MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店書店員レビュー一覧2ページ目
MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店書店員レビューを100件掲載しています。21~40件目をご紹介します。
検索結果 100 件中 21 件~ 40 件を表示 |
書店員:「MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店」のレビュー
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ようちえんかんじカルタ 宮下久夫
ようちえんかんじカルタ
絵と絵文字と漢字を見比べながら遊べるカルタです。
簡単な漢字50字が楽しく学べます。
幼児の方から使えるのでおすすめです。
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わたしたちのすべての昨日 ナタリーア・ギンツブルグ (著)
過去を見つめることで拓かれてゆく未来
北イタリアで革命を夢見ながら暮らす少女、アンナの物語。反ファシズムという大きなうねりを背景としながらも、家族との何気ない会話や出来事など繰り返す日常を丹念に描く事で、家族や市井で暮らす名も無き人々の生と死を鮮やかに切り取って見せる。
全編過去形で紡がれる独白体に不思議と広がりを感じるのは、過去を描く事でおのずと拓かれてゆく未来を、文体そのものが強く想起させてくれるから。まるで後ろに流れてゆく線路を車窓から目で追っている様な心地で物語を読了した。
(文芸書担当:菊地)
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ネットが生んだ文化 誰もが表現者の時代 川上 量生 (監修)
現代社会を語る上でも重要
文化とは、人と人とのつながりの中でもたらされるものである。
匿名性が高い「ネット」という空間において、果たして人と人とのつながりは存在するのか。
仮に存在していたとして、そのつながりは衝突しか起こさないのか。
自分だけのルールに従って行動し、自分たちにしか通用しない言葉を作り、自分たちに同調しない者を罵り合う。
自己を守るために、他者を攻撃することは、古典哲学でも問題にされている。
では、今行われている「炎上」や「祭り」は、現実世界の反映なのか。それともネット文化が現実世界にもたらしたものなのか。
おそらく、ネットのキーワードだけでは答えは出てこないだろう。
インターネットは、もはや人と人とのつながりを語る上で、重要な要素となってしまったのだから。
MARUZEN&ジュンク堂書店札幌店 PC書 S
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艶漢 1 (WINGS COMICS) 尚 月地 (著)
艶漢1
女の子のような見た目の傘職人の主人公・吉原詩郎が、巡査の山田光路郎と共に、様々な猟奇事件に巻き込まれるお話です。
何と言っても、尚月地さんの繊細な絵と独特の世界観が魅力です。
心理描写が細かくて、読めばきっと感情移入してしまうと思います。
多少のエログロ表現がありますが、それすら美しく、読みやすいのでおすすめです。
和と洋の入り混じった不思議なレトロ感にハマります!
コミック担当
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動物の森 太田 達也 (著)
色鮮やかな配色と凛々しく、かわいい動物たち
普段あまりお目にかかれない、エゾオコジョやナキウサギ、エゾシマリスなど
北の森に暮らす動物たちの出会いを切り取った写真集。
四季折々、厳しい環境に耐えながら暮らす動物たちの生命力にも圧倒されつつも、
凛々しくも、時に可愛らしさを運んでくる写真には心癒されます。
なんといっても一つ一つの写真の色彩が鮮やかで、見開き1ページでの左右の色の違いや、
動物とのバランスなどがページをめくるたびに想像力をかきたててくれます。
ただ可愛いだけじゃない、自然と動物が共存しあってできた森のすばらしさも味わえる1冊です。
芸術書担当
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吉田五十八自邸/吉田五十八 富永 讓 (著)
建築家吉田五十八を体験しよう
建築家吉田五十八は数奇屋建築の祖とされる。
その吉田建築を解説したのが本書だが、著者の富永譲氏はル・コルビュジェの本も出している建築家だけあって、その二人を対比させているのがおもしろい。
また、吉田の著書『饒舌抄』から引いた文章が一部載っているのだが、建築に対する考えが慎み深く、これこそが日本建築様式なんだと思う。ともあれ実際に行ってみないとわからないのが建築だ。
吉田五十八建築地図も載っている。実際体験してみてはいかがだろう。
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マフラーでどうぞ 小野寺 悦子 (文)
2月のオススメ
おばあさんと猫のムギマは一緒にお出かけしても、
たいていのお店は”猫お断り”
ムギマと一緒にすごすため、おばあさんは工夫をしてレストランに行きますが、
支配人はすみっこの席しか案内してくれません。
でも、その支配人の行動には実はやさしさがかくれていて・・・
悲しみと人の思いやりとを教えてくれる一冊です。
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ドングリ・ドングラ コマヤスカン (作)
ドングリ・ドングラ
海のむこうの島が火をふき、吹雪、砂漠、嵐のなか
ドングリたちのながいながいたびが始まったのです。
ページには、たくさんのドングリたちがいて
1つ1つ違う表情、違う仕草で見ていてあきません。
ドングリたちがかわいいだけではなく、
勇気や友情、希望がたくさんつまった絵本です。
児童書担当
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下剋上算数 中学受験テキスト 基礎編 偏差値40から55への道 桜井 信一 (板書)
下剋上算数 基礎編
「下剋上受験」の著者と馬渕教室がコラボした算数テキストです。
「出来ない子」を「出来る子」にすることを目標に
1日10問100日で終わるように出来ています。
親御さんも一緒に挑戦してみては?
