさんミステリーを読んでいる人はたぶん途中で先がわかってしまうと思います。私はそんなにミステリー小説は読みませんが、物語に出てくる謎の方は途中でだいたいわかってしまいました。ただ、その謎よりもひきつけるものがこの物語の中にはあったのでそこをお薦めしたいと思います。

 物語中に出てくる桜姫という役の妖艶さもさることながら、それを巡る役者さん達のせめぎあいや、大切な誰かを求めるその切ない思い、その感情の動きがとてもよく表現されています。一度は失った大切なものを取り戻せそうな予感がする最後のシーンもいい感じです。ミステリーとして読むよりも、そういった登場人物達の心理を読むいわば、恋愛小説として読むことをお薦めします。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

現実と間違うほど

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 本当にこれは小説なのか? そう思わせるリアル感がまず強烈に残りました。登場人物は全て実名で、その心理が細かく描かれています。もちろん著者の想像の域を出ないのでしょうが、裁判を細かく記録してきた著者なだけにその臨場感はまるで現場を見ているかのような気になりました。
 あくまでも小説であるということを忘れてしまいそうなほど引き込まれました。

 あの大事件を忘れそうだった私にとって衝撃的な一冊でもありました。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本玩具草子

2002/04/12 23:40

子供の頃の純粋さを思い出す一冊

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 私は普段エッセイをあまり読まない。著者が勝手なことを書き散らしているものが多くて、どうも好きになれないからだ。今回、この本を手に取ったのは長野まゆみという作家の作品が好きだったというのと、表紙にひかれたというのが理由だった。
 本を開くとエッセイの間にはさまれるかわいらしい絵がとても懐かしく、なんだかいい気分にさせられた。エッセイ自体も誰もが子供の頃に一度は経験したようなことや、抱いた思いがつづられていて読みやすい。少しの間だけ子供の頃に戻ったような、懐かしくも暖かい気分で本を閉じることができた。

 勝手に自分の思いを押し付けるのではなく、誰にでもある子供の頃を書いているから、エッセイは苦手という人にもオススメ。ガラス玉や鉱石など、綺麗な物好きの人も必見の一冊。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本環蛇銭

2002/06/30 00:02

数々の魅力的な史実を盛り込んだミステリー

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 八百比丘尼、義経伝説、常陸坊海尊など等、出てくる歴史的事実はミステリーファンではない読者をもひきつける。主人公がこれらの歴史的事実を全くと言っていいほど知らない人物なだけに、周囲の登場キャラクターが主人公に対して細かく説明をしてくれる。主人公への説明を読んでいれば、歴史が苦手だという読者もちゃんと理解できるように構成されているところも素晴らしい。
 日常を懸命に生きることを捨てた登場人物達が一つの呪いを通してだんだん必死になっていくその様は、やはり日常を生きている読者に少なからず共感を与えるだろう。呪いという要素が物語り全体にホラーの雰囲気を持たせているから、ミステリーホラーのような作品に歴史的事実が加わって本当に奥が深い物語になっていた。
 そして、たどり着く意外なラストシーン。

 評価が満点ではないのはこのラストシーンがあまりにも突飛で私にはあまりいい終わり方だとは思えなかったからだ。
 だが、そこは賛否両論あるだろう。あれだけ伝説、史実、呪い、様々な要素を盛り込んだ物語だからこそその突飛な終わり方がふさわしいと思う読者もいるはずだ。
 意外なラストシーンが好きという方は是非。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本死体の祈り 監察医が聞いた

2002/01/21 11:59

死は生の裏返し

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 今までのこの著者のシリーズは死に方を徹底的に検証し、どのような状況で死ねばどうなるのかを克明に記してきたものだった。私はその犯罪のトリックや、偶然に不思議な死に方になってしまった人々の死の状況を明かしていく過程をこの著者のシリーズで大変興味深く読ませて頂いた。だが、今回の本は今までのシリーズとは少し違っていた。
 現役を引退し、老後の生活といっていい生活を送っている著者が、死体と向き合ってきた自分のその仕事を振り返りながら、死を通して生きるということを考えている。今回のこの本はそういう内容になっていた。そして今までには書かれていなかった被害者ではなく加害者の側から見る死、これも興味深かった。監察医は別に犯罪を暴くためだけに検死しているのではない。だから親の虐待によって亡くなってしまった子供の死体を検死したりすることもある。自分の生んだ子供を殺し、その死に際しては泣き叫ぶ母、その命の不思議をこの本は余すところなく伝えていると思う。

