ブックキュレーター映画監督 宮原直樹
映画「ポッピンQ」監督の宮原直樹を構成する5冊
2016年12月23日公開の映画「ポッピンQ」。
親子でもご覧いただける、可愛さの中に葛藤と成長を詰め込んだ、前向きな青春物語を監督させて頂きました。
今回自分を構成する5冊を選んだところ、一見渋い内容となってしまいましたが・・・
どこか根底に繋がるところがあるかもしれません。
私の過去から現在の5冊、ご紹介させてください!
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小説ポッピンQ
東堂 いづみ(著)
これは映画を観たあとに読んで頂きたい一冊です。映画では時間の制約上表現できなかったキャラクターの心象風景なども描かれていますので、是非映画を観て、もう一度「ポッピンQ」の世界に浸りたいときにこのノベライズを読んでみて下さい。映画の見どころの一つであるダンスのシーンは、皆さんで好きな音楽や振付を想像してみて頂くのも楽しいかと!
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新人監督日記
和田 誠(著)
映画「麻雀放浪記」公開時に読んだ本です。著書の和田誠さんが「監督は出来ない」と言いながら徐々に巻き込まれていく様が面白い。自分が新しい仕事に取り掛かるときにこの本を読むと、色々と勉強になります。僕自身も今回「ポッピンQ」の監督をまさかやるとは思っていなかったので物凄く境遇が似ているんです(笑)。
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鉄道員/ラブ・レター
浅田 次郎(作) , ながやす 巧(画)
とにかく、死ぬほど泣けます。「泣きたい本は?」と問われたら真っ先にこの本をおすすめします。漫画家ながやす巧さんが描いた、雪の中を走る電車、駅で主人公がポツンと立っている情景など本当に絵が素晴らしい。映像と本の境界線のようでした。私にも娘がいるので、そのあたりを感情移入してしまうと、もうダメですね。
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燃えよ剣 改版 上
司馬 遼太郎(著)
高校時代に読んで、上京してからも本が真っ黄色になるほど何度も読み返した一冊です。僕の頭のなかでは土方歳三が古谷一行、沖田総司が草刈正雄で脳内再生されます(笑)。総合格闘技が一時期流行りましたが、それをも超える何でもありの世界が描かれており、大変面白いですね。知恵を巡らせる闘いに興奮しました。
ブックキュレーター
映画監督 宮原直樹1965年生。東映アニメーション所属。アニメーターとして仕事を始め、『ドラゴンボールZ』(1989~)で作画監督、『デジモンアドベンチャー』(1999)は総作画監督を務めた。2008年には3DCG作品『ロボディーズ-RoboDz- 風雲篇』にキャラクターデザイナーとして参加。『フレッシュプリキュア!』(2009)からプリキュア・シリーズに参加し、『スイートプリキュア♪』(2011)、『プリキュアオールスターズスターズDX2』(2010)などでCGディレクターを担当、『プリキュアオールスターズDX 3Dシアター』(2011)で初監督。最新作は2016年12月23日全国公開、東映アニメーション60周年記念作品『ポッピンQ』。
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