実は子育て中のママとの相性バツグン！短歌・川柳・俳句にまつわる本

『子育てに短歌はぴったり』歌人である著者は、そう書いています。なぜなら、自ら作るにしても鑑賞するにしても、想いが凝縮された歌に触れることが安らぎになるためだそうです。本書では子育てに関する短歌を広く集め、そこに初心者でもわかりやすい解説を加えた一冊。子育て疲れで気持ちが沈んだとき、癒される短歌が満載です。

著者は『サラダ記念日』で有名な歌人の俵万智。彼女は子どもを育てたママでもあります。「生まれてバンザイ」という、子どもを愛する親なら誰もが思ったことがある言葉を、31文字に凝縮してたくさんの歌として残しています。そんな母である著者の言葉に、励まされます。子どもが生まれる前からそばに置いておきたい一冊です。

素敵な短歌で「感動」を得ることでも癒されますが、子育て中には「笑い」も必要です。本書には、子育て中の「あるある」がたっぷり詰まった川柳ばかりが掲載されています。共感しながら、大変な毎日を笑い飛ばすことができるでしょう。子育てのヒントが描かれたマンガもあり、育児で張りつめていた心を少し楽にしてくれるはずです。

人の作った作品を鑑賞して、共感したり涙したりするのもいいものです。だけど、自らの子育ての日々を、自分で言葉にしてみるのも違った感動があります。育児というドラマに満ちた日々を17文字に収めた記録は、ときに育児日記、ときに心の記録として、言葉を重ねていく楽しさに満ちています。俳句で子どもの成長を残すための入門書です。

俳句の17文字だと字数が少なく、気持ちを残しづらい。そんな方には、31文字の短歌をオススメします。本書では母でもある歌人・俵万智さんが、どうすれば気持ちを正確に伝えられるのかを丁寧に説明しています。読者投稿への添削指導もあり、とても実用的な指南書です。言葉を練ることで、あなただけの子育ての感動を残してみましょう。