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リーマン・シスターズさんのレビュー一覧

投稿者:リーマン・シスターズ

51 件中 31 件~ 45 件を表示

ホラ、実現となった。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「皆さんを否定することから、始めなければなりません。なぜなら、この会社は赤字だからです」ガイヤの夜明けでキョウデン会長(著者)の買収先での初めての挨拶風景に感動した。
 その強い口調に、卒倒する従業員さえ映し出されていた。笑顔などとんでもない。悔しさが会場を包み込む。リストラか・・・との不安もかもしだされていた。

 オーナー会社でさえ、こうはいかないだろう。「いやなら辞めろ、代わりはいくらでもいる」という言葉をグッとこらえざるを得ない。なぜなら、そんな会社に来る”代わりの人”は実際のところいないのである。従業員側も「いつでも辞めてやる」という言葉をグッと飲み込まざるを得ない。引き取り手がないことは自分がよく知っているからである。

 なかなか会社内部から改革は難しい。「同じ釜の飯」理論や「だったらお前がやってみろ」雰囲気が無言の抵抗勢力となる。かといって、外部からの提案は、「貴重な御意見として前向きに検討させていただきます」と永遠にほうむり去られる。(何もわかっていないくせにと顔に残して)

 ところが、つぶれそうな会社を買い取ったオーナーは別格だ。「このド素人が」と思いつつも、その言葉に従わなければならない。何億もの負債を買い取っていただいたのだから。
 著者はいう「素人はホワイトボックス。無限の可能性が隠されている」と。同社の実績がそれを証明している。

 ただし再起の可能性がある会社を買収する(その技術を持った人がいる会社)つまり、やり方が悪い会社であって、天災なのか人災なのかを本書に書いてあるとおり判断している。
 リストラをするのでなく、新しいことをするのでもなく、やり方をかえる。
 ニッチは儲からないからニッチであって、王道は競争が激しいところを勝つ。なぜなら競争が激しいということは、儲かる証であるからだ。(調べなくてもわかるから楽である)
 
 どうしてここまでできるのか。その答えのヒントが本書にある。
「チャンスは誰にでもやってくるが、掴めるかどうか、準備しているかどうかによる」
「準備とは感性を研ぎ澄ませること、察知ができるほどに磨くこと」
 著者は気が小さいだけに、「どっちかな、どっちかな」と思い悩むことが、いろんなことに敏感に反応できるようになったそうである。
 そのためには、1、昨日の自分と今日の自分はどこが違うのかを毎日チェックする。2、生きるとは自分の器を超えていくことだと肝に銘じることだと言明している。
 
 そんなことができるのだろうか。と思っていたところに、再度ヒントが書いてあった。
「現実味のないことであっても、真剣に考えることによって、創意工夫力が養える。おまけに心の準備もできる(著者は空想壁と謙遜しているが、一般には”ホラを吹く”といわれること、ただし人に伝えればだが。自分一人で空想しているだけなら自由である。)」
「下心があることは誰でもわかっている。したがって、わざわざ下心をむき出しにして、萎縮する必要はない(=下心を意識する必要はない)」
「動くだけでは価値は生まれない、まして方向が間違った動きは損失だ。人による創意工夫があって初めて価値を生み、すなわち働くということになる」

 ”動く”と”働く”の違いは、そこに創意工夫があるかないかだとする著者は働く環境についてもヒントをくれている。
 「あなたの会社の主語は何ですか」「結局、いわなくていいことをいって、プラスになることはない」(いいたいことを言うとは、カッコウが良いようにみえるが、大きな勘違い)
「下心に人は警戒するが、下心の目指す目的達成のためには、下心はキッカケに過ぎない。そして目指す目的達成は、結果そうなってくるもの」大義名分の重要性を改めて認識させられた。

 キッカケは途方もないホラかも知れないが、創意工夫と仮説力が実現への手助けとなるのだということが本書からも、その実績からも理解できる一品である。

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アリとキリギリス、ウサギとカメ、ついでにブルとベアー

4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 やりたいことを我慢し、将来の為に努力をする。
例えば、その将来になった時、やはり、やりたいことを我慢して、努力している。
いったい、将来とはいつオトズレルのだろう。
 そもそもやりたいことを我慢しているのは、いいわけであって、実はその能力が無いのでは、ないだろうか。
 遊びたいのを我慢しているうちに、遊ぶことができなくなってしまって、ついには、その勇気さへもなくしてしまっているのではないだろうか。
 
