ブックキュレーターhonto編集員
初心者はまずこれを手に取ろう!アメリカ文学の基礎がわかる評論&対談本
アメリカ文学に興味があるけれど、どの作家の小説を読めばいいのかわからない。もしくは、読んだ小説や作家についてのバックグラウンドを知って、読書の幅を広げたい。そんな風に思っている方にオススメの評論や対談本をピックアップしました。読めば、アメリカ文学がどんどん好きになっていくでしょう。
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偽アメリカ文学の誕生
都甲 幸治(著)
アメリカ文学研究者の都甲幸治が、フィッツジェラルドやサリンジャー、ブコウスキーなどの20世紀の作家や、現在も一線で活躍するドン・デリーロらの小説を自在に語っています。村上春樹の知られざる素顔を外国版インタビューから探るという章もあり、初心者にはとっつきやすい一冊です。
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アメリカの消失 ハイウェイよ、再び
宮脇 俊文(著)
ケルアック『オン・ザ・ロード』やフィッツジェラルド『グレート・ギャッツビー』などのアメリカ文学から、アメリカ文化の変遷と衰退を読み解いていきます。そして、文学だけでなく映画や音楽、エドワード・ホッパーの絵画など、幅広いジャンルを参照しているのが本書の特徴です。まずはアメリカ文化の全体像をつかみたい、という方にオススメです。
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サリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』を翻訳した村上春樹とアメリカ文学研究者の柴田元幸が、『キャッチャー・イン・ザ・ライ』について徹底的に語りあった一冊です。これまで「無垢」というキーワードで語られることの多かった主人公の少年について、この2人ならではのユニークな観点で論じられています。
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生半可版英米小説演習
柴田 元幸(著)
フォークナーやホーソーンなどの大御所から現代作家まで、28人の作家の代表作が紹介されています。まず小説の一部の英文、次にその翻訳、さらに著者と小説に関する批評が順番に掲載されていて、何度も楽しめる構成になっています。今まで知らなかった作家の本が、無性に読みたくなってくることでしょう。
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21世紀のアメリカ文学が、これまでの流れとかなりが変わってきていることを著者は指摘しています。「アメリカとは何か?」という主題が消え、無国籍で幻想に満ちた小説が増える一方、他国からアメリカに渡ってきた作家の小説によって多国籍化しているのです。バラエティに富んだアメリカ文学の「今」が軽快に語られています。
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