世の中は甘くない・・・お金の知識と現実の厳しさが学べるコミック

暴利でお金を貸す、いわゆる「闇金」を舞台にしたコミックです。パチンコ依存症、詐欺まがいのネットワークビジネス、結婚詐欺など、お金がない人たちが深みにハマっていく姿が生々しく描かれています。彼らを通して「見栄っぱり」「嘘つき」など、お金に苦労しやすい人の特徴を知れば、自分はそうならないように注意することができるでしょう。

勤務先が倒産となった主人公の新たな就職先は、金融屋だった・・・。大阪を舞台にくり広げられる、切った張ったのドロドロとしたエピソードの数々。借金の法的拘束力や自己破産、連帯保証人など、お金に関わる制度や仕組みが事細かく描かれているため、「実際に使えるノウハウ書」として大変参考になります。

「お金をすべての基準にして働いているプロ野球選手」が主人公の物語。お金にシビアな主人公の視点で見ると、一見華やかに見えるようで、「結果を出せば高収入、出せなければ低収入、最悪クビ」という超成果主義のプロスポーツの厳しい世界が浮き彫りになります。お金と結果に対してシビアに考えることの大切さが学べます。

ヤクザからも恐れられる闇金融業者の萬田銀次郎が、徹底的にお金を回収していくさまが描かれています。お金に関わる法律に異常に詳しい萬田が相手を論破する場面が多いため、「保険会社と揉めたときの対応」「詐欺師にだまされない方法」など、お金に関するトラブルへの対処法を実際の様子を踏まえて知ることができます。

自分が保証人になっていた借金を押し付けられた主人公が借金返済のため、とある豪華客船で行われているギャンブルに参加することから物語がはじまります。「助けた相手にハメられる」「最初だけやさしく近づいてきて後で裏切る」など、このコミックからお金がからんだときの人間の汚さが嫌というほど学べるでしょう。