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赤ちゃんの能力、あなどっていませんか?「赤ちゃん学」がわかるようになる本
赤ちゃんを医療・心理学・社会学など多角的な視点から分析して、その能力の解明を目指す「赤ちゃん学」。赤ちゃんは弱くて何もできない、とこれまでは思われてきました。しかし実は認知能力や社会性も高く、その能力を引き出すことを目的にした発達心理学や脳科学の研究も進んでいます。そんな赤ちゃんの本当の姿がわかる本を紹介します。
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哲学する赤ちゃん
アリソン・ゴプニック(著) , 青木 玲(訳)
『赤ちゃんには意識があり、周りをぼんやり照らすように認識をしている』など自分の子どもの行動と本書を照らし合わせると、「なるほど」と思わされる事例がたくさん紹介されています。「想像力」「真実」「愛」など、赤ちゃんにとっての基本的な哲学の概念についても説明されていて、「赤ちゃん」という存在を考えるのにぴったりな一冊です。
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赤ちゃんに算数をどう教えるか
グレン・ドーマン(著) , ジャネット・ドーマン(著) , 人間能力開発研究所(日本語訳監修) , 前野 律(訳)
赤ちゃんは量や数を認識することができて、さらには算数を学ぶことも可能で、その能力を向上させていくための具体的方法が紹介されています。『1歳の子に算数を教えるほうが、7歳の子に教えるより簡単』と、著者は断言。算数が得意な子を育てるというよりも、思考の手段としての算数を、赤ちゃんが学べることを証明した一冊です。
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赤ちゃんは言葉を話し始める前にも、声を出してコミュニケーションを取ろうとしています。「アー」など大人には喃語(なんご)にしか聞こえませんが、赤ちゃんはこの間にも言葉を獲得しようとしているのです。この本では赤ちゃんが「言葉」を獲得していく過程を分析し、おうむがえしの意味や母親語の役割などを解き明かしています。
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赤ちゃんはどこまで人間なのか 心の理解の起源
ポール・ブルーム(著) , 春日井 晶子(訳)
道徳観や嫌悪感、倫理を赤ちゃんがいつ、どのように学ぶかということを紹介した本です。赤ちゃんの研究を通して、「人間」がどういう存在なのかにも気づかされます。倫理や道徳は、乳幼児期に育つのだそうです。育児をする上で重要な、そんなことが学べる実用書としても読むことができます。
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0ヵ月から30ヵ月までの乳幼児2000人の行動を調査し、まとめた一冊です。寝かしつけるときに効果的な歌い方について、赤ちゃんにできてロボットにできないことなど、赤ちゃんの知られざる能力が明かされています。赤ちゃんは思っていたよりも学習しているということを知れば、育児がより楽しくなることでしょう。
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