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映画には描き切れなったものがそこにある!?監督が自ら書いた小説
映画監督が自ら原作小説を執筆し、映画も自分で撮るケースが往々にしてあります。そして、その小説には監督が映画では表現し切れなったことが盛り込まれていることが多々あるのです。映画を観る前に読めばイメージを膨らませることができ、鑑賞後なら監督の意図をより深く知ることができる。そんな映画監督が執筆した小説を紹介します。
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1999年4月公開の同名映画のノベライズ本で、死者が天国に旅立つ前の世界を舞台にした感動的な群像劇です。著者は『海街diary』や『そして父になる』などの映画を監督した是枝裕和。本書は映画を撮り終えた後に小説として発表されたこともあり、映画では表現し切れなかったことを小説としてしたためたのでは?と勘繰りたくなる一冊です。
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2016年3月公開の同名映画の原作小説でありつつ、テレビドラマやネット配信ではまた違ったバージョンの映像が作られていて、本書はそのすべてを統合する原作にもなっています。映像作品のロケハンや撮影が終わった後、著者の岩井俊二はこの小説の書き直しをしたのだとか。人生に行き詰った22歳の女性が体験する、現代のおとぎ話のような物語です。
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2013年11月日本公開の同名映画の原作小説です。本書はアメリカで100万部を超える大ベストセラーとなったヤングアダルト小説で、『ライ麦畑でつかまえて』の再来といわれるほどの高評価を受けています。内気な高校生だった青年が自由奔放な兄妹と出会って青春を謳歌していく様子が、本書では映画と違い主人公の主観視点で描かれています。
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