 著者のいうとうり「社蓄」の時代は終わっているのに、従業員だけがその幻想にしがみつき、いや、しがみつくことしかできず、リストラの恐怖から目をそらすために、仕事に集中する。なんと悲しい出来事が、あちこちで起こっているのであろうか。

 人財から人材に経営が変わったとき、従業員は資産から経費へと変わる。つまり消耗品だ。(あくまで、会社側から見た場合であるが)
 そこで、「副業はサラリーマン」と考え方を切り替え、「会社は自分のインフラ」と捉えると、みるみる視界が広がる。そのバックボーンである資金源の調達の仕方は、本書に詳しく説明されている。
 
 キリギリスを非難し、ウサギを間抜けと捉えさせようとするのは、消耗品であることに気づかせないために他ならないことが、本書でよくわかる。
 大切なことは、機を捉えて、ブルでいくか、ベアーでいくか、臨機応変を時代は求めていることに、気づくかどうかにかかっている

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強烈なタイトルに惹かれて、大切な発見をした。

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 「目覚まし時計は脳をみそを破壊する覚醒材」の言葉に衝撃を受けた。
なくてはならない目覚まし時計が、頭の中に地震を起こさせて、レム睡眠、ノンレム睡眠に関係なく、時間になれば脳みその中に手を突っ込んでくる、ものすごいストレスとなる。
 寝起きの悪い理由を見つけたような気がした。
 
 かといって、著者のように朝日や小鳥のさえずり「f分の一のゆらぎ」で目覚めるほど優雅でもない。早速、鳥の声の目覚ましを探すこととした。

 たしかに朝は、身も心も、一日もリセットされ、活動のためのホルモンが分泌され、世の中が始動のエネルギーに満ちあふれているゴールデンタイムだ。著者は午前七時がピークと言っている。さらに四時起きなら、午前と午後にそれぞれ8時間の時間がとれて、倍の時間量を確保できると力説。なぜ会社組織は九時からの3時間しか午前中にとらないのか、と勇ましい。

 だが私が新鮮な驚きとともに納得したのはアメリカでのレポートラインの事例である。
 これは、朝のミーティングの効用を説明するための具体例であるが、ハットさせられたのは、その会議参加メンバーの種類である。
 日本では、上司と部下の実務担当者が出席して、情報の共有化を図るとともに、なんと言っても詳しいものがいる方が、話が早いと考える。
 アメリカでは、なんと部下を同席させないというのである。
理由は1,部下から上司へのレポートラインはあっても、上司から部下への情報の共有化はないこと(指示のみ)、従って、2,自分の仕事の範囲が明確化されていて、いわゆる「それは私の仕事ではありません」がはっきりしていること(会議出席は上司の仕事)、3,部下が出席し、上司より有能だとバレると、上司がリストラされてしまうことだそうだ。
 この余談の話の中に、あんなに合理化、効率化にうるさいアメリカが、なぜ生産性が上がらないかの答えを発見することができた。
 これも早起きして本書を読んだ効用だと納得してしまった瞬間であった。

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「時間がない」は「手順を見直そう」。本当にそれが今必要か、目的は何か、最短距離はどのルートか。

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 時間をかけると結局「雑な仕事に」になる。疲れているのに”ダラダラ”やっても意味がない。「自分が使い物にならなくなったら、さっさと帰る」

 たしかに、時間的に長くやると、自己満足的達成感があり、まわりからも時間的評価を受ける。
 こうして、今日も日本から残業がなくならない。

 他者評価は時間評価でも、自分評価は生産性評価に変えると気持ちが良い。
 著者の言うとおり「時間の方を変える(時間をかける)のではなく、仕事のやり方そのものを変える」、「仕事のコース取りろ考えるクセは一生もの、普段の生活にも役立つ」

 ところが、”上司が帰らないから帰れない、部下が帰らないから帰れない”状況において、また、時間の長さで評価しないと言いながら、評価外評価として”残業している=よく頑張っている”評価において、実践するのはかなり困難だ。
 
 こうして「気がついたら、いらんことをダラダラやっている」、「意味なく寝かせて、残業時間にダラダラとやり、ミスを誘発させて、ミス対応でさらに時間をかけ、時間がない、私がんばっています」状況を作り出す。
 今日も非効率な一日ができあがる。
 
