「honto 本の通販ストア」サービス終了及び外部通販ストア連携開始のお知らせ
詳細はこちらをご確認ください。
- カテゴリ:一般
- 発売日:2020/06/18
- 出版社: 早川書房
- サイズ:20cm/348p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-15-209949-5
読割 50
紙の本
三体 2 黒暗森林 下
著者 劉 慈欣 (著),大森 望 (訳),立原 透耶 (訳),上原 かおり (訳),泊 功 (訳)
【星雲賞海外長編部門(第52回)】刻一刻と太陽系に迫りつつある、三体世界の巨大艦隊。地球文明をはるかに超える技術を持つ侵略者に対抗する最後の希望は、4人の面壁者だった。か...
三体 2 黒暗森林 下
三体II 黒暗森林(下)
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
【星雲賞海外長編部門(第52回)】刻一刻と太陽系に迫りつつある、三体世界の巨大艦隊。地球文明をはるかに超える技術を持つ侵略者に対抗する最後の希望は、4人の面壁者だった。かれらは自らの専門分野の知識を駆使し、命がけの頭脳戦に身を投じるが…。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
劉 慈欣
- 略歴
- 〈劉慈欣〉1963年山西省生まれ。発電所でエンジニアとして働くかたわら、SF短篇を執筆。「三体」でヒューゴー賞を受賞。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
副題に込められた意味。
2020/08/12 16:32
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゲイリーゲイリー - この投稿者のレビュー一覧を見る
フェルミのパラドックス
ーー物理学者エンリコ・フェルミが指摘した地球外生命体の文明の存在の可能性の
高さと、その様な文明との接触の証拠が皆無である事実間の矛盾を指す。
本作の副題である「黒暗森林」はフェルミのパラドックスに対する解釈となっている。
下巻では、上巻の冒頭で葉文潔がルオ・ジーに提案した「宇宙社会学」が物語の鍵となる。
「宇宙社会学」の二つの公理と概念を駆使して導き出される結論に驚きを禁じ得ないと同時に、とても納得できる内容となっていた。
下巻では上巻の伏線回収は勿論のこと、アッと思わず声を出してしまう驚きの展開の連続である。
ミステリーと言ってしまっても差し支えないのではと思ってしまうぐらいの、見事な伏線回収と展開なのだ。
第一部以上にハードSFとしてエンタメ小説としてパワーアップした本作は、もう非の打ち所がない。
難解な技術的描写でさえもエンタメに昇華してしまう著者の筆力に感服した。
そして「黒暗森林」や「猜疑心連鎖」といった学説は、現代社会のメタファーなのではないかと考えてしまう。
恐怖から相手への理解よりも攻撃を最優先してしまう姿勢は、未だに我々がとりうる行動である。
そういった目で本作を見るとただのエンタメ小説ではなく、危機に面した時に我々がどのような行動を取るべきかを記しているように解釈できるのではないだろうか。
紙の本
水滴!!!
2020/11/30 22:12
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:じゃび - この投稿者のレビュー一覧を見る
上巻も面白かったけど、下巻の面白さはもうとどまるところを知らないという感じだった。いくら科学が発展したとは言え未来の人類があまりに楽観的すぎて、おかしくない?なんかおかしくない??これ絶対やばいでしょと思っていたら案の定。とにかく水滴のインパクトにやられました。夢に見そう。
重苦しく凄惨な展開(本当に容赦がない)もある反面、未来社会の描写にはすごくワクワクさせられたり、何もかもが面白い。クライマックスも秀逸。第三部が楽しみ。
電子書籍
面壁者は、新しい世界で答えのない戦いに挑んでいく。圧倒的なスケールと、その奥底に流れる人間への洞察の素晴らしさ。
2021/08/11 07:54
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
地球は三体文明により侵略の危機的状況にあることが判明。
人類は、人類文明最後の希望となる「面壁者」(ウオールフェイサー)を立てて立ち向かうことを決断する。
4人の面壁者の唯一の生き残りの「宇宙社会学者」羅輯(ルオ・ジー)は、将来の三体文明の襲来に備えた冬眠(コールド・スリープ)から200年ぶりに目覚める。
すべてが変わってしまった世界の中でも、三体の脅威は残っていた。
そして、盟友の警察官・史強(シー・チアン)とともに、新しい世界で答えのない戦いに挑んでいく。
14億人近くの民を抱え、4000年の歴史を誇る、大陸の隣人の国の超大作。
圧倒的なスケールと、膨大な情報量と、想像の上の上を行く展開の数々。
その根底にある人間への洞察が素晴らしい。
紙の本
圧倒的なスケールと、膨大な情報量と、想像の上の上を行く展開の数々。 その根底にある人間への洞察が素晴らしい。
2022/09/23 11:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mitu - この投稿者のレビュー一覧を見る
地球は三体文明により侵略の危機的状況にあることが判明。
