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知っているようで知らない美の巨匠!美術館に行く前に読みたいピカソ本
おそらく「知っている画家の名前を挙げてみて」といわれたら、真っ先に名前が挙がるピカソ。でも、ピカソに関してのイメージといえば、絵の値段が高い、天才、よくわからない、などが一般的なものでしょう。美術館で予備知識なしに絵を見るのも楽しいですが、これから紹介する本を読むことで、より作品に対する理解が深まること請け合いです。
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ピカソ
瀬木 慎一(著)
日本でのピカソの展覧会を企画し、ピカソ本人に何回も会った著者による正統派ピカソ論です。ピカソの生涯や作品を、彼が愛した女性を通して年代別に紹介。本書を読むと、ピカソが作品をつくるうえで女性の存在が不可欠だったことがうかがえます。著者にプレゼントされたテレビを喜んで見ているなど、微笑ましいエピソードもあります。
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ちょっと挑戦的ともとれるタイトルにインパクトがある本書。第6章では、ピカソの絵は本当にうまいのか?どうしてあんなに高い値段がつくのか?など、一般の人がピカソに関して思うさまざまな素朴な疑問に答えています。はじめてピカソについて知るには、うってつけの入門書です。
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青春ピカソ
岡本 太郎(著)
パリに留学していたとき、ピカソ作品の前で心を揺さぶられ涙を流した岡本太郎。ピカソを乗り越えるべく戦ってきた著者が、ピカソの作品や青春時代のピカソの実像に迫った本です。最終章では、ヴァロリスで出会った2人が熱き魂を持った芸術家同士通じ合い、芸術論に花を咲かす姿が描かれています。
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ピカソ 二十世紀美術断想
粟津 則雄(著)
著者が今までピカソ作品に触れてきたエピソードを紹介しつつ、ピカソ作品が描かれた背景を、主題の変遷を追って読み解いたエッセイです。ピカソや関係者の言葉をところどころ引用しながら、代表作を独自に解釈。特に、ピカソとゴッホの作品において生死の意識がいかに反映したか、という考察が興味深い一冊です。
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マティスとピカソ 芸術家の友情
フランソワーズ・ジロー(著) , 野中 邦子(訳)
ピカソの元愛人で、画家であるフランソワーズ・ジローがマティスとピカソの交流を書いた本です。北極と南極のように正反対でいながら、お互いのことを認めあう2人。自分宛てでなく著者宛てに届いたマティスからの手紙に、ピカソが嫉妬する場面も。身近な人だからこそ知り得た、2人の貴重な芸術談議も読むことができます。
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