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もんきちさんのレビュー一覧

投稿者:もんきち

27 件中 1 件~ 15 件を表示

電子書籍

謎は解けても、すべてが解決したわけではないミステリ

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ジャンルは安楽椅子探偵もののライトノベルと言った感じでしょうか。あとがきを読んだら、書下ろしだそうで、4編の連作ではあるものの、最終話まで合わせて評価するのがよいように思います。ミステリとしては、若干無理を感じるところがないではありませんし、なんとなく後味の悪い解決になっているのも読んでいる最中には気になりましたけれど、最後まで読むと、「それも合わせて人生だし、生きているってそれほど悪くない」みたいな気になってきます。
私と同じような読後感の人がどれだけいるのかはわかりませんけれど、同じ気持ちを感じてほしいとの思いを込めて5点をつけます。物語の中でまで切ない思いをするのは嫌だけれど、爽快なだけでは作り物っぽくて飽きたかな、と言うときにいかがでしょうか。

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電子書籍

不運と思いきや、美味しい話

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さえない中年おばさんの若返り物語、と言うとミもフタもありませんけれど、生活感たっぷりでぶれないキャラ設定の主人公と、ちょっと都合よすぎかなと思いつつもそれなりに堅実な展開で、安心して楽しく読めるお話でした。
おばさんだろうと、目標に向かって頑張る人は魅力的ですよね。

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紙の本

教育が最優先で伸ばすべき能力

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教育改革と言われて久しくなるものの、実際に教育が目指すべき方向は定まっておらず、とにかく高度な知識を与えるか、漠然と「生きる力」とか「社会に貢献できる」と言ったお題目に終わるか、と言う印象を受けます。そんななかで、社会にどういう人材を送り出すか、そのためにどんな教育をするか、と言うことを具体化した形で伝えてくれるのが本書だと感じました。「協調性があって、自分の意見も主張できる」「コミュニケーション能力の高い人材」とか言われても、大抵の人はイメージがつかないように思えますが、それがどういう人材で、どのような教育でその能力を育てられるのか、と言うことを実感できる本でした。

どちらかと言うか、組織変革の内容を期待して読み始めたものの、著者の個人的な感性と力量で成し遂げたような形でその観点からはあまり参考になりませんでしたが、本書に賛同するような人が増えれば、必要な組織変革で悩むようなことはぐっと減りそうな気がします。

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電子書籍

電子書籍木津音紅葉はあきらめない

2019/07/18 22:16

斜めから見た世界

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軽い物語で楽しく読める・・ような気がするのに、なんか違和感があって入り込めない、と思っていましたが、読み終わってから気が付きました。

この物語の主人公は、よくある「巻き込まれ型」のストーリーで主人公を巻き込むサブキャラそのもので、そんなふうに考えると、何気なく読んでいた話で破綻しているはずでも流してしまうところが、主人公がやっているがために気になってしまう、と言う部分がちょこちょことあるだけで、話の出来としてはちゃんとレベルに達していると感じました。

「どうしても読んでおけ」ではないにしても、ちょっと変わった視点で楽しめる話かもしれません。

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電子書籍

平安宮廷日常系ミステリ

2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

平安時代の貴族の娘(と言っても、当時としては熟女の部類?)が宮廷に入って様々な問題を解決する日常系ミステリです。自己評価の低さの割にやたらと周りから持ち上げられる主人公が気になると読み辛いかもしれませんが、登場人物たちのやたらと高い身分を含めて楽しめるようなら、一話完結の短編集の形式を含め、気軽に楽しめる秀作です。
主人公との年齢差はあるものの、中高生が読むと古文の時間が少しは楽しくなるかもしれません。