 こんなにIT化が進んでいるのに、生産性が上がらないのは、日本社会の風土であるような気がする。

 とはいっても、「みんながするから、怖くない」は平時においては楽かもしれない。逆に効率性を追求するより、かえって、効率的かもしれない。コミュニケーションという場面においては。
 著者の言うとおり、「人間はサイボーグではない」のだから。

 それにしても、「時間でカバーする」発想はそろそろやめようと思った一冊であった。

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紙の本お金は使えば使うほど増える

2008/04/12 23:30

お金を貯めるより、何に使うかが重要だ

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

ガソリンの暫定税率が引き下がった日、ガソリンスタンドによって大きく値段の差が出ていた。値段の高い方のスタンドに来ているユーザーの話の中で「長年ここで給油しているから友達みたいなとこだよ」というのがあった。値段の安いスタンドに行けば、その分、お金は節約できる。しかし、それでは、単にガソリンとお金を交換したに過ぎない。
 
 本書の中に議員がよく行く散髪屋さんの話が象徴的だ。その散髪屋さんには料金表がないばかりでなく、料金は散髪された方が決めて払うのである。もし散髪料金表があり、それに従って散髪だけの為にお金を払うということは、散髪の為だけに時間を使ったということであり、なるほどこれでは、お金は減る一方だ。
 
 「子供にはお金より、知恵を残せ」、「将来したいことより、今したいことにお金を使え」、「目に見えないものにお金を使おう」これらの著者の言葉の根底にあるものは、「お金は使ってやるのではない。使わせていただくのだ」という考え方だ。

 お金持ちと私達が思うとき、その人の銀行残高がいくらあるか知って、そう思うことは少なく、どうお金を使っているかで判断することが多い。
 「お金を使うのは、社会への会費です。」という著者の言葉が心に響いた。
なるほど、会費ならば、払う金額が多い方が優遇される。本書タイトル「お金は使えば使うほど増える」の意味が深く理解できた。

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紙の本ことばのご馳走 4

2008/01/26 02:53

「 私は幸せ、いまも、むかしも、これからも 」

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

すなおに感動。137のショート・ショートがつづられている。
一話一話の間には何の脈絡もありませんが、次々に読んでいくと、イメージ化された気持ちが折り重なって、ついに光が見えてくる感じが、感動を覚える。

理屈や理論立てて、癒し効果を説明する書が多い中、説明は何もせず、ただただ読んで感じることが出来る本です。

「お金を借りたら、返すのは次にお金を借りたい人に」。「コーヒーでいい」と「コーヒーがいい」の違い。時間は返せないから「今、いい?」と思いやる。出たらすぐ食べる「その場ですぐ」旬のうちに行動。「管理職もいいが、専門職もいい」。「新人は未来からの留学生」。嫌味ではなくを温味を添える「高いビールいかがですか、より、冷たいビールいかがですか」。「叱る時は”お前ほどのやつ”が・・・」。「受験をしなければ落ちることもできない」。などなど次から次へと、考えるのではなく感じる文章がフラッシュしている。

自分なりに解釈してしまったのが次の二話。
一話目は「XYZで直接に」。
例えば、遅くなるという連絡がないから(X)、私はイライラする(Y)。もし連絡くれれば(Z)・・・。Xは事実、Yは気持ち、Zは再発防止策である。かなめはY、気持ちを伝えること、押さえたり隠そうとしてもかえって、不信感を与えるだけであるから、素直に伝え、加えて、次回どうしたらよいかをZで具体的に支持をすることで、相手も次の行動をどうしたらよいか分かるのである。
二話目は「漁師だからね」。
これは、本書をぜひお読みいただきたい。

そして座右の銘になったのが
「もっとも人を幸せにした人が、もっとも幸せになる。」
理屈抜きです。

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紙の本超「高速」仕事術

2008/08/11 00:06

いったい誰が、本書を必要とするのだろう。

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「これまで自分が、じたばたしていると感じていた方は、目からウロコが落ちまくるかもしれません」と著者が、たかだかに宣言しているのは頼もしい。
はたして”じたばたしている人”が本書を手に取るだろうか。

