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天才音楽家について深く考察。もっと知りたい!モーツァルト
もっとも日本人に愛されているクラシックの作曲家といえるであろうモーツァルト。近年の研究から明らかになってきた新たな一面とは何か、モーツァルトのつくりだした22のオペラの聴きどころとは?ケッヘルとは何者か?日本人はなぜモーツァルトに親しみを覚えるのか?など。モーツァルトにまつわる疑問を氷解する本を紹介します。
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モーツァルト 音楽における天才の役割
H.C.ロビンズ・ランドン(著) , 石井 宏(訳)
著者であるランドンは、ハイドンやモーツァルト研究の大家。そのランドンによるモーツァルト研究の成果をギュッと凝縮した完成度の高い一冊が本書です。モーツァルトを取り巻く政治状況、人的関係、音楽の流通事情、作曲のプロセスなど、多角的な資料から彼の一生を概観できるようにまとめられています。
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モーツァルト天才の秘密
中野 雄(著)
モーツァルトを非の打ちどころのない神童、孤高の天才というステレオタイプなとらえ方で描くのではなく、時代や生き方、音楽との関係にまで踏み込んで考察し直した本。幼児期の教育が脳の発達にどう影響したか、その後の挫折や決別がどのように結実したかなど、彼自身と傑作の誕生過程を検証し、等身大の姿を描いた良書です。
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モーツァルトオペラのすべて
堀内 修(著)
本書は、モーツァルトをオペラの観点から描いた本です。生涯のうちに22ものオペラ作品を生み出した彼は、オペラをどのようにとらえ、そして何を目指して書いたのか?あまり知られていない初期の作品も含めたオペラ全作品のあらすじ、聴きどころの紹介とともに、モーツァルトにとってのオペラを描いた一冊です。
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モーツァルトの全作品にはKからはじまる番号が振られていて、配列作業をした人物の名からケッヘル番号と呼ばれています。ではモーツァルトを発見し、誰に頼まれるでもなく彼の作品を時系列に整理したケッヘルとは、いったいどんな人物だったのでしょうか?ケッヘルという視点からモーツァルトに光を当てる異色の本です。
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モーツァルトと日本人
井上 太郎(著)
日本人に人気のある作曲家、モーツァルト。なぜモーツァルトはこれほど日本人に好まれるようになり、それはいつ頃からはじまったのでしょうか?本書は、小林秀雄や吉田秀和など評論家たちの著書などをもとに、明治以降に日本が西洋音楽を受容してきた歴史を振り返り、日本人のモーツァルト体験を描き出しています。
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