ブックキュレーターhonto編集員
障害に負けずたくましく生きる子どもたち。そのキラリと光る姿に感動するコミック
身体障害などの目に見える障害から、自閉症や発達障害などの見えにくい障害まで、世の中にはさまざまな障害があります。障害を背負って生まれた、あるいは負ってしまった子どもたちを描いたコミックも、その題材はさまざまです。障害に負けず、たくましくあろうとする子どもたちがキラキラ輝いて感動を覚える、そんなコミックを集めました。
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他者とのコミュニケーションがとりにくい、こだわりが強いなどの症状がある先天性の脳機能障害、自閉症を抱えた光。無表情で淡々としているように見えますが、光は自分なりのやり方で周囲になじもうとしていきます。読み進めるにつれ、無表情の奥に葛藤や苦痛、そして喜びがあることを感じとり、いとおしく思えてきます。
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高校1年生の志乃ちゃんは、母音からはじまる言葉を発するときにどもってしまう吃音障害の持ち主。名字は「大島」なので、自己紹介でいつも失敗してしまうのです。おとなしく常に目を伏せがちな志乃ちゃんですが、自分の想いを伝えるときは全力投球!泣きながら、どもりながら熱い気持ちを叫ぶときの彼女の輝きが、いつまでも胸に残ります。
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まだ「発達障害」の存在が今ほどには知られていなかった時代に「問題児」とされていた著者自身の実体験。みんなの気持ちが測れず、ときに大胆な行動に出てしまう著者が、悩みながらも周囲と関わり、何とか学校生活を楽しもうとしている姿が描かれます。その健気さに、「頑張れ!」と思わず励ましの声が出てしまいます。
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2000人に1人といわれる、卵巣と精巣の両方を持つIS(インターセクシャル)のお話。「私は男?女?」漠然とした疑問を抱えて過ごす子ども時代から二次性徴期に移るとき、彼らは大変な葛藤を覚えます。だからこそ周囲に受け入れられた時の喜びもまたひとしお。彼らの悔し涙も嬉し涙も、いとおしくなるコミックです。
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中学生の葵は、元気でチャーミングな普通の女の子。でも、自転車事故に見舞われた日から人生は一転します。下半身不随になり車椅子生活を余儀なくされた葵が、一度は絶望を抱えながらも、仲間に支えられて立ち直り、障害を受け入れていく様子が丁寧に描かれています。素直でひたむきな葵に、見ているこちらが励まされるくらいです。
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