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リーマン・シスターズさんのレビュー一覧

投稿者:リーマン・シスターズ

51 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本金はどうして騰がるのか

2012/01/30 12:29

金の行方。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

去年、上昇している時には、これから下がるかもといい、
今年、下降しだしたら、これから上がるかもという。
これでは、他の金融商品とかわらない。
まさに相場だ。

ただここで、現物とペーパー上の金を区別しておく必要がある。
金価格上昇は実需ではない。もちろん運用の需給関係だ。買ったものは売り手仕舞いされ、カラ売ったものは買い戻される。株式や商品先物のカラ売りと違って、現引きなどということはまずない。そもそも現物で引き取りたくてもできないほど、とてもじゃないが追いつかないほどのレバレッジがかかって取引されてる。
一方、そうであるのに対して、金製品を買い取る店があちこちにでき始めている。
ペーパ上の(いまやコンピューター上の、いやもっとすすんでネット上の)価格を参考に現物が取引されているためとは知りつつも、不思議に思って、本書に当たってみたのだが。

例えば原油価格の構造も似ているようなものだが、決定的に違うのは現物が消費されてしまうかどうかという点だ。金は消えてなくならない。本書で言うところの「金は食べられるわけではない(=価値を生み出さない)」したがって、永遠のロング(買い持ちの末、消費してしまうこと)にはなりえず、買いが圧倒的優位ということもない。そこで改めて金の不思議に魅せられた。

ところが、本書は対談形式とはいえ、私には非常に分かりにくかった。
去年までの解説、金の周辺事情は理解できるが、タイトルに対する答が見えなかった。
もちろん自分の読解力のなさだとは思うが、金に対する書籍情報が少ないのも事実だ。
ネット情報も、それなりのものは少ない。あまり、なじみがないせいか、現物小額の積立の話ばかりだ。

そういえば、書店の投資コーナーも縮小気味だ。
FXに対する勧誘広告的なものは散見されるが、平積みもなくなりつつある。
これは、何を意味しているのだろうか。
そんな中、出版されたことに敬意を表しながらも、もう少し頑張ってほしいという意味をこめて星2つ。

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「怠け者の自分」でも「実行できる」方法

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

人前で話すのが苦手である営業マンが、月間目標をなかなか達成できずに苦労してたのに、なぜか独立し、さらに経営者として、もがき苦しむ日々をすごした後に、著者の人生を変えたのが、「すごい実行力」に出会ったことだそうだ。

「人前で話すのが苦手」、「もがき苦しんだ」は著者自身の感覚であって、「月間目標が未達成」なのに「経営者として独立」したのは事実である。感覚はさておき、この事実だけで。既にすごい実行力ではないだろうか。

私達が求めるものは、「怠け者で、やる気がまったくない者」が身につける事ができる「すごい実行力」である。

独立ができるほどの人は、既にそれだけで、実行力を持っている。さらに、第一章「この10ページの「すごい力」を試してください」に至っては、すごかった結果は書かれているが、具体的に何をどうするはと記載されていない。そこで分かったことは、著者自身が述べている通り、多くの成功者を見てきていて、その共通点もつかんでいるとう事だ。「ところで何をどう試すんだ?」と言う疑問もさておき、多くの成功者を見ること自体、私達の周りにはあまり見られない。

最初の10ページが「意味ありげ」であるかのような第一章の目次であったので読んだのだが、そこで感じたことは、もともと実行力のある人が、行動科学に出会い、体系的に理解できたと言うことである。さてこの後、読み進めるモチベーションが皆さんと同じように私にもなくなたのでパラパラと7,8ページ飛ばした。

そこに飛び込んできたのが「”大金がほしい”ではなく”豪邸がほしい”と思え」である。俄然読む気になり、一気に読み終える事ができた。
なぜなら、モチベーションの低いことを、確実に成し遂げられる方法が具体的に途中のページに書かれてあるからだ。
冒頭に書いた「怠け者の自分でも実行できる」方法が、本書には書かれてある。
それを読み取る為のキーワードは、”ニード”と”メリット”。

筆者は言う、暑い部屋でコートを着ることが、今日もできなかったと嘆いていないか、早起きをしたいのに、そのための行動として、布団のずれを毎朝測定していないか。
日常には、目的と手段、目的と行動が全く合っていないことがいっぱいある。
履き違いた靴を取り替えるだけなのだ。

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運用とは運を用いると書くのだと、改めて認識。ならば願い事もありだ。

