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紙の本
希望を語りかけてくれる
2015/08/27 02:41
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投稿者:タンポポ旦那 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルからは、霜島ケイの封殺鬼を、腰巻からは、ひろすけ童話的な世界をイメージしたが、全くの西條ワールドに引き込まれた。
人を鬼と化す鬼の芽は誰しも持ち得るもの。民に宿るその破裂を防ごうと、千年に渡る転生を追う小鬼は、むしろオブザーバーである天女より、よほど菩薩にも思える。あるいは、希望の象徴か。救われたはずの民もまた、希望そのもの。
最終章で、千年をかけて小鬼の復活をめざす民の姿には、手塚治虫の映画「ある街角の物語」のラストシーンが思い起こされた。
電子書籍
思いは時空を超えて
2023/03/17 10:01
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投稿者:トマト - この投稿者のレビュー一覧を見る
鬼と少女の互いに思いやる気持ちを大切に、時空を超えて続く願いが切なく思えました。けれども、二人にはそれが「希望」なのでしょう。
鬼は少女の心が救われるように奔走し身を削りながら時を渡ります。
いつか、いつか、再び二人が巡り逢えるよう願わずにはおれません。
紙の本
千年鬼
2022/08/14 19:44
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投稿者:もこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
直ぐに引き込まれて一気読みしました。
後半は涙が出て、切ない話かと思いましたが、最後は希望を持てる終わりでした。
金春屋ゴメスシリーズや刑罰0号の様に、少々手荒と言うか酷い描写もありますが、悪意なく読み進められます。
つくづく、鬼や悪は人の心が創り出すものなんだと思いました。
人の心の鬼の芽が育たない事を祈ります。
紙の本
物足りないし 無駄もある
2017/06/07 12:16
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
ほのぼの作品だと予想していたらなかなかヘビィでした。××食のくだりなど後味が良くないのがキツい。ちょっとバランスが悪い印象です。
紙の本
千年に報いるに千年をもって。
2016/02/18 18:10
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投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
するりするりと入り込める文体。
短編一つ一つの読後感と、全体を俯瞰した読後感がこれほど食い違う作品も珍しい。
ラストシーンの千年後の幸いを願いたくなった。
紙の本
いい話だけに、惜しい、、
2015/12/20 15:28
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投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
鬼の中でやっかいなのは人間が恨み(鬼の芽)を育て上げ鬼になってしまった「人鬼」だという。初めての友だち「民」が人鬼にならぬよう、千年かけて救う友情の話。話として一番よかったのは「三粒の豆」。でもここでは、民が出てこないので、話の流れが掴めずとまどった。後半になってやっと小鬼と民の関係がわかる構成に少し疑問をもった。どの話も悪くないんだけど、もうちょっと肉づけされたら、もっと良くなるんじゃないのかなあと思う。澪シリーズと比べると人情的に弱いんだ。最後もこういう結末かあと少々がっかり。いい話だけに物足りない。
紙の本
表紙やキャッチコピーからはずれる雰囲気。
2015/09/07 10:40
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投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
思っていたのとはだいぶちがった。女の子と鬼が仲良くなってそこから話がふくらむ小説かと思っていたら、それを起点とする因縁物語のような感じ。「鬼の芽」を宿す人間が人鬼にならないように、その小鬼が力を尽くす。おもしろくないことはないけど、ちょっと練りが甘い気がする。その発想でいくと、人は輪廻から出られないことになってしまうのも気になる。理屈を考えると気になるところが多い。理屈は捨てて楽しむべき小説なのか。けれど、話の雰囲気は意外と明るくない。その辺りが、やや中途半端にも感じられる。