ブックキュレーター会社経営者&編集者 藤岡比左志
ああ旅に出たい! 読むだけで、旅人気分にさせてくれる本(海外編)
日々の生活が忙しく、なかなか旅に出られない時は、せめて読書中だけでも旅人気分にひたりたいもの。そんな旅中毒患者におすすめの海外への旅本を集めてみました。電車の中でも、居酒屋でも、ベッドの中でも、はたまたトイレでも、読めばたちどころに気分は海外旅行者。日常生活に疲れて現実逃避したい方にもおすすめです。
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言わずと知れた沢木耕太郎の傑作旅行記。香港・マカオから、マレー半島、シンガポール、インド、ネパール、シルクロード、トルコ、ギリシャ、南欧を経てロンドンまで。文庫にして全6巻の長編ですが読み始めたら止まらない。街の匂い、路上の熱気、海からの風。20代の若き沢木氏に寄り添って、さあロンドンまで旅立とう!
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蔵前仁一はバッグパッカーに絶大な人気を誇った雑誌「旅行人』の発行人兼編集長。バッグパッカーの教祖とも言われる蔵前氏の自伝的エッセイです。バブル期前夜、超多忙な生活を逃れてインドへ旅立った著者は次第に旅の魅力、旅の魔力に取り付かれ、いつしか雑誌を創刊。その旅の果てには何が待っていたのでしょうか。
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旅の理不尽 アジア悶絶篇
宮田 珠己(著)
タマキングこと宮田珠己の処女作。最初は自費出版。『旅行人』編集部に送られてきた見本を読んだ蔵前仁一氏がその面白さに驚嘆したと自著で紹介しています。サラリーマンだった宮田氏が有給休暇を使いまくって旅したアジア各地の「脱力系エピソード満載の爆笑体験記」。役には全く立たないけど、面白さは保証します。
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本だけでなくTVコメンテーターとしても活躍中のたかのてるこのデビュー作。時は1990年代初頭、女子大生だった著者のタイとインドでの女一人旅の記録ですが、ただの女子大生ではありません。体力、行動力、対人折衝力とも並外れ。その驚異的なパワーには脱帽もの。天衣無縫な著者の魅力にあふれた楽しい旅行記です。
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インドなんて二度と行くか!ボケ!! …でもまた行きたいかも
さくら 剛(著)
さくら剛は自称「引きこもりのニート」。失恋を契機に旅立ったインドでの一人旅を個性的な文章と表現で綴ります。文体はブログあるいは投稿サイト的な語り口調なので好き嫌いは分かれるとは思いますが、インドでの理不尽な体験を赤裸裸に描いた旅行記としては誠に出色。著者のヘタレ振りには思わず爆笑してしまいます。
ブックキュレーター
会社経営者&編集者 藤岡比左志ダイヤモンド社にて、雑誌編集者として約10年、書籍編集者として約8年ほど従事する。マネー誌「ダイヤモンドZAi」創刊編集長などを経て、「地球の歩き方」発行元のダイヤモンド・ビッグ社代表取締役を務める。趣味は旅と投資(笑)。飛行機の中で、ビールやウイスキーを飲みながら、ひたすら読書に没頭している時間が至福の時。読書の大半は電車やバスの中、あるいはクルーズ船の中など乗り物内。または酒場の片隅。読書傾向はノンフィクション、小説、エッセイなど多岐にわたるが、日本や中国などの歴史関係の書籍や山岳遭難、漂流、天変地異、犯罪、事件などを扱った本を好む。好きな作家は、吉村昭、陳舜臣、中村彰彦、佐木隆三など。
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