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「市場には稀な事象を逆手にとる種類のトレーダーがいる。そういう連中にとって、ボラティリティはむしろいいニュースである。彼らはよく損を出すけれどその額は小さく、めったに儲けないけれど、そのときが来れば大儲けする。私は彼らを危機の狩人と呼んでいる。自分もそんな連中の一人だ。」
 これは、理数系トレーダーにして大学教授の著者の言葉であり、けっして今後、莫大な保険金を支払うことになるであろう機関投資家の言葉ではない。

「脳の合理性をつかさどる部分が私たちの行動を決めているわけではない。私たちは情緒で考えるのであり、それは変えようがない」だからオプションの売りで日銭を稼ぐことで安心し、あるとき大きくやられるのだという。これは米国で出版されたとされる本書の中にある言葉だ。誤訳か付け加えか、はたまた本当にそうなのかは知らないが、個人投資家のことばかりを言っているのではない。ますます、支払われる保険金の源泉について、考えさせられる。

「安易に因果関係を思い浮かべるというバイアスが私たちにはある」と著者も認めている。
生存するために必要なこの機能が、トレードでは最大の敗因となる。
 過去から値動きを推測して、加工された情報から判断し稟議を通す。責任は免れるが損はするという現実が想定される。

「私たちは単なる動物で、必要なのは説教ではなく、もっと下等レベルの作戦なのだと認めなければならない」と著者は自戒している。
 トレードしてはならないときに、理屈を教えられても、感情が行動してしまう。パソコンのスイッチを切れといわれても、つけてしまう。停電こそ最大の防御となるパラドックスに運命のいたずら「まぐれ」を感じた。

 下がり続けている相場の中で育った機関投資家の中の一人が、たまたま空売りをしていることを願う。その行動が判子の要らない立場の年齢にあるかどうか微妙なところだが。
 但し、本当に運用していればの話だ。まさか、月々の全国から集まる保険料で、都度発生する保険金支払いをまかなっているなどという自転車でないことを、さらに願うばかりだ。

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デトックス

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 家を着る。服を着る発想ならわかるが、著者によると私達は、家を着ている。もっといえば、家は身体の一部であると衝撃的だ。
 たしかに、家にいる間は、その中の空気を体内に取り入れている。例えば肺の一部と考えれば、チリやホコリっぽいのはゾッとする。

 タイトルからすると、有り余る幸運が捨てるほど、やってくる感じがするが、さにあらず。古いものをすてれば、新しいものが入ってくる、さらに「ガラクタには負のエネルギーが宿っている」とまで言い切っている。
 噛み砕けば、ガラクタを見ている人間の方に、「早く片付けなくちゃ」と思いながら、片付けられないでいる自分に、嫌悪感を自家中毒的に起こしてしまうと読み解ける。
 それを捨て去ることによって、余計なマイナス思考を想起させるモノが無くなる。

 考えてみれば、新しいモノにはまだ、思い出も、重い過去もない。楽しい思い入れのみが未来に向かって放たれている。たしかに幸運の匂いがプンプンだ。
 モノを所有している側の人間が、そのモノに対してどう感じているかということを、著者はモノの持つエネルギーと言っていると翻訳すればガテンがいく。
 
 また「エネルギーの通り道」という本書の表現方がピンと来なければ、「空気の通り道」と読み替えると分かりやすい。
 長年使っていないモノは、ホコリまみれだ。トロフィーなどは誇りだったはずなのに。

そのホコリが空気中に散乱するとしたら、病気にならない方がおかしい。これを毒素と読み解けば、身体の新陳代謝のように、毒素を外に出すデトックスという比喩がぴったり来る。
 一番、気が緩んで過ごせるところで、ガラクタに囲まれていたら、たしかにガラクタの人生が刷り込まれる気がしてきた。せめて空気の入れ替えと、拭きそうじはしようと決心した。

 さらに、モノを捨てることと、モノを大切にすることの区別、判断力はこれからの課題としても、マイナスの気分を想起させるモノは老廃物として毒素まみれになる前に、デトックスしようと決めた。

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紙の本言われた仕事はやるな!

2008/11/15 16:56

したいことをする為には、言われる前にやれ!

