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リーマン・シスターズさんのレビュー一覧

投稿者:リーマン・シスターズ

51 件中 1 件~ 15 件を表示

人間は”すべきこと”をやれるほど、意思が強くできてない。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 当時、そのタイトルに引かれ、読むべきだ、と購入したものの、意味がわからず、お蔵入り。物事には理解できる時期とタイミングがあるものだなぁーとつくづく恐れ入った。

 一例をあげれば、「批判は、単にその人が物事をどう考えているのかという意見表明にすぎない。君の価値とは全く関係がない。」にガーン。
 「批判の本質は、君が前に進むための向かい風」に続き、「君によくなってほしいという思いがマイナスに振れただけ」したがって、「批判には心から感謝をすること」にいたっては、今だからこそ、心にストーンと落ちる。
 読みたいと思い、読みすすめると、時間も忘れて、没頭してしまう。

 今回の発見は「失敗の恐れは、成功の恐れに比らべれば、とるに足らない恐怖だ」
 失敗は、時間とともにやり過ごせるが、成功は、膨大な量のものが自分に向かって突き進んでくる。受け止めるだけの精神力を鍛えるために数々の失敗があるのだと読み解くことができる。

 ”読むべきだ”のときより、”読みたいと思った”ときには、いろいろな発見ができるから不思議だ。

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紙の本億万長者専門学校

2008/09/29 00:36

成功本マニア必携、自己啓発オタク必読の一冊が、ついにでた。絶賛したい。

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 これを読まずして億万長者を語るなかれ、と言わんばかりの自信に満ちた本だ。
 まずは「億万長者の定義」に感動。「億万長者への意識の持ち方」にウロコ。「言葉と感情と行動の関係」に感涙。「不安と恐怖と逆境、混乱に対する心の持ち方」に絶句である。

 「単に外国語を3ヶ月でマスターしようと思うだけでは挫折してしまうが、マスターしたら20億円をもらえるとなると、何が何でも習得するであろう、つまり能力の差ではなくモチベーションの差だ」と、これまた極端な例に納得。
 きわめつけは「痛みは快感!」って、それって、あーた。
ところが、さにあらず。
 億万長者になれないのは、痛みを避ける方を選んでいるからだ。痛みは実は、めったにないチャンス。なぜなら人間は本能的に痛みを避けようとしているにもかかわらず、たまたま恐怖に遭遇するなんてラッキーだからだ。
 選択を間違わなければ成功は必然であり、失敗は偶然の積み重ね、さらにその上に成功があると、おそれいりやのなんとか、であった。

「泣きたい時は、スキップしてみる」「困った時はガッツポーズ」なるほど億万長者は面白い。
「けなされたら?”アヒルの言葉”はわかりません!」とわけがわからないが、どうも、みにくいアヒルの子は白鳥らしい。つまり「アヒルなんだから空を飛ぶのは無理と他のアヒルに言われても、自分はアヒル君たちとは違うのだから気にすることはない」と。これだから成功本はやめられない。
 また「成功率10%なら、9回失敗しても、10回目で成功すればいい」、「ポイントは毎回、やり方を変えながら挑戦、”失敗したら、やり方を変えて後9回”」としつこいあたり自己啓発には、たまらない教えも満載。

 珍しく「目標は紙に書きましょう」というフレーズがないあたり、コアジが利いていて、実に味わい深い。加えて「混乱してきたら、楽しそうに手を振ってみる」、言葉が感情に与える影響に変化を与えるために「体の動き」を取り入れる発想には新たな発見をすることができた。
 さらに億専らしく「お金のために時間を切り売りするのではなく、自分のために時間は買うものだ」と挑戦的なフリがあり、「消費するのか、投資するのかが分岐点」と本書の決め手を持ってくるところもすばらしい。本書のキーワード「ビック ホワイ」について実践できるならば、マニア&オタクからの卒業が期待できる。著者の言葉をかりれば”ワンダフォー”な逸品にであった。

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蟻地獄は蜜の味

10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「いったん会社勤めという奴隷労働に従事してしまうと、蟻地獄のようになかなかそこから抜け出せなくなってしまいます」