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電子書籍

電子書籍そして、アリスはいなくなった

2019/06/01 22:47

正統派青春小説

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本の紹介はなぜかミステリっぽくなっていますけれど、「小鳥遊アリス」というネットアイドルに関わった者たちを各自の視点で描いている青春群像劇です。誰もがスクールに通ったり、ネットに投稿してアイドルを目指せる時代を背景に、それと裏腹のフェイクニュースによる嫌がらせなども含めて描く秀作でした。
登場人物たちはいろいろ問題を抱えすぎてるとリアリティを感じないと思う人もいるかもしれませんけれど、ラノベやオレンジ文庫を読みなれている人ならすんなり入れるでしょう。

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紙の本

紙の本天才!成功する人々の法則

2016/07/09 11:59

極端な例を見て全体につなげる

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

天才と言われる人々も環境に支えられているのだ、と言えば、彼らを引きずり降ろそうと言う読み方も可能ですが、同様の環境で別の人が同じ成果を出せるかは別の話です。それでも、支える環境がなければ彼らがそこまでの成果を出せなかったとすれば、環境を整えることでより多くの成果を社会に出現させられるわけで、停滞の時代にこそ、これを考えるべきです。
タイトルの「天才!」に関して1万時間の法則とか、タイミングの問題とかが注目されるけど、最後の方の文化と平均点の話をきちんと読み解かなくてはなりません。「人こそ資源」とか言うなら、読んでみて損はないでしょう。

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紙の本

社会の公器としての企業の経営

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涙の苦労談も経営哲学としてさほど目新しいこともありませんが、まさに著者が更新の経営者に向けて伝えたいことが凝縮されているようです。私自身は経営者でないので実感できないことばかりですが、社会に求められる企業のあり方を実践するための心得帳、と言う感じでしょうか。
第二部のQ&Aの方がよりその思想がわかりやすいかもしれません。社長と呼ばれて金持ちになりたい経営者にはつまらない本と言われそうですが、自分にもし機会が訪れたらこんな経営が出来るようになりたいと思いました。

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紙の本

紙の本反省させると犯罪者になります

2014/05/18 22:57

犯罪者には死刑か終身刑、と言う人に読んでほしい

9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

自分があまり社会に適応していない、と感じているので、いつ犯罪者になるかわからない不安で刑務所と言う場所にはとても興味があります。現在は厳罰化の動きが盛んで、犯罪者など世間に野放しにするな、と言う人も多いのですが、犯罪者とそうでない人はそれほどの違いがあるのかと言うこともいつも感じています。

この本はそんな私の期待に応えて犯罪者予備軍や犯罪者を生み出す背景を考えてくれたように感じます。土下座や泣いて自分の非を謝罪するような態度が、本当に反省から生まれるものなのかについて疑問を投げかけ、犯罪者にならずに社会で生きていくためにどうすべきかを深く突っ込んで考えていると感じました。

ちなみに、タイトルは「反省しろ」と求めると犯罪者に、ということで、実際に犯罪者の更生に必要だ、と主張している内容は一般的に「反省」と呼ばれている行為です。学校や職場で子供や部下に一生懸命反省させようとしているが効果を実感できない、と言う場合に役に立つ知識もたくさん出ています。

なるべくたくさんの人がこの本を読んで、糾弾と謝罪が繰り返されるだけで何がよくなったのかわからないような息苦しい世の中が変わっていってほしいものです。

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紙の本

問題意識はあるが忙しい人、にこそ

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「KY」が流行語になって以来、すっかり定着した「空気」と言う言葉をキーワードに、問題解決のヒントをまとめた本です。本書では「空気」を「それを検討せずに受け入れる、という暗黙の了解」(原文のままではありません)として、それが失敗に至るパターンを4つに分け、さまざまな本からの引用をしながら対策を検討していきます。

それぞれのパターンひとつひとつを見ると、いくらでも詳しい本がありますが、多くの人にとって大事なのは、失敗をより詳細に理解することではありません。それより、問題に直面した時に上手にトラブルを避け、より良い結果を得ることのほうがよっぽど大事です。そういう意味でこの本は「実用」書としてツボを押さえていて、「ああ、このままだとまずいけど、なんか言うと空気が読めないと思われそう」と感じたときの対処法、と言う形でいろいろな知見をまとめてあるのです。失敗の本質について深く考えるより、とにかく失敗の方向に流れが向きそうなときにそれを変えるためのコツを押さえたい人は読んでおくと役に立ちます。

