ブックキュレーターhonto編集員
「動物」だから笑えます。社会問題が戯画化されて描かれたコミック
動物を擬人化したコミックは、人間社会の問題が戯画化され、暗いテーマも明るいコメディにすることができます。彼らが感じる矛盾、人生についての思索、彼らへの人間側の態度によって描かれる虐待や差別などの社会問題。それらも絵が「動物」だからこそ明るく描けるのです。そんな重いテーマをはらんでいるのに、笑えるコミックを紹介します。
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離れて暮らす両親から日野兄妹のもとへ「弟」として送られてきたのは、リリエンタールという「犬」でした。話すことができ、他人の心を具現化できる力を持ったリリエンタール。彼によって人の心を見せつけられる物語でもあり、また、不思議な事件の数々にいやおうなく巻き込まれる少女・日野てつこの、心の成長の物語でもあるコメディです。
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「なっぱてんと」とは、女子高生社長の花菜子が動物型家電インテリア・ロボットを開発する有限会社の名前です。それは動物の個性に合わせた機能を有し、知能があり、話すこともできます。中小企業つぶしの陰謀や育児放棄、動物ロボットへの虐待など社会問題が描かれながらも、必ずハッピーエンドで終わる前向きな作風なので読後感はよいです。
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知能が人間並みの動物たちが乗務員で、艦長キラ・ナルセが唯一の人間という大型星間輸送艦「ブレーメンⅡ」を舞台にした宇宙SFコミックです。数々のトラブルを乗り越えながら宇宙を行くうちに、働く動物への偏見・差別が浮き彫りにされていきます。それは現代の差別問題にも似ていて、コメディでありながら深く考えさせられます。
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