 たしかに本書は「マトはずれな努力を一生懸命している人」にとっては、有益なヒントがいっぱいつまっている。
 しかし「努力の方向が違う人」は苦労はしているが、そもそも、方向が違うことに気づいていない。
 したがって、本書の有効性に気づかないのではないだろうか。
例えば文中にある「平均点を上げようとするから、合格点を下回ってしまうのだ」という文字が目に入っても、ピンとこなければ、読み流してしまうだろう。
 著者に「夜に考え込むと、答えはノーになりやすい」と諭されても、何も気づかないだろう。

「水を飲みたくない馬には、水を飲ませる努力はしない」と厳しい基本方針を著者は持っているそうだ。
 とすると、本書は、「水を飲みたいが、飲み方がわからない人」に向けて情報を発信していることになる。
 はたして、そんな人がいるのだろうか・・・・・私を除いて。

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大企業の課長が出てきて「サラリーマン自立論」を語るような企画はありえない。

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

組織に合わず、いわば負け組のなかから、たまたま起業に成功した人が
自分の生き方は間違っていなかったと自分自身に言い聞かせているのが、
「サラリーマン自立論」というポジショントーク。
この部分が本書のすべてを語っている。星4っつ。

またケーススタディーとして記載されている「妬みを煽るポジショントーク」も愉快だ。
著者いわく「メディアは不平不満を煽る報道をするので、それによって本来はありもしないフラストレーションが国民のなかにたくわえられていく」
言いえて妙とはこのことだ。

その”マスごみ”のポジショントークをまともに信じている側のリテラシーも低すぎるということなのだが・・・。一読の価値あり。

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上がってよし、下がって良しの株価かな

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

株を今、買わないで、いつ買うの? 
「今でしょ!」というほどには、まだ盛り上がっていない株式市場。
「懐疑の中で育ち・・・」の段階か。

そろそろ書店には「株価は上がるしかない!」系の書籍がちらほら。
「ラクラク儲かる」系が平台を占領する頃、「楽観の中で成熟し・・・」となるか。

デイトレ系や「一日数分のチェックで・・」系が出てくる頃、
大衆が押し寄せてくる。彼らは夏の暑さ真っ盛りのなかで、
タネをまく。夢と希望を胸に「幸福感の中で消えていく・・・」を知らずに。

そして去っていく、株なんぞ、するものではないと。
そのときに本書を一読してほしい。

一喜一憂の経験をし、ひと相場経験した後でないと、理解が進まない。
逆に、酸いも甘いも体験した後だからこそ
本書にある「上がってよし、下がって良しの株価かな」の意味が
本当に理解できると感じる逸品であった。

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「怠け者の自分」でも「実行できる」方法

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

人前で話すのが苦手である営業マンが、月間目標をなかなか達成できずに苦労してたのに、なぜか独立し、さらに経営者として、もがき苦しむ日々をすごした後に、著者の人生を変えたのが、「すごい実行力」に出会ったことだそうだ。

「人前で話すのが苦手」、「もがき苦しんだ」は著者自身の感覚であって、「月間目標が未達成」なのに「経営者として独立」したのは事実である。感覚はさておき、この事実だけで。既にすごい実行力ではないだろうか。

私達が求めるものは、「怠け者で、やる気がまったくない者」が身につける事ができる「すごい実行力」である。

独立ができるほどの人は、既にそれだけで、実行力を持っている。さらに、第一章「この10ページの「すごい力」を試してください」に至っては、すごかった結果は書かれているが、具体的に何をどうするはと記載されていない。そこで分かったことは、著者自身が述べている通り、多くの成功者を見てきていて、その共通点もつかんでいるとう事だ。「ところで何をどう試すんだ?」と言う疑問もさておき、多くの成功者を見ること自体、私達の周りにはあまり見られない。

最初の10ページが「意味ありげ」であるかのような第一章の目次であったので読んだのだが、そこで感じたことは、もともと実行力のある人が、行動科学に出会い、体系的に理解できたと言うことである。さてこの後、読み進めるモチベーションが皆さんと同じように私にもなくなたのでパラパラと7,8ページ飛ばした。

そこに飛び込んできたのが「”大金がほしい”ではなく”豪邸がほしい”と思え」である。俄然読む気になり、一気に読み終える事ができた。
なぜなら、モチベーションの低いことを、確実に成し遂げられる方法が具体的に途中のページに書かれてあるからだ。
冒頭に書いた「怠け者の自分でも実行できる」方法が、本書には書かれてある。
それを読み取る為のキーワードは、”ニード”と”メリット”。

