ブックキュレーター櫻井豊
最新の重要な人工知能技術の本質を学ぶための本。
人工知能に関する関心が急激に増えていますが、どれを選べがよいか悩ましいですね。そこで、人工知能技術のうち特にこれから重要性が増すと思われる技術の本質を学ぶのに適した本を選んでみました。選んだ本には、入門的な本だけでなく、本格的に学ぶための基礎となる専門書や、最新の人工知能の応用に関する本も含んでいます。
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ディープラーニング(深層学習)の潜在力を熱く、かつ一般人にも分かり易く説明したという意味で大変に重要な本。一言で人工知能といっても実際にはその内容は非常に多様ですが、本書は、そのような多様さや歴史的発展を分かり易く整理しています。ディープラーニングのすごさを実感するにはこの本が一番。
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人工知能のさまざまなアプローチを、かわいらしいロボットがひとつひとつ具体的な問題を通じて解決します。初学者向けの本ですが、各アプローチの考え方や原理の本質をかなり的確にとらえることができます。これから人工知能を学ぶ方だけでなく、ある程度の勉強をされた方が、本質を再度整理するにも役立つでしょう。
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パターン認識と機械学習 ベイズ理論による統計的予測 上
C.M.ビショップ(著) , 元田 浩(監訳) , 栗田 多喜夫(監訳) , 樋口 知之(監訳) , 松本 裕治(監訳) , 村田 昇(監訳) , シュプリンガー・ジャパン株式会社(編集)
機械学習とパターン認識のバイブルで原書初版は2006年に出版されたもの。重要な機械学習の手法が多くの図表を用いて丁寧に説明され、ベイズ統計によって大きく能力と可能性が広がった統計分析の手法を学ぶことができます。ただし、一般向けの本ではなく、本格的にパターン認識と人工知能を学ぶ人向けの本です。
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強化学習
Richard S.Sutton(著) , Andrew G.Barto(著) , 三上 貞芳(共訳) , 皆川 雅章(共訳)
一般向けではありませんが、今後大きな注目が集まることが予想される強化学習に関して長年にわたってほぼ唯一無二のテキストだった本の邦訳版です。著者のSuttnとBartoは強化学習の父と言われます。原著は1998年発行という古い本で、けして読みやすくはないですが格調高い内容です。強化学習は注目です。
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最新の人工知能技術を狙っているのは、巨額の資金を運用するヘッジファンドなど裏舞台の勢力であり、彼らの力は金融界は大きく姿を変えようとしています。本書は、人工知能技術の発展の過程とともに、超高速取引業者、ヘッジファンド、ロボ・アドバイザーなど一般になじみのない金融界の実情を分かり易く説明しています。
ブックキュレーター
櫻井豊早稲田大学理工学部数学科を卒業後、1986年に東京銀行(現三菱東京UFJ銀行)入行。2000年にソニーのネット銀行設立メンバーに加わり、ソニー銀行執行役員市場運用部長などを経て2010年よりリサーチアンドプライシングテクノロジー株式会社(RPテック)取締役。入行2年目より一貫して金融市場におけるさまざまな商品(現物、デリバティブ)を用いたトレーディング、資産運用、商品開発などの業務に従事し、広範囲の金融商品やその市場に関する実務と理論の両方を熟知する。
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