ドライブの疾走感でストレス解消！車のスピードに乗れるコミック

高校生のアキオは、スクラップ寸前のフェアレディS30Zを手に入れます。これまで3人のオーナーが事故にあったという、いわくつきのZ。やがてアキオは、ポルシェの「ブラックバード」と公道でスピード対決することになります。首都高でのバトルはスピード感満載。夜を疾走する初代フェアレディの姿にコミックながら胸が躍ります。

30代になった空山舜は平凡なサラリーマンです。ある日、25年前に自分が書いたタイムポストの手紙が届けられます。将来は社長になりカウンタックに乗るのが夢だった子ども時代。空山は一念発起してカウンタックを手に入れ、フェラーリやポルシェとの公道レースに挑みます。スーパーカーがとばしまくる豪快な一冊です。

主人公の萬はコースを攻めぬくインディレーサーです。1秒以下の差をつめるのが宿命のインディレースで頭角をあらわし、やがてF1の世界に飛び込みます。F1マシンどうしがぶつかり、0.01秒を削るために限界に挑むシーンは手に汗を握るスピード感。マシンが轟音をあげて疾走する華麗なレースシーンが見ものです。

とうふ屋の息子・拓海は、走り屋の父から受け継いだトヨタ・ハチロクで群馬の峠を攻めるのが楽しみです。峠を知り尽くして、車のハンディをテクニックでカバーするため、峠バトルのダウンヒルでは絶対的な速さを誇ります。主人公は熱くならないタイプですが、爽快なスピード表現に読み手の方が熱くなります。

地球を半周するレースの勝者は、とにかく最初にゴールした車です。バレル少年は、ひょんなことから自分が作った車でレースに参加します。たくさんのマシンが群れをなして向かってくるシーンの疾走感は、まさに一緒に走っているかのよう。王道の少年マンガなのでマシンのスピードとともにバレルの成長も楽しめます。