人類は、人類文明最後の希望となる「面壁者」(ウオールフェイサー)を立てて立ち向かうことを決断する。
4人の面壁者の唯一の生き残りの「宇宙社会学者」羅輯(ルオ・ジー)は、将来の三体文明の襲来に備えた冬眠(コールド・スリープ)から200年ぶりに目覚める。
すべてが変わってしまった世界の中でも、三体の脅威は残っていた。
そして、盟友の警察官・史強(シー・チアン)とともに、新しい世界で答えのない戦いに挑んでいく。
14億人近くの民を抱え、4000年の歴史を誇る、大陸の隣人の国の超大作。
圧倒的なスケールと、膨大な情報量と、想像の上の上を行く展開の数々。
その根底にある人間への洞察が素晴らしい。
紙の本
どんどんおもしろく
2022/05/19 11:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:犬 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読めば読むほど面白くなっていきます。物理的な部分だけでなく精神的な部分も精緻に描かれていて、作者の深い想像力に感心しました。
電子書籍
サブタイトルの意味が分かったときに背筋が凍る思い
2021/02/07 23:05
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:忍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ド派手な宇宙戦、コールドスリープによる時間旅行、冷酷非情な軍人、だらしない主人公の願望充足などなど、とても面白かったです。
それにしても、疑心暗鬼がつのると、こういう結論にしかならない、これ以外の結論はありえないと感じてしまい、これまでのファーストコンタクトものが無邪気にも思えてきます。
英米のこれまでのSFではありえなかった暗い考え方であり、中国という社会体制から生じてきたSFなのだと思います。そういう点で、かつての共産圏であったポーランドのレムの考え方も、自由主義国家からは生まれにくいのかもしれません。
それにしても、三体人側が主人公をマークしなければ、地球側がその存在を知ることもなく、あっけなく地球の敗北で終わったはずなのに、あるいは主人公を抹殺してから太陽に向かえばよかったのに、ちょっと間抜けな感じがします。三体人の嘘がつけないという特性からそういう流れになってしまう、というような理屈付けがあれば、納得できたのかもしれません。
あと、中国のおっさん3名が登場する意味が良くわからない。最終作への伏線とも思えないし。
電子書籍
ようやく
2022/01/03 19:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
年末の休みにまとまった時間がとれたので一気に読みました。内容にもついていけるようになって、ホッとしています。
紙の本
さすがは
2021/06/16 15:16
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
さすが白髪三千丈の国の方が書いただけあるスケール感。
宇宙で起こったことがあまりにも救いがなくて気が滅入った。
ハインズの破壁人 あの人だったのは意外性がなさ過ぎた。そこは捻って欲しかったかも。
しかし、ルオジーがチートの域に達してないか?
そのルオジーは今後どう動く?
電子書籍
壮大な物語
2020/09/27 00:48
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:iha - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国発SF大作三体の第二弾の下です。時代は約200年ほど進みます。その間の地球の科学技術の進歩は著しく、大規模な宇宙艦隊まで建造され、今作ではますますSF色が濃厚になってきました。その三体人襲来への万全な備えゆえに、人びとの態度は非常に楽観的でしたが、一瞬で絶望のどん底に突き落とされます。そのスピード感ある落差が凄まじいです。また、万策尽きたかに見えての終盤の頭脳戦は見事でした。
紙の本
スピード感
2023/05/30 15:32
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:R - この投稿者のレビュー一覧を見る
速い展開。
周囲の勝手な意思に振り回される主人公が自暴自棄とならずに、良かった。
三作目で大風呂敷をたためるのか。
電子書籍
作者の根底に横たわるのは人類に対する根深い悲観だったのか
2023/05/21 19:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:マーブル - この投稿者のレビュー一覧を見る
明るすぎる未来の描写は予想通りに展開し、そこに稚拙さを感じてしまったりもするが、その先に待っていたのは予想とは異なる地球人類の根源に関わる結末。黒暗森林とは。最後の最後までそのタイトルの意味をいぶかりながら読んだが、読み終え、その意味を理解し、第一巻を思い出して、作者の根底に横たわるのは人類に対する根深い悲観だったのか、と痛感する。胸躍る娯楽的展開に流されそうになるが、人類とはこうしたものだ、文明とはこんな宿命を持っているのだ、そう語っているように思える。第三巻はどのように展開し、どんな結末をつけるのか。