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若冲についてもっと知りたい!近世絵画の魅力がわかるようになる本
俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木其一らの「琳派」や、江戸時代の人気絵師・伊藤若冲、さらに「狩野派」など、桃山時代から江戸時代にかけて花開いた近世絵画が、近年注目を集めています。近世絵画が現代人に好まれるのはなぜなのか?近世絵画の成り立ちや、その魅力を探るときのヒントになる本を紹介します。
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江戸絵画八つの謎
狩野 博幸(著)
著者は江戸絵画について定説になっていることに疑問をもち、はたして本当にそうだったのか?という視点で若冲や北斎、写楽などの江戸の絵師に迫っていきます。現実生活から逃れるために画家となったと言われている若冲が、実は現実社会でもしっかりと仕事ができる人だったなど、展開される論考はどれも興味深いものばかりです。
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ヘンな日本美術史
山口 晃(著)
デッサンを無視した彦根屏風、写実的な技量の足りない肖像画など、近世の日本絵画にはへんてこりんな絵がたくさんあります。遠近法という概念がなかったからこそ、のびのびと大胆に描かれた作品の数々。そういった絵がもつ魅力を、画家の山口晃がユーモアたっぷりに解説しています。
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琳派のデザイン学
三井 秀樹(著)
琳派の作品は純粋な芸術作品ではなく、日本の暮らしとともにある生活芸術でした。そのデザイン性は日本だけはではなく、世界中に影響を与え、現在も生き続けています。琳派の特徴である余白の美や、斜線のダイナミズムなどをわかりやすく解説し、琳派の作品がもつ奥深さを知ることができる一冊です。
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巨匠狩野探幽の誕生 江戸初期、将軍も天皇も愛した画家の才能と境遇
門脇 むつみ(著)
狩野派は中世から江戸時代末期まで、ときの権力者の御用絵師として活躍した絵師集団です。徳川政権の時代も狩野派が生き延びたのは、17世紀に活躍した狩野探幽の影響が大きいと言われています。狩野派の伝統を忠実に受け継ぎながら時代の風潮を読み、政治の動向を反映した作品を発表していた探幽について、一から学べる本です。
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