 死を見続けてきた著者の考える生はとても重い。我々も深く生と死を考えさせられる一冊に間違いないだろう。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本魔女の腕時計

2003/05/04 22:07

なにものにも頼らない、けなげな少女に感動

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

一言で言ってしまうと乙女チックな物語。全体的に小中学生の子供が読んでもわかるようなファンタジックな感じがしました。ただし、ただの夢物語ではなく、自分を無条件で助けてくれる人間以外の力に頼らず、少女が両親が自分に残してくれたぬくもりと、たった一人の理解者である叔母と共に自力で生きていくことを決意する辺りは是非子供たちにも読んでもらいたいような内容になっていました。親子で読むというステキな読み方も楽しめる一冊だと思います。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本子麻呂が奔る

2003/04/17 21:32

古代を舞台にしたミステリー

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

最近の黒岩重吾氏の訃報を聞いたのはこの作品を読んだ直後でした。以前から古代日本を舞台にした小説を読みたいと思っていた私にとって氏はその欲求を満たしてくれる数少ない作家の一人だったのですが、この作品が今までにない面白さを持っていただけに急な訃報は私にとってショックでした。これからまだまだこの面白いシリーズが読めると思っていた矢先でしたので。
今までの古代日本を描いた氏の作品と今回のこの作品、どこが違うかといえば、完全にミステリー仕立てになっていたというところです。主人公は聖徳太子の下で働く当時の刑事のような役割をになっている人物です。当時も今も政治の世界はあまり変わらず、権力争いも横行している中で主人公の子麻呂は聖徳太子のお膝元で起こる事件を持ち前の正義感と行動力で解決してゆきます。まっすぐで人情味あふれる主人公のキャラクターにひかれつつ、古代日本の世界の魅力にとりつかれる一冊です。
実はこの作品、子麻呂を主人公としたシリーズの二巻めで、この前に「斑鳩宮始末記」という作品があるのですが、私も読み終わってからそのことに気付いたくらいなので、前作を読んだことがないという方も全く問題なく読むことができると思います。普通のミステリーにはもう飽きたというような方は試してみてはいかがでしょうか?

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

紙の本魔人同盟 完結編

2003/04/15 22:36

こんなに切ないラストシーンは初めてでした

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

菊地秀行作品はけっこう読んでいますが、今回ほどラストシーンが切ないものは初めてでした。全三巻で描かれた物語はファンも多い主人公秋せつらとそのライバルである幻十、更には魔界都市ならではの医師メフィストをも巻き込んだ半ばラブストーリーでした。秋せつら初恋の物語らしいということで思わず手に取ってしまったせつらファンは私だけではないでしょう。ただそれだけで手に取っていても、登場するキャラクターはせつら、幻十、メフィストにとどまらず、更に屍刑事まで出てきて、菊地ファンにはたまらない一冊になっていました。
ところが、この作品はそれだけでなく、今までの魔界都市シリーズとは少し違った空気を持っていて、それがまた読者をひきつけてはなさないのです。というのも、せつらや幻十がまだ幼かったり、メフィストがせつらにだんだん惹かれていく過程が描かれていたりと、今まで我々が見てきた魔界都市シリーズの元となるものが随所に見られ、更にはせつらと幻十の初恋の相手が登場することで、なんともいえない切ない空気が漂っているのです。これはもう読むしかありません!
1冊目2冊目もじゅうぶん楽しませてくれますが、この完結編で見せられるラストシーンには刹那さと寂寥感がにじみ出ていてなんともいえませんでした。
せつらやメフィストを知っているという方は是非読んでみることをオススメします。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

37 件中 1 件~ 15 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。