 つまらないこと(授業や勉強)を淡々とやり続ける訓練をしてる多くの学生にとって、「食べるための職」はサラリーマンしか選択肢がない。それが「嫌な仕事を無理に続けて、だれも幸せになれない原因だ」と著者はいう。「まじめさ」や「コツコツ」が金科玉条のごとくのキーワードとしてもてはやされ、その実態に目を向けさせてはくれない。

 たしかに、スキルのない若年社員のころに毎月給料が支払われるのだから、その蜜にどっぷりつかるのも無理はない。その頃は仕事よりも、他にすることがいっぱいあるのだから、もってこいだ。
 やがて、時は経ち、つぶしがきかなくなった頃、蜜は鞭にかわる。ところが、会社卒業もままならないところまできているため、ラットレースを続けざるをえないことのに気がつく。なにせ踏みしめている地面が勝手に動いているのだから。蟻地獄の砂のように。

 さてそこで一つの抜け出す方法としての個人投資家という生き方。本書を読むと、その誘い水はやはり、甘い蜜の香りがする。借入金でアパートを購入しても、毎月の返済額より家賃収入のほうが多いので、その差額が利益になると。どうしてそんなにいい物件を不動産仲介業が手放すのかは不明だが、そんなことをかんぐるまでもなく、借金残額と毎月の収入累計額の差は借金完済まで赤字だが、その解説はない。
 毎月のキャッシュフローが黒字なる点は評価できるので、これは借金によらない購入がよいのではと思う。ただし、そんなことができるくらいなら、とっくのトーちゃんだ。

 続いての紹介が、おなじみのデイトレーダー。
「練習次第で誰でもなれる」と著者はいう。たしかに、なれるだろう、損得は別にして。
口座開設と振り込み入金、パソコンとインターネット接続、あとは売買ボタンをクリックをすればいい。
「勝ちパターンが出現したとき、いかに感情をころしてエントリーできるかにかかっています」
これが本当にできるまで著者が「支払った授業料は軽く500万円」らしい。
さらに「そんなもん簡単に取り返せます」という。おそれいりやの鬼子母神もびっくり。

 そして税金対策、親戚・友人対策、保険・年金の考え方の詳細と続く。
これは本当にそうなった人でないと分からない話で、参考になる。
が、それは本当にそうなったときに考えればいい話のような気もする。
イメージトレーニング用にはいいかもしれない。
 やがて成功者に出現する罪悪感は、洗脳され続けてきた結果だとしめくくる。
そうはいっても、やはり、それをぬぐえないから出版にこぎつけたのだろうか。

 こっちの蟻地獄は本当に蜜の味かもしれない。
「反対車線の(通勤)渋滞を横目で見ながら、自分も数年前まではあちらの列にイライラしながら並んでいたことを思い出す」とあるとおり、「サンデー毎日」となった著者の人生が充実しているのをうかがい知ることができる一冊でした。。

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紙の本Yogaではじめる瞑想入門

2009/03/22 00:42

心と体はつながっている

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

集中したい時にだらけてしまったり、リラックスしたい時に緊張してしまったり、やさしくしたいのにイライラしたり、心のコントロールは意志の力では常人には到底難しい。
ならば、身体のポーズをコントロールする。これは出来そうだ。手を合わせる、大きくノビをするなど、心をコントロールすることを思うと、至極簡単だ。

心と身体がつながっているとすれば、身体をコントロールすることによって心に影響を与えられることになる。
悲しい時はうつむきかげんになる。うつむくことが身体のクセになり、なんでもない出来事に対しても、うつむいて対応すると悲しくなる。
そこで、背筋を伸ばして、軽やかにスキップ。あーら不思議。楽しくなる。
起こった出来事は同じなのに、姿勢と行動を変えると、とらえ方が変わってくる。

形から入る、というとなんだかマイナスイメージを持ちますが、背筋を伸ばすとしゃきっとするから、心は理屈ではないのだなーといまさらながらに実感。

この姿勢に意味付けをして、より効果的にというのが本書だ。
イライラや緊張も行動するためのエネルギー。一度、下腹部に蓄積して解決への行動源(エネルギー)に転換するコツがわかりやすかった。

