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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2015/03/10
  • 出版社: 文藝春秋
  • レーベル: 文春文庫
  • サイズ:16cm/278p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-790334-3
文庫

紙の本

かけおちる (文春文庫)

著者 青山 文平 (著)

二十二年前、妻と姦夫を成敗した過去を持つ地方藩の執政・阿部重秀。残された娘を育てながら信じる道を進み、窮乏する藩財政を救う秘策をついに編み出した今、“ある事情”ゆえに藩政...

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かけおちる (文春文庫)

税込 671 6pt

かけおちる

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かけおちる

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商品説明

二十二年前、妻と姦夫を成敗した過去を持つ地方藩の執政・阿部重秀。残された娘を育てながら信じる道を進み、窮乏する藩財政を救う秘策をついに編み出した今、“ある事情”ゆえに藩政を退こうとするが―。重秀を襲ういくつもの裏切りと絶望の果て、明らかになる人々の“想い”が胸に響く、感涙の時代長編。【「BOOK」データベースの商品解説】

妻と姦夫を成敗した過去を持つ地方藩の執政・阿部重秀。残された娘を育てながら信じる道を進み、窮乏する藩財政を救う秘策をついに編み出した今、“ある事情”ゆえに藩政を退こうとするが…。【「TRC MARC」の商品解説】

妻はなぜ逃げたのか。最旬作家の傑作時代長編

藩の執政として秘策を練る重秀はかつて、男と逃げた妻を斬った。二十年後に明らかになる女心の真相とは。松本清張賞作家の傑作。【商品解説】

藩の執政として秘策を練る重秀はかつて、男と逃げた妻を斬った。20年後に明らかになる女心の真相とは。松本清張賞作家の傑作。【本の内容】

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みんなのレビュー20件

みんなの評価3.7

評価内訳

紙の本

地方再生の時代小説

2016/01/16 08:31

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:GORI - この投稿者のレビュー一覧を見る

直木賞候補と知り、読み始め3冊目。
すっかりお気に入りの作家です。
苦しい柳原藩の財政を立て直すために新しい事業を興す事に活躍する阿部重秀。鮭の遡上に成功し、これからは柳原藩へ人を集客するため柳原文庫を計画する。現代にも通じる地方再生の話は経済小説に通じる面白さ。
婿の阿部長英は江戸の中西道場で取立免状の剣の天才。
しかし、これからは剣で生きるのではなく、義父の興産の仕事の跡を継がなければならない。武士として生きたい心の葛藤、興産の手柄をたてたい焦り、長英は苦悩する。
そんな二人の妻が欠け落ちた人。
妻がかけおちたら、夫は地の果てまで追いかけ妻とその男を討たねばならい時代。しかし、重秀には秘密があり終盤大きく物語が動き、その展開に驚かされる。
武士として活躍する場所がない時代に生きる男達。その男達を守るためにかけおちる女達。
しばらく青山文平から離れられない。

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紙の本

殖産興業

2022/04/02 19:28

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

この作家の作品は3冊めであるが、どの作品も少し明るめの藤沢周平を思い起こさせるような読み心地の本である。主題は夫婦間の心情の機微とそのすれ違い なのだが、悲劇的な娘婿の話は全体の中でちょっと収まりが悪い。私はむしろ鮭の養殖や養蚕のような「殖産興業」の話の方に興味を惹かれた。江戸時代の殖産興業を取り上げた本を読んでみたい気にさせられた。

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紙の本

内面の深いところに響いてくる作品。

2015/09/14 09:57

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る

書き方や登場人物、そういった具体的な部分ではなく、もっと深いところにある何かが心に訴えかけてくる。
題名が暗示するように、この作品、かなり悲惨な内容ではある。娘はかけおち、婿はまだ知らされていないが実は切腹。そんな中、本人も昔斬り損ねた妻とかけおちる。その関係や、なぜそうなったかを書くとかなりややこしくなるから省くとして、「かけおちる」理由は人によっては説得力を備えていないように思うようなものだろう。けれど、こういう理なき理のようなもので人が死んだり、それまでの生活を捨てたりといったことがあるのが江戸時代という時代なのではないだろうか。そしてそれを不条理と切り捨てるのではなく、真正面から見つめてそこに生きる人の心情を描いたこの作品の世界観は、貴重なものだと思うし、大変興味深い。

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紙の本

淡いけれど残るもののある作品

2016/11/12 16:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:koji - この投稿者のレビュー一覧を見る

レコードじゃないですがジャケ買いです。ここまでスッキリした装幀の作品も珍しいのでは。

かけおちるの「かけおち」は「駆け落ち」だと思っていたのですが、本作では「欠け落ち」の字をあてています。
人を思う形の多様性というか、それは愛情なのか?と疑問にも感じられるところもあったりした作品でした。
戦という死ぬことを一つの成果とする時と場所を失った時代に、どう生きるかではなく、どう死ぬかとしか考えられない武士という存在の危うさに哀れさに近い思いを抱きました。

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2015/03/18 23:05

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2016/03/13 22:46

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2016/02/03 00:00

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2016/06/27 18:21

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2017/11/21 19:12

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2016/12/04 01:42

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2018/01/14 16:58

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2018/11/13 22:57

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2019/02/12 02:19

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2021/09/02 07:15

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