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 世の中に体の健康診断はあるのに、心の定期チェックがないのは、人間を機械と勘違いしようとしているからであろうか。
 著者は「自分のたな卸し」「自分を振り返る時間を持つ」として、「自分への問いかけ」を次のようにしている。

・自分は何がしたいのか?
・何がしたかったのか?
・自分が達成したものは何だったのか?
・失敗はしたか?
・成功はしたか?
・その時、私はどう感じたのか?
・人は私に何を期待しているのだろう?
・どうしたら社会に貢献できるのだろう?
・自分を最大化する価値とは何だろう?
・自分にとって一番大切なものは?
・そのために、何を手放して、何を得るのだろう。

 これらを、ひとつひとつ考えることによって、たとえ答えが出なくても、考える過程の副産物が融合して、見えてくるものがある。著者はメリットとして五つほど挙げている。

・言われたことより、自分の好きなことをすれば、成功する確率が高い。
・言われたことで時間を費やすより、クリエイティブな仕事ができる。
・人生の自由度が高くなる。
・結果に責任が持てる。
・失敗しても、それが学習となる。


 言われる前に仕事を済ませてしまえば、言われるということはなくなり、本書のタイトルを実行できると考えさせられた一冊でした。

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メモはダイエットに似ている。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「メモ人間は心身ともに健康だ」の章に「メモはダイエットに似ている。三日坊主にならないための工夫とは?」という項目がある。中身は時間管理の方法がダイエットに似ているという内容で、肝心のメモ関係はどこへ行ったと思わせるが、それはよしとして、なぜダイエットが成功しないのかの原因が簡潔に書かれていて、時間管理の方法と対比してあるので分かりやすい。

全体としては、本書のタイトルどおり、著者がチョッとした時間で、メモしたことを、草稿して、さらに一冊の本にしたという感じで読みやすい。
メモを出版にまでこぎつけているのであるから、メモ人間の成功と言えるであろう。

面白かったのは、やるべきリストのくだり。仕事上のことだけでなく、プライベートのことや、食べたいものまで、ランダムでいいのでメモすることを薦めている点だ。しかもデジタル媒体より、紙媒体、さらに行間から察するに綴じられた紙(=手帳のような物)に書きとめるのが良いようだ。
なぜなら、これは自分軸メモであり、このメモはインターネットで検索しても出てこない、自分だけの価値ある情報だからだと著者は言い切る。
なるほど、これは楽しそうだ。

他に、永井荷風のメモ方やロックスターのメモ術、情報を自分の言葉でメモする利点などなど幅広く解説してある。
著者の言葉を借りると「”メモ”というのは、”自分から自分への手紙”」であるので、その自由さがメモ継続の決め手であることが良く理解できる本である。ダイエットも同様であることは本書で確認されたし。

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成功は”する”ものではなく、”感じる”もの。

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 理詰めの発想がつまらないのはワンパターンのように感じるからだ。
 初めて聞く話でも、理窟が通っているから、あたりまえに聞こえてしまう。

 直感。たしかに「美味しい」と感じるのには理由が無い。どこどこ産の材料で誰々が料理したから美味しいというのは、考えてみれば変な話である。

 「いいなぁー」と思うものにのってみる。理窟は後からついてくる。
 私達は知らず知らずのうちに、しなければならないことに囲まれていく。やらなければならないことをすることでと安心する。したいことをしたいという好奇心は、どこでなくしていくのだろう。
 著者は「疲れているからしない」とするか「ちょっとの時間でも行動する、たとえ10分でも。」とするかで差が出てくると教えてくれています。

 本書にある「自分のドキドキを信じよう」、「直観力とは直感を信じる力だ」、「元気が出るものが自分のお守り」などなど、考えてみれば、実損はないもの、精神的ダメージから身を守っているだけのこと、であれば、考え方、感じ方次第で”新しい自分”に出会えることは充分可能である。

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円をドルに換える時

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 金融機関の外貨の在庫はいつ仕入れているのだろう。
物品ならば安く仕入れて高く売ればその利ざやが利益となる。
バーゲン品ならさらに買いたたく。
もちろん売れないものは買い付けない。

 ところが、通貨はどうか。安くなるのか、高くなるのか、売れるのか売れないのか分からないまま仕入れるのだろうか。あるいは高くなる、必ず売れると考えるのだろうか。
 個人顧客に渡るまでには金融機関が問屋のような役割をはたし割高になっていく。しかしインターバンクなる市場では仲買抜きの直接相対取引だ。プロディーラー同士が全く逆の予想を元に売り買いしている不思議な世界だ。

 もう一つ不思議なのが、予想が当たらなくても飯が食えるアナリストなる存在だ。
後付の解釈が得意な人と思っていたが、そうでもないことが本書でわかった。
ディラーの情報源の一つとして重宝されているようだ。単純に情報をそのまま受け取るのか、逆の行動をとったほうがいいのかが面白いところだ。