筆者は言う、暑い部屋でコートを着ることが、今日もできなかったと嘆いていないか、早起きをしたいのに、そのための行動として、布団のずれを毎朝測定していないか。
日常には、目的と手段、目的と行動が全く合っていないことがいっぱいある。
履き違いた靴を取り替えるだけなのだ。

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運用とは運を用いると書くのだと、改めて認識。ならば願い事もありだ。

5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「市場には稀な事象を逆手にとる種類のトレーダーがいる。そういう連中にとって、ボラティリティはむしろいいニュースである。彼らはよく損を出すけれどその額は小さく、めったに儲けないけれど、そのときが来れば大儲けする。私は彼らを危機の狩人と呼んでいる。自分もそんな連中の一人だ。」
 これは、理数系トレーダーにして大学教授の著者の言葉であり、けっして今後、莫大な保険金を支払うことになるであろう機関投資家の言葉ではない。

「脳の合理性をつかさどる部分が私たちの行動を決めているわけではない。私たちは情緒で考えるのであり、それは変えようがない」だからオプションの売りで日銭を稼ぐことで安心し、あるとき大きくやられるのだという。これは米国で出版されたとされる本書の中にある言葉だ。誤訳か付け加えか、はたまた本当にそうなのかは知らないが、個人投資家のことばかりを言っているのではない。ますます、支払われる保険金の源泉について、考えさせられる。

「安易に因果関係を思い浮かべるというバイアスが私たちにはある」と著者も認めている。
生存するために必要なこの機能が、トレードでは最大の敗因となる。
 過去から値動きを推測して、加工された情報から判断し稟議を通す。責任は免れるが損はするという現実が想定される。

「私たちは単なる動物で、必要なのは説教ではなく、もっと下等レベルの作戦なのだと認めなければならない」と著者は自戒している。
 トレードしてはならないときに、理屈を教えられても、感情が行動してしまう。パソコンのスイッチを切れといわれても、つけてしまう。停電こそ最大の防御となるパラドックスに運命のいたずら「まぐれ」を感じた。

 下がり続けている相場の中で育った機関投資家の中の一人が、たまたま空売りをしていることを願う。その行動が判子の要らない立場の年齢にあるかどうか微妙なところだが。
 但し、本当に運用していればの話だ。まさか、月々の全国から集まる保険料で、都度発生する保険金支払いをまかなっているなどという自転車でないことを、さらに願うばかりだ。

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デトックス

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 家を着る。服を着る発想ならわかるが、著者によると私達は、家を着ている。もっといえば、家は身体の一部であると衝撃的だ。
 たしかに、家にいる間は、その中の空気を体内に取り入れている。例えば肺の一部と考えれば、チリやホコリっぽいのはゾッとする。

 タイトルからすると、有り余る幸運が捨てるほど、やってくる感じがするが、さにあらず。古いものをすてれば、新しいものが入ってくる、さらに「ガラクタには負のエネルギーが宿っている」とまで言い切っている。
 噛み砕けば、ガラクタを見ている人間の方に、「早く片付けなくちゃ」と思いながら、片付けられないでいる自分に、嫌悪感を自家中毒的に起こしてしまうと読み解ける。
 それを捨て去ることによって、余計なマイナス思考を想起させるモノが無くなる。

 考えてみれば、新しいモノにはまだ、思い出も、重い過去もない。楽しい思い入れのみが未来に向かって放たれている。たしかに幸運の匂いがプンプンだ。
 モノを所有している側の人間が、そのモノに対してどう感じているかということを、著者はモノの持つエネルギーと言っていると翻訳すればガテンがいく。
 
 また「エネルギーの通り道」という本書の表現方がピンと来なければ、「空気の通り道」と読み替えると分かりやすい。
 長年使っていないモノは、ホコリまみれだ。トロフィーなどは誇りだったはずなのに。

そのホコリが空気中に散乱するとしたら、病気にならない方がおかしい。これを毒素と読み解けば、身体の新陳代謝のように、毒素を外に出すデトックスという比喩がぴったり来る。
 一番、気が緩んで過ごせるところで、ガラクタに囲まれていたら、たしかにガラクタの人生が刷り込まれる気がしてきた。せめて空気の入れ替えと、拭きそうじはしようと決心した。

 さらに、モノを捨てることと、モノを大切にすることの区別、判断力はこれからの課題としても、マイナスの気分を想起させるモノは老廃物として毒素まみれになる前に、デトックスしようと決めた。

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紙の本言われた仕事はやるな!

