殺るか殺られるかの世界観。生死を賭けた緊張感にしびれるコミック

はびこる巨人に対して、三重の壁に囲まれた町で仮初の安寧に順じていた人類。しかし、突如巨人の襲撃に遭い、人類は捕食対象に。立体起動と呼ばれるワイヤー噴射装置で巨人に対抗しますが、一瞬の判断ミスが即座に死につながります。親が死に、友人が死に、それでも戦い続けなければならない世界には、一瞬の退屈も存在しません。

死なない新人類「亜人」。下校中に事故に遭った永井は、すぐに生き返り亜人だと発覚し、政府に追われる身に。一方、亜人・佐藤による人類の虐殺計画が進み、日本には人類と亜人の戦いの日々が。もしも現実に、私たち人類の虐殺をたくらむ生物が現れたとしたら・・・。ついそんな想像をしてしまい、絶望的な感覚を味わうことができます。

西暦2599年、火星を人類居住可能な惑星にするために放ったゴキブリは、独自の進化を遂げ人型へと変貌。改造手術を受けた人類が、再びゴキブリを駆除するために戦うコミックです。敵が敵だけに改造人間ですら数で圧倒され、あっけなく死んでいきます。火星で退路はなく、油断すれば即死。シビアすぎる現実に手が汗ばみます。

大東亜共和国では毎年、全国の中学3年生にクラスメイト同士で殺し合いをさせるプログラムが実施されていた・・・。そんなプログラムの一例を描いたコミックです。多感な中学生、昨日まで級友だったもの同士の強制的な殺人ゲーム。これを絶望と呼ばずして何を絶望と呼ぶのか。後ろ暗くも緊張感のある生死を賭けた戦いです。

平凡な日々を過ごす男子高校生の貴衣。普段どおりの学校生活を送るはずが、突如学校にまがまがしい容姿の魔法少女が現れ、同級生たちは次々と殺されていきます。魔法少女の犠牲者は、また新たな魔法処女へ変貌。街中が魔法少女であふれ返る地獄絵図、いかに死なずに切り抜けていくかという展開から目が離せず、手に汗握ります。