 今やロンドンがその中心なのかどうかは知らないが、大量の取引が瞬時に行なわれていることは昔も今も変わらないようだ。もちろん最後のババは輸出入業者や個人投資家が引かされるところも。物品と違うところは、あらかじめ仕入れるのではなく、大量かつ瞬時に行なわれる連続売買の狭間からでてきた不利なレートのものが、顧客に渡ることによって帳尻があう点だ。
 このお金でお金を仕入れる仕組みが大変よくわかる一冊であった。

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マーケットメーカーのセルサイド

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 売りが先か、買いが先かの「ニワトリ・たまご」の答は一つだ。
そもそも企業が上場しないことには始まらないからだ。
ではいったい、これから上昇するに違いないその株を買うのは誰か。
ファンダもチャートも先高必至なのに、売買が成立するのはどうしたことか。なぜ売り手がいるのか。売り手ありきだけでは説明がつかない。
ここら辺の謎は思いもよらないところであろう。

 そこで本書の登場だ。マーケットメーカーでもある著者がその秘密のヒントを与えてくれる。プロはなんと忠実に、そして頻繁に基本に戻るかを、まのあたりにした。

 その裏にはプロもおうおうにして、素人並みの過ちを犯すことを著者は明かしている。「最初に間違えたポジションの方向を変えることができない」という「大手証券のマーケットメーカー」の具体例には特に驚かされた。話は米国のトレーダーのことであることが、さらに目を釘付けにした。

「(トレーダーにとって大切な事は)正しいことよりも稼ぐこと」であり「真に重要なのは、自分ではなく市場の見解であることを忘れてはならない」という。米国であろうと、プロであろうと守るべき基本は素人や個人と変わらないのだと再確認できる。間違うプロセスも驚くほど似ていることに気づかされる。違いは資金量とセルサイドに立つ機会が多いこと。これが決定的な違いであることに行間より気づかされる一冊であった。

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三日坊主の連続技を知る

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「三日坊主でいいじゃない」と著者は「三日坊主法」と呼んでます。
なるほど、三日坊主でくじけても、また三日坊主をすればよいのだ。
「禁煙は何度でもできる。続かないだけ。」と言っているような気もするが、悪いことではないので”よし”とする感覚に似ている。「騙されたと思って。だまされた」としても、きれいになるのだから”よし”としよう。

 「そうじ力」とはなんだろう。掃除するのは、ひとつの能力かもしれない。簡単なように見えて、できないのは、なぜだろう。そして、なぜ、掃除することが夢をかなえるのか。実例はたくさん紹介されている。(本当かどうかは別として、著者は”そうじ”することの効果=夢実現する力のことを「そうじ力」と力説しているのだが。)
 ただし「あなたの身の回りの状態が、あなたの心の状態です」との指摘にアハ体験をしたのは事実だ。しかし、掃除をすることで心の掃除ができるとは限らないのではないだろうか。などと理屈をこねる前に、体験したいものだ。こうして今日も掃除ができない言い訳を探してしまう。
 そもそも、きれい好きで、整理整頓が行き届いている人みんなが、夢をかなえているのだろうか? ひょっとしてそうなのかもしれない。知らないのは私だけ?。
 それはともかく、心が乱れている時は、周りが散らかっているのは、誰もが体験済みではないだろうか。

「ほこりのかぶったトロフィー。過去のあなたがトロフィで、現在のあなたが”ほこり”です」著者は時々、鋭い。時々微妙でもあるが。それは「ゴールデンルール」なるもの。判断は各人にゆだねたい。
 面白かったのは「世界そうじDAY」の提案。各国の首脳が一堂に集まり掃除をする。武器も整理整頓して、捨てる。世界中の人々が一日、掃除をする。これには大賛成だ。なんといっても面白そうだし、楽しそうだから。

 また、掃除本を読んでしまった。読むだけでも”よし”とするところから、”三日坊主でもいいじゃない”へ飛躍したいものだ。

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「株価」とは、いったい何であるか

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 著者によると何かの理由で、割安になっているものを丹念に拾っていく考え方が紹介されている。著者のファンドの公表されている数字が正しいとするならば、今のところ実績があるので、たしかに、そうなのかもしれない。
 
 ただし、株価はそのとき市場で売り買いされたコンセンサス以外の何者でもない。
 割安も割高も無い。(何を持って本来価値とするかの問題であるが、俗に言うファンダメンタルなのか、市場での値段と考えるかで大きく違ってくるのはたしかだが。)