瞑想で疲れた心をリセットして、空白にすると、マイナスエネルギーに偏って崩れた状態から脱して、バランスが取れるようになると知り、早速実践、効果が楽しみ。
無理やりプラス思考もいいけれど、空白作戦も意外に聞くものだなーと感心した一冊でした。


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自然の手あて

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

自然の何気ない仕草として、顔に手をあてることがある。
あるときは目頭を、あるときは、こめかみを押さえたり、もんだり、さすったり。
ほっぺたを、口の周りを、おでこに手を当てたり、押したりすることがある。


本書では、意識的に流れるように顔に手を当てていく。
たった3分。
著者の顔写真と経歴から予測される年齢が何よりの説得力になる。
それ以上に、やってみると気持ちが良い。
なにせ普段、何気なく顔に手をやっていることから推測されるとおり、自然な行動なのであるから。

「どんな時に、顔に手を当てているか」考えてみると、その効果も自明になる。

文章だけでは、押さえるポイントが違ったりして、効果半減と思いやる著者は、写真とDVDでわかりやすく、そしてやさしく語りかけてくれる、その気持ちが伝わり、それだけでも”ほっと”できる一品だ。

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紙の本いい明日がくる夜の習慣

2009/01/29 00:00

恋する習慣

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

なにも異性だけでなく。
物に恋してもいいじゃない。
情景に、空気に、音楽に恋しても。

 著者によると「恋したときに出る快楽ホルモンであるベータ・エンドルフィン」が不安を吹き飛ばしてくれるそうだ。自分が「ワクワク」しているから、周囲の「ワクワク」を引き寄せてしまうとも。

「人生は寝る前の3分で決まる」と著者は言い切る。
たしかに「あとは寝るだけ」の場合、あれこれ悩んでも、負のスパイラル・オンパレードだ。何かを問い、朝に答えを期待する場合を除いて、行動できない中の心配は不安を増殖させるだけだ。
 一年に365回、マイナス思考で眠りにつけば、否が応でも、どっぷりつかる生活は想像に難くない。

 ならば、”3分ワクワク”。
デメリットはなにもない。あとは寝るだけなのだから。
本書では「ニコニコしながら眠りにつく」としている。

 著者は、なんと「笑顔のフリだけでも、ハピネス・ホルモンであるセロトニンが脳内にじわっと出てきてくれます」と教えてくれた。「くれぐれも、しかめっ面で布団に入らないでください」と。
 「ニコニコ」のフリだけでもよいなら出来そうだ。

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「若者」はけっして、「ばか者」ではない。

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 自分の十年後、二十年後に位置している人が、会社からどういう扱いをされているかを、しっかりと若者は見ている。

 そして、やればやっただけ等と言われて、十パーセント未満の昇給、それは年功序列時代の定期昇給と変わらない事をとっくに見抜いている。
 
 派遣社員や契約社員と社員の差もとっくに気がついている。社員でさえもその行く末に、とっくに絶望している。

 数字上の「コスト削減」と悪魔にささやかれて、付加価値を生む無限の可能性があるモチベーションと言う名の大切な資産を失ってしまったのである。

 いまさら一体感回帰などと言われても、就業規則及び給料制度がそのままであることが、何を意味しているか、気付かないほどの「ばか者」では、けっしてないのである.

「せっかく一人ひとりが持っている知恵やアイデアも、チームワークの機能してない集団では、不思議なほど埋れてしまうことが多い」との著者の言葉がズッシリと腹の底に落ちていく一冊であった。

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紙の本汗をかかずにトップを奪え!

