ブックキュレーターhonto編集員
苦々しいけど癖になる!読後にビターな余韻を残すミステリー小説
ミステリー小説のなかには残酷な殺人や悲劇的な動機などから、読後に苦々しい余韻を残すものがあります。ただ読後が苦々しいからといってつまらない小説であるかというと、必ずしもそうではありません。そこで、苦々しい読後感を残しながらもおもしろくて癖になる、そんなミステリー小説を紹介します。
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死体となって発見される女子高生。殺した犯人に復讐をはたす父。とある事故によって寝たきりになってしまった母。どんでん返しのはてに、やがて明らかになる女子高生殺害事件の真相。そこに隠されていたのは、被害者家族3人の苦い過去でした。そしてこの過去こそが、読後に苦味を残します。緻密な構成が冴える探偵もののミステリーです。
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幻夜
東野 圭吾(著)
青年はある日、1人の男を殺してしまいます。そして、その現場をある女に目撃されてしまうのです。この時から青年と女は歪な関係を築いていくことに。その後、彼らの周辺ではあらゆる事件が起こり始めます。しだいに病んでいく青年の姿が痛々しいのですが、著者お得意の凝った手法の連続が読者を惹きつけてやまない一冊です。
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放課後
東野 圭吾(著)
女子高の教師である主人公は、校内で命を狙われています。原因は不明。そんなおり、一人の教師が殺されます。なぜ彼は殺されたのか・・・、やがて明らかになる犯人と驚愕の犯行動機。さらに、命を狙われている主人公が迎えたある結末。これらのすべてに顔をしかめてしまうような真相が隠されていて、驚愕しつつ読後には苦い余韻を残します。
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