 なるほど、著者のいうとうり本来価値(解散価値や配当利回り、成長性)については、否定する材料はない。
 しかし、会社がたとえ解散しても、株主に返金されるわけではない。また配当利回りが高いと言うことは、株価が低いと言うことである。それは、更なる下げの可能性(問題)を含んでいるし、配当をヤンピされたら目も当てられない。成長性にいたっては、プロをしても間違うことがあることは、周知の事実である。
 
 一方で、将来をかんがみた時の糧として、株式投資は一選択肢であることに変わりは無い。預貯金のリスクはインフレであって、そのリスクヘッジとして株式を持つのも一つの手法である。そのときの考え方として本書は非常に参考になる。
 ただし、やはりここでも、買いオンリー。けして、空売りの良さを示していない。
 空売りは、よほど蜜の味がするのだろうか、そのリスクだけが強調されるものばかり目立つ。
 インフレのリスクヘッジとして(又は配当狙いで)株を買ったはいいが、株価が急落してしまうのは、スワップ金利を狙って外貨を買って、円高になってしまうことに、非常に酷似している。
 
 とはいうものの、本書にあるとおり、サラリーマン天国は終わったようである。今や、窓際に席があるような余裕のある会社も少なくなった。自営業や中小企業にいたっては、自分の将来どころか、近い現実が危うい状況になってきている。
 自分の身は自分で守る手法としての「お金にも働いてもらう」発想を本書では十分に学べる。

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紙の本残念な人のお金の習慣

2012/01/30 12:53

「本書を読んでいるほとんどの方に、金融商品への投資はやめたほうがいいとアドバイスしたい」から続く一連の告白は、よっぽど後悔の念が強いのか、著者にしては非常に読みずらい。それだけに真実がそこにある。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 お化粧をしている文章は読みやすく、スーッと入って、スーッと出て行く。
対して、感情の入った文章は、他人の推敲をも受け入れない雰囲気があり読みごたえ充分となる。
その投資に関する章で「ここで私が非常に「残念な投資家」であることを告白したい」とは著者の謙遜ではなく事実であると思えるから驚きだ。

 ビジネスで成功している人が必ずしも投資で成功するとは限らない、いや、だからこそ失敗してしまうと言われるが、本当であった。成功体験が失敗を誘発する典型的な例だ。
若いときの話ばかりではない。「(金融商品への投資で)未だにどうしたら儲かるのかさっぱりわからない」ようだ。著者のことだから、とことん研究したに違いない。事実その様子が本書でも詳述されている。情報を集めて総合的に判断する。ビジネスでは有効な方法だ。仕事ができる人ほど陥る罠に、はまるべくしてはまったという感じがにじみ出ている。

 ただし、自分には向かないとの決断は、さすがだ。
これだけのサンクコストを払いながら撤退するあたり、やはりビジネスの達人である。
投資以外のお金の話、その価値感の考え方、稼ぎ方に対するポリシーなどは、著者らしいいつもの明快さで伝えてくれている。とても残念な人には真似できないくらいの優秀さが見て取れた。

「お金の価値は、実は自分で決められる」にいたっては、お金の稼ぎ方ばかりでなく使い方に対しても、残念かどうかの差が明確にでてしまうと教えられた。
 本書の990円に価値ありかどうかは、まさに人によって違うのだと。

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蟻地獄は蜜の味

10人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「いったん会社勤めという奴隷労働に従事してしまうと、蟻地獄のようになかなかそこから抜け出せなくなってしまいます」

 つまらないこと(授業や勉強)を淡々とやり続ける訓練をしてる多くの学生にとって、「食べるための職」はサラリーマンしか選択肢がない。それが「嫌な仕事を無理に続けて、だれも幸せになれない原因だ」と著者はいう。「まじめさ」や「コツコツ」が金科玉条のごとくのキーワードとしてもてはやされ、その実態に目を向けさせてはくれない。

 たしかに、スキルのない若年社員のころに毎月給料が支払われるのだから、その蜜にどっぷりつかるのも無理はない。その頃は仕事よりも、他にすることがいっぱいあるのだから、もってこいだ。
 やがて、時は経ち、つぶしがきかなくなった頃、蜜は鞭にかわる。ところが、会社卒業もままならないところまできているため、ラットレースを続けざるをえないことのに気がつく。なにせ踏みしめている地面が勝手に動いているのだから。蟻地獄の砂のように。