もちろん、失敗回避のための発言がどれだけ有効に働くかは、その人の実績や評価がモノを言います。「上手な言い方」だけで全てがうまくいくわけではありませんので、念のため。

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紙の本

紙の本パンダの死体はよみがえる

2013/08/17 16:50

博物学は生きている

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2005年刊行の新書の文庫化、と言うことで初出からすでに8年がたっているが、内容に古さは感じられません。古さはむしろ「学問と言うものは」と言う著者の主張で、いわゆる学者は象牙の塔にこもっていればよい、とも聞こえるものですが、表面的な効率だけを求めて成果を生み出せない日本企業と同じ体質が日本の学術界にもあるようです。

新しいものを掘り起こすのは、混沌の中に埋もれている事実から見つけ出すことが必要です。数学や物理学と比べて、他の学問は新しいことをするのに金がかかる(最近の物理学はものすごい金食い虫ですが)と言われていましたが、金持ちの道楽であった博物学と言うのがその基礎にあったのだな、と考えさせられました。そして、その流れを受け継いで頑張っている人が現在の学者の中にいるのです。

テレビでも時々見る先生ですが、インタビューに答えるおっとりした様子とは違い、文化(とその基礎となる標本)を残していこうと非常に熱く語っているのが印象的でした。ローレンツやグールドの著作と比べると派手なトピックが少ないのですが、研究の現場をリアルに伝えようとした結果かと思います。または、研究者本人が事務仕事までやらされる日本の研究事情の結果かもしれません。

日本も少しづつ自分たちの手で新たな現象を発見してゆこうという姿勢が芽生えてきたようにも思えますが、まだまだ道は遠そうです。こうやって闘いながら学問を支えている人を見て、応援してくれる人や自分で学問を志す人が増えることを期待します。

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紙の本

紙の本植物からの警告

2013/08/15 18:40

遠いところにも身近なところにも意外性満載

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

世界各地を飛び回り、植物の状況を観察して回るという、受け取り方によってはとっても贅沢と言うか、のどかな仕事をしている人の仕事の成果をまとめた本です。いろんな土地の植生とその時代による変化を紹介していて、それがタイトルにあるように人類への「警告」になっています。
植物にとって、温暖化より降水量の変動のほうが影響が大きい、なんて話も最近の集中豪雨のニュースや農作物への影響を考えると納得ですし、また、竹の一斉開花による枯死の問題など、まさに盲点とも言える話も興味深いものでした。外来植物と言えばセイヨウタンポポとセイタカアワダチソウ、と言うのはどうも生活への影響から見たら的外れのようです。
ギアナ高地の話や南アフリカの花畑の話など、紀行文的な面白さもあり、そこに人間と植物のかかわりと言う著者の専門分野から見た解説もありで、カラーページの写真とともに単純な科学書より楽しんで読める本と思います。

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紙の本

貴重な一般向けの節足動物の古生物学

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恐竜以外は情報の少ない古生物に関する貴重な本です。ただ、情報が少ないのは古生物学者も一緒で、その辺の苦労があちこちに見られます。そこをわかっていることとわかっていないことを上手に説明してくれていますが、人によっては、「結局本当のところはどうなんだよ」と思うかもしれません。まあ、ここまでの本を読みたいという人なら、きちんとした情報を求めているはずですが・・。
ひとつだけ難点をあげれば、2章から始まった種別の解説が最後まで続くこと。なんか、読み進めると唐突に終わってしまって、読後感がちょっと物足りなかったことでしょうか。最初からそのつもりで読めばよいだけの話なので、書いておきます。

