ブックキュレーターコンシェルジュ 阿部佳
自身のルール、美学、美意識が光る「不器用で不自由な生き方」
主人公ばかりでなく、時に脇役も、自身のこだわりや意地、誇りに邪魔される不自由な生き方が、滑稽なまでに愉快で美しい。ジャンルもストーリーも超えて、登場人物の心の動きに胸打たれたり、笑わせられたり、励まされたり。人の強さ、弱さ、愚かさ、やさしさが愛おしくなる。日々を楽しむ努力をしているあなたにお薦め。
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初秋
ロバート・B.パーカー(著) , 菊池 光(訳)
『何か重要なことについて考える時は、相手が試みるかどうかについてあれこれ考えるよりは、彼が試みた場合にどうするのが一番いいか、ということを考える方がいいんだ。相手がやるかどうかきみには判断できない。彼の考え次第だ。君は、彼が試みた場合にやるべきことを決める。それは君の考え次第だ。』(本文より)
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オリバー・ツイスト 上
チャールズ・ディケンズ(著) , 北川 悌二(訳)
言うまでもないディケンズの名作のひとつ。どうにもならない暮らし向き、生き抜こうとするひたむきさ、それを自分で認めきれない迷いに翻弄される大人たち。殊にロンドン裏町の盗人集団の親玉は、複雑でやるせない、やさしさとやりきれなさに苦しむ魅力的な登場人物。
本書は上・下巻あります。 -
勝手気ままに動き回る刑事。お世辞にもスマートとは言えず、上司からは疎ましがられ、部下からは鬱陶しがられる。何もそこまでに描かなくても・・・と思うほどに「ダサイ」主人公。けれどそこには、そうとは微塵も滲ませないプロ根性が。
本書は上・下巻あります。
ブックキュレーター
コンシェルジュ 阿部佳1959年東京生まれ。1992年ヨコハマ グランド インター・コンチネンタルホテルにコンシェルジュとして入社。その後、コンシェルジュの世界組織『レ・クレドール(Les Clefs d’Or』国際会員となる。1998年に『レ・クレドール ジャパン』プレジデント(会長)に就任。国内外のコンシェルジュのネットワークの拡充、後進の育成、国内でのコンシェルジュに対する認識を高めるための活動に従事。2000年には日本ホスピタリティ推進協会より、ホスピタリティの精神に基づき、職責を超えて分け隔てなく他人のために尽くした人に与えられる『The Best Hospitality Prize of the Year 2000』を受賞。2002年にグランド ハイアット 東京チーフコンシェルジュに就任。現在はコンシェルジュとして多岐にわたる国内外のゲストリレーション業務、および後進育成に従事。2015年4月より、明海大学ホスピタリティ・ツーリズム学部教授も務めている。著書に『わたしはコンシェルジュ』(講談社)、『ホスピタリティのプロを目指すあなたへ お客様の“気持ち”を読みとく仕事 コンシェルジュ』(秀和システム)がある。「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)など、メディア出演多数。
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