 さてそこで一つの抜け出す方法としての個人投資家という生き方。本書を読むと、その誘い水はやはり、甘い蜜の香りがする。借入金でアパートを購入しても、毎月の返済額より家賃収入のほうが多いので、その差額が利益になると。どうしてそんなにいい物件を不動産仲介業が手放すのかは不明だが、そんなことをかんぐるまでもなく、借金残額と毎月の収入累計額の差は借金完済まで赤字だが、その解説はない。
 毎月のキャッシュフローが黒字なる点は評価できるので、これは借金によらない購入がよいのではと思う。ただし、そんなことができるくらいなら、とっくのトーちゃんだ。

 続いての紹介が、おなじみのデイトレーダー。
「練習次第で誰でもなれる」と著者はいう。たしかに、なれるだろう、損得は別にして。
口座開設と振り込み入金、パソコンとインターネット接続、あとは売買ボタンをクリックをすればいい。
「勝ちパターンが出現したとき、いかに感情をころしてエントリーできるかにかかっています」
これが本当にできるまで著者が「支払った授業料は軽く500万円」らしい。
さらに「そんなもん簡単に取り返せます」という。おそれいりやの鬼子母神もびっくり。

 そして税金対策、親戚・友人対策、保険・年金の考え方の詳細と続く。
これは本当にそうなった人でないと分からない話で、参考になる。
が、それは本当にそうなったときに考えればいい話のような気もする。
イメージトレーニング用にはいいかもしれない。
 やがて成功者に出現する罪悪感は、洗脳され続けてきた結果だとしめくくる。
そうはいっても、やはり、それをぬぐえないから出版にこぎつけたのだろうか。

 こっちの蟻地獄は本当に蜜の味かもしれない。
「反対車線の(通勤)渋滞を横目で見ながら、自分も数年前まではあちらの列にイライラしながら並んでいたことを思い出す」とあるとおり、「サンデー毎日」となった著者の人生が充実しているのをうかがい知ることができる一冊でした。。

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紙の本Yogaではじめる瞑想入門

2009/03/22 00:42

心と体はつながっている

9人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

集中したい時にだらけてしまったり、リラックスしたい時に緊張してしまったり、やさしくしたいのにイライラしたり、心のコントロールは意志の力では常人には到底難しい。
ならば、身体のポーズをコントロールする。これは出来そうだ。手を合わせる、大きくノビをするなど、心をコントロールすることを思うと、至極簡単だ。

心と身体がつながっているとすれば、身体をコントロールすることによって心に影響を与えられることになる。
悲しい時はうつむきかげんになる。うつむくことが身体のクセになり、なんでもない出来事に対しても、うつむいて対応すると悲しくなる。
そこで、背筋を伸ばして、軽やかにスキップ。あーら不思議。楽しくなる。
起こった出来事は同じなのに、姿勢と行動を変えると、とらえ方が変わってくる。

形から入る、というとなんだかマイナスイメージを持ちますが、背筋を伸ばすとしゃきっとするから、心は理屈ではないのだなーといまさらながらに実感。

この姿勢に意味付けをして、より効果的にというのが本書だ。
イライラや緊張も行動するためのエネルギー。一度、下腹部に蓄積して解決への行動源(エネルギー)に転換するコツがわかりやすかった。

瞑想で疲れた心をリセットして、空白にすると、マイナスエネルギーに偏って崩れた状態から脱して、バランスが取れるようになると知り、早速実践、効果が楽しみ。
無理やりプラス思考もいいけれど、空白作戦も意外に聞くものだなーと感心した一冊でした。


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自然の手あて

8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

自然の何気ない仕草として、顔に手をあてることがある。
あるときは目頭を、あるときは、こめかみを押さえたり、もんだり、さすったり。
ほっぺたを、口の周りを、おでこに手を当てたり、押したりすることがある。


本書では、意識的に流れるように顔に手を当てていく。
たった3分。
著者の顔写真と経歴から予測される年齢が何よりの説得力になる。
それ以上に、やってみると気持ちが良い。
なにせ普段、何気なく顔に手をやっていることから推測されるとおり、自然な行動なのであるから。

「どんな時に、顔に手を当てているか」考えてみると、その効果も自明になる。

文章だけでは、押さえるポイントが違ったりして、効果半減と思いやる著者は、写真とDVDでわかりやすく、そしてやさしく語りかけてくれる、その気持ちが伝わり、それだけでも”ほっと”できる一品だ。

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