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哲学読書室ブックキュレーター哲学読書室

崇高が分かれば西洋が分かる

私たちの心を厳粛な畏怖で満たす「崇高」の感情。この主題は、古くは古代の詩学・修辞学において論じられ、近代になるにつれて自然や芸術を対象とする美学理論へと展開していきました。西洋の文明を貫く「崇高」というテーマについて、古代から現代までの流れを理解するための基本書を紹介します【選者:星野太(ほしの・ふとし:1983-:美学者・金沢美術工芸大学講師)】。

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  • そもそも「崇高」とは何でしょうか?西欧におけるこの概念は、紀元1世紀の『崇高について』という謎めいた書物の中ではじめて本格的に論じられました(時代は推定。著者も慣例上「ロンギノス」とされますが未詳です)。詩・哲学・歴史といったジャンルを越えて、私たちの心を陶酔へと導く「崇高な言葉」について論じた、古代における類稀な文芸批評と呼べるのが本書です。

  • 西洋の美学では、「美」と「崇高」という二つの概念がいつも中心的なものとして存在していました。一般的に、美が均整の取れた限定的な対象を通じて感じとられるのに対し、崇高は、私たちの心を恐怖で満たす巨大で曖昧な対象によって引き起こされるとされます。後の政治家バークが弱冠20代で著したこの書物は当時のベストセラーとなり、現在まで続く美と崇高のイメージの基礎を作り上げました。

  • 私たちは、巨大な山々や大海原からしばしば壮大な崇高さを感じます。しかしそのような自然の経験は、実は私たちのなかにある「理性」の崇高さを目覚めさせるきっかけにすぎないのではないか、と考えたのがカントです。本書においてカントが真に崇高なものとして認めるのは、そのような人間の理性に見いだされる「尊敬の感情」です。

  • 万人に共有される普遍的な「美」がもはや信じられなくなったとき、人々はそのような美には収まらない崇高さを求めるようになります。20世紀の哲学・思想における「崇高」という言葉の流行は、そのような伝統的な「美」や普遍的な「芸術」の価値の失墜とともに生じたと言えるでしょう。本書は、現代における崇高論の多様な展開に適切な見取り図を与えてくれます。

  • 近代の美学は、前述のような「美」と「崇高」のせめぎあいを軸に発展してきました。反面、そこで抑圧されていたのは、かつてロンギノスや後世の修辞家たちが論じたような「言葉」における崇高さの問題にほかなりません。自然や芸術を対象とする従来の崇高論に対して、古代から現代までの「言葉と崇高」の系譜に照準を絞ったのが本書です。

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知の更新へと向かう終わりなき対話のための、人文書編集者と若手研究者の連携による開放アカウント。コーディネーターは小林浩(月曜社取締役)が務めます。アイコンはエティエンヌ・ルイ・ブレ(1728-1799)による有名な「ニュートン記念堂」より。

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