2008/11/15 16:56

したいことをする為には、言われる前にやれ!

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 世の中に体の健康診断はあるのに、心の定期チェックがないのは、人間を機械と勘違いしようとしているからであろうか。
 著者は「自分のたな卸し」「自分を振り返る時間を持つ」として、「自分への問いかけ」を次のようにしている。

・自分は何がしたいのか?
・何がしたかったのか?
・自分が達成したものは何だったのか?
・失敗はしたか?
・成功はしたか?
・その時、私はどう感じたのか?
・人は私に何を期待しているのだろう?
・どうしたら社会に貢献できるのだろう?
・自分を最大化する価値とは何だろう?
・自分にとって一番大切なものは?
・そのために、何を手放して、何を得るのだろう。

 これらを、ひとつひとつ考えることによって、たとえ答えが出なくても、考える過程の副産物が融合して、見えてくるものがある。著者はメリットとして五つほど挙げている。

・言われたことより、自分の好きなことをすれば、成功する確率が高い。
・言われたことで時間を費やすより、クリエイティブな仕事ができる。
・人生の自由度が高くなる。
・結果に責任が持てる。
・失敗しても、それが学習となる。


 言われる前に仕事を済ませてしまえば、言われるということはなくなり、本書のタイトルを実行できると考えさせられた一冊でした。

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メモはダイエットに似ている。

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

「メモ人間は心身ともに健康だ」の章に「メモはダイエットに似ている。三日坊主にならないための工夫とは?」という項目がある。中身は時間管理の方法がダイエットに似ているという内容で、肝心のメモ関係はどこへ行ったと思わせるが、それはよしとして、なぜダイエットが成功しないのかの原因が簡潔に書かれていて、時間管理の方法と対比してあるので分かりやすい。

全体としては、本書のタイトルどおり、著者がチョッとした時間で、メモしたことを、草稿して、さらに一冊の本にしたという感じで読みやすい。
メモを出版にまでこぎつけているのであるから、メモ人間の成功と言えるであろう。

面白かったのは、やるべきリストのくだり。仕事上のことだけでなく、プライベートのことや、食べたいものまで、ランダムでいいのでメモすることを薦めている点だ。しかもデジタル媒体より、紙媒体、さらに行間から察するに綴じられた紙(=手帳のような物)に書きとめるのが良いようだ。
なぜなら、これは自分軸メモであり、このメモはインターネットで検索しても出てこない、自分だけの価値ある情報だからだと著者は言い切る。
なるほど、これは楽しそうだ。

他に、永井荷風のメモ方やロックスターのメモ術、情報を自分の言葉でメモする利点などなど幅広く解説してある。
著者の言葉を借りると「”メモ”というのは、”自分から自分への手紙”」であるので、その自由さがメモ継続の決め手であることが良く理解できる本である。ダイエットも同様であることは本書で確認されたし。

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成功は”する”ものではなく、”感じる”もの。

4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

 理詰めの発想がつまらないのはワンパターンのように感じるからだ。
 初めて聞く話でも、理窟が通っているから、あたりまえに聞こえてしまう。

 直感。たしかに「美味しい」と感じるのには理由が無い。どこどこ産の材料で誰々が料理したから美味しいというのは、考えてみれば変な話である。

 「いいなぁー」と思うものにのってみる。理窟は後からついてくる。
 私達は知らず知らずのうちに、しなければならないことに囲まれていく。やらなければならないことをすることでと安心する。したいことをしたいという好奇心は、どこでなくしていくのだろう。
 著者は「疲れているからしない」とするか「ちょっとの時間でも行動する、たとえ10分でも。」とするかで差が出てくると教えてくれています。

 本書にある「自分のドキドキを信じよう」、「直観力とは直感を信じる力だ」、「元気が出るものが自分のお守り」などなど、考えてみれば、実損はないもの、精神的ダメージから身を守っているだけのこと、であれば、考え方、感じ方次第で”新しい自分”に出会えることは充分可能である。

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