2012/01/01 10:29

汗をかいてる暇もなし、おめでたい「正直者」には縁のない話かもしれない。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 もはや「デキるヤツ」ではない、この本に興味を抱いている時点で。相変わらず冒頭から強烈である。しかし、たしかにそのとおりだ。
さらに「正直者がバカを見る」のではなく「正直者が、バカなのである」とあおりまくる。
 そして、「(物事を自分の頭で考えようとしない)「正直者」がいてくれないことには世の中は回っていかない」と早くも、とどめをさしている。

 詐欺事件でいつも被害にあうのは「ちょっとした小金持ち」や「単なる小市民」ばかりで、本当のお金持ちを詐欺師たちが狙わない点を著者は典型例として問いかける。
効率的に大金を稼げるターゲットを、あえて狙わないのはなぜかと。
 答は、疑うことに不慣れな「正直者」100人から100万ずつ巻き上げるほうが、頭のいい一人から一億円をダマし取るより、安全確実だからだという。
「ある意味、社会全体がこれと同じしくみになっているのだ。」とたたみ込まれて、思わず納得。

 それにしてもサラリーマン経験から何十年も離れている著者が、見てきたような、いや現役体験しているかのような組織の問題点を次々指摘しているのには驚いた。鋭い洞察というか、情報量の豊富さなのか分析力に優れているのかは知る由もないが、見事に的を得ている。
「成果主義にダマされるな!」それは「定期昇給の廃止」にほかならない。
「三十路を超えたら転職するな!」それは、採用をする側にとっては賞味期限切れであるし、逆に、即戦力を必要とする会社は、即戦力がいない危ない会社だからだと。
 さらに組織人の意識改革として「会社は中立公正な組織であるという誤解」と「がんばりは認められるはずだ、という誤解」を指摘しているあたりもさすがだ。
 東大合格請負漫画「ドラゴン桜」の著者が、なぜか明治大学卒とは気になるところではあるが、名選手必ずしも名監督にあらず、の逆といったところか。

 その解決策が本書後半に展開されているが、俄然レベルが高くなる。いや超ハイレベルだ。腕一本でプロの漫画家として成功するには、それだけの苦労と努力、しかも方向性を見失わずに最短距離を、汗をかいたとたんに乾いてしまうくらいのスピードで走り抜けることが必要なのだとうかがい知ることができる。まるで短距離走の勢いでトライアスロンをするようなものだ。 これなら、バカな正直者にならざるをえない人のほうか多いのも、しかたがないと意気消沈してしまった。

 著者のいう「おめでたい正直者」は「仕事は5分で」できるかどうか、「オッサンたちの助言に」耳を貸さないことが、はたして可能かどうか。そして「二十四時間、常に仕事」と心得られるかどうか。「下流から抜け出すことをあきらめてしまえば、それも楽な生き方だ」と慰めてくれてはいるが。

 逆に言えば、あきらめる人が大多数の中、あきらめなければトップを奪える可能性はあるということだが。本書を読み進めると”割を食っている、あきらめムードの世代”にこそチャンスがあるのだと気づかされる。
 本を手にしたスタート時点では、たしかに「デキるヤツ」ではないかもしれないが、気づくことができた分だけ、大いに可能性ありと思うようになれる、一冊でした。

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『意味のないこと」は意味がないから、意味がある。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 危機管理は大声で叫ばれても、聞き方の管理は御座なりこの上ない。
まず人の話は聞いていない。音が聞こえているだけである。
「人は人の話を聞いているわけではない、見ているのである。」といったほうが正しい。
情熱があるのか、やる気があるのか、一生懸命なのか、素敵かなどなど。
「アイ ハブ ア ドリーム」や「イエス 低洲クリニック」にしても、背景や、真剣さ、笑顔などがその意味を伝えている。

「いい天気ですね」は見れば分かるので意味がない。しかし、ここでは天気のことを話したいのではない。相手と波長が合うかどうか、又は合わせるためのプロトコルなのだ。
そのプロトコルは例えば「人生って、自分が思い描く幻想ですね」などと言っても、意味がありすぎて、波長チャンネル調整どころではなくなる。

 第8の習慣(スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版)でインデアンのトーキング・スティックの話が出てくるが、本書はその実践版だといえる。
 相手の話を、相手が理解されていると納得するまで聞くこと。
私たちは、このような訓練を受けていない。従って、自分の経験から映像を想像し勝手に解釈してしまっている、それはもう幻想に近い。幻想と妄想でお互いに理解しあっている。これが人生だといえなくもない。