受験準備の参考に。
学参担当
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アイヌの世界を旅する (別冊太陽) 北原 次郎太 (監修)
アイヌの世界へ旅してみませんか
アイヌの歴史に始まり、衣食住等アイヌ文化を細かく説明し
全道各地に点在するアイヌのコタンを地図や写真と共に紹介。
その土地に伝わる魅力あふれた見所が多くあふれ、ガイドブック的な要素もあります。
この一冊を手に、次の休日はアイヌコタンへドライブに出かけてはいかがですか。
人文担当
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批評メディア論 戦前期日本の論壇と文壇 大澤 聡 (著)
人文書書評
「ヂャーナリズム」「文壇」の勃興期であった戦前日本に立ち返り、批評とは何か、何であったかを徹底的に論証する。
三木清『批評の生理と病理』から、「精神のオートマティズム」という言葉が引用されているくだりにはっとさせられる。
主体をメディアにあけ渡して思考のマニュアルになり下がった批評のありように警鐘を鳴らし、インターフェイスのむこう側への想像力を喚起する一冊。
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レンズで見つける!わたしの京都 女子のカメラ&ライフ・レッスン (NHKテレビテキスト) 山本 まりこ (ほか講師)
レンズで見つける!わたしの京都
この1冊でカメラの選び方から基本的な使い方を学ぶことができます。お気に入りのカメラを持って、京都の美しい風景や町並みを探検しませんか?
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世界で一番美しい空港
世界で一番美しい空港
世界中の人々を受け入れ、送り出す大きな玄関口、空港。
その姿は実に鮮やかに各国の色やありよう、文化を映し出した1つの博物館とも言えます。
私が個人的に好きなのは関西国際空港ですが(国内線の賑やかさはもちろん、そことは一線を引いた感じさえする国内線のメリハリの強さが心地よい)
本書でオススメしたいのはシカゴ・オヘア空港とストックホルム・アーランダ空港の記事。
オヘア空港のやわらやかなネオンに包まれた地下通路「Sky`stheLimit」は、これから始まる旅への高揚感を増してくれるし、
まるで異世界に来たかのようなその空間1つでも十分に旅の楽しみを満たす要素となっています。
また、アーランダ空港のターミナル間に入る一面ガラス張りの商業施設「スカイシティ」からは、朝昼夜と色づきの変わる滑走路をゆったりと眺められる。広く遠くまで見渡せるその風景は、旅の終わりに後ろ髪を引かれる気持ちを一層強くすることでしょう。
こういった具合に、写真1つ見るだけでもその土地に想いを馳せることができる一冊となっています。
本書を参考に、旅行の際にはぜひ、その土地の空港をじっくりと楽しむ時間を持ってみてはいかがでしょうか。
もちろん、空港好きとしては、この本片手に空港を楽しむためだけの旅行というのもいつかは実現させてみたいものです。
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りすが遊びにやって来る森のCafeの12ケ月 6匹のねこもお出迎え! ももとみらい (著)
自然に囲まれたカフェの四季を楽しむ暮らし
北海道厚真町の森の中にあるカフェ、”momocafe。おとぎ話に出てくるような可愛らしいカフェを舞台にオーナーパティシエールである”みらい”と6匹の飼い猫たち、そして森の動物たちの四季を楽しむ素敵な暮らしぶりが紹介されています。
雪に閉ざされた冬、寒そうにカフェの中を覗き込むりすさんがなんとも可愛らしい!
