ブックキュレーターhonto編集員
背景、著者を知ると、さらにおもしろい!ファンタジー小説をもっと楽しくする本
児童文学やSF、ミステリーからライトノベルまでと、幅広い形態をもつ「ファンタジー」。そんなファンタジーをより楽しむために、ジャンル論、哲学的なアプローチから本質を考えてみませんか?また、特異な世界観だからこそ、基礎知識や、作り手のモノの考え方を知っておくとより作品が楽しめるため、参考になる本もあわせて紹介します。
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〈子どもとファンタジー〉コレクション 2 ファンタジーを読む
河合 隼雄(著) , 河合 俊雄(編)
ユング心理学派の日本の第一人者・河合隼雄による、海外の傑作古典ファンタジー文学の解説です。物語の一つひとつの事象が心理学の観点から分析されていて、人間の潜在意識にある本質について考えさせられます。ファンタジーを哲学的な目線からとらえたい人にオススメの一冊です。
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三人寄れば、物語のことを
上橋 菜穂子(著) , 荻原 規子(著) , 佐藤 多佳子(著)
日本を代表するファンタジー小説・児童文学作家である、上橋菜穂子、荻原紀子、佐藤多佳子の鼎談です。3人がそれぞれの作品を評論しながら、「物語を書く」ことに対する姿勢を語っています。ファンタジーにまつわる非常に奥深い話が、仲よしの女友達どうしの会話として記されていて、気負わずに読むことができる一冊です。
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「魔女の宅急便」の作者、角野栄子さんによる著書。筆者が自身の半生を追いながら、ファンタジーを生み出すヒントとなった人生の経験や体験を語っています。日常生活のなかで想像力を膨らませて、感性のおもむく方向を大切にしている姿勢は、日常のなかにファンタジーの種を見つけたい方のヒントになることでしょう。
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ファンタジー小説をより楽しむための、世界観や時代背景、文化や技術の発展レベル、宗教や魔術の系譜など。それらの「前提知識」を得ることができる一冊です。こうした知識への造詣が深い作家が描き出す物語は、引き込まれるように秀逸な世界をもっています。それゆえに、知識を得ることで小説をより楽しめるようになるでしょう。
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