ブックキュレーター漫画家 倉田真由美
皆大好き東野圭吾!私的東野トップ5!
日本のミステリ好きの基本、東野圭吾さん。多作な方ですが、どれもレベルが高くてハズレがありません。小説あんまり読まない夫でも、さすがに東野さんは(たまに)読んでますからね。読みやすいしトリックも面白いし、何よりキャラクターに一貫性がある!これって大事なことです。東野さんの人間観察力って、相当高いレベルだと思います。男性には珍しく。東野作品ランキングは様々なサイトでもされていますが、私くらたまが個人的に好きな作品5冊。5冊に絞るのは大変難しかったですが(少なくとも10冊は選びたかった)、なんとか選んでみました。トップ5は甲乙つけがたいので順序不同とさせていただきます!
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悪意
東野 圭吾(著)
もうね、本当に「悪意」。後半読み進むにつれ鳥肌立ちました。ミステリでは珍しい「動機」の部分にスポットが当たった作品。どういうきっかけでこの話を思いつかれたのか、東野先生に聞いてみたい一番の作品です。
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さまよう刃
東野 圭吾(著)
主人公に思い切り感情移入しながら読むという点では、東野作品でトップクラスでした。トリックというのではないですが、長い作品なのにまったく冗長にならず息するのも忘れるほどのめり込みます。善悪って人によって判断基準が少しずれることもありますが、この作品に出てくる悪は絶対悪と言い切れるような胸糞悪いヤツらです。同じような意味で、東野作品の「赤い指」も思い切り悪を憎めます。そっちも大好きです。
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むかし僕が死んだ家
東野 圭吾(著)
これ、出た当初はそれほど売れなかったといいますが、すごーく面白いんですけど。なんだろう、遊園地でお化け屋敷とは違う、不思議な「トリックハウス」に迷い込んだみたいな感覚で読めるというか。十代の頃東野作品を読めていたら、これがナンバーワンだったかもしれません。
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パラドックス13
東野 圭吾(著)
さいとうたかをでも「サバイバル」が一番好きな私ですから、当然これも大好きです。東野作品の中では異色作といえるかもしれませんが、さすが理系の東野さん、細かいところでものすごく整合性を保っています。荒唐無稽な話が荒唐無稽に見えないところが、作者の知性ゆえというのかなあ。何でも書ける人だなあ、と感嘆しきりです。
ブックキュレーター
漫画家 倉田真由美大学卒業後、「ヤングマガジンギャグ大賞」に応募し大賞受賞。2000年ダメ男を好きになる女たちを描いた『だめんず・うぉ~か~』連載開始。その後も『もんぺ町ヨメトメうぉ~ず』、アイドル漫画『終末アイドルフルフル9』『トーキョーはらへり散歩』『くらたまの恋愛やり直し!!塾』など、多数の漫画や書籍を執筆。現在は執筆活動のほかにテレビ・ラジオ出演、トークショーと多方面で活躍中。趣味は読書で好きなジャンルはミステリー、ホラー、好きな作家は貴志祐介、前川裕、小野不由美。
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