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痛くて気持悪いだけじゃない!鋭いメッセージを放つグロテスクな小説
グロテスクな小説といえば、思わず身がすくむような痛いシーンや気持悪いシーンに目が向きがちです。でも、それ以外の描写にも注目してみるとなぜグロテスクな要素が必要であったのか、何を伝えたかったのかが見えてきます。作品に込められたメッセージを読み解いてみれば、ただグロテスクなだけでは終わらない、奥深い小説へと変貌するはずです。
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労働者の松戸与三がセメント樽の中から、小さな木箱を見つけます。そこに入っていた紙切れには、セメント工場での悲惨な事故で恋人を亡くした女工の悲痛な叫びが綴られていました。『私の恋人はセメントになりました。』という衝撃的な一文には、女工のやりきれない思いが凝縮されているようで、なんとも切ない気持にさせられます。
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