 コミュニケーション危機を言葉だけ声高に叫んでいる人たちに、本書で紹介されている言葉を送りたい。

「コミュニケーションにおいて最も大切なことは、語られてないことを聞くことである」
「相手の言い分を聞こう、という気持ちがなくなったら、もうその人の負けである」
人の話を本当の意味で聴くことが出来ない負け組みが、いかに多いかが痛切に感じられた書であった。


「聞くスイッチ」管理
 おへその上あたりに右手のこぶしを3回くらいぐっと押し付けて、腹式呼吸が出来ているか確かめる。
 儀式化しておくと、それは行動になり、頭で考えているだけの場合と、体で覚えているのとでは、実践面および継続性において大きく違ってくる。

「人は話を聞いてくれることで満足感をえる」
 話をするというのは、自己の表現に他ならない。その自己表現を受け入れることが、聞くという行動である。著者は言う「相手は間違っているかもしれないが、彼自身は、自分が間違っているとは決して思っていないのである。だから非難しても始まらない。相手を理解しようと努める。相手の考え、行動には理由があるはずだ。そうすれば鍵を握ることが出来るのである」と。

話を聞くことの意味と聞くスイッチの切り変えにより、話自体が意味のないことでもあっても、トータルなコミュニケーションという場合においては、大きな意味があることがよく分かる逸品であった。
 加えて「聞き管理」が出来ている聞き手に対して話し手は、自分の話を聞かせたいと躍起になることもなく、大声を出すことも、認められてないと怒鳴ることも無くなり、やっと本題について話し合えることが出来ると読み解けた。

加齢とともに衰えるものの一つに「話しを聴く力」があるというが、もともと人は聞くより話したい欲が大きい。従って『「(聴いてくれたということは、)自分のことをわかってくれている」という相手の気持ちが、自分への信頼感につながる』としている著者に納得。「時代と年齢は、勝ち負けでなく、それを生かすかどうかだ」ということが理解できた。
 たとえ意味が無いことでも、それを生かせるかどうかの鍵が本書にはある。

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夢を現実にする。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

会社化できるほど利益がでているのか、
会社化したほうが利益がでるのか。
レバレッジ規制が分岐点かもしれない

あるいは会社化の最大のメリットは節税かもしれない。
なにせ自分の住居を社宅として経費で落とせるのだから。
これにはびっくり。同じトレーダーでも経費で落とせる部分が大きく違ってくる。
すなわち利益にかかる税金を節約できる。なおかつマイナスにして繰越できる年数も格段に違うとなると再考の価値ありだ。

デメリットは本書で詳述されている各種手続きだ。なれないと煩わしさを感じるし、面倒だ。トレードどころではなくなってしまう人もいるかも知れない。
もっとも著者のような会計士を雇えるほど利益がでている場合はデメリットにはならないが。

驚いたのは自分の給料を勝手に決められないとあることだ。(役員報酬の決め方)
役員報酬も経費として扱えるかどうかが節税のポイントだが、ほしいだけもらえるわけではないようだ。自分の会社なのに不思議だ。もっとも消耗品や出張費など会社の経費で落とせる部分を考えると、もちろんデメリットにはなりえないが。

そろそろ会社化を考えられるほど利益がでている方のみならず、将来の夢を具体的に描きたい人にとっても興味深い一冊だ。実際に会社化を実現した経験者たちの声のコラム欄も参考になる。

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たとえ全てを失ったとしても、売買マーケットというものが存在し、十分な流動性と透明性があるのなら、何度でも財を作れる技術。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

株式投機も一つの技術である。
それは本書でいう「人間誰もが持っている欲や自信の芽をいかに制御するか」というスキルだ。

マーケットの「潮の流れを読む」手法は混交玉石に氾濫しているが、「正しい結論が下せる割合がどうしても低くなる」理由と対処方を明らかにしているものは少ない。

著者は「経験は、最高の条件下でさえ自分がいかに無知かを悟らせる」ことをテーマに、その経験の仕方を示唆に富む例で明らかにしている。
「未熟者が陥りやすい罠」「金を儲けるためには金が要る」「株式市場にあるのは地味な現実だけだ」「優良株だけを買う以外に、初心者が投資に成功する見込みはまったくない」などなど。
株式投資をやり始めて、そのまま続けるか、撤退するか迷っている方に決断を促す一冊です。

