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盤上はこの世界と同じくらい広大!?チェスの奥深さがわかる小説
全世界での競技人口は数億人にもおよぶチェスには、無限の指し手があるといわれています。それゆえに小さなチェス盤の上では、この世界と同じくらい複雑な出来事が起こるのです。そんな奥の深い遊びだからこそ、チェスを題材にした小説は古今東西においてたくさん書かれてきました。ここでは初心者でもその奥深さがわかる、チェスの魅力が詰まった小説を紹介します。
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チェスの話 ツヴァイク短篇選
シュテファン・ツヴァイク(著) , 辻 瑆(ほか共訳)
ツヴァイクの短編&中編を所収した一冊です。「チェスの話」では、ブエノスアイレスに向かう船上でほとんどチェスをプレイしたことがない男が、プロのチェスプレイヤーとの対局を引き分けに持ち込みます。なぜそんなことが起こり得たのか?その驚きの顛末が語られています。チェスとファシズムに支配された世界が主題となった小説です。
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モーフィー時計の午前零時 チェス小説アンソロジー
ジーン・ウルフ(ほか著) , フリッツ・ライバー(ほか著) , 若島 正(編)
無類のチェス狂である翻訳家・若島正が編んだチェス小説集です。チェスの魅力に取り憑かれ、チェス=人生になってしまった人々にまつわる物語が収められています。ミステリーあり、SFあり、コメディあり、観戦記あり、さまざまなジャンルのチェス小説がこれ一冊で楽しめます。本書を読めば、チェスの世界にどっぷりと浸ることが可能です。
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ナボコフがロシア語で執筆したチェス小説です。対人関係が苦手なルージンという男がチェスに魅せられ、発狂し、身を滅ぼしていくまでが描かれています。それと同時に、ルージンの人生そのものが、まるでチェスの棋譜のようにも読めるように構成された、創意あふれる小説です。
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