ブックキュレーターhonto編集員
さまざまな文化のミックスによって誕生!豊潤なブラジル音楽の入門書
日本の20倍以上の国土面積を誇るブラジルは、アジア、ヨーロッパ、アフリカなどからの移民の文化がミックスされ、独自のカルチャーが育まれてきました。サンバやボサノヴァから、アマゾンの少数部族の音楽に、日系移民の音楽まで、そこで生まれ愛されてきた音楽は多岐にわたります。その多様なブラジルの音楽を知ることができる本を紹介します。
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トロピカリア ブラジルに沸き起こった革命的音楽の軌跡 カエターノ・ヴェローゾ、ジルベルト・ジル、ナラ・レオン…、ボサノヴァ次世代による「トロピカリズモ」ムーヴメントのすべて
カルロス・カラード(著) , 前田 和子(訳)
カエターノ・ヴェローゾやジルベルト・ジル、ガル・コスタをはじめとする、ボサノヴァ次世代による「トロピカリズモ」という文化運動の軌跡を追った良書です。ロックなどの新たな音楽を吸収しながら、ブラジル音楽が生まれ変わってゆく過程がわかります。これ一冊で、ブラジルにおける60年代のカウンターカルチャーを知ることができるでしょう。
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アントニオ・カルロス・ジョビン ボサノヴァを創った男
エレーナ・ジョビン(著) , 国安 真奈(訳)
ボサノヴァを創った音楽家であり、彼の名を冠した空港があるくらいブラジルでは称えられているアントニオ・カルロス・ジョビンの伝記です。著者はジョビンの妹。多数の写真資料が掲載されていて、眺めるだけでも楽しめる構成になっています。これから彼の音楽を聴きたいという方のために、詳しいディスコグラフィーまで付いた充実の一冊です。
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白いインディオの想い出 ヴィラ=ロボスの生涯と作品
アンナ・ステラ・シック(著) , 鈴木 裕子(訳・演奏)
クラシック界においてブラジル出身の世界的作曲家といえば、ヴィラ=ロボス。クラシックでありながらブラジルの複雑なリズムや甘い旋律を散りばめた、といわれる彼の音楽の魅力を弟子のピアニストが余すところなく伝えた一冊です。本書の翻訳を手掛けたピアニスト・鈴木裕子が、彼の代表曲をピアノで弾いたCDも付いています。
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サンバの国に演歌は流れる 音楽にみる日系ブラジル移民史
細川 周平(著)
1908年から始まったブラジルへの移民政策により、ブラジルでは現在、多くの日系人が暮らしています。半ば見捨てられたかたちで本国から切り離された日本の音楽文化が、ブラジルという風土でどのように展開してきたかを知ることができる一冊です。これもれっきとしたブラジル音楽のひとつです。
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ブラジル紀行 バイーア・踊る神々のカーニバル
板垣 真理子(著)
ブラジル音楽の大きな源泉の一つに、かつての奴隷移民が根付かせたアフリカ文化があります。「バイーア」はその中心となる地域。本書はそんなバイーアに魅せられた著者が、ブラジルの文化や音楽のなかにアフリカ性を求めた旅の記録です。一挙にブラジル文化の核心に飛び込みたいという方は、まずは本書から手に取ってみてください。
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