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紙の本

紙の本世界屠畜紀行

2013/02/24 21:33

魚はおろせても、肉はなかなか・・

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

初出が「部落解放」と言う雑誌、と聞いて「そういう本か」と思ってしまう方も多いような気がしますが、あくまで屠畜の現場を取材して回った、まさに「紀行」文です。著者自身は(私と同様)部落問題とは無縁に育ち、屠畜にかかわる職業差別もあるとは知ってもなんか実感のない状態。実感がないので、強硬な反対論も出てきません。そういう意味では、差別に反対する人が「実態をわかってない」と批判するかもしれません。それでも、知らない人が多すぎるこの話題を、韓国やアメリカをはじめ、国内を含めた食肉産業を自分が見聞きした範囲で正確に伝えよう、という思いが伝わってきます。

日本以外でも屠畜の現場は差別されていたり、差別されていなくても動物愛護団体の標的になっていたりで、取材するにもいろいろ苦労があり、そういう体験の中で食肉産業の置かれている社会的立場が見えてきたり、と言うことはありますが、あくまで中心は「生きている動物をこうやって食肉にするんだ!」という加工技術。著者はイラストレーターでもあるということで、本人が書いたスケッチとともに細かく伝えています。イラストレータの観察眼もあるのでしょうが、知らないことを知りたいという好奇心とあわさり、迫力ある楽しげな文章で楽しく読み進められました。

この本を読もうと思った時に思い出したのは、ヨーロッパの田舎で冬に備えてブタを殺して保存食に加工するドキュメンタリーのテレビ番組。小さな子供を含めた一家で集まって、屠畜、解体、加工をしていました。それまでは、「鳥を絞めるところを見て以来、肉が食べられなくなった」と言うような話ばかり聞いていたのでショッキングだったのですが、考えてみれば、食べているのに殺すことにショックを受けるほうがおかしな話です。もちろん、直接殺す場面を見てショックを受ける人はたくさんいるでしょうし、その感覚を否定するつもりは全くありません。私自身、親が植木の手入れをしていて芋虫を殺しているのを見て「かわいそうじゃないか」と言ったこともありました。だからこそ、こういうことはきちんと知っておくべきだと思います。

ちなみに、国内の取材では衛生検査について、また、BSE問題でどんな作業が追加されたかも書かれています。言うだけならどんな作業でも「やれ」と言えますが、実際の作業を知ると、できる範囲で何をしていくか、と言うことをもっと真剣に考えるべきだと思えてきます。

とは言え、結局は、普段知る機会のない知識と出会えた楽しさが評価の一番の理由。申し訳ないのは、これだけほめておきながら、ハードカバーが出たとき買わなかったこと。とっておきたい本は保管場所の問題もありますからねえ・・

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紙の本

紙の本脳のなかの幽霊、ふたたび

2013/01/16 23:49

こちらを先に読みましょう

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

タイトルを見ると、「脳のなかの幽霊」の続編のようですが、あちらは書き下ろし、こちらは講演録です。どちらももちろん面白いのですが、講演だけあって噛み砕いた説明が多く、話題も(多少は)身近なものになっています。とにかく、薄いし。
推薦文を養老孟司氏が書いていますが、それを嫌だと思う人は避けたほうがよいかもしれません。不確かな事実をあたかも真実のように語っている、とか、十分なデータに裏付けられていないと感じるでしょう。序文にも「奇妙な症例を一例だけ調べる研究は、まちがった考えを招きやすいという批判がときどきありますが、それはナンセンスです。」「大規模なサンプルの平均を出すことによって発見されたシンドロームは、私の知るかぎり一つもありません」(p.8)とありますが、新しい理論を構築しようという試みは、そういうスタイルで注意深い観察と直観、厳しい検証によってしか進めるしかないし、そういう取り組みだからこそこんなに面白いんですよ。

で、気に入ったら、「脳のなかの幽霊」はもっとボリュームたっぷりに「濃く」楽しめます。

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