わざわざ窓をノックするしぐさにも癒されますが、なんといっても一番びっくりしたのは飼い猫の“チィチィ”と野生のりすさんが鼻をチュッとしている写真。こんなこと実際にあるんですね。
長い冬が終わり、待ちに待った春になると森は一気に色鮮やかになり、動物たちもとても嬉しそう。紹介されている写真からは草花や土の香り、焼き菓子の匂いが漂ってくるよう。
カフェのお菓子のレシピも紹介されています。どれも食べるのが勿体ない!とつい思ってしまう繊細なお菓子ばかりです。
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日本文学全集 23 中上健次 池澤 夏樹 (個人編集)
生きることの根源を問う作品群
日本文学全集第Ⅰ期第2回配本は、中上健次。収録作全8篇のうち中心となる作品は、海と山に囲まれた南紀を舞台に私生児として生まれた少女、フサの一生を描いた「鳳仙花」。中上健次の三部作の主人公、秋幸の母の物語である。
恋、妊娠、出産、夫の突然の死・・・そして戦時下のフサの前に現れるもう一人の男。過酷な運命に翻弄されながらも、それをあるがまま受け入れるという女性性の奥深さと生きてゆくことの不条理さ、その根源を見事に描ききった作品。文庫本は品切れ重版未定で、今現在入手できない作品ゆえ、この一冊は貴重。中上健次ワールドの入り口としても最適な一冊。
文芸書担当:菊地
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絵でわかる感染症 withもやしもん (KS絵でわかるシリーズ) 岩田 健太郎 (著)
絵でわかる感染症withもやしもん
感染症界のエース岩田健太郎と、もやしもんの著者石川雅之の最強タッグによる誰でも読める感染症の本。
発売前からかなりの話題を呼び、発売前重版が決定するほど。
岩田医師のわかりやすーーい感染症講座に、石川氏の何とも萌える菌たちの図解がつくというもの。
もやしもんを読んだことがある人なら、あの菌たちのゆるーい姿を思い浮かべてもらえればちょっと興味が沸くはず!
普段は完全な医学書を執筆されることが多い岩田先生ですが、今回は一般の方でも理解できる範囲、かなり読みやすく書かれています。
菌が肉眼で見えたら良いのに!と本気で思います。
まるでマンガを読んでいる感覚で感染症がわかっちゃう!おすすめです!
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ダンジョン飯 1 (BEAM COMIX) (ビームコミックス) 九井 諒子 (著)
ダンジョン飯
ダンジョンの奥深くでドラゴンに襲われ、金と食料そして妹を丸呑みにされてしまった冒険者ライオス一行。
妹が完全に消化される前に救出するため、食料を自給自足で調達しながらドラゴンの討伐を目指す。
本を読んでいてもRPGのゲームをしていてもモンスターを食べることはあまりなかったと思います。
ですが、この書籍ではモンスターを調理し食べてダンジョンを進んでいくのです。
ただのスライム・バジリスク・マンドラゴラ…
ファンタジーの世界でよく耳にするこのモンスターは調理すると栄養豊富でとてもおいしそうに見えます!
モンスターの鍋一度でもいいので食べてみたいです。
ファンタジーマンガの九井諒子先生、初の長編作品おすすめです!
コミック担当
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寝ても覚めても夢 ミュリエル・スパーク (著)
夢??
夢と現実が交差しているのか、眠たくてもうろうとした状態に似た感覚を文章にすると、こんな感じか。
登場人物のほとんどが失業中で、自由奔放。自分の欲に忠実なところが、腹だたしくもかわいらしい。
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デブを捨てに 平山 夢明 (著)
4つの短編
現実社会のどこかで、起っていそうな『ド底辺』の短編4本。
1~3までは、最後まで救われないのだが、4編目表題作の『デブを捨てに』は、はしばしに明るさや希望のかけらが感じ取れる。
姥捨てならぬデブを捨てに行く道中、主人公とデブに降りかかる試練、登場人物たちの、えげつない仕打ち、どこをよんでもがっかり感満載。
しかし、「がんばれ!きっと大丈夫」と、読み進むうちに応援してしまう。
元気のないときに読みたい1冊。
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宮沢賢治「旭川。」より 宮沢 賢治 (原作)
原文がより身近なものに感じる作品。
大正12年8月に旭川を訪れた宮沢賢治。わずか数時間の滞在で残した一篇の詩をもとに、絵本作家のあべ弘士が新たに創作を加えた一冊。
宮沢賢治の原文からは、朝のつめたい空気の中、列車の乗継ぎ待ちで降り立ち、目当ての農事試験場まで辻馬車を走らせる躍動感がダイレクトに伝わってくるが、旭川在住の著者の手にかかると、そこに一歩立ち止まって街を眺める様な心地よさが加わる。素描に色指定で印刷インクをのせたという画面は、色数を抑えた大胆な構図で、柳や落葉松などを背景に、エゾフクロウなど原文には無い動物も一部描かれている。その事がかえって賢治の「旭川。」を身近なものにしている。
文芸書担当:菊地