撤退も一つの勇気ある判断であることは「投資で成功することは、金融サバイバルの戦い」であるとする著者の言葉からも察することができる。
続けるなら「ウオール街には常にチャンスがある」なぜなら「すべては変化し続ける」からであるとする著者の言葉に勇気づけられる。
心理的要素を含めた価値観の目まぐるしい変化を是とするかどうかが分かれ目とうかがい知ることができた。

そして「損失を受け入れることは、資金の安全を確保するうえで最も重要な方策である」としているところは、今も昔も、生き残り戦術の基本にかわりがないことを再確認できた。

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不思議な商品「ETF」

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

いったい誰が販売しているのか。なぜ販売しているのか。提供側はどうやって儲けているのか。
本書を読むまでの漠然とした疑問が次々とひも解けていった。
金融商品は販売側にメリットがないと、市場に出回るモチベーションがない。
どんなに美辞麗句で射幸心をあおり、あるいは、安心感を強調しても、買う側は常に消費行動と同様にしか考えることのできない経験しかない。

驚いたのは、株価が下がると儲かるETFの販売だ。さすがに金融先進国「米国」何でもありで、うらやましい。

あれは、たしか401Kの説明で「株式市場が上がると思う方は、アクティブ型のファンドをお選びください。そうでないと思う方は貯蓄型の商品を」との解説があった。
そこで「では、下がると思ったらどうしたら、何を選べばいいの?」という質問をしたところ、
「それは、401Kの趣旨には合いません。ご自身で投資してください。」ときた。
あったくぅ。年金運用がプロでもうまくいかず、その責任を個人に押し付けた上に、ファンド販売の喰いものにするとは、国をあげてのひどい仕組みだ。と痛感したことがあった。

それに対して、ETFは空売りもできるし、倒産のリスクも商品によっては考える必要がない。
信託報酬もなければ、販売手数料もない。あるのは、ネット証券会社の格安の売買手数料だけだ。
なのになぜ、あまり宣伝されていないのだろうという疑問も本書で解ける。

その人口構成から、やがて日本にもETF商品ラッシュが来ざるを得ない。
せっかく投資するのだからと「ハイリスク・ハイリターン」を狙いがちだが、裁定取引の仕組みを応用して販売されているETFは、ミドルリスク・ミドルリターン。銀行預金程のノーリスクはないものの、インフレ・リスクにはもってこい。今、デフレに振り回されている時だからこそ、一読の価値あり。

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運は天にあり、ぼた餅は棚にあり。

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

偶然を、いかしきれるか、どうか。そのためには、いつ訪れてもいいように準備をしていること。加えてチャンスを好機だと認識できる知識を持っていること。一万円札の養子である著者はいう「先見の明ありというのはホラなり」と。「偶然、今日の結果を得ただけ」だと。

 心もとないことを嫌い、確実性を求めるがゆえに、人と同じことに安心する。良く考えてみれば、”同じ”ということだけであって、確実性が有るとは限らない。ぼた餅のない棚の下で大勢で口をあけて待っているような安心感の幻想。これは本書にいう「習慣の奴隷」のなせる技だ。

 著者はいわゆるバブルの絶頂で見事に売り抜けを行っている。これは大衆からすれば異端扱いだ、その時は。
 人と違うことを、実は、忌み嫌う大衆は、人と同じ安心感とうい幻想を買う。それが砂上の楼閣と気づく頃、一人売り抜けたものを羨み、そして怨む。

「市場の人気によって終始、この圏外(適正価格の外)に逸脱する。そこに面白味がある」。相場師でありながら実業家であった著者の言葉は、実に、ふかいぃー。
 偶然その時が来た時に、しっかりチャンスをつかめるスキルを著者は持っていたことを本書で知ることができた。

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生産はあがらない。

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「2・6・2」の法則。著者も認めている通り、下位レベルの2割を削減したところで、残った者のなかから、新たに「2・6・2」の割合になる。
この二割は必要コストと捉えるしかない。人間の集団で有る以上、それは必然的に発生するのかも知れない。
または、上位2割を生み出すための投資という考え方もできる。
経済構造が大きく転換する時、それまでの白が黒だったりすることが、平気でおこる。そのときの代案役を最後二割が果たし、会社を救うことがあるからだ。

さて、その他大勢の6の部分が、今回のデッドライン仕事術のターゲットだ。
上下2の部分は、明らかに仕事ができる、できないがハッキリしているが、この6の部分は、とりあえずパソコンを打っていれば、電話をしていれば、会議をしていれば、そして残業していれば、仕事をしているように見える。

そこで時間制限を強制してしまうというのが趣旨。社長だからこそできる技には違いないが、パーキンソンの法則を思い起こさせる。
同じ質、量の仕事を2時間後までに完成と指示すると、2時間かかり、1時間と指示すると1時間で仕上げてしまう。

つまり、周りに合わせて、かける時間を調整できるのである。
「上司がいるから、帰れない。部下が残っているから帰れない。」日本のあちこちでトンチンカンな風景が今日も繰り広げられている。生産性が上がらないのは至極当然だ。

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「言葉は心をのせて伝える器、相手の心に届けるための」

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

恋愛を恐れると言葉が出てこない。
年齢も立場も諸条件も関係ない。
そう、一人は男で、ひとりは女。
ただ、それだけだ。

良いところを一つは見つけて、口に出す。
ほめて、ほめて、ほめまくる。
本当にいいと思っているのだから嘘はない。
相手が謙遜しても、自分の気持ちに嘘はないのだから
堂々と、言い続けることができる。

もし、こころが違う方向むいていたら、
言葉は通じない、届かない、動かない。
器と中身が合っていないのだから。

「意識を適切な状態にしておかないと、発せられる言葉には必ずそれが表れる」
著者の言葉が、こころに、とどいた。




ーー「思い込めるかどか」が最大の鍵ーー

もともと「この商品いいなぁー」と思えたなら、伝える言葉もそれがにじみ出る。
問題は、そうでないと時にどうするか。

コトバを通じて誠実さを伝えるコツとして著者は教えてくれる。
「それは、商品やサービスに自分自身がほれ込むことです。」と。
そして「これ、大好きなんだよな。大切な人たちに使ってほしいんだよな」という気持ちをそのままコトバにすることですと。

 本書では書店の熱い手書きポップも例として取り上げている。
「店員さんの感動がバシッと一言、つづられている。あなたは、どんなポップに心引かれますか?」と。
 『やっぱり店員さん自身が「読んで感動しちゃった」という思い、「この作家が好きだ!」という気持ちをそのまま言葉にしているものに、心動かされませんか?」と。
「そんな素直な気持ちをただ表現しているものこそ、みんなの心に伝わります」と。

では、いつも感動しているのか、そうでない時のヒントを著者は与えてくれている。
「ポジティブな表現が多い人は、自分で意識して、直してきていることが多い」
そのためには「まず意識して現状に気づくことが大切」
気づくためには「自分から出てくる状態を意識する」ために「自分の発する言葉を意識し、見つめなおす」ことだと。

ネガティブに気づいたら直す。「どこかに一つでも、よいところはないか」と。見つけることができたなら、その一点にまず集中する。そして、懸命に思い込む。「いい!」と。本当にそう思うまで思い込む。

思い込みをいかになくすかに苦労する時、なかなか困難であることを逆利用する。「そうだ、思い込みの力を逆に利用すればよいのだ」と気づいた。




ーーー世界一大切な人へ伝えるとしたら、どんなコトバを使いますか。ーーー

 目の前にいる人が、知らない人だという前提で発する言葉と
 世界一大切な人がいた時のコトバの違い。
 そこに着目すると
 本書のタイトルは「コトバを変えなきゃ伝わりません」と読み解くことができる。
 伝わるとは、相手が具体的行動(買うこと)に移れること。
 すなわち伝える側からすると、「売れる」ということだ。

 言葉は抽象レベルが高い。著者が指摘しているように「(目の前に)たとえ存在していなくても、まるでそこにあるかのように物の存在を作り出すことができる」
 そして具体的レベルである五感をコトバで刺激すると、それぞれ電気信号へ置き換わるので、体に刺激を与える。理性抜きにして、たまらない、という感じになると。

 そのためには、発する言葉が、自分の五感を刺激し電気信号があったかどうかが、伝わるかどうかの分かれ目となる。
もともと”ビビビ”っときているかどうか。きてもいないものを言葉にしても、当然、相手にも伝えることが出来ない。抽象レベルのままだ。いわゆる言葉の意味を理解しただけで具体的行動まで至らない。なにせ、動かす電気信号が無いのだから。

 好きな人に「ビビッと」走った電気信号を言葉にする。
 大切な人を思う気持ちを言葉にする。
 そして、世界一大切な人に伝えるとしたら・・・。
 そのコトバに、にじみ出ている気持ち(電気信号)はそのまま相手に伝わる。
  
著者の根底にあるもの、それは、普段「世界をどう見ているか」によって、発せられる言葉が違ってくること、コトバによってリアルさが伝わる度合いの意味が「本当に自分がそう思っているかどうか」だと理解できた。

「気持ちを変えられるかどうかで、伝わるかどうかが決まります」とさらに読み解くことができた。


ーーーーダイヤモンド・ワードーーーー

「たとえ一つでも、ダイヤモンドの言葉を見つけることができたら、そこには何にも勝る素晴らしい価値が生まれます」
これは本書の表紙カバーの折り返しのある言葉です。
プロローグの中で「すぐに溶けてなくなってしまう”氷”」との対比の中で解説されています。
『いい意識から出てくる言葉は、まさに「水槽に落ちたダイヤモンド」のようなもの。水面にはたくさんの「氷」の言葉がプカプカと浮いています。すぐにすくい上げて使うことができても、形をとどめているのは、その場限り」だと。
 手に入れるのは大変かもしれないけれど、必ずどこかに存在するダイヤモンド。
「手軽な氷の言葉を使い捨て続けるのか、無限の美しさを放つダイヤモンドの言葉を見つけるのか。同じように透明な氷とダイヤモンドでも、そこには大きな違いがあります。」

キーワードというと引き出しの鍵のような、扉を開く言葉。ダイヤモンド・ワードはその中に入っている、永遠に輝き続けている言葉。
自分の本当の「夢」を語る言葉。多くの書に言われる、言葉に出すと夢が叶うという趣旨のことは、まさにこのことを指しているのだと気がついた。
 思いつきで言った言葉がたまたま本当の夢であることも無いとはいえないが、普段から考えている熟成されつつある「夢」。その言葉自体に既に、自分の気持ちが乗っているエネルギー体。それを伝えられると、伝えられた側に、エネルギーが入り込む。電気信号となって五感を通じて、心に届く。その信号が感情に代替し、行動としてエネルギーが放たれる。
 
 著者は「そもそも、人は感情で行動するもの」と次のように述べている。
そのパターンは二通り。 「快を求める行動」と「不快を避ける行動」
優先されるのは、もちろん「不快を避ける行動」だ。
ただし避けることが出来れば、早く忘れようとする特徴もある。
「自然に穏やかに人の心へ入り込んで、長く続く」行動の誘因は「快感を伴った言葉」その源は、その思いから発せられた言葉にのった気持ち(エネルギー)であると読み解ける。

”私達は言葉を選んでいるのではなく、気持ちがコトバを選んでいるんだなぁー。”としみじみ感じた。
 そこにダイヤモンド・ワードを見つけられそうだと期待してやまない。


ーーーーー導き出される結論ーーーーー

”コトバは相手にも届くと同時に自分にもとどく、それ相応のエネルギー(気持ち)をともなって。”

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