ブックキュレーターhonto書店員 高橋
もっと美しくなりたい!醜いは悪!美醜にとりつかれた人間を描いた5冊
「醜貌恐怖」という言葉をご存じでしょうか。人間だれしも多少なり自身の見かけにコンプレックスを持っているものだと思いますが、そのコンプレックスに極端にこだわる、精神疾患の一つだそうです。ご紹介する5冊は、どの主人公(著者)も、自分の風貌にプライドを持っていたり、コンプレックスを持っていてとことん美しい外見であろうとしています。見かけにこだわることに価値を見出す姿勢は共感できないこともないですが、見かけはあくまでも一過性のもの。その刹那的な側面にむなさしも感じられます。
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痩せたい!きれいになりたい!というのは女性であれば(あるいは男性も)誰しもが一度は考えたことがあると思います。そして、痩せてきれいになったらもっとモテるはず、とかいい人生送れるはず、とかバラ色の未来を想像したことがある方も少なくないと思います。このマンガでは、それを実現しても幸せになれなかった女性が描かれていていくら見た目を変えても変えられない中身について、考えさせられる1冊です。
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舞台は近代のロンドン。類稀なる美貌の青年が、ある出会いをキッカケに自身の美しさを自覚し、それを自らの価値として武器にしていくうちに、老いが迫る恐怖から徐々に破滅していく様を描いた物語。美に取りつかれた人間の悲劇が描かれています。
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美人とは何か? 美意識過剰スパイラル
中村 うさぎ(著)
買い物依存症や全身整形など何かとネタに尽きない作家、中村うさぎ氏による美人論。コンプレックスを克服するために外見を変えた経験を持つうさぎ氏だからこそ、美人に関する発言のひとつひとつに説得力があります。
ブックキュレーター
honto書店員 高橋大学で日本史を専攻。卒業後、新卒で丸善(株)に入社し、丸の内本店の医学書売り場書店員として2年間ほど手作りPOPで専門書と読者の距離を縮めることに心血を注ぐ。その後、本部にて採用・教育など人事畑を歩んだ後、「honto」の立ち上げに参画をきっかけにネットの書店員として本の売り場にカムバック。そんなわけで古文書、医学書、人事関連書籍への愛着を強く持つ。人をつなぐ「本」と「酒?